« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »

2009.12.28

国民は騙されたフリにも飽きたんですよ、、、小沢さん、鳩山さん。

みんな知ってる「密約」って何?と言うタイトルの内田さんのエントリーを読んで不謹慎とは思いつつも笑ってしまいました。
なるほど。
ある意味、日本人的感性について「正鵠を射ているような、、」
フムフム。

と、言うことで、まずは密約。
新たな事実がドンドンと明るみになっています。
今回のそれは、
米空母ミッドウェーを神奈川県・横須賀基地に配備するにあたって、核兵器を積載したままの入港・停泊を「一時立ち寄り」として安保条約の事前協議の対象外にしたという「密約」です。
この事実を示した文書が外務省の内部調査でみつかったこと明らかになりました。

文書では、ミッドウェー配備に先立つ1972年、大平正芳外相(当時)とジョンソン米国務次官(同)との会談などで、日米「核密約」を空母配備にも適用することで合意したというもの。
まぁ、内田さんではないが、
「今更」と言うことで驚きはしないのですが、
前政権では決して明らかにはしなかったことが、民主党政権で作業が進み、
公に曝されてくるのは、いいことです。

さてさて、次に驚かないのは政治家の嘘かな、、、と内田さんのエントリーをさらに広げながら考えました。
いやぁ、、、
小沢さん、出てきますね、ボロボロと。
それに鳩山さんも負けてはいません。ポッポッと出てきます。
小沢氏団体に原資不明の4億円 収支報告書に不記載と言うニュース。
ううううう〜〜〜ん。
また、
18日の初公判で、検察側が紹介した小沢事務所のパソコンから復元した献金リストによると、小沢さんは鹿島はじめゼネコン8社から2000〜06年の7年間にあわせて6億円前後の献金を受けていたことも明らかになりました。
企業からの献金は小沢さんが支部長の政党支部(民主党岩手県第4区総支部、02年までは自由党岩手県第4総支部というもの)、
一方、パーティー券収入は、「小沢一郎政経研究会」が、それぞれ受け皿となっていたとしました。
二刀流です。
が、
が、
あらあら不思議。
政党支部の政治資金収支報告書には、献金者として、地元建設業者の名前は記載されているものの、ゼネコンの名前はいっさい出てきません。

また、小沢一郎政経研究会の報告書でも、00〜06年の7年間に計約9億円のパーティー券収入がありますが、20万円超の購入者名が記載されているのは、1割にも満たない6000万円弱にすぎず、ゼネコンの名前はいっさい出てきません。

フムフム。
ゼネコンとは一切無関係ですよ。
と、言うことを帳面では残しつつ、、、
実際は、検察が示したようにパソコンには形跡はバッチリと残っていたと、いうことです。
帳面に記載なしという小賢しさが、ますます確信犯ですね。
闇に葬られた6億円前後のゼネコン献金。
記載はなしの闇ですが、
よぉ〜〜〜く働いたものと思います、この闇献金。
なにしろ「天の声」を作ったのですから、、、
「天は人の上に人を作らず」と、教えた福沢さん。
さぞかし嘆きながら「使われたのでしょうね」、、、

さて、小沢さん。
この人実は、ゼネコンのヤミ献金疑惑が過去にも指摘された前歴があったのです。
金丸信自民党元副総裁(故人)の巨額脱税事件に端を発した1993年のゼネコン汚職の際、明るみに出た清水建設の「ヤミ献金リスト」。57人の政治家がSA、A、B、C、Dの5ランクに分けられ、小沢さん堂々の登場でした。

また、今回でもお馴染の鹿島からも盆・暮れに500万円の定期的なヤミ献金を受け取っていたというもの。
これまた、かなり姑息な方法を取っていました。
92年12月の500万円については、小沢氏が五つの任意の団体に100万円ずつに小分けして表面に出ないよう処理していたことが明らかになっています。

あらあら、、、
驚きませんね。
明らかになっても、「へぇ、、、そんな馬鹿な」と言うよりは「やっぱり」ですね。
 
テレビ報道で小沢さんは、公設第1秘書の初公判について説明責任を問われ、「私は、全部、(政治資金にかんする)報告書も公開している。これ以上、どうやって説明すんの?」と言い、さらに「なんで自分だけが」とおよそ政治家にはあるまじき発言をして、ガッカリさせられたものですが、、、
ムムム。
これは、納得なんてできません。
しっかりと公表してほしいものです。

また鳩山さん。
言葉はありませんね、、、この脱税の大きさには。
「知らなかった」そうですが、こんな巨額の金額について無頓着であるとしたら、
それはそれで国政を任せるに値しません。
認めても、言い逃れで最後まで突き通しても、
残るものは国民の不信だけ、、、です。

と、言うことで、
驚かない密約、闇のあれこれではあるのですが、
内田さんが例として挙げた佐藤さんの時代とは違います。
国民はモノ分かりよく笑って許し、
騙されたふりをする時代は、もう終わりました。
今や、
国民は、利権に貪り、甘い汁を吸い、たらふくと膨れた政治には飽き飽きしているのです。
二度とこのような闇が跋扈することがないように、
明らかにしてもらいたいと、願っているものです。


We hope clean politics.
However political contributions are rampant in politics.
It is very pity for the people.
To important is to remove money from the politics.
Thank you.

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2009.12.27

2009Jユースサンスタートニックカップ 

サンフレッチェユース。
残念でした。
【2009Jユースサンスタートニックカップ 決勝】
結果は2−0でF東京が優勝。サンフレッチェは準優勝。
おめでとうございました。
サンフレッチェは前半、一人退場になり数的は不利になり、心配したのですが、、、
後半は持ち直し、
あわや、ガバッ。
残念。
と、いうシーンがなんどもあったのですが、
結果は残念ながら負けでした。

ううううう===ん。
悔しいのだが、
まぁ、
だからといって、、、、
言って、、、、
うううう====ん。
まぁ、やはり残念。
なのだが、
ここはなんとお釈迦様に登場頂いて、、、
思いを入れ替えます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
幸福を味わうためには、誰かと競争するのではなく自分自身にチャレンジするべきです。ライバルは自分であって他人(社会)ではありません。幸福に生きたいのは自分です。それができないならばその原因も自分の中にあります。自分へのチャレンジだと理解すれば、社会を敵に回すこともなく、負けても悔しがることもなくどこまででもチャレンジできます。人生の幸福だけではなく、人の最高の目的であるべき解脱も、自分との戦いであって、自分自身にチャレンジすることです。

パティパダー巻頭法話より
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
もうこれ以上、言葉はありません。
自分へのチャレンジです!!!
フムフム。
と、言うことで、
次に頑張りましょう!!!


それにしても、
久しぶりに長居スタジアムをみて、
懐かしい思いでいっぱいでした。
長居にはよく通いました。
最初に串焼きを食べて、それからスタジアム入り。
帰りは電車の駅の近くで、また飲んで帰ったものです。
来年はセレッソが上がってきたので、
また長居に行くことができます。
楽しみです!!!


と、言うことで、
年末の昼、掃除しながら、ユースの試合を観て一時、興奮しながらも、
清々しい試合に感激しています。
両チームの選手の皆さん、
改めて、おめでとうございます。
来年は、それぞれの道に行かれると思いますが、
その場でも、どうぞご活躍下さい。


さぁ===て、
いよいよ後は天皇杯!!!


Sanfrecce Hirosima Youth finished second J 's youth-cup on yesterday.
I watched on TV this game with my family.
That game was very exciting.
We had a good time.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

成り行きに注目、憲法改正???

社民・福島氏「憲法改正しない」 首相発言に反論と言うニュース。
これは鳩山首相、憲法改正に意欲=「議論は議会人の責務」を受けてのものです。

このニュースを見た時から危惧している私です。
この成り行き、今後に注目です。
もう少し、詳しい情報が入ったら、またエントリーして後日挙げたいと思います。

関連記事としてこの11月の記事を掲載しておきますので、お時間がある方でご覧頂けると嬉しく思うものです。

The Prime Minister Hatoyama talked to amend the constitution except Article 9.
This news hears sad.
I hope my anxiety about amend the constitution is utterly groundless.
Thank you.

| | コメント (4) | トラックバック (2)

2009.12.26

積極的に攻撃します、正当な戦争のために。と言うことかぁ???

米旅客機内で爆破テロ未遂 爆発物に着火、容疑者拘束と言うニュースが伝わってきます。
ウウウ〜〜〜ム。
なんとも許しがたい犯行。
事件の背景や動機の徹底的解明と今後、このようなことが起きないように万全の対策をと願うものです。

さて、
そんな中、やはり思うことはオバマさんの平和賞受賞演説に対して抱いた違和感。
ぬぐえませんね、、、
現状を調べました。
調べるほどに、「正当な戦争」なんて言辞を認めるわけにはいかないのです。
正当な戦争の名の下、対テロ戦争はエスカレートしています。
イエメン治安部隊がアルカイダ拠点を攻撃、34人殺害と言うニュースが先日届いたのですが、この攻撃命令にオバマさんが関わっていたことが明らかになっています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アメリカのメディア、オバマ大統領がイエメンへの攻撃を命令と言う放送を読むと以下の通り。
アメリカのメディアが、ノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領が、数十名の死亡につながったイエメンに対するアメリカ軍の最近の攻撃を命令したことを明らかにしました。
イランの英語の衛星放送プレスTVによりますと、ABCは匿名希望のアメリカ政府高官の話として、17日木曜、アメリカの戦闘機が、イエメンの首都サナア州北部におけるアメリカの利益が攻撃される恐れがあることを口実に、オバマ大統領からのイエメン攻撃の命令が発令されたことを受け、同地域の2箇所を爆撃したと伝えています。
このアメリカ軍による攻撃はイエメンの陸軍によって継続され、これにより、120名が死亡しましたが、主な死亡者は子供や女性となっています。
ABCの報道によれば、この致命的な攻撃後、オバマ大統領は、イエメンのサレフ大統領と電話会談を行い、アルカイダとの戦いに向け、尽力したサレフ大統領に祝辞を述べました。
イエメン北部の民間人に対するアメリカ軍の戦闘機の空爆が継続される一方、国際救援機関及び、ユニセフ、難民高等弁務官事務所を始めとする国連付属機関の一部は、イエメンの民間人が置かれた劣悪な状況に懸念を表明しています。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これが彼の言う「正当な戦争」なのか、、、
確かにHuman Rights Watchのサイトなど世界の多くの難民の状況をみるにつけ、心が痛むのですが、、、
が、
が、
さらにこのサイトを読むにつけ、本当に国民を苦しめているのは地雷や貧困などなどではないか、、と思うのです。
さらに、アフガニスタンの女性の権限や尊厳についても上記サイトは以下のように対策を求めています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
* アフガン政府と援助国は、女性の権利の向上と保護を、アフガニスタン復興における主要優先事項と位置づけるとともに、同国の政治・経済・治安戦略における中心的柱にすえること。
* アフガン政府は、援助国の支援のもと、法執行機関・裁判官・国会・公務員・アフガニスタン民衆に対し、レイプ(強姦)は犯罪であるということの認識を高めるための大規模な啓もうキャンペーンを始めること。本キャンペーンは、強姦被害者へのいわれなき非難を減らすことも目的とすべきである。
* アフガン政府は、もっと多くの地域で婚姻を届けられるようにするとともに、婚姻届けを義務化すること。
* カルザイ大統領は、「家出」容疑で不当に拘束されているすべての少女と女性を釈放するとともに、彼女らに対し、謝罪をしたうえで賠償すること。
* アフガン政府は、援助国の支援のもと、女子中学校をもっと建設して数を増やすと共に、女子中学が存在する地域を拡大し、女性教師をもっと採用し迅速に訓練すること。
* アフガン政府は、国連及び援助国の支援のもと、2010年の議会選の選挙期間中、女性の候補者と女性の有権者の身の安全を優先事項にして取り組むこと。
* 援助国と国連は、女性省と協力して、アフガニスタン政府の全支出に対し、ジェンダー面からの全面的監査を行うこと。
(上記サイトより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こうした実態を読むにつけ、
アフガニスタンの人々はオバマさんが言うような「武力での解決」を求めているのだろうか???
と、私は思います。
今年の9月にはアフガニスタンは今? と言う記事でアフガニスタンの現状について見たのですが、
この時点でも多くの無辜の民が犠牲になったことは国際社会の知るところです。

タリバン「平和賞の威信失う」 オバマ氏への授賞でとして反武装勢力タリバンがオバマさんのノーベル賞受賞について疑問を呈していますが、
私も、これは「戦争賞」かと思うくらい、オバマさん、積極的にアフガニスタンに攻撃をかけています。

The murderous face of Obama’s surge
などの記事を読むと、今、現在のオバマ政権の「正当な戦争」へと突っ走っている姿が映し出されています、、、
ふっ〜〜〜〜
正当な戦争ねぇ。
報道では「The murderous face」と書かれているが、さてさて???
マスコミに載らない海外記事のブログにはもっと多くの実態が書かれていますので、興味のある方は是非ご覧ください。
私はいつも参考にさせて頂いています。
ブログの管理人の方が詳細に分析され、コメント欄も参考になります。
と、言うことで、
と、言うことで、
無邪気に「正当な戦争」を評価できない自分をまた確認したのでした。

オバマさんの「戦争観」についてはこの間、拘り続けています。
さらに考察を深めています、、、と言うエントリーで日本国憲法の理念と現実について考察を試みました。
また、
「臨機応変の平和主義」の是非についてツラツラとでは、為政者による「正当戦争」云々について考えました。
Emergency constitution についてはシリーズで検討をしていきました。
この問題、今後も注目です!!!


It is an unpardonable an act of terrorism.
However military power act as a deterrent is no good.
I think the problems have been peacefully settlement without an appeal to arms.
Thank you.

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009.12.24

鳩山税制改正大綱

税制改正大綱 4年ぶり、増税 子育て家計にプラス
==============
鳩山政権初の税制改正は「控除から給付へ」の理念と、大幅な税収減という懐事情から、扶養控除撤廃やたばこ税率引き上げなどが相次ぎ、4年ぶりの増税改正になった。ただ、15歳以下の扶養控除廃止や18歳以下の特定扶養控除縮減など家庭への増税項目が並んだものの、子ども手当の創設などで家計の収支はプラスになる計算。また、最後まで調整が難航した自動車関連税の暫定税率は、環境に対する影響の度合いに応じて税負担に差を付けた。
(上記ニュースより)
===============

このニュースをみれば、
子ども手当て対象の子どもたちがいる家庭は総合的にプラスになるのですが、
そうではない場合、かなり家計に負担が押し寄せそうな税制改革です。

では、見ていきましょう。
子ども手当て、そのものの趣旨はいいのだが、その財源のために、子育て世代でない国民からバサリバサリと課税していくやり方が、どうもよくない、と私は思うのですが、、、
まず、扶養控除の廃止。
実施されると、所得税は11年分から、住民税は12年度分から増税。
先にも書いたのですが、
所得税・住民税の扶養控除が廃止された場合、連鎖的な負担増が実はかなりあるのです。
それも多くは子どもたちの保育所の保育料や私立幼稚園就園奨励費補助などに関わるものです。
本末転倒の子ども手当てのような気がしてなりません。

また、高校授業料の「実質無償化」の財源と言うことで、
特定扶養控除も高校世代では、所得税については現行63万円を38万円まで、住民税については、現行45万円を33万円まで圧縮するとのこと。
これは、この世代の子どもたちがいる家庭にはかなり負担がかかりそうです。
と、いうのも、先にも書いたのですが、本当にお金がいるのは、高校から大学世代の子どもなのですよね、、、
子ども手当て趣旨は、
少子化対策ということらしいから、
15歳までの子どもたちのいる家庭に手当てで保護することで、
安心して子育てができ、更に子どもを産みやすくするためと、言うものらしいが、、、
保育所や幼稚園の充実とか、あるいは医療制度などを充実させることの方が、より生産的と思うのですが、どうなんでしょう???

さて、次に小沢さんが見え隠れしたガソリン税の暫定税率。
これは廃止するものの現行税率は維持し、環境税の導入を検討するということらしいです。
ううう===む。
なんだか、これもわかりませんね。
車は乗れ、
環境を守るために税金はとるぞ、、、
と、言うことですかね???
結局、
気がつけば、
増税だけがのしかかる仕組みを敷いていくような気がして仕方がありません。
子ども手当てにしても、
受給される世代も、ずっと貰えるわけではなく、いずれ、支給は終わる。
そして、待っているのは増税。
「おおお、、、お待ちしていました。今までの分、全部、いえそれ以上、お払いくださいね」と待ちかまえているような、そんな税制大綱ですね、、、
うううう〜〜〜ん。
はっきり言って、評価できません。


The Hatoyama cabinet outlined the plan of taxes next year.
That will repeal tax exemption and levy a tax tobacco and so on.
That will make the burden too heavy for people.
I hope cabinet ease the tax burden.
Thank you.


追記あり。
コメントでkirikoさんから、「子育て世代以外への増税」とは具体的に何の増税でしょうか。」とご意見を頂きました。
これは私が先に、消費税を射程に入れて
子ども手当てってナァ〜〜〜ニィ???


来年度予算、どうなるか???

と言うエントリーを挙げたのです。

今回はザックリと書いたので誤解をまねきました。
家計への負担と書いたほうがより的確であったと、思い、追記にしたためておきます。
kirikoさん>ありがとうございました。

| | コメント (29) | トラックバック (2)

2009.12.22

冬ですよ、、、

今日は冬至。
「日短くして 星昴(せいぼう)以て仲冬を正す 」
と、あるように、この頃は星が一番美しい季節でもあります。
「日短くして」とは冬至の頃、
星昴は、字の通り昴、すばるです。
仲冬とは冬の真ん中で旧暦の11月ころ。

それにしても、
早いもので、もう冬至。
いよいよもって忙しくなります。
昨日までは日本列島、寒波に見回れ、大変でしたが、今日はかなり日も戻り、
私も、溜まりにたまった掃除をしています。

冬至の日はユズ湯にカボチャ。
そして「ん」のつく野菜を食べるとかとか、いろいろ栄養をつけるため、
昔の人の言い伝えが今に残っているのですが、
私も以前は、かなりフルコースで行事をこなしていました。
が、
この頃は、
手抜き。
いけませんね、、、
いけない。
と、思うものの、季節が遠のいた、、、と言う感がしてならないのです。
まず食べ物。
次に天候。
そして、住環境。
フゥム。
季節が気持ちの上では、遠のいているな、、、

と、言うことで、季節を思い、窓に目をやれば、
日の光がやさしくカーテンごしにこぼれてきて、
冬の淡い光がなんだか嬉しくなる午後のひとときになりました。

冬至。
これからますます寒くなります。
皆さん、カゼや冬の腸炎に気をつけて、元気にお正月を迎えてくださいね。


Today is the winter solstice.
In Japan , people is used to take a bath in Citrus Junos.
And they eat a pumpkin dish.
The reason is care of taking a cold.
Please take a bath in Yuzuyu at tonight.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2009の秋クールドラマの感想つれづれ

2009年の秋クールのドラマも一通り、終わりました。
と、言うことで、今クールのドラマの感想をただただザックリと、そしてかなり無責任に書きます(なにゆえ、ただの感想だから)。
ネタバレなんかもあるので、まだご覧になっていなくて、これから観る予定の方は要注意です。
順番は、そうですね、まずはアンタッチャブル。次がセイラ。
三番目は仁、最後は東京DOGS。
マイガールは今日は書けないと思うので、これは次にまわします。

では、アンタッチャブル.
ううううう====ん。
主人公の仲間由紀恵が、相変わらずユニークで、つい最後までおつき合いしました。
「名無しの権兵衛」、結構、早いうちからお兄ちゃんだと思っていたので、
正体がばれても、あまり驚きませんでした。
「NO,I am your father」
スターウォーズ、帝国の逆襲、並の衝撃の告白にはなりませんでしたね。
それにしても、このお兄ちゃん、どんな理想国家を作ろうとしていたのか、、、
分かりませんでしたね。
自分の理想作りのために「力」で押さえようと突っ走るんですが、
その理想国家と言うのも、まるで優性思想のような理想国家で、かなり問題あり。
途中までのナゾに満ちた不気味さが、最後のさいごで、いきなり店じまいのために風呂敷を大急ぎでかたづけたような、慌てた結末。
ただ、お兄ちゃんが生きていそうなので、これは次に続くということか、、、なぁ?


では、二番目は小公女セイラ
これは、まぁあまりに想像通りの成り行きに、感想もないくらい、落ち着くドラマ。
勧善懲悪とは言わないが、
耐える心やさしい主人公と、それを支える良き友人。
対して、貧乏になったら、いきなり手の平を返し、苛め出すさもしい人々。
と、本当に分かりやすい構図。
伝えたいことは、
「苦境にまけずに、どんな時でもプリンセス」ってことだったのでしょうかね???
うんまぁ、それはそれとして。
院長先生と、セイラの母親との確執(多分、院長だけが背負っているのだろうが)は、
結局は、現学友の武田真理亜と、水島かをりのような関係だったのかな、、、と推測。
セイラの母親の方が、学力全てに勝っていたのだが、三村千恵子さん(院長)に遠慮して、
総代を譲ったとしたら、それは確かに屈辱だから、、、
それを背負いながら生きてきた三村千恵子にとって、セイラは苦々しい過去の遺物だったということなのでしょうね。
まぁ、最後はすべて乗り越えることができて、スッキリ大団円。
めだたしめでたし。
この手の分かりやすい話しには、このラストはバッチリでした。良し。


三番目はJIN
これは面白かった、の一言。
全ての俳優がすべての役にピタリとはまっていると、言う感じで、
安心してみることができました。
過去に行った医者仁が、目の前の人を救うべきか、歴史を変えてはいけないのだは、、と自問自答。
その周りを回る咲さん、野風さん、坂本龍馬などなどの人物たちが、
将来、どうなるかは分からないが、「今」を一生懸命に生きることを仁に伝えます、、、
そして、最後。
仁は「未来から解き放たれ、今を大切に」と悟るのです。
これは、まるで、仏教や、キリストの教えそのもの。
(尤も、ドラマではキリストの神が教えるような言葉は出てくるのだが、つまり神は背負える苦悩しか人には与えないという、、、)

と、言うことでまるく収まるのかと思い、ナゾはどうなるのか、あの胎児はなんなのだ、、、と思っていた矢先、
最後のあの仁の「え?」と言う言葉と万華鏡。
これは、
これは、、、
もう次に続くということですかぁ、、、
ウウウム。
仁先生、別の世界に行かれたか???
咲さんはどうなるんだ???
全然、関係ないが、咲さんの着ている着物、本当に素敵でした!!!
綾瀬さんにすごく似合っていたなぁ。

多分、続編アリの結末。
今後に期待。

さて、最後は東京DOGS
ううううう===ん。
これは、もうイケメンのために作られたようなドラマでした。
主演の小栗旬さん、水嶋ヒロ君、吉高由里子さん。
3人のトリオの漫才のようなテンポのよい動きで、
ドラマの背景のマフィアの悪とか怖さが描き出せなかったのですが、
まぁ、もともと、ラブコメディと思って観れば許容範囲。
ただ、
これもラスボスの神野が、小物扱いだったのは、ちょっと残念。
もう少し、大物らしく、ドーンとしたキャラ設定にしておけば、
もっと、小栗君のカッコ良さがでたと思うのだが、、、
大体、ラスボスのくせに、恋人(吉高さん)に裏切られた、、、とか言って、いきなり銃を向けるなよ、と突っ込み。
もともと、自分が職業を隠して、虚像である自分を見せていたくせに、、、と、ブツブツ
一回り以上も年下の恋人の言葉にかく乱されるな、、、
モット、ド〜〜〜ンとしていたら、ゆきちゃんも、そうではなく神野を選んだかもよ???
と、
私はラスボスを叱っていました、ハハハ。

簡単に人が撃たれるような軽い設定だったのですが、
主人公3人と、周りの役者さんの好演技で、つい観てしまいました。
娯楽としては、とても面白かったです。
これも、また続編とか出来るのだろうか???
神野が脱獄して、また蘇るとか、、、とかとか。
どうなんだろう。
その方がラスボスらしくて、
面白みがでるが、
ところで、このドラマ、主題歌が良かったですね。
とても雰囲気がでていました。
主題歌と言えば、
今回は書きませんが、不毛地帯のエンディングもなかなか、いいです。


と、言うことで、
今年の秋クール勝手に感想メドレーでした。

I like watching a television drama.
Today I write about a description of my impressions.
I think that actors and actresses are professional.
I have a good time to watch on TV.
Thank you.

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.21

「公平な人」脳の活動でわかるらしい、、、

「公平な人」脳の活動でわかります 玉川大研究員ら発表と言うニュース。
===============
お金や物を直感的に公平に分ける人かどうかは、脳の扁桃(へんとう)体という部分の活動を調べると予測できる——。玉川大脳科学研究所の春野雅彦研究員らの研究で、そんな結果がわかった。20日付の米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に掲載される。
(上記ニュースより)
===============

ううううう===ん。
ドキリ。
ドキリ。
このニュース。
お年玉の時期をもうすぐ迎える私。
うわっ〜〜〜〜
お年玉をあげるような年齢の子どもたちに公平に分けることができるか、、、なぁ???
なんて、
ことは、おいといて。
ニュースは、以下のように続きます。
================
知らない相手と一緒に仕事をし、平均報酬が約100円と仮定して、例えば「自分の報酬が177円で、相手が36円」だったら「ダメ」と感じるのか、「よい」と思うのか、「ちょっとダメ」「まあよい」の選択肢も含めて選んでもらい、公平感などを判断した。
(実験手法は略)
春野さんは「扁桃体は、表情の理解や恐怖などの素早い判断にかかわる部分。人が公平な行動を取るかどうかは、扁桃体の活動と戦略的な損得などもあわせて決断していると思う」と話している。
(上記ニュースより一部引用)
==================

ううううう====ん。
まぁ、扁桃体の反応というのは分かったとして、この研究、さらにどのような方向に向かうのか、、、
とても興味のあるところです。

近未来、
扁桃体に電流が流れて、反応が分かるような「公平発見器」が出来るのだろうか???
なぁんて、、、


For function of brain become clear in recent years.
This time, new studies was published by Japanese scolar.
Amygdala in brain decisions to fair and disinterested.
It’s exciting news!
I’m interested that news.
Thank you.

| | コメント (7) | トラックバック (0)

COP合意はなされたが、、、

注目のCOP合意に、私も興味をもって成り行きをみていました。

全体の印象は、足並みが揃わず、行き詰まりの突破口も見いだせずと、
合意も不承不承の不発のようにも感じるのですが、、、

「コペンハーゲン合意」。
「若干の重要な積極的要素」と欧州連合議長国スウェーデンのラインフェルト首相は言明するも実際は、法的拘束力をもたないものとなりました。
また、COPの通常の採択方式であるコンセンサス採択もできず、賛成する国も「不十分だ」と公然と表明。
まず、「合意」の積極面としては、
温暖化の悪影響を最小限にとどめるための気温上昇目標を産業革命前比で「2度以下」とすること。
途上国支援の資金援助を定めること。
これまでなかったアメリカや途上国の削減約束が初めて行われたことなどです。

さて、
合意に示されたように、
気温上昇を「2度以内に抑える」ことに反対する国はない。
だがしかし、この2度も、文字通り各国によって「温度差」があるようです。
たとえば、
温暖化の影響が激しい島しょ国やアフリカの国々は「1・5度以内」を要求。
先進国や新興国がこれまでに発表した目標では、気温上昇は「3度」などなど、それぞれの国による状況の違いが鮮明に表れる目標でした、、、

先進国は、資金援助の規模を20年には毎年1000億ドルとすることで合意。
クリントン米国務長官が他の先進国と共同で20年まで年間1000億ドルを途上国に支援する用意を条件付きで表明したものです。欧州連合、日本とともに、先進国側の資金援助が出そろいました。
これは、途上国も一定評価しています。

さてさてさて、、、
ここでも焦点は、やはりオバマさん政権。
温暖化防止の国際交渉を妨害してきたブッシュ前政権は、あまりに悪名が高かったゆえ、オバマ政権で、期待が膨らんだ交渉復帰。
だったのだが、
だが、、、、
結論は京都議定書を否定する態度に変わりはなし、と言うかなり期待はずれのものでした。
自国が国際法の下で削減義務を負うこと自体に反対という態度は変わらずということです。
この点に関してオバマ米大統領は18日深夜の記者会見で、
先進国側と途上国側が「根本的な行き詰まり状態」にあり「双方に正当な言い分がある」
このもとで、「法的拘束力ある条約を待っているだけでは前進できない」—と指摘。「依然として拘束力のある合意を求めるが、現在、拘束力をもった京都議定書が存在している」としました。
 本来COP15で合意すべき新協定の第一の要素として求められていた、先進国の野心的な義務的削減目標も、「合意」には含まれませんでした。

これに対し、EUは、13年以降の対策がアメリカを除外した先進国だけでは不十分だとして、京都議定書の単純延長に反対を表明しています。

また、中国も、この問題には大きく関わります。
それは、途上国の削減努力に関する規定に関して、
アメリカが「透明性」の確保という表現で、途上国の取り組みを何らかの形で国際的にコミットさせることを強く求めてきたのに対し、中国を含む途上国側は、これに同意してきませんでした。

日本は、25%削減目標の提示や途上国支援を提案したものの、京都議定書に関しては、前政権と変わらない後ろ向きの姿勢。
17日には、交渉を妨害した国に世界のNGOが贈る「化石賞」を再度受賞。

会議が終わり、各国の首脳のコメントを読めば、
みな、温暖化対策には積極的に対応したいと思いつつ、
現実に削減という目標を打ち立て、実行することの困難にぶつかっているようです。

いずれにしても、この問題、
本当に重要な問題ゆえ、しっかりと対応していくことが肝要と、改めて思うものです。


The international climate change conference was held at Copenhagen.
We need act on Promotion of Global Warming Countermeasures.
However it has a rough going.
We have to endeavor to reduce discharge gas.
Thank you.

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.20

サッカー・クラブW杯 

サッカー・クラブW杯 ヨーロッパ代表のバルセロナ初優勝と言うことで、
つい観てしまいました、、、

後半、44分のバルセロナ、凄かったですね。
もう、ダメか、、、と思っていた矢先(勿論、選手はそんなことは思っていないのだが、、、私は思ってしまったのだが)
あの執念のヘッド。
凄い、、、としか言い様がありません。

そして、
延長。
前半は、ちょっと切れのない試合運びとなったのですが、
後半、しかもあのメッシの「胸のゴール」!!!
これまた、素晴らしい!!!
素晴らしい試合でした。

今年のクラブワールドカップも、もう終わり、今年もあと僅かですね。
あとは天皇杯が楽しみとなりました、、、
とくに、我がサンフレッチェ。
ACLとの絡みなどがあり、気が抜けません、、、
と、言うことで、
バルセロナの選手の皆さん、おめでとうございます。
また、アルゼンチン・エストゥディアンテスの皆さんもありがとうございました!


Yesterday soccer game was played to decide club champion in the world.
This year, team Bacelona in Spain wins a champion.
Congratulations!
I had a good time to watch that game with my husband.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (1)

小沢秘書 初公判

西松問題注目です。
政治資金規正法違反の罪に問われている、小沢一郎・民主党幹事長の公設第1秘書の初公判。
この日、
検察は冒頭陳述で、「西松」からの献金だったことを秘書も認識していたと指摘。
公共工事の発注に絡む「わいろ性」の濃いものだったことを明らかにしました。
さて、この秘書が罪に問われているのは、すでに報道でも明らかなように、
自ら会計責任者となっていた小沢氏の資金管理団体「陸山会」と実質的に会計業務を管理していた「民主党岩手県第4区総支部」を受け皿に、「西松」から2003年から06年までの4年間に合計3500万円の企業献金を受けとり、政治資金収支報告書には政治団体「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」からの献金のように偽って届け出た疑いです。


ここで、重要なことは「
政治団体をダミーに使ったこと。
これは、政治家個人への企業献金を禁止している政治資金規正法違反を隠ぺいする、重大な犯罪なのです。
政治資金法が憲法に照らして、正しいことか、どうか、、とかとか、
それはそれとして、
このダミーと言う方法で企業献金を授受するやりかたは、
立派な(???この言葉、そぐわないが、まぁ、正真正銘と言う意)犯罪です。

さてさてさて、この秘書。
「西松」の献金だとは思っていなかったと主張しています。
すでに献金した側の「西松」の国沢幹雄元社長らが罪を認め、有罪が確定しているにも拘わらず。
秘書が知らなければ、当然、大将の小沢さんも知らないとのことで言い逃れしようとするのだろうが。

それにしても、
もし、本当にこの秘書。
知らないとしたら、それはかなり無能な秘書だったということですね。
そんなわけないのは、勿論だが。

さらに、
検察の冒頭陳述で東北地方の公共事業の談合で特定のゼネコンが本命業者となるうえで、
小沢事務所の意向が「決定的な影響力」を持っており、秘書自身も「天の声」を出してきたと指摘したことです。
ムムム。
天の声ですかぁ、、、
この頃、神の手に、仏の手、
そして、
天の声ですかぁ、、、
いずれも、
共通はルール違反、審判の目をかすめて、と言うことだとしたら、
神も仏も天も、お気の毒に。
と、まぁ、ざれ言はここまでにして、
この「天の声」、かなりのものだったということです。
こうなると、賄賂という線も出てくるのですが、、、

フゥム。
東京新聞は「はやく幕引きしたいであろう、与党の本音について」記事にしていましたが、
それは決して許してはなりません。
幕は、まだ開いてもいない。
なにしろ役者は未だ出てこないのだから。

この動きもしっかり注目です!!!

以前の記事を掲載しておきますので、お時間がありましたら、ご覧頂けると嬉しく思うものです。

小沢秘書逮捕について
小沢さん、、、国会で明らかにしましょうよ。
早速ですが、小沢さん
西松建設公判
西松問題、ゾクゾクと明らかになるが、、、
今度は二階さん登場です。
企業献金の歴史
企業献金の是非


A public trial judges a case of a secretary to member of the Diet.
An issue of law is bride or not.
If his secretary knew that thing, it’s a crime.
I hope he reveals the truth.
Thank you.

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2009.12.19

今年の科学10大ニュース

科学10大ニュース、猿人化石や月の水発見と言うニュース。
================
米科学誌サイエンスは17日、2009年の科学10大ニュースを発表した。
1位には、アフリカ東部エチオピアで発見された約440万年前の猿人(初期人類)化石が選ばれた。
化石は、「アルディピテクス・ラミダス」という種類の人類で「アルディ」と名づけられた。身長1メートル20の女性で、全身骨格としては最古。サイエンス誌は「化石が発見されたのは1994年だが、47人の研究者が10年以上かけて詳細に分析した」とねばり強い研究を評価した。
アルディピテクス・ラミダスの存在は、東京大学の諏訪元(げん)教授が92年に歯を発見したことで明らかになり、その後、アルディが見つかった。
10大ニュースにはこのほか、米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「エルクロス」による衝突実験で月に多量の水があると判明したことや、スペースシャトルによるハッブル宇宙望遠鏡の修理などがあげられた。
(上記ニュースより)
=================

と、言うことで、今年の注目は約440万年前の猿人化石でした!

科学研究費の事業仕分けが取りざたされている今、
サイエンスニュースなどを、もう一度見ると、
改めて基礎研究の大切さを思うものです。
諏訪先生がなさっていた地道な研究も、こうした科研費の支えで、行えたことです。
初期人類と類人猿化石種における臼歯と咀嚼器構造に関する進化形態学的広域調査参照。

それにしても、今年は、
ダーウィン生誕200年と言うことで、
進化論を初めとしてダーウィンの話題が盛り上がった年でした。
また、
世界天文年でもあり、
アチコチから宇宙の話題が飛び出てきて、
それは楽しいサイエンスニュース、満載でした!!!

これからも、
科学の発展を願いながら、、、


The last day science magazine’ Science’ published important studies.
The most interesting and important study is fossil of an ape man.
It’s a unique study.
I am going to know history of man.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.12.18

さらに考察を深めています、、、

「臨機応変の平和主義」の是非についてツラツラとと言う記事を昨日挙げました。
この記事は、「為政者の言うところの戦争する理由」の恣意性について再考しようというものでした。
この記事にLooperさんからトラックバックを頂き、早速拝読致しました、、、
(なぜか、私からはトラックバックを送ることができない、、、)
と、言うことで、今日はLooperさんの記事に触発され、
ちょっと日本国憲法と9条を考えていきます。
まず、Looperさんがご自分の記事で「オバマさんの演説と日本国憲法の精神との一致」としているとの主張箇所を以下に引用します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その具体的方策として3つあげている。
まず最初に、規則や法を破る国と立ち向かう際に、態度を改めさせるのに十分なほどに強い、暴力に代わる選択肢を持たなければならないと私は信じている。なぜなら、永続的な平和を望むなら、国際社会の言葉は何らかの意味を持たなければならないからだ。規則を破るような政治体制には責任を負わせねばならない。制裁は実質的な効果がなければならない。非協力的な態度には圧力を強めなければならない。そうした圧力は世界が一つになって立ち上がったときにのみ、成り立つのだ。
つまり、武力の代替となる強い仕組みの必要性だ。とりわけ、国連などを中心とした一致した非暴力的な手段での圧力の必要性を強調している。これは、日本国憲法前文と憲法九条の考えと一致している。
これは第2の点につながる。われわれが求める平和の本質についてだ。平和は目に見える紛争状態がないということだけではない。すべての人々が生まれながらに持つ人権と尊厳に基づく平和だけが、真に永続することができる。
第3に、市民の権利や政治的な権利があるだけでは公正な平和とはいえない。経済的な安定と機会が保障されなければならない。なぜなら真の平和は恐怖からだけではなく、貧困からの解放でもあるからだ。
これらは、基本的に日本国憲法前文の平和的生存権と同じ内容である。
(Looperさんの記事の改行をして掲載)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして、Looperさんはこれらの文言から導かれて、以下のようにオバマさんの演説を評価します。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アメリカ合衆国大統領からこの言葉が聞ける時代が来るとは、正直想像していなかった。
どうでしょう?
少し見方が変わって来ませんか?
私には、オバマ氏がイラク戦争のような「覇権主義的戦争」を肯定しているとは、とても読めない。
むしろ、
我々人類は、武力に頼らないと「平和」を維持できない現実を持つレベルにある。
戦争を完全に防げない未熟な段階にある。
それを、私たちはまず直視しないといけない。
その上で、そこから人類が前に進む現実的な道は何なのか?
を示そうとした演説だったように思うのです。
(Looperさんの記事 改行をして掲載)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なるほど。
それは一つの見方なのでしょう、、、

さて、
私はと、問われれば、、、
この間、ずっと拘り続けているのは「正義の戦争」「やむなき戦争」についてです。

この間、いろいろエントリーを挙げ、考えています。
現実をみろ、とか、
紛争解決の手段なのだ、とか、
人道的介入とかとか、、、ご意見をいただきます。
尤もなご意見です。
大いに参考にさせて頂きながら、
今日は、
憲法9条と国連憲章についての比較を試みます。
まず憲法9条から。
「 第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」

この憲法の何が画期的、先駆的かと言えば、
勿論
第2項です。
第1項の精神はイタリア共和国憲法第11条でも同じように謳っています。
「第11条(戦争の制限および国際平和の促進)
イタリアは、他人民の自由に対する攻撃の手段としての戦争及び国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄する。国家間の平和と正義を保障する体制に必要ならば、他の国々と同等の条件の下で、主権の制限に同意する。この目的を持つ国際組織を促進し支援する。」

この戦争否認は、
パリ不戦条約以来、国際連合憲章へと受け継がれ、多くの国ではこの精神は憲法に活かされています。

さて、
ここで、最も悩ましく難しい問題で、私もこれについては、未だ明らかな答えを持っていず、探し続けているのがズバリ、
「自衛」
についてです。

先のパリ不戦条約は自衛を認めています。
また国連憲章は、武力を原則としては禁止しつつ、安保理を置き、以下のように制定しています。
「第51条〔自衛権〕
この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。」

こうして国連が主権国家による武力救済を許容することになるのです。

この武力救済こそがある意味、戦争や紛争が起こる原因ではないかと私は考えます。


日刊ベリタの記事にはカントの常備軍廃止についての考えが掲載されています。
「(1)「常備軍は、いずれ、いっさい全廃されるべきである」
 なぜなら常備軍はつねに武装して出撃する準備をととのえており、それによって、たえず他国を戦争の脅威にさらしている。おのずと、どの国もかぎりなく軍事力を競って軍事費が増大の一途をたどり、ついには平和を維持するのが短期の戦争以上に重荷となり、常備軍そのものが先制攻撃をしかける原因となってしまう。
(上記ニュースより引用)」

カント以外にも絶対平和を説く思想家や文学者、哲学者は多いのですが、
が、
日本国憲法の優れていることは、
実定憲法として第二項に「絶対平和」と言える戦力不保持を明記していることです。
そして、この戦力不保持と交戦権否認をこそ、
拘り、守り、発展させていきたいと思う私には、
私には、
どうしても、オバマさんのアフガニスタン派兵を「是」とすることはできないのです。

現実に今、私たちはこの国にあって、
自衛権解釈の転換を迫られようとしています。
そして、
憲法9条が空洞化していこうとしています、、、
こうした矢先、
オバマさんの「やむなき手段」としての武力介入を認めることは、
一歩、後退することではないのだろうか???

確かに日本国憲法は日本のものであり、
国際社会がこの憲法の精神を遵守する必要はありません。
だがしかし、
昨年の5月に行われた9条世界会議が各国の大きな関心事であり、
盛大な成果を収めたことを考えると、、、
世界の流れは紛争解決に武力ではなく対話へと進む力が大きくなっていると思います。
この時は、
ノーベル平和賞受賞のマグワイアさんが、憲法9条の精神を強調しました、、、

こうしてツラツラと見て行くと、
やはり、私はオバマさんのノーベル賞受賞が正しかったのか?
と、言うそもそも論から始まり、
ノーベル平和賞受賞後、如何にアメリカが平和のために行動するのか、、、
と、思いは募ります。
勿論、過去、ノーベル平和賞受賞者の全てがその資質を満たしていたか、、、と言えば否かもしれません。


いずれにしても、今後の動きに注目です。
この問題、さらに考察を深めていきます。


Article 9 of the constitution of Japan states a lasting peace.
I think it’s very nice and keep article 9 of the constitution for peace.
If we will allow armed intervention for settling a dispute,
little by little we will approve of military power.
I hope not power diplomacy but peaceful coexistence.
Thank you.

| | コメント (13) | トラックバック (1)

2009.12.17

「臨機応変の平和主義」の是非についてツラツラと

オバマ大統領のノーベル賞受賞演説での「必要な戦争観」
強いては「正しい戦争観」について更に考察を進めます。
戦争とは正義と不正義なのか?と言うエントリーを昨年の11月に挙げたのですが、
そこでは戦争の正義が時代とともに変遷し、為政者の思惑で移り変わることを見ていきました。
その道筋として、この時は、「戦争正当化」を「道徳」と「法」を頼りに読み解きました。
近代国家に至る前段階として、
1648年のウェストファリア条約があります。
先のエントリーから引用を以下に掲載します。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
国家主権の独立性が ここに認められました。
そして、そこには戦争を起こす外交決定権も含まれていたのです。
戦争は対等な国家間の紛争になりました。
これ以降、主権国家を超える上 位の権威は認められず、一元的権威を前提とする正戦論を適用することは困難になり、戦争の合 法性・違法性を問うことのない戦争合違無差別論(無差別戦争論)が支配的になっていくというのが過去の歴史でした。
戦争への正義(jus ad bellum)
1正当な理由
2正当な権威
3比例性(結果として得られる善が戦争という手段の悪にまさる)
4最終手段
5成功への合理的見込み
6動機の正しさ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして、近代国家となり、
戦争違法へと国際条約が締結される時代を迎えます。
第一次世界大戦後のパリ不戦条約。
国際連合憲章。
こうして大団円かと思いきや、
新しい戦争観が出てくる中で「先制攻撃」の正当性を謳う動きが出てきたりと世界は新しい流れの中に飲み込まれていきます。
新しい戦争観については、今回はテーマとしては取り上げません。
今回はズバリ「臨機応変の平和主義」です。
先のエントリーでLooperさんから実に示唆に富むコメントを頂きました。
「簡単にいえば、
紛争地域では、武力が和平構築のために必要となる現実のシーンがあるし、過去にもあったということです。」
と、Looperさん。
紹介させて頂きましたが、ご迷惑ならお申し出ください、Looperさん>

そして、その例としてルワンダや今のアフガニスタンの状況がまさにそうであり、
戦争は必要悪であると言う旨のコメントを頂きました。
さて、そうだろうか???
私は考え込みます。


遡ること40年前、マイケル・ウォルツァーの『正しい戦争と不正な戦争』を改めて思います。
「戦争への正義に合致する戦争は自衛戦争や予防戦争だけでなく人道的介入がある。政治共同体は自決権があるという理念に基づいて、主権国家は内政干渉を拒否することが認められる。しかしもしその国家が政治共同体の自決を反映していない深刻な政治的混乱、つまり内戦や大量虐殺が発生していればそれは政治共同体の存在そのものが疑われうるのである。そうなれば、この国家に対する介入が道徳的に正当化しうる可能性が生じる。すなわち、もしも道徳的良心に反する行為に対しては人道主義に基づいて介入が正当化することが制約的に可能となるのである。」と.wikipediaには書いてあります。

まさにこの文言が今回のLooperさんご指摘の中身にあたるのでは、、、と思いますが、いかがでしょうか、Loperさん>
さてさてさて、、、
「人道的介入」ですかぁ、、、

Wikipediaによれば、
「人道主義の理由から他の国家や国際機構が主体となり、深刻な人権侵害などが起こっている国に軍事力を以って介入することをいう。」とあります。
一般にはイラク、ソマリア、ボスニア、コソボなどなどがあります。

コソボ紛争では「野獣性と人間性」という論文で方々で物議を醸したのはハーバーマスです。
ハーバーマスは「犠牲者を悪者の手にゆだねていいとは限らない」と言う主張です。
尤も、このハーバーアさえブッシュのイラク戦争には「ノー」を突きつけました。
だがしかし、
私はいつもここで思うことは「何をもって正義」とし、
何をもって「悪者」とするのか???
です。
紛争解決に武力行使が効を奏するのだろうか???
新たな火種を生み出すだけではないだろうか???
メビウスの輪、クラインの壺ではないだろうか???
と。
さて、ここでもう一度Looperさんご指摘のルワンダを初めとしてアフリカの国々に話しを戻すなら、
確かにOAUは実効的な力を発揮はできなかったと私も思います。
こうした反省を踏まえアフリカ連合が2002年に発足。
これは植民地主義からの解放とアパルトヘイトの消滅と言う位置づけで、日々発展。
2007年には平和フォーラムがアフリカで開催。
現地の人の現地の人による現地の人のための活動が繰り広げられています。
アジアでもASEANは平和共同体を目指しています。
中南米ではUNASUR。
中東・パレスチナではエジプトが中心になり大量破壊兵器地帯構想を。
ヨーロッパではEUが平和と協調を謳っています。
地道に、確実に、平和への願いは世界に広がってきています。
私は「臨機平和主義」はこうした草の根からの平和に対抗するものでは、、、と思うのです。
この問題、実に悩ましい。
であるからこそ、今後も拘り続けます、、、、、
これが最終結論ということではないので、また貴重なご意見やアドバイスなどございましたら、
是非ご教示頂けたらと、思っています。


I hope in international society we settle a dispute by peaceful means.
We need a problem demanding a humanitarian solution.
I think the trouble has peacefully to settle without the use of force
in modernization society.
Thank you.

| | コメント (6) | トラックバック (1)

仏の手ねぇ、、、

サルコジ大統領「アンリの仏の手」謝罪と言うニュース。
アチコチで話題になりましたね、仏の手。
それにしても、誰が命名したか、唸らせられました、、、
フムフム。
仏の手、、、ねぇ。


それにしても、近づいてきましたね、W杯。
NHKも民放も岡ちゃん「4強」宣言無視なんてニュースを読みながら、
むべなるかな、、、と思ったり。
それでも、やはり期待はしよう、、、と思い直したり。

テレビ朝日が「日本対オランダ」戦放映権を獲得した、、、と報道していましたが、
さてさて、、、
どうなるか。
楽しみですね!!!


France passed the preliminary stage of FIFA World Cup.
It aroused criticism with relation to qualify.
A representative player used his hand.
That was a clear breach of the rules.
A referee could not find the play.
So, France passed the preliminary stage.
I hope referees will be more careful in future.
Thank you.

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.16

Emergency constitution   その3

昨日のエントリーでアッカーマンの Emergency constitutionについて大河内美紀さんの論文2本を纏めて要約したエントリーを挙げました。
このエントリーにコメントを頂き、またまた考えが深まった私です。(12月16日、午前10時現在までのコメントです)
コメント欄にお返事を、と思ったのですが、
もう一度、論文を読み直していたので、改めてここに第三弾を記事に挙げます。
まず、古井戸さんから「核抑止理論、と非情によくにた議論ですね<emergency constitution. ここでいうconstitutionとは何でしょうか?憲法ではなく対処案?対処原理? 法律とどう関わり合うのでしょうか。」
と言うご意見を頂きました。
と、言うことで、まず核抑止論をみていきます。
一般に核抑止とは次のような定義です。
「核抑止(かくよくし)とは核戦略において巨大な破壊力を持つ核兵器を保有することが、対立する二国間関係において互いに核の使用がためらわれる状況を作り出し、結果として重大な核戦争が回避される、という国際的に広く認められた考え方である。」
つまり、核抑止論は「核」を持つことで相手への威嚇を作り出し、それが畢竟、防衛になるというものです。
一方、アッカーマン主張の「emergency constitution」は、
非常事態に対して、これまでの個別立法に依拠することなく、包括的に規定する枠組み法を制定しようというものです。
さらに技術開発者さんから示唆に富むコメントを頂きました。
「法治国家の中で、「自力救済権」を放棄したというか、司法に委譲している国民については、そういう精神的な苦痛とかでも放っておけないから、司法の出番ができるんだけど、完全無欠な主権を持つ国家に置いてテロにどう対処するか、国民にどう「安心」を与えるかについても、自力救済するしかない訳です。」
と言うことで、
昨日のエントリーにも書いたのですが、アッカーマンの理論のその背景をもう一度、みていきます。
テロへの対処の必要性として既存の憲法学の枠組みを超える措置を政府に求めようとしたアッカーマン。
その理由は二つあると大河内さんは述べます。
1つは実存原理。
国家の存亡に関わること、国民の生命が脅かされることに対しての危険に対応すると言う原理。
もう一つは、予防的拘禁。
つまり将来起こるかもしれない危険から守る、と言う原理。
そしてアッカーマンは、将来テロが起きたら、「パニック」になるであろうとして、政府に国民を安心させる措置を積極的に講じることを説きます。
その具体的な方法は以下の通り。
「アッカーマンはエスカレーター式特別多数というユニークな方法を 提言している。まず、危機的状態が発生した場合には、執行府(大統領) は単独でその認定を行う権限を有する。ただし、その有効期間は1ないし 2週間という極めて短い期間に限られ、議会多数による賛成が得られなけ れば危機的状態は自動的に終了する。議会による賛成が得られた場合には 引き続き危機的状態が継続するが、その期間も2ないし3ヶ月程度に限定される。その後さらに危機的状態を継続しようとすれば再度議会の承認を 求めなくてはならず、しかもその際には単純多数ではなく60%の特別多数 が課せられる。以降更新に伴い70%、80%と徐々に特別多数を上乗せして
いくのである。」
大河内さんの論文より引用。

議会によるチェック機能を重視してつつ、
さらに、
アッカーマンの論理の特徴を大河内さんは次のように説明します。
「政府にとっては何よりもテロリストによる第二の攻撃を防ぐことが必要で あり、その「第二の攻撃を防ぐために効果的な、短期的措置」として、リ ベラルな諸憲法が刑事手続上の身柄拘束にあたって通常要求している証拠
類の存在しない状態で「疑わしい者」を拘禁する権限を国家に認めるべき であると彼は主張している。
なお、この証拠抜きの予防的拘禁は45ないし60日の間認められる」

さて、ここからが本題というか、私の最も言いたいことなのですが、
これは「戦争概念」の拡大に繋がらないか、、、ということです。
それについては、昨日もコールの批判を引用したのですが、私もまさにそうだと思いました。
また、アッカーマンの主張をみれば、戦時とされるときは、司法よりも議会の権限が大きくなるのですが、
これも疑問を持つ私です。
これは権力分立の考えから逸脱するものです。
また、アッカーマンは「戦時適応法」と通常憲法の領域的、時間的波及についても言及するのですが、
結果、通常憲法が追いやられていく仕組みを取ります。
そして、いつのまにか、議会、内閣に大きな権力が集まっていくことになるのでは、、、と私は危惧します。
大河内さんはアッカーマンの論にたいしての疑問を以下のように述べます。
「アッカーマンの描くこのストー リーにおいて、Emergency constitution の適用は、人々がパニックの中 で行う決定とは異なり合理性を有する決定であると位置づけられているよ うに思われる。それは、危機的状態が過剰化するおそれの指摘に対して、 彼が応答している中に登場する「〔前略〕社会的孤立が高まるときには被 拘禁者に課される負担も増加するものであることを、合理的な人々は銘記 すべきである」とのコメントEmergencyconstitution 下で用いるこ とのできる手段を「パニックになった人々を鎮めるためにできること」全 てではなく「将来の攻撃の機会を縮減するための合理的、効果的なステッ プ」に限定する試みなどに見て取ることができる。そして、前節で見たよ うに、「安心」原理がエスカレートしないとの論証を迫られたアッカーマ
ンにとってこの種の限定は不可欠なものである。
しかし、これを前提とするならば、アッカーマンの言う「パニック」と は本当にパニックなのかという疑問がわく。彼は人々からの過剰な「安心」 原理の要請を排除するために、文字通り人々が暴走し、合理的判断能力を 欠いた状態に陥っている状態ではなく、一定の不安を抱えつつも合理性を 維持した状態をパニックとして想定しているのではないだろうか。もしそ うであれば、敢えてパニックを論じなくとも、合理的人間像を前提とした 古典的憲法学の枠組みで十分対処可能であるように思われる。」


同時に大河内さんは、「憲法が最も侵害さ れやすいのは危機の時代、パニックの場面であり、歴史がそれを証明して いる。しかし、憲法学はこれまでパニックについて多くを語ってこなか った。」
として、これはアッカーマン一人の論を論じることでなく、
戦時パニックそのものの認識を問うことが大切と述べます。
パニック、戦時と憲法についての論考を、アッカーマンに尋ねることで、
私自身は、最初の課題、オバマ大統領の「正しい戦争観」について安全と安心面から見て行きたいと思いました。
そして、改めて、
思うことは1つです。
「正しい戦争なんてない」と言うことです。
これについては、古井戸さんやLooperさんから考えさせられるコメントを頂きました。
考察を深めるにあたり、以前も書いたのですが、改めてアメリカの軍事戦略について洗い直します。
日米同盟さらに再考その5(経済面から)と言う記事を12月8日に挙げました。
この時、軍需産業と新自由主義の歴史をみたのですが、
そこでも触れたように歴代政権と同様に、オバマ政権の壁でもある軍需産業依拠。
私はアフガニスタン派兵が単純にテロとの戦い、根絶というだけでなく、
アメリカの国益に直接結びついているものと考えます。
アメリカ国内の経済基盤の空洞化を解消するには多国籍企業の収益拡大は必至。
またオバマ政権は軍需費が拡大しているのですが、これは多国籍企業に依存しないで国内での技術や製造業への支出です。
経済との関わりもしっかりと見て行くことが肝要です。
今後のアメリカの方向にしっかりと注目です。


From yesterday on I am thinking about a just war.
What is the raison d'être for the war?
I can’t answer about this problem.
I think there is reason for war.
I hope the peace of the world.
Thank you.

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2009.12.15

Emergency constitution   その2

その1より引き続き。

「Emergency constitution 」
つまり、
これまで個別立法に依拠していた危機 的状態(emergency)への対応について包括的に規定する枠組法という考え方です。
まず、大河内さんは、論文で、
B・アッカーマンの説を引用、考察を加えるのですが、
アッカーマンは 戦争と危機的状態との区別 を以下のように位置づけていると説明をしています。
アッカー マンが危機的状態として想定するのは、
9・11のような「特に象徴的なテロ リズム」であり、それは戦争でも犯罪でもない、
「第三のカテゴリー」に位置 づけられる。
と言うことです。
それは何か?
まず、この種のテロは戦争ではないと言うなら何か?と考えます。
これは主権国 家間で行われるものではなく、
宣戦布告や条約の締結といった開始・終了 の手続が明確ではないからと言うのが理由です。
なるほど、、、
テロはいきなり襲ってきます。
そして、アッカーマンは国家に与える影響の違いに言及。
戦争「後」は国家・現体制が存亡の危機を迎えるのに対し、テロ後も現体制は存続するという相違が存在することであるとします。
ゆえに裏を返せば、
テロは撲滅なんてできないのです、、、
その特徴として、さらに、
テロは人々にと っての身体的危険と現政権にとっての政治的危険の双方を併せ持っており、
「普通の犯罪」よりも危険度が高く、冷戦時代の「恐怖」とは異なる「恐怖」がこの種のテロには存在するとして、
その現実性を挙げます。
なるほど、、、
恐怖こそが、テロ戦争へと人々を駆り立てる原動力です。
実際、
核戦争は起これば被害は甚大ゆえ、破壊を覚悟で行うものだし、現時点ではスイッチを押すという衝動は抑えられている。
が、、
が、、、
一方、テロは現実にアチコチで起きる。
ゆえに、
こうした自体に備え、アッカーマンは憲法学者として、行政、司法の分野にまで縷々、対応策を説明していきます。
これが「Emergency constitution 」と言うことです。
ここで著者の大河内さんは、
リベラル派のアッカーマンが示したEmergency constitution 論の背景 を探ります。
それはズバリ、
「戦争概念の拡大への懸念がある。」
とします。
そしてその懸念は合衆国にお ける戦争状態およびそこにおける執行権に対する立憲的コントロールへの
不信でもあると述べます。
その考えからさらに進め、
政府の果たすべき役割とは何か?
と考えた末の結論が
「安心させる」機能を政府が請け負うことだとアッカーマンはした、と言うのです。
ここで、大河内さんの論文より引用します。
==============
「Emergency constitution を戦争権限とは別に論じなくてはならない理 由として、アッカーマンは戦争の脅威とテロの脅威とが質的に異なること を指摘している。それでは、なぜその「脅威」に政府が対応しなくてはな らないのか、その対処が正当化される理由として彼は次の2つを挙げる。
第一に実存原理であり、これは国家の存続、国民の生命などへの現に存在 する危険に対して、まさにそれが危険であるから対処するというものである。
しかし、先に見たような Emergency constitution の中核をなす予防 的拘禁をこの原理で説明することは困難である。なぜなら予防的拘禁は将 来起こるかもしれないテロリストによる「第二の攻撃」を防ぐために行われるのであり、国民の生命または現体制が現在危険にさらされているとは 言いがたいからである。そこでアッカーマンが主張するのが、第二の原 理である reassurance、すなわち「安心させる」原理である。
「いかなる民主的政府も、パニックを鎮め、テロリ ストによる第二の攻撃を防ぐために効果的な行為をなすことなくしては、 人々の支持を維持することはできない」と述べ、どんなに巨大なパニック が起こっていてもあらゆる権利を厳格に守るべき、という古典的自由観を 批判する。そして、実存的危険の排除のみならず、このように国民を「安 心させる」ことそれ自体を国家の果たすべき機能として積極的に位置づけるのである。テロ第一弾の発生後、速やかに第二の攻撃を防ぐための措 置をとることを可能にする Emergency constitution の提案およびその内 容は、この「安心」原理の必然的帰結である。 」

(大河内さんの論文より引用)
=================

こうしてみると、
オバマさんの「正義の戦争」観とかなり重なります。
「安全原理」
「正義の戦争」

フゥム。

さて、さて、さて、

当然、この安心原理には多くの学者から批判がありました。
1つは政府が人々を安心させるために行う政策がさらに危険を呼ぶことへの危惧です。
批判者のコールは以下のように指摘します。
===========
アッカーマンは、〔予防的拘禁を〕『我々を安全にする』からとい う理由で正当化しようとしているのではない。彼は、それが『我々に安全 だと感じさせる』と主張しているだけである」。
単なる「安全」ではなく 「安全だと感じさせる」ための活動ということになれば、その活動の限界
は曖昧なものとならざるをえないだろう。
============
フゥム。
アッカーマンの主張は安全だと感じること、感じさせることだと言うのです。
なるほど。
安全とはそもそも感じるものだから、
どこまでを安全とするか、と言う定義はありません。
どこまで行っても不安はつきまとうものです。
安全を守るための戦争とはありえないのでしょう。

またコールこの「安心」原理そのものについて詳しく分析します。
============
彼は「〔『安心』という〕理由づけは本質的にセラピー的なものであり、そ もそも自由であるべき人々をそれ自体目的として取り扱うのではなく、『安心』という目的のための手段として扱っている。」とし、「安心」なるも のと人権とを比較衡量すべきでないと説く。この立論からすれば、「安心」 原理を採用することそのものが規範的・道徳的に正当化しえないというこ とになる。
============
と。
なるほど、、、

先のアッカーマンは、
テロのもたらす脅威を実存的なものではなく「効果的な統治」へのそれだと説いています。
Emergency constitution がテロ に対応しなくてはならないと言ったとき、それは市民や国家の実存を守る
ためではなく、現体制が安定的に続くことを守るためである。そのような Emergency constitution を「安心」原理で正当化するということは、す なわち、人々が求めるとされる「安心」は自身や国家の実存が守られるこ
とによって得られる「安心」ではなく、政府がテロに対して充分効果的に 対応できることによって得られる「安心」だということになる。
そうで ある以上、政府がテロへの対応において手段を制限しなくてはならない理 由を見出すことは極めて困難であるように思われる。
と、批判は相次ぎます。

安心原理とか、
パニックとか、
テロが引き起こすであろう恐怖を逆手にとって、
先制攻撃を加える、
正しい戦争と定義し、派兵する。
これは、
畢竟、憲法をなし崩しに形骸化していき、
現実に憲法を合わせていくリスクもはらんでいる、と私は思うものです。


Is emergency constitution need?
My answer is ‘NO’.
Because we don’t expect emergency.
Of course it is necessary to make defensive.
However I think emergency constitution is excessive self- defense.
Thank you.

| | コメント (7) | トラックバック (0)

Emergency constitution   その1

オバマさんのノーベル賞受賞演説について感想のエントリーを挙げたところ、
多くの方々から、もろもろのご意見を頂きました。
コメントを拝見させて頂きながら、
改めて思うことは「新しい戦争」の時代に突入したということです。
新しい戦争、、、
そう、ブッシュ大統領の対テロ戦争のことです。

「新しい戦争」とは何なのか?によれば、
今は、まだ命名されていない形の戦争形態だそうですが、、、
対テロ戦争とは言うがテロ自体定義を含め実態そのものが混迷。
相手も分からなければ、目的や目標も分からないテロに対しての防衛は、
確かに困難を極めます。
対テロ戦とは「安全のための戦争」であり、
自衛から予防へ、
そして、先制攻撃が許され、
その結果、
治安を守るために軍隊と警察が融合。
また、それを育む土壌作りのために「戦争と平和の融合」という考え方の普及があります。
これに関しては今年の9月11日にアフガニスタンは今???と言うエントリーで1つの考察を試みました。
クリックして頂くのは恐縮なので、内容の一部を掲載しておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ブッシュJr政権は発足以来、対外政策として
国際条約、国際機構はさらに軽視、形骸化へと拍車がかかります。
ミサイル防衛を含む宇宙軍事化。
包括的核実験停止条約の死文化。
核不拡散体制の形骸化。
大陸間弾道弾ミサイル制限条約の撤廃、、、、などなどです。
さらに京都議定書の批准拒否。
小型武器の規制強化反対。
生物、化学兵器禁止条約の批准拒否。
国連PKOからの撤退。
さらに極端な親イスラエル政策などなど、、、
続きます。
そして2002年のブッシュドクトリンです。
「 世界の秩序は米国によって維持されなければならない。必要とあらば米国は、単独でも行動する。
大量破壊兵器の製造及び使用、若しくはその恐れのある国家に対しては先制攻撃も辞さず、ミサイル防衛の整備は急務である。
圧政国家、とりわけ、イラン、イラク、北朝鮮の脅威に対する対処は急務である。」
として予防戦争からさらには先制攻撃へと移行。
アメリカが「ならず者国家」と指名すればまるで国際社会も追認していくような形にさえなりつつありました、、、、、
が、
その後の経過はイラク、また今日話題のアフガニスタンへと派兵が繰り広げられるのです。
さて、
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチの発表では、
民間人の死者は2006年の929人。
2007年1633人。
またアフガニスタン: 空爆による市民の犠牲が増加と2008年には訴えています。
今年も現状が変らないのは先に書いたとおり。
イラクでの戦闘激化で、影になり、
アメリカ国民の目からは「忘れられた戦争」となっていたアフガニスタンですが、
ここにきて再び焦点になってきました。
イラク侵略は「間違い」と6割がこたえるアメリカの世論ですが、
アフガン報復戦争を「正当化」する見方が依然、根強くあるなかでのオバマ政権の舵取り。
ブッシュ前大統領の「一国覇権主義」は内外で孤立して破たんしたのは先の選挙を始めとして国内外から言われていることです。
オバマ政権に代わり、イラクでは米軍の段階的撤退が行われてはいるのですが、、、
アフガニスタンでの戦争はブッシュ政権時代と変わっていません。
オバマ大統領はアメリカにとって「必要な戦争」だといいます。
アメリカが「選び取った」イラク戦争とは違い、遂行しなければならないと主張するのですが、、、、
うううう〜〜〜ん。
わかりませんね???
必要な戦争。
何故?
どうして????
8年にわたる戦争でもアルカイダ問題は解決せず、テロの脅威はなくなっていない。
犠牲は増える一方。
まさに泥沼化を深めています。
引くにひけない。
やめるにやめることができない。
(以前の記事より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ブッシュさんから、オバマさんの「必要な戦争」としてのアフガニスタン派兵について書いたものです。
さて、
この記事にチラリと紹介したのが、
大河内美紀さんのEmergency constitution
と言う考え方。(PDFで出てきます)。
次に、このEmergency constitution について見ていきます。

次に続く

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.14

今日はなんの日かと思えば、、、

今日は12月14日。
もう今年も二週間あまり。
大忙しの毎日を過ごしています。
たとえば、大掃除。
たとえば、年賀状書き。
たとえば、買い物、、、
などなどです。
さて、
12月14日と言えば、日本人なら「赤穂浪士」を思い出す方が多いのでは、と思います。
実際、私もそうです。
日本人の感覚にピッタリ、はまるように作られた仮名手本忠臣蔵
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『仮名手本忠臣蔵』は『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』とならぶ人形浄瑠璃の三大傑作といわれ、後代他分野の作品に大きな影響を及ぼしている。近代に至るまで支持されつづけている要因には、その構成が周到かつ堅牢なうえに、丸本歌舞伎にありがちな荒唐無稽さも少ない点があげられる。
本作は上演すれば必ず大入り満員御礼となる演目として有名で、かつては不況だったり劇場が経営難に陥ったりしたときの特効薬として「芝居の独参湯」と呼ばれることもあったほど。それだけに上演回数も圧倒的に多く、梨園ではこの『忠臣蔵』に限っては、どの役柄でも先人に教えを乞うことは恥といわれるほどである。
(wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

フゥム。
なるほど。
と、すれば、この大不況の特効薬になるか、忠臣蔵?
明治座では今、「最後の忠臣蔵」を上演しているようです。

と、言うことで今日は赤穂浪士討ち入りの日です。
が、
実は、今日は「南極の日」でもあります。
「1911(明治44)年のこの日、ノルウェーの探検家・アムンゼンと4人の隊員が人類で初めて南極点に到達した。」とのこと。
以前選ぶということと言うエントリーを挙げたことがあります。
この時、アムンゼンとスコットのことをチラリと書いたのですが、
私の中では、アムンゼンを思う時、スコットははずせませんね、、、

南極と言えば、先日クジラ肉在庫が過去最大レベルにと言うニュースがありました。
=========
岡田克也外務大臣は12月10日、オーストラリアABC放送のインタビューに応えて、「鯨肉を食べるのは日本の伝統的な食文化で、オーストラリアはそれを尊重すべきだ」とし、南極海での日本の調査捕鯨に反対するオーストラリア政府を批判しました。しかし、南極海での調査捕鯨は「日本の伝統的な食文化」だから問題ないとする外相の認識は、以下の点で正確ではありません。

* 調査捕鯨は、「鯨肉」を確保するための事業ではなく、科学調査が目的のはずです。
* 南極海での捕鯨は油を採る目的でノルウェーの技術を輸入して1934年に始まったものであり、伝統的な古式捕鯨とはまったく違います。
* 南極海の調査捕鯨で捕獲対象となっているナガスクジラは、絶滅の危機に瀕した種です。
* かつて捕鯨産業に従事した日本企業でさえ、南極海の商業捕鯨への再参入の可能性を否定しています。すでに上述したとおり在庫が余っています。
* 南極海は1994年に国際的に取り決められたクジラ保護区であり、当時の日本もミンククジラ以外の種においてはそれを認めていました。
(上記サイトより引用)
==========

ううううう===ん。
この問題、食の文化との問題もあり、
かなり難しいですね、、、
個人的には、今のところ「分かりません」。
もう少し、調べてみます、、、
ただ、いずれにしても、
国際関係との関わりもある問題ゆえ、慎重に対応していくことが肝要です。
それこそ、難局にたたされているのでしょうか?岡田さん>


さてさてさて。
人情に、
南極に、
と、きたのですが、
次は空、夜空です。
今日は双子座流星群極大の日です。
AstoroArtuによると、かなり期待できそうです!!!
===========
2009年のふたご座流星群は、12月14日午後2時に極大(流星活動のピーク)を迎えると考えられています。その前後、12月13日の深夜から14日の未明にかけてと14日夕方から15日深夜にかけてが観察の狙い目です。月が昇ってくるのは午前5時ごろなので、観測にはほとんど影響がありません。

流星群の流星は、放射点を中心に流れますが、放射点の近くでたくさん見えるわけではありません。どの方向でも流星を見ることができます。
===========

是非、お時間のある方はご覧ください。


Today is memorial that master less at Akou revenged for their master.
And it’s South pole’s day too.
The first day that people have ever arrived to south pole was December 14, 1911.
I study past to know the present day and the future.
Thank you.

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2009.12.12

光学3号機

野口さん、宇宙長期滞在へ=ソユーズ搭乗、21日打ち上げ−バイコヌール基地と言うワクワクするニュース。
===========
約半年間の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に臨む野口聡一さん(44)が搭乗するロシア宇宙船「ソユーズTMA17」が21日午前6時51分(現地時間同3時51分)、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からソユーズロケットで打ち上げられる。日本人がソユーズで宇宙に向かうのは、1990年12 月のTBS記者(当時)秋山豊寛さん(67)以来となる。
 日本人のISS長期滞在は今年3〜7月の若田光一さん(46)に続き2人目で、約半年間の滞在は初めて。
 ソユーズは打ち上げ約8分50秒後にロケットから分離され地球周回軌道に投入。打ち上げ3日目の23日、ISSにドッキングする。ほぼ自動制御だが、野口さんはソユーズの操縦資格を取得しており、船長を補佐して必要な操作を行う。 
(上記ニュースより)
============

楽しみです!!!

さて、
こんな野口さんのように、知られていない宇宙ニュースの1つに、
情報収集衛星「光学3号機」が、先月末打ち上げられた、というものがあります。
「光学3号機」。
ご存知でしたか?
ズバリ情報収集衛星です。

政府は2011年に「レーダー3号機」を打ち上げ、「2組4機」体制とする予定なのですが、、、

「情報収集衛星(じょうほうしゅうしゅうえいせい、Information Gathering Satellite、IGS)は、日本の内閣官房が、安全保障や大規模災害への対応、その他の内閣の重要政策に関する画像情報収集を行うために運用している人工衛星である。実質的には偵察衛星の機能を担うのが主目的とされる。」とwikipediaにもあるように、
他国の軍事施設や軍隊の動向を把握する軍事偵察衛星です。
ううううう===ん。
監視ですかぁ。
そもそも、
そもそも、
これは、
憲法の平和原則や、宇宙開発は「平和利用に限る」と明記した国会決議に違反していなにのか??と、疑問に思うのだが。
だが、、、
どうなのか?


政府の説明は「専守防衛の範囲内」。
ウウウム。
「専守防衛」かぁ〜〜〜

導入の経緯は、
勿論、テポドン。
1998年、北朝鮮の無頼とも言えるやり方に、大きく世論の反対の声は挙がりました。
そして、
「1998年11月には早くも情報収集衛星の製作が決定、同12月22日に情報収集衛星の導入を閣議決定した。2003年の打上げまでに総額で2,538億円、その後も毎年600億円以上の予算が投じられている。」
と、大急ぎで法整備がされ、
巨額の税金が投入された経緯を先のwikipediaには掲載されています。
さらに、
詳しくみると、、、、
===============
情報収集衛星は法令上は「我が国の安全の確保、大規模災害への対応その他の内閣の重要政策に関する画像情報の収集を目的とする人工衛星」と定義されている(内閣官房組織令第四条の二第2項)。
これまで日本は「わが国における宇宙の開発及び利用の基本に関する決議」[1](1969年5月9日、衆議院での決議)において、「宇宙に打ち上げられる物体及びその打上げ用ロケットの開発及び利用は、平和の目的に限る」と言明していたことから、「非軍事」目的の利用に限り衛星の利用が認められ、軍事専門の偵察衛星の保有は許されないとしてきた。しかし、北朝鮮のテポドン発射事件後、日本の国土安全保障上、偵察衛星の保有が喫緊の課題となったため、「多目的な情報収集衛星であれば平和の目的に限るという趣旨の決議に反しない」という論理で、大規模災害等への対応に備えるという目的を付け加えて「情報収集衛星」として事実上の偵察衛星の保有を決定した。
その後、2008年5月21日に成立した宇宙基本法によって、国際標準である「非侵略」目的の軍事衛星の保有が正式に認められた。後追いの形となったが、これによって情報収集衛星の法的位置づけが明確となった。さらに日本政府は、商用衛星の水準を超える情報収集衛星の研究開発に2009年度から着手する方針である[2]。加えて、宇宙基本計画の策定作業の中で早期警戒衛星の導入も検討されており、2009年4月5日に再度発生した北朝鮮のミサイル発射も追い風となって、これら安全保障目的の各種衛星を日本政府が保有する議論が活発になっている。
(wikipediaより)
===============


ムムム。
やはり、
軍事の面が強くなってきたことが分かります。

軍事偵察衛星。
他国で戦争するさいに、軍事施設や軍隊の動向をつかむために必要な装備。
現実には、
アメリカ軍がアフガニスタン戦争などで、偵察衛星の情報にもとづいて攻撃目標を設定し、砲爆撃しています。

こうした目的で使われる衛星。
その財源は私たちの税金。

先日、行われた事業仕分けの対象にも上らなかったのですが、
こうした事業についても、
もっと明らかにしてもらいたいと思う私です、、、


A military satellite’ Kogaku 3rd’ is launched last month.
It’s need for this satellite to pay a large expenditure of money on armaments .
We wonder if our tax will cover the cost of that.
I think the time has come to reconsider a military satellite.
Thank you.

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2009.12.11

オバマ大統領、ノーベル平和賞受賞

オバマ大統領ノーベル賞受賞と言うことで、今年の注目はオバマさん。
「この栄誉を、私は深い感謝と非常に謙虚な気持ちで受ける。これは、世界のすべての残酷なことや困難にもかかわらず、我々は単なる運命の囚人ではない、という高い志を示す賞だ。我々の行動には意味があり、歴史を正義の方向へと向けることができる。
しかし私は、みなさんの寛大な決定が、かなりの論争を生み出したことを認めないわけにはいかない。それはまず、世界の舞台での私の仕事が緒についたばかりで、終わっていないためだ。」
と、演説の冒頭で掲げた通り、
今までの実績は受賞に値するには遠いものがあります。
アメリカ国民も「適当ではない」と答えた人が7〜8割という世論調査もありました。
私も、この受賞には今のところ「保留」という態度・立場です。

「私はこの発言を、ずいぶん前にマーティン・ルーサー・キング牧師がこの授賞式で語った言葉を胸に行っている。彼は「暴力は決して恒久的な平和をもたらさない。それは社会の問題を何も解決しない。それはただ新たな、より複雑な問題を生み出すだけだ」と言った。キング牧師が生涯をかけた仕事の直接の結果としてここにいる者として、私は非暴力が持つ道義的力の体現者だ。私は、ガンジーとキング牧師の信条と人生には、何ら弱いものはなく、何ら消極的なものはなく、何ら甘い考えのものはないことを知っている。 」
と、
暴力や力や戦争が何もうみ出さないこと、むしろ負の連鎖を作り出すことを、認識しつつ、
しつつ、、、
オバマさんは以下のように続けます。
「しかし、私は、自国を守るために就任した国家元首として、彼らの先例だけに従うわけにはいかない。私はあるがままの世界に立ち向かっている。米国民への脅威に対して、手をこまねいてることはできない。」
そして、
今回のアフガニスタン増兵についての見解を述べます。
戦争、正しい戦争観について披露します。

現実の世界を見渡せば、オバマ大統領の苦渋の選択やもどかしさは、
わからないでもない。
ないのだが、
だが、
しかし、
こうした「世界観」が果たしてノーベル「平和賞」に値するのだろうか、、、
と、思う私です。

オバマさん最後の締めくくりは、
キング牧師の言葉引用と、さらに以下の文言。
「今日もどこかで、武器の数で圧倒的に不利な状態にあっても平和を保つため踏みとどまっている兵士がいる。今日もこの世界のどこかで、政府の残忍さを知りながら抗議のデモ行進をする勇気を持つ若い女性がいる。今日もどこかで、貧困に打ちのめされながらも、それでも自分の子どもに教える時間を作り、なけなしの小銭をはたいて学校に行かせる母親がいる。こんな残酷な世界であっても、子どもが夢見る余地は残っていると信じているからだ。」

こうした美しい言葉で鏤められる武力行使。
と、言うことか、、、
フゥム。

こんな残酷な世界の原因は、一体、なんだろうか???
その原因の一つは、
アメリカのひたすら利益追求、新自由主義の猛威に襲いかかられ、
その後には荒野しか残らない現地の叫びがあることは間違いありません。
武力行使で、制圧する「その先に」何が待っているというのだろうか???
オバマさん>
あなたのビジョンからは将来に渡り、虚無しか見えない私です。


いずれにしても、
この受賞が「真」に意義あるものになるために、今後のオバマさんの平和の活動に期待するものです。


最後に私がいつもリスニングの練習に聞いているBBCの記事を原文ママで掲載しておきます。
===============
President Obama has accepted the 2009 Nobel Prize for Peace. In his 30 minute lecture after receiving the award he gave a justification for the two wars he is leading, saying there is such a thing as a “just war”, and that “instruments of war do have a role to play in preserving the peace”. You can read the full transcript here.

He was awarded the prize for “extraordinary efforts to strengthen international diplomacy and co-operation between peoples”.

There are so many issues that this award continues to bring up so we’re going to throw it open to you, to pick up on the aspects that get you going the most….

- Do you agree with President Obama? Can instruments of war preserve peace?

- Did the Nobel committee get it right in the first place? Should a man leading two wars receive the Peace Prize?

- President Obama acknowledged to journalists that there may be others who are more deserving. So should he have turned it down?

- If you think President Obama is undeserving, tell us what actions you think would make him worthy of such an accolade?

- He’s irritated many Norwegians but not taking part in many of the traditional activities that go with being awarded the prize, including having lunch with the King of Norway. Has he been rude, as 44% of Norwegians think?

- What effect do you think this is going to have on his presidency?
=============
上記の質問に対する反応がさらに掲載されています。
興味のある方はご覧ください。

ツラツラと読んでいくと、なかなか面白いです!
思うところは皆同じかな???

誰もが平和を望み、戦争のない世界を希求して、
いまださ迷っているわけですが、、、
今後に注目のノーベル平和賞でした。

Yesterday, President Obama has accepted the 2009 Nobel Prize for Peace.
President Obama emphasized about“just war” in his lecture.
But I have doubts about his outlook on the world.
I think the war isn’t effective means for disputes.
I hope we will settle disputes by peaceful means.
Thank you.

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2009.12.10

子ども手当てってナァ〜〜〜ニィ???

政府税調:「扶養控除」廃止 「特定」縮減検討もと言う話題がテレビの番組のあちこちで散見。
私も自分の生活にモロかぶるので、興味をもってみています。
まぁ、なんというか、、、中身をみると、
ため息です。
=============
政府税制調査会は4日の全体会合で、2010年度税制改正で「子ども手当」の代替財源として、所得税などの「扶養控除」を廃止することで合意した。子ども手当の対象にならない23~69歳の扶養家族(成年扶養)がいる世帯は増税だけになるため、新たな控除を設けるなどの救済策を講じる方向で最終調整を進める。さらに政権内部では「特定扶養控除」(16~22歳が対象)の一部縮減を求める声も浮上している。
(上記ニュースより)
=============
子ども手当て、、かぁ。
ウウウム。
今更「そもそも論」をしても栓ないのかもしれないが、
本当に、こうした手当てが子どものためになるのかな???
子どもをもつ世帯の一時的な助けにはなるのだろうが、、、
が、、、
本当に子どものためにお金が必要になるのは義務教育終了後。
高校、大学、
ましてや大学で自宅外から通うことになる下宿生の子をもつ保護者にとって、家計の負担はかなりのものです。
それが私学なら、
そして理系なら、、、
その負担は大変です。
民主党の現法案、本当に必要なところに使われていくのか、と疑問を持たざるを得ません。
と、いうのも、
この子ども手当ての財源確保のために負担増となる分野があまりに多過ぎるからです。

取りざたされている所得税・住民税の扶養控除廃止は言わずもがな、ですが、
目に見える部分以外に、この控除廃止が影響を及ぼすのが、
なんと、
なんと、
保育所の保育料をはじめ、私立幼稚園就園奨励費補助や国民健康保険制度、後期高齢者医療制度の自己負担など23項目にものぼるというのです。

あららら、、、
ですね。
これは。
一体、なんのために、誰のためにする政策かと今さらながら首をかしげます。

では具体的にみていきましょう。

扶養控除の廃止によって、これまで所得額から差し引けた額(所得税は38万円、住民税は33万円)が差し引けなくなることや、そのため課税される所得が増加、所得税額や住民税額が増税されることは、報道でもワンワン・ガヤガヤと言われています。
さて、
社会保障制度の多くは、その自己負担額などが、所得税や住民税額、課税所得額などを基準にしていること、住民税が非課税かどうかを基準としている場合が多いのです。
そのため、扶養控除の廃止と連動して他の制度の負担が思いもかけず「増える」のです!!!

私も今、思い出したのですが、我が子が高校生の時(随分、ずいぶん前ですが)、
その頃の居住地では私学に通っている場合、年間4万円くらい(だったと思います)の補助がありました。
それを受給するため、前年の住民税とか所得税の証明を提出していました。

こうした証明は、いろんなところでの基準になります。
今、
この基準となるべき所得税や住民税が変わることで、
これ以外の負担がドドドンと増える、ということなのですが、、、
とくに、
先にも書いたように、子育て世帯では、
保育所や幼稚園などの費用に跳ね返ります。
またお年寄りにはビビビンと波のようにうねりがきます。
後期高齢者医療制度の自己負担とか、とか、

さらに、
さらに、
今、大きな問題として浮かび上がろうとしているのが、
消費税率アップというとんでもない構想です。
============
日本経団連の御手洗冨士夫会長ら首脳陣は九日、都内で財務省幹部らとの意見交換会を開き、税制改革や消費税引き上げなどについて議論した。
(中略)
消費税について、渡辺捷昭副会長(トヨタ自動車副会長)が「持続可能な社会保障制度の拡充に安定財源の確保が大事」と述べた上で、引き上げが必要との認識を示した。
藤井財務相は「私は昭和四十年代から消費税が基幹税になるべきだと考えていたが、それには国民の理解が不可欠。導入に向けた環境整備に努めたい」と述べるにとどめた。
=============

結局、
財源は消費税にいくのか???
と、ため息。

消費税をあげてまで、
子ども手当てって必要か?
と、思うことしきり。
手当てをもらっても、消費税が上がれば、結果、買い控え。
子どものために、一体、どのように遣えというのか???

本当に、子どもの教育や環境整備を謳うなら、
保育所や幼稚園の費用をもっと安くするとか、
乳幼児医療費を無料にするとか、
就学援助制度をもっと充実させるとか、
学校の教育環境を豊か(30人学級などなど)にするとか、
大学の授業料を安くするとか、
とかとか。
いろんなことがあります。
こうした整備を十全に行うことこそが、
次代の子どもたちを育てる政治ではないかと考えるものです。
この問題、今後も引き続き注目です!!!


The Japanese Government will give protector under 15years old a monthly allowance of 26,000yen.
The reason is to help living expenses.
That is a very good plan.
However it is difficult to look for a new source of revenue.
Ia rate of a consumption tax will be appropriate for source of revenue , it is very embarrassed with many people.
Thank you.

| | コメント (5) | トラックバック (2)

2009.12.09

プラナリアの頭と尾の形成メカニズム解明

再生医療に道、プラナリアの頭と尾の形成メカニズム解明 京大と言うニュース。
面白いというか興味深いと言うか、、、
凄いですね、、、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
生物の頭や尾が正しい位置に形成されるメカニズムを、京都大学大学院理学研究科の阿形清和教授(再生生物学)らの研究チームが扁形(へんけい)動物のプラナリアの実験で突き止め、8日付(日本時間)の米科学誌「米国科学アカデミー紀要」(電子版)に掲載された。プラナリアが正しい位置に頭と尾を再生する「極性現象」は100年以上前に判明していたが、そのプロセスは解明できていなかった。再生医療の臨床応用に貢献する発見といえる。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ヘッジホッグ遺伝子を突き止めたと言うことです。
この研究、再生医療にさらなる貢献をするものと期待されています!!!


Planarian has regenerative powers.
The mechanism of the regeneration is studied by the scholars.
This study will contribute to medical treatment.
Thank you.

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.08

日米同盟さらに再考その5(経済面から)

その1からその4までを受けて。

次に経済、特に新自由主義と軍需産業について見ていきます。
第二次世界大戦後、アメリカは「外国市場と投資機会の創出」でした。
アメリカの歴史を振りかえると、
アメリカ国家の世界的規模での利益確保と拡大追求を主目的に、
(平和裡に行うか、力づくの違いはあるが)突き進んでいると言っても過言ではありません。
戦後からソ連崩壊まで、核兵器の開発。(1963年、部分的核実験禁止条約、
1970年、核兵器不拡散条約が締結されてはいるが、、、)
ベトナム戦争後は通常兵器での勝利を目指します。
この戦争でアメリカが疲弊、経済面でもその疲弊は大きかったのですが、
深刻な不況へと立たされます。
世論の反対が高まり、アメリカは世論の同意なしには戦争は出来なくあんりました。
1970年のニクソンドクトリンでは、武器や費用はアメリカが提供することで戦争の現地化へと進みます。
そして、
イラン革命やソ連のアフガニスタン侵攻で中東情勢の不安定が起こり、
結果、カータードクトリンが出来ます。
つまり直接海外派兵が出来るということになりました。
1991年の湾岸戦争でそれは実現。
2003年のイラク戦争。
これから、アメリカはテロとの闘いという「非対称型」戦争になるのですが、
長期戦、泥沼化へとひた走りに走ります。
ブッシュ政権下での対テロ戦争費は6857億ドルの支出に及びました。
こうした背景には当然、軍需産業の根強い要請があります。
アメリカの軍事技術、主には戦闘システム、兵站、輸送システム、指揮管制システムですが、
これらはカータードクトリンの下で大幅に開発されていきます。
第一次世界大戦までのアメリカは政府が急遽戦時動員体制を敷き、それにともない各産業が軍事に携わるというものでしたが、
第二次大戦で軍需産業がうまれ、平時でも軍事製品開発となります。
核弾頭産業、航空宇宙産業、造船業や電子産業、情報・通信産業などなど幅広く軍需産業が台頭していきます。
1980年代。
さらに90年代、アメリカの軍事費が大幅に削減。
問題に直面した軍事産業は2つの課題克服に乗り出します。
軍事産業の独占化と、
外国企業からの調達という2つです。
この2つにより、コスト削減を図る事ができるようになります。
とくに外国企業の依存という形は日本を相手にすることで依存を固定、安定化することになります。
しかし、アメリカの軍事産業は基盤を国内におき、下請けを海外・国外にと、グローバル化していきます。
日本は先に書いたように、このグローバル化を維持するうえにアメリカにとってはなくてはならないパートナーとなっていきます。
日本は兵力という形ではアメリカの戦争には加担しないが、技術という意味で大いに支援していく、一体化へと進んでいくのです。


では、次に、新自由主義についてみていきます。
1970年から80年にかけて大きく転換したケインズ政策。
この失敗をうけて市場の失敗の方が政府の失敗よりも「まだまし論」へと移行します。
この政策の先に自己責任論という考え方が登場してくるのですが。
多国籍企業によるグローバルな生産体制。
富が集中。
格差拡大。
バブル経済の破綻。
と、進んできたことは周知の事実です。
金融危機については私も何回も記事にしました。
アメリカの経済危機の波及は、
投機的金融市場は勿論、実は実体経済を通じた波及もあるのです。
2000年、世界の形状収支は産油国、中国、日本、ドイツ、東アジア諸国でした。一方、赤字はアメリカと中東欧諸国です。
アメリカの赤字はなんと世界全体の90%。
その理由は輸入によるものでした。
ところが、金融危機で多国籍企業が契約打ち切りとなり、
海外の企業に影響は波及。
日本の中小企業もドンブラコと波にのまれました。

今、アメリカは巨額の金融支援と財政支出に依存して何とか維持しています。
が、
製造業の停滞に、消費の冷え込み、雇用削減、などなど問題が噴出しています。
ただ製造業で気をはいているのは矢張り軍事産業。
オバマ政権の壁であり、矛盾でもある軍需産業依拠。
深刻な経済危機の中、オバマ政権が次の一手はどのようにうつか、とても興味深いものがあるのですが、
が、
ただ、
ここで言えることは、
WTOなどの世界経済秩序の根本的見直しをはかることが、
世界的な規模での緊急課題であるということです。
軍事産業や、あるいは投機的金融から離れ、
生産と労働に裏打ちされた経済社会を構築することが持続可能な社会への第一歩ではと思うものです。


The Japanese government forms an alliance with Relations between the
United States .
That has economic parts and military alliance.
These two problems are of different character.
I hope the relations United States and Japan will be good even if alliance was annulment.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (2)

日米同盟さらに再考その4(過去記事より)

さらに続きです。

2007年日米軍事情報包括保護協定が麻生さんのもと、行われます。
情報についての問題が取りざたされました。
その時時代と憲法9条と言う記事を同時に書いたのですが、如何に時の政府が拙速であったかを時系列に述べました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1旧安保条約
安保条約締結でアメリカは小規模でも再軍備開始を日本に迫りました。
これに答え「ゆっくりやる」というのが当時の政府の見解でした。
1951年の旧安保条約と54年の自衛隊の創設は憲法9条の「一切の軍備を持たない」ことと齟齬することは当然でした。
そこで時の政府は「極東における国際平和と安全」のためと「外部からの攻撃に対する日本国の安全」に寄与するという解釈に立ちました。
1954年12月22日衆議院予算委員会大村清一防衛庁長官が述べたように「独立国としての自衛権」と言う解釈は今でも続いています。

2現安保条約
1960年に成立した現安保条約はさらに日米軍事同盟にひた走るものでした。
背景としては59年の砂川事件や沖縄基地反対闘争に手を焼いていたアメリカに対して「片務性の解消」と「対等の同盟化」を岸内閣は迫りました。
5条で米軍の日本防衛義務が明確になりました。
憲法との関わりで当時の赤城宗徳防衛庁長官は「共同防衛の際は集団的自衛権ではなく個別的自衛権を発動」と答弁。

3ガイドラインと有事立法
背景はベトナム戦争によるアメリカの通貨危機と日本の高度成長期があります。
同盟国に軍事負担を迫ることになんら躊躇しないアメリカは日本に露骨に軍事費分担増額苦を要求してきます。
「武力攻撃がなされる虞」がある場合と解釈をさらに拡大させて安保条約5条の枠を逸脱。日米軍事同盟の性格はさらに色濃くなっていきます。


4湾岸戦争と国連→PKO協力法→周辺事態法→テロ特措法→イラク特措法
1991年、イラクによるクウェート侵略に対してアメリカ主導で「多国籍軍」による武力行使が行われました。
当時自民党幹事長の小沢一郎氏は、自衛隊を国連に提供して海外で活動させることは合憲と主張。その理由は「国連の指揮に基づいて活動することは国権の発動でなく憲法前文の理念を実践すること」と述べました。
そして「国際安全保障」の重視を再度述べPKOへの協力、国連軍への参加、多国籍軍への協力を説きました。
1992年のPKO協力法では「武力行使」と「武器使用」の区別論や自衛隊の活動が外国軍隊と「一体化」か否か論が盛んに行われました。
1999年の周辺事態法ではアメリカの日本への後方支援強化がますます明らかになりました。
背景はさらなる市場を求めたアメリカは「ならず者国家」と名指しして新しい脅威となる国を指定。その延長で日本に対してアジアでの軍事行動に対する効果的案支援を約束させました。この法律は「アメリカが武力紛争の当事者になっている場合、あるいは仕掛けた場合でも」排除しないというものでした。
アメリカに対して補給・輸送・修理・整備・医療・通信・空港・港湾業務・基地業務を提供。しかも民間まで巻き込んで行わせるというものです。

そして2001年のテロ特措法では我が国の周辺さえとっぱらって自衛隊が米軍支援に行くことになりました。
2003年イラク特措法では「人道復興支援活動」と銘うたれて自衛隊は戦闘地域へ派遣されることとなりました。


5安倍内閣登場→集団自衛権→美しい国
カレンダーはついに現代、安倍内閣へとやってきました。
安倍さんの特徴は「憲法改正」です。
集団自衛権にとりわけ固執している安倍内閣の主張は「国際法上、自国と密接な関係にある外国に対する武力行使を、自国が直接攻撃されていないにも関わらず実力を持って阻止する権利」と述べた1981年の稲葉誠一答弁」がその後の政府統一見解とされたことです。
2000年の第一次、2007年の第二次アーミテージ報告のアメリカからの圧力などを受け憲法を変えようと躍起の安倍内閣です。

むきだしの軍事同盟化、国民の納得を得ないままの相次ぐ強硬採決は、参議院選挙での大敗、草の根運動「9条の会」の根強く幅広い運動など国民の平和を守る、望む声に今、大きく阻まれています。
しかし、アメリカを背景に改憲勢力は今後ますます私たち国民におおいかぶさってくるものとも思われます。
そもそもの憲法9条から逸脱して牽強付会、おもうままに憲法を解釈してきて自衛隊を軍隊と化し、海外にまで派遣するようにしてきた時の権力者に「ノー」の声を上げ続けることの大切さを思う者です。
(以前の記事より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2009年の9月には日米関係の行方は???と言うエントリーを挙げましたが、この時はイラク戦争との関係で日米同盟をみました。
また日米地位協定については、おもに米軍の犯罪や米軍機墜落についてエントリーを挙げました。
「戦争と有事法制」という本
「有事法制」の歩み
「即ち兵強し」という考えが日本には昔からある。
有事という言葉は遡れば「幹非子」に辿ることが出来る。
「無事なれば即ち国富み、有事なれば即ち兵強し」と。
次に時系列で時々の政府が行ってきた「法制成立」までの歩みを見る。
1955年 アイゼンハワー大統領の対日政策発表
「米国と強く結ばれ、共産中国への対抗勢力として役立ち、極東の自由世界の力に貢献できる日本が、最も米国の国益にかなう」
「より健全で積極的なナショナリズムが日本に発展することは、日本が大国として再生する上で緊要なことである。このようなナショナリズムを日米提携の文脈に取り込むことが、米国の対日政策の基本である」と。
そして、1960年新日米安保条約の締結
こうした中、三矢図上作戦計画
とくにこの三矢研究については、岡田春夫議員の国会で暴露したことにより世間に明るみにされた経緯が書いてある。
旧ガイドライン
      ↓
日米共同作戦の範囲をシーレーン防衛」に拡大
こうして、1978年福田内閣の時「有事法制」が本格的に研究されるに至る。
83年、中曽根内閣の「運命共同体発言」
「不沈空母」発言(ワシントンポスト紙)
 1995年 ナイ・リポート発表 
「日米関係ほど重要な二国間関係は存在しない。日米関係は米国の太平洋安全保障政策と 地球規模の戦略目的の基盤となっている。」と定義。
これにより、よりいっそうの防衛強化へと日本は突き進む。       
そして、1997年新ガイドライン制定。
旧ガイドラインと質的、量的に格段の差がある内容。
2000年10月 アーミテージレポート発表。
「両国の同盟関係は”負担の分かち合い”にとどまらず”力の共有する”時がきた。
そのためには”集団自衛権の行使””有事法制の成立””国連平和維持本体業務への参加凍結解除””情報面での協力の強化”を主張。
このような背景のもとついに2003年有事法制が成立。
敵基地攻撃論より対話をでは、
北朝鮮脅威論について書いてあります。


以上、過去記事のおさらいです。
次は経済です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日米同盟さらに再考その3(過去記事より)

過去記事の続きです。


2プラス2=?と言う記事では2005年、在日米軍の再編に関する中間報告がなされた時の感想を述べました。
その時は日本のなお一層の国際貢献と言うことで以下の提示がされました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自衛隊のイラク派兵問題
ラムズフェルド長官が「日本は貴重な貢献をしてきた」と評価。
大野長官は「イラク特措法の延長は(米側と)十分に連携をとりながら、主体的に判断する」と表明。
在日米軍の基地従業員の労務費や施設建設費、光熱水料、訓練費などいわゆる地位協定。
日本側に負担義務のない経費を「思いやり予算」(在日米軍駐留経費負担)として支出。
1978年度以降、総計4兆7000億円以上を負担してきました。
さらに“第二の思いやり予算”というべきSACO経費も負担。
(SACO経費とは、1996年の沖縄に関する特別行動委員会(SACO)最終報告を実施するための経費のこと。)
在日米軍基地の再編。
普天間基地に代わる新基地のキャンプ・シュワブ沿岸への建設や、厚木基地(神奈川県)の空母艦載機の岩国基地(山口県)への移転など。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして、次の月に政府与党協議会が行われます。
あの時、ブッシュさんが京都に見えると言うことで、大変な警備でした。
そのニュースで隠れるように見えにくかったのが、この政府与党協議会です。
内容は、以下の通り
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
政府与党協議会を設置というニュースがあったことを御存知ですか?
これは、どういう内容かというと、
一言で言えば
「米軍の問題には、沖縄は口出しするな」ということです。
沖縄の普天間基地に代わる新基地をキャンプ・シュワブ沿岸部に建設するため、海域の埋め立て承認権限を県知事から国が取り上げる法的措置の検討に入ることを、政府として公式に明らかにしました。
現行法では海面の埋め立てには都道府県知事の承認が必要で、沖縄県知事が反対すれば新基地建設は進みません。
実際、今は県知事は反対の立場です。
そこで、埋め立て承認権限の取り上げは、知事が反対しても国が決めれば、建設を強行出来るというものです。
会見で安倍長官は、
この日の関係閣僚会議が、
在日米軍再編の「中間報告」を早期に実現する具体策を検討するため、
関係省庁の事務レベルによる幹事会の設置を決めたことを紹介。
「中間報告」に盛り込まれたキャンプ・シュワブ沿岸部への新基地建設のため、
埋め立て承認権限を、
県知事から取り上げる法的措置についても、
「幹事会で提言をしていくことになる」と明言。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明けて2006年2月そうそう、普天間移設待ったなし?と言うエントリーを挙げた時はアメリカの露骨な圧力について書きました。
またオスプレイ配備などが取りざたされました。
そして同年3月。
国家安全保障戦略を発表したアメリカ。
そして、そして、あまりに有名なアミテージ報告
内容は以下の通り。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・安保問題で政策決定の迅速化を求める
・日本の憲法問題の議論はわれわれ(アメリカ)を勇気づけると歓迎。
・改憲論は地域的・世界的規模の安全保障問題での日本の利害を反映していると指摘。
・海外派兵恒久化の議論を歓迎・
・アメリカは短期間で兵力を海外に展開できる同盟国を求めていると強調。
・日米同盟について、兵器の共同開発など軍事安保協力の促進とともに、「核の傘」の維持を主張。
・日本が軍事費を国内総生産(GDP)比でさらに拡大することで国連安全保障理事会の常任理事国となり、軍事的貢献も行う—ことを強調。
・ 北朝鮮の核問題に関し、将来の朝鮮半島統一を視野にいれながら対処していくこと。
・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さらに続きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日米同盟さらに再考その2(過去記事より)

日米同盟については、私はかなり拘ってきました。
過去、かなり書き込んだのですが、
今日は、もう一度読み直しながら、この問題を改めて見ていきます。

不思議な国  日本と言うエントリーを挙げたのは2004年。
そこでは、日本と言う国は日米同盟で「安全」であると言う神話が流布され、それを信じていることへの疑問を述べました。
自衛隊法改正の中味を見ると言うエントリーでは改正自衛隊の影に見え隠れするアメリカの存在を描きました。
その折りの記事、ちょっと長いのですが、クリックしてご覧頂くのも申し訳ないので、ここにほぼ前文、掲載しておきます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
侵略発生の認定以前に、「日本に飛来する」弾道ミサイルを迎撃するための武器使用を認める。
と、いうものです。
この背景には、アメリカの強い意思があるのは言うまでもありません。
 ブッシュ政権は、先制攻撃戦争を迅速・効率的に実施するため、陸・海・空・海兵隊の統合運用を強化するとともに、同盟国にも統合運用の強化を求めています。
現行法では、政府の海外派遣命令が出た後でなければ統合部隊は編成できません。
しかし、この案では米国から要請され次第、防衛庁長官の指揮を受けた統合幕僚長が、海外に出る統合部隊を編成。
つまり、アメリカが「いざ、鎌倉へ」と命令を出したら、日本やその他の同盟国は「ご恩」に報いるため「奉公」する仕組みを、よりシスティマティックに行うことができるようになります。
次にさらに重大と思われるのは「ミサイル防衛」です。
〜〜〜〜〜〜
▲失う歯止め
 国会審議では、このほかにも法案のほころびが続々と判明した。
大野長官は十四日の参院外交防衛委員会で、日米で共同研究中の次世代MDシステムについて「場合によっては第三国への供与があり得る」と答弁し、日本製のMD関連部品が米国経由で他国に輸出される可能性を認めた。
政府は昨年末の官房長官談話で、武器輸出三原則を緩和し、米国向けのMDの関連部品に限って解禁した。
この際、米国とのMD以外の武器の開発や、米国以外の国へのテロ・海賊対策の武器の輸出については、「個別の案件ごとに検討の上、結論を得る」とした。
つまりMD関連部品の第三国移転は、武器輸出三原則で認められないはずなのに、大野長官自らがその可能性を認めてしまったことになる。
また、MD運用のための米国との情報共有も問題をはらむ。
日米両政府は六月、MD運用のための「上級委員会」を発足し、情報収集での協力を深めることで一致したが、日本がどれだけの情報を提供するかの線引きは不明確だ。
米国が日本の提供する情報を、攻撃や迎撃に役立てれば、憲法が禁じる武力行使や集団的自衛権の行使に抵触する恐れもある。
大野長官は情報提供の範囲について「これからきちっとアメリカと協議したい」と答弁するにとどまっている。
上の東京新聞記事より抜粋
〜〜〜〜〜〜〜〜
そもそも、日本のミサイル防衛(MD)とは何かここで改めて考えてみましょう。
MDとは、敵国から発射された弾道ミサイルを、自国の迎撃ミサイルで撃ち落すシステムです。
弾道ミサイルは人工衛星を打ち上げるロケットと同じ仕組みと考えてください。
(i) 発射後にロケットが加速する「ブースト段階」
(ii) 宇宙空間を飛行する「ミッドコース段階」
(iii) 大気圏に再突入し目標に着弾する「ターミナル段階」
の3つに分かれます。
実際の動きはどうなるか?
まず、敵国のミサイル基地を人工衛星で監視。
発射された場合はレーダーで追跡。
次に(i) から(iii) の各段階に合わせた迎撃ミサイルを発射。
敵国のミサイルを追跡するレーダーを装備し、「ミッドコース段階」迎撃の「海上配備型迎撃ミサイル(SM3)」を搭載したイージス艦と、「ターミナル段階」迎撃の「地対空誘導弾パトリオット(PAC3)」の増強配備を決定したのが昨年の「新防衛大綱」です。
しかしMDには、様々な問題点があります。
まず、技術面。
次に国際法。
さらに集団自衛権の問題です。
では順を追って見ていきましょう。

(1)技術的に可能なのか
今のところ、正確に攻撃できる能力は開発されていません。
敵国から飛んでくるミサイルに、自国の迎撃ミサイルをぶつけるには高度な技術が必要。MDは実用可能性の不明な研究途中のシステムなのです。
また日本が(iii) の「ターミナル段階」迎撃として配備する「パトリオット」の射程距離は15kmで、日本全土をカバーすることはできません。(東京新聞参照)

(2)国際法上の問題点
(ii) の「ミッドコース段階」では、敵国のミサイルは宇宙空間を飛行しています。宇宙空間での迎撃は、国際法の禁じた「宇宙の軍事利用」にあたります。また日本の真上であっても宇宙空間は「領空」ではなく「領空侵犯」になりません。地球上を回る人工衛星を、どこの国も撃墜できないのと同じです。
では、侵犯してくる敵とは誰か?
よしんばその敵があったとして、先制攻撃をかければ「国際法違反」にならないのか?

(3)集団的自衛権の行使
日本は、MDに必要な軍事衛星を持っていません。敵国のミサイル発射の情報は、米国から受けることになります。一方で海上自衛隊のイージス艦が補足したミサイル情報も、米国に提供することになります。また政府は、ミサイルの目標が日本か米国かは判断不能であるから、どちらの場合も迎撃するとしています。MDでは日米の軍事行動は一体となるのです。これは憲法の禁じた集団的自衛権の行使です。
仮に中国や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)がミサイルを発射した場合、米国本土に到達するには時間かかりますが、日本には約10分で到達します。迎撃できる可能性は極めて低いのです。結果的に日本は約1兆円の予算を投入して、米国にミサイル発射情報を提供する「盾」になってしまうでしょう。
(先の東京新聞でも記載)

かつて米ソは迎撃ミサイル制限条約(ABM条約)を結んでいました(米国は01年に脱退)。これは一方の迎撃ミサイルの配備が、他方の核ミサイルの増強をもたらし、結果的に軍拡につながるという認識からでした。
現在の米国は、冷戦期とは比較にならない世界1の軍事大国・核保有大国です。
しかしブッシュ政権は今多くの矛盾を抱えているのも現実です。
ブッシュの米軍再編の理想と幻想として田中宇さんはアメリカの問題と、それに追随のみしている日本の立場を述べています。これを読むと、日本はアメリカの唯一の同盟国と思っているかもしれないが、案外ハシゴを外される日は近いのではと思ってしまいます。
アメリカの「アジア戦略の拠点」として立派に頑張ってきた日本(アミテージ・リポート参照)。
それなのに、気がついたら、当のアメリカはもういない。
あるのは、アジア諸国から剣呑と思われている日本があるばかり。
なぁんてのはゴメンです。
私たちが取るべき道はいずれか?
それは、やはり「力の信奉」からの解放ではないかと思います。
現実に敵が襲ってきたらどうする?
丸腰じゃやられる。
という声をよく聞きます。
では敵とは誰だろうか?
中国?
北朝鮮?
韓国?
それらの国々の可能性よりも、日本が米国の戦争に巻き込まれて戦時体制になっていく確立の方が高いことを見ていかなければならない、と私は思うのです。
今、本当に為すべきことは、
平和への道を遵守すること、
それが、最終的には日本の平和を保障、また世界の平和の貢献になるものです。
(一国平和主義かと言う人がいますが、
日本国憲法9条一項は国連憲章そのものです)
以前の記事より
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
続きます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

日米同盟さらに再考その1

今日は12月8日、トラトラトラの日です。
そう太平洋戦争の開戦日です。
平和について改めてエントリーを挙げようと考えていたところ、
先の記事ゆれる基地問題に夏海笑さんと一知半解さんから示唆に富むコメントを頂きましたので、今日は平和とともに「日米同盟」について改めて書こうと思います。
さて、頂いたコメントを拝見しながら、この問題は軍事(アメリカの対日政策)とともに経済との関わり手見て行くことが必要だと思いました。
と、言うことで、本エントリーは軍事面。さらに、今までのおさらいという意味で過去のエントリーの要旨を挙げて起きます。
その後、経済面についてはとっくり、じっくりと書きます。
とくに新自由主義とアメリカの軍事産業基盤について。
では第一部。
軍事面(アメリカの対日政策)。
アメリカは9/11から同時多発テロから世界戦略が変更したことは周知の事実です。
それまでは冷戦直後の地域覇権国や地域紛争、大量破壊兵器の拡散などを脅威としていたのですが、9/11で直接の当事者になったからです。
アメリカの戦争の特徴は「非対称型」戦争と言われています。
つまり相手が見えないと言う意味で「非対称型」戦争と言うことです。
またそれは「不安定な弧」と名うたれ、脅威の存在が地球規模に展開されると言う特徴も併せ持っています。
そして、何よりも特徴的なことは「先制攻撃」も辞さないとしたことです。
同時に長期戦であることも覚悟しています。
このような変化は日本にも当然反映されます。
クリントン政権のときはアメリカは日米関係を経済と貿易に焦点をあてていました。
が、1995年、ジョセフ・S・ナイ・Jrの「日米同再構築」により日米同盟はアメリカのアジア・太平洋共同体へと組み込まれ、そこには10万人の米軍駐留が提示されていました。
1997年、新ガイドラインで具体化。
これにより、より広い範囲の「日本周辺」の有事の際の日米共同作戦が規定されます。
これ以降、1999年の周辺事態法、2003年の有事法制など法整備がなされます。
この時まではアメリカは明文化をさけ「日本国憲法9条」へのはからいもありました。
が、
ご存知2000年10月のアミテージ・レポートで対日要求はますます露骨になっていきます。
日本が能動的に同盟関係に関わることを要求。
具体的には、
防衛責任の確認、有事法制の成立、銀地強力、国際貢献、軍事技術の共有、ミサイル防衛なおなど、そして集団自衛権へと進みます。
このレポートを受け、
2002年「国家安全保障戦略」。
2005年「日米同盟、未来のための変革と再編」となるのです。
これに対して、
日本は適宜、受け入れてくるのですが、
その時々のアメリカの要求に応えるため「特措法」が大活躍(?)。
たとえば、
イラク、これはさすがに199年の7年の周辺事態法で海外派遣が可能とは言え、イラクは周辺とは言えません。
そこで出たのが「イラク特措法」。
などなど、、、
またアメリカは憲法や集団自衛権にも介入してきます。
2003年のアミテージ・インタビュー。
公式の立場では日本国民の判断としつつも、圧力をかける発言が繰り返されました。
またブッシュ政権を支えるヘリテージ財団。
ここでも露骨に憲法改正、とくに9条の改正を求めてきます。
こうした動きとともに在日米軍、とくに沖縄に焦点をあててみると、、、
沖縄は第二次世界大戦末期は米軍の直接支配下にありました。
そして、今話題の1972年の施政権返還で復帰するのですが、
この間26年、日本国憲法の外に置かれ、
復帰後は日米安保条約と日本国憲法のせめぎあいの中へと突入します。
日米地位協定という「軍の論理」がまかりとおるもとでの沖縄の人々の生活は改善されることなく、ますます厳しいものなっていきます。
先に書いた周辺事態法や武力攻撃事態法、テロ特措法、イラク特措法、など軍事大国化する日本とともに進んできた沖縄。
それは在日米軍再編でさらに拍車がかかります。
普天間問題はこの頃から今に至ります。
そして、この編成の目的が日本全体をアメリカの前線基地化することであるのは「再編実施のための日米のロードマップ」で明らかになりました。
つまり「全土基地方式」採用というものでした。
日本中がアメリカの基地になる。
具体的には空港や港湾です。

こうして今までの流れをザックリとさらっただけでも、
そこに見え隠れするのはアメリカの軍事戦略、世界戦略における「日本の役割」です。
では、その2で今までの私の過去の記事を載せます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.07

ホーム最終戦!!!

ホーム最終戦、行ってきました。
サンフレッチェ広島の応援です!!!

この12月の大忙しの時にどうしようかと悩んだのですが、
やっぱり、ホームでの最終戦。
急遽、行くことに決めました。
天気予報によれば、「雨」とのこと。
うわっ、、、どうしよう。いやだな。寒いな。
とくにサッカー観戦は傘はさせないので、雨は辛い。
だがしかし、
サポータ・ファンは雨が降っても雪でも応援。
私たちも後ろ向きの気持ちを奮い立たせ、防寒の用意をして、
さぁ、
目指します、広島ビッグアーチ。
土曜日は朝5時前には起きて、出かけました。
広島に着いたのはお昼前。
懐かしい、広島。
大好きな広島です!!!
夫と二人で、感慨に耽ることしばし。
そして、
それから横川駅へと向かいます。
ここには、市内電車がまだ走っています。
私もこの電車にはよく乗りました。
思い出します、こんなこと、あんなこと。
子どもが小さい頃は、電車が好きだったので、よく紙屋町へ行きました。
4162589388_8626647e96_m1

お昼は、勿論お好み焼き。
横川駅の近くのお店で広島風お好み焼きを食べました。
(そう言えば、つい先日は、峠の釜飯で有名な横川に行ったのですが、あのSAにも電車がありました)
キャベツたっぷり、お好み焼き。
名人芸を見ながら、久々の広島の味!
4161834551_8d9bd73771_m
広島風は関西風とちがって、薄く焼いた皮の上にキャベツや具がいっぱい入ります。
そして、ソバとかウドンとかも一緒に焼きます。
初めて広島に行ったときはビックリしたものです。
が、今では、広島風が懐かしい、、、
と、言うことで、
おいしくいただきました!

さてさてさて。
いよいよビッグアーチへ。
これまた懐かしい。
私たちは広島にいる頃、可能な限りホームに行きました。
あれから、このスタジアム。変わったような、変わらないような、、、
駐車のスペースとか、どうなんだろう???
と思いながら、
一段いちだん、階段を上ります。
やはり感慨で胸いっぱい。
高鳴ります。
グアングアンと。
4162599636_0af1a9d43c_m

紫の旗があちこちに翻ります。
バタバタ。
最終戦は紫対決です。
4162600722_c6c8ec0d94_m

そして、
佐藤寿人のお出迎え。
嬉しい、、、
代表でも活躍の寿人選手の笑顔が爽やかです。
4162603698_38522709c0_m

さて、今日は3000人までに手袋を配布、と言うことで、来たのですが、
が、
なんと、
なんと、
なんと、、、
もう長蛇の列。
人、ひと、ヒト。
紫の列が延々と続いています。
えええ、、、
最後尾はどこ???
と思うくらい、はるか彼方です。
エンヤラコンヤラとやっとやっと列につき、
しばらく待って、
やっとやっとスタジアムの中に入りました。

4162611622_3f847047dc_m

もう満員。
2時間前なのに。
もう一杯の人です。
雨の予想なんて吹き飛ばすくらいのサポータ・ファンの熱気に包まれていました。
席につくと、もう友人がいました。
久々の再開を喜び、
近況を報告し、
そして、夫と試合前に「前祝い」(?)のビールを飲み、、、
と、
するうち、またたくまに時間は過ぎ、キックオフ。
因縁の京都です。
(私は京都は好きなのですが、、、
ここは、やはり広島ファンとしては、スッパリと広島の応援です!!!)

試合は4−1でサンフレッチェ広島が京都サンガを破り、
年間順位4位となりました!!!
おめでとうございます!!!


このあと、最終セレモニーが行われました。
監督の今年一年を振りかえっての思いと、選手たちへの熱いえエールならびにサポータやファンへの感謝の言葉がありました。
4162619350_af6c2f3f55_m_2


そのあと、選手が会場を一周。
4161861145_e5a94c232a_m_2

久保がいます。
リ・ハンジェがいます。
そして楽山選手もいます、、、、、

今期限りの選手たち。
思いはめぐります。
久保竜彦。
そりゃ、もう大好きでした。
入団したときから。

リ・ハンジェ。
大好きです。私はすぐに眠くなるのですが、そうした折りは「メ・ハンジェ、 メ・ハンジェ」と言いながら起きているのです。
これくらい好きと言うことですが、(伝わりにくい喩えですね、、、ははは)

楽山選手。
あまりテレビで見ることはなかったのですが、やはり寂しくなります。

一つの時代が終わったということでしょうか???


この後、サッカー友達と一緒に夕飯を食べ、大いに盛り上がりました。
サッカー談議。
今までのサッカーや、今後のサッカーなどなど、話しながらも、
やっぱり楽しい!!!
そう、とても気持ちよく勝つことができたから。
と、言うことで、
とても楽しい一時を過ごしました。


今シーズンはこれでおしまいですが、
来年も楽しみです。
選手ならびにスッタフの皆さん、本当にありがとうございました。
また、サポータの皆さん、来年もよろしくお願いいたします!!!


Last Saturday, I went to Hiroshima to watch soccer final game with my husband.
The stadium was full of supporters in the mainly cloudy.
We support the SANFRECCE HIROSIMA.
So, SANFRECCE HIROSIMA defeated Kyoto 4-1.
We had a good time.
We went back in the expectation that SANFRECCE HIROSIMA will play an active game next year.
Thank you.

| | コメント (4) | トラックバック (1)

太陽型の星のまわりに惑星候補

太陽型の星のまわりに惑星候補、初めて撮像と言うことで、また宇宙の神秘がベールをはがします。
ワクワク。
=============
すばる望遠鏡が、こと座の方向約50光年の距離にある恒星のまわりを回る、系外惑星候補の小天体を撮影した。太陽と同じくらいの質量の星の近くで系外惑星候補が直接撮像されたのは世界で初めてのことである。
(AstoroArtsのサイトより)
============
詳しい解説は上記サイトに載っていますので、興味のある方は是非どうぞ。

今、南西の空には木星が燦然と輝いているのですが、
今回の惑星候補とされる星は、その木星よりも質量が10倍も大きいそうです。
今後のさらなる研究が楽しみです。

今年は「世界天文年」。
あとあますところ10日あまり。
いろんなことが分かり、
そして、これからも、多くの事が解明される宇宙。
解き明かされる謎とともに深まる謎もまたあり、
それはそれで、
いよいよロマンは羽ばたき、広がります。

この14日は双子座流星群、極大です。
夜空を仰ぎ、その遠く光る星々へ思いを馳せるのは、今も昔も同じです。
これから、ますます美しい夜空を見ることができる季節。
寒いのですが、
が、
空は美しい。
是非、お楽しみください。
冬の星座が待っています!!!


An astronomical telescope SUBARU discovered a planet by direct image.
According to report, that planet is heavier tenfold than Jupiter.
I hope this study will solve a mystery about the universe.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

いよいよ明らかになるか沖縄密約

核密約の検証本格化と言うことで、いよいよ明らかになるのか???密約の中身が。

すでに外務省元局長「沖縄密約」認める 東京地裁で証言 と言うことで、その存在があったことは今や明らかです。
===============
1972年の沖縄返還を巡り、日米両政府が交わしたとされる密約文書の存否が争われている訴訟の第4回口頭弁論が1日、東京地裁(杉原則彦裁判長)で開かれ、吉野文六・元外務省アメリカ局長(91)が証人として出廷した。当時の日本政府の交渉担当者だった吉野氏は、日本政府がこれまで否定してきた密約の存在を法廷で初めて認めた。
(上記ニュースより)
================

私もこの「沖縄密約」については、以前から拘っています。
沖縄密約判決と言うタイトルで、西山さんが敗訴を言い渡されたのは2007年3月に記事を書きました。
その折、以下のように綴っています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
沖縄密約の今回の判決は司法が国家権力の前にひれ伏した一つの前例になるだけでなく、
日本の今後の進路に対しても大きな禍根を残すものです。
西山さんは「まともな裁判官に出会うまで闘う」と述べています。
心から声援を送ると共に、
庶民である私たちはまともな政治家が出るまで、
声を上げていく必要があります。
百年河清を待つようなもので今の自民党政治では無駄かと敗北主義に陥ることなく、
(以前の記事より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なるほど。
あの時は自民党政権でした。
私は「百年河清を待つようなもので今の自民党政治では無駄かと敗北主義に陥ることなく、」と書いているのですが、
こうして今、その密約が明らかになるにつれ、政権が交代したことを嬉しく思わざるを得ません。
民主党政権、確かに稚拙な部分もあるし、疑問もあるのですが、
こうした事柄は政権交代がなしえてこそと、強く思います。
今後の動きにさらに期待しつつ、注目です。

なお、過去の関連記事を以下に掲載しておきますので、
興味のある方は、ご覧ください。

====================
沖縄密約 その1
その2
その3
沖縄密約が意味するものは
沖縄密約 福島さんの質問

核兵器取り決め(草案)発見
「日米核密約」のこと
岡田外相、日米核密約調査を命令というニュース


A secret promise about Okinawa becomes clear by the Japanese Government.
At a national assembly the press conference the ex-Japanese Government denied having made a secret treaty with U.S
I hope an investigative committee makes a thorough investigation about this
Promise.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.12.04

アフガニスタン増兵???

NATOのアフガン増派、「5000人以上」と事務総長
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のラスムセン事務総長は2日、オバマ米大統領が決定した3万人規模のアフガニスタン米軍追加増派を受け、NATOから少なくとも5000人余りをアフガンに追加派遣する意向を表明した。
同事務総長はCNNのインタビュー番組「アマンプール」で、5000人の増派規模が「現在の承知事柄に基く」と語った。また「多数の政界指導者らとの話し合いで、わたしは増派規模を大幅に拡大できると確信している」と述べ、さらに数千人増えるとの見通しを示した。
NATOが増派を実施した場合、アフガン駐留規模は約4万7000人に膨らむ。米軍の駐留規模は、オバマ米大統領が1日に発表した追加増派で10万人に近づく見込みだ。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ムムム。
ムムム、、、、
何ということかぁ。
ムムム。

一方、 NATO諸国、アフガン大量増派には慎重 米新戦略うけと言うニュース。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北大西洋条約機構(NATO)の外相会議が3日、ブリュッセルで始まった。アフガニスタン新戦略のもとで3万人増派を決めた米国が応分の負担を迫るのに対し、他の加盟国がどの程度応じるかが焦点。長引く派兵で各国の世論は厳しさを増しており、多くは大量増派に慎重だ。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ウウウ、ム。

結局、オバマさん。
解決は(本当は解決どころか問題や矛盾の拡散でしかないが)「力」に頼る、ということだったのでしょうか???
焦点であるアフガン問題解決の道筋を見通せないままに、3万人の米軍増派を決め、
アフガニスタンに展開する米軍はなんと、なんと約10万人。
オバマ政権下で実に3倍に膨らむ計算。
そして、先のニュースにもあるように、
NATO諸国にも1万人近い増派を求めています。
が、
これは今のところ、NATOが静観中。

オバマさんの青写真は、
武装勢力タリバンの攻勢を抑え込む。→拠点を確保。
そして、現地のアフガニスタン人を訓練。→戦争の出来る国「アフガニスタン化」を進める。
と、いうものらしいのですが、、、
このシナリオが到底、成功裏に終わるとは思えません。
なぜなら、
このような政策はどの政権も行い、
どの政権も成功していないから。
むしろ、現地の人々との思いに大きな溝をうみ出し、それが次の憎しみや怒りや暴力へと連鎖してきたことは、
ずっとずっと見てきているから(これは、なにもアメリカでけではありません。イギリスもロシアも、、、です)

今、本当にすべきことは、戦争が泥沼化した真の原因は何か?
と、原点に立ち返り、
そして、それはアメリカ軍、NATO軍の作戦が現地の一般市民に多大な犠牲をもたらしたことである。
と、いうことに気がつき、
その原点を見直すことです。

オバマさんは、
この戦争には「同盟諸国と世界の共通の安全保障がかかっている」と述べました。
そして、いつものように印籠は「テロとの戦い」。
テロを持ち出すことでNATO諸国など派兵する国ぐにやアフガン周辺諸国の支持をとりつけようとしています。
だがしかし、
このテロ。
そもそもは、
アメリカ軍やNATO軍への反発であることをみると、
力で押さえることが、テロとの戦い、しかも有効な手段となるのだろうか?
いや、ならない。
と、思うものです。


確かにアフガニスタンのカルザイ政権。
怪しい政権です。
選挙での不正と腐敗などで内外から正統性を問われています。
が、
オバマ政権はカルザイ政権を支持。
こうした構図はアフガニスタンの人々には、
アメリカ軍、NATO軍ともども「国民の敵」のように感じられるでしょう。
なにしろ、
時の政権を支持し、
銃を構えて乗り込んでくるアメリカ軍。
とても味方とは思えません。
テロ退治、と言うが、住民にしたら、どちらが「より暴力的か」と思うところです。

組織的なテロは多くの場合、貧困や抑圧などの社会的不公正を土壌にしています。
テロは犯罪であることは明らかです。
これは根絶すべきです。
許してはいけません!!!
が、
根絶する手段は、
軍事行動ではありません。
なにしろ、軍事行動で根絶しようとすると無辜の民も大勢、犠牲になります。
また、たとえ許しがたいテロリストでも、
空爆で攻撃する、というやり方は野蛮です。
警察の力で捕まえ、裁判にかけ、刑を決めるべきです、再びテロリストが生まれないために。

国際社会の協調をはかる。
と言うアピールで誕生したオバマ政権。
今、
すべきことは、
国連主導の判断にゆだね、従うことではないか、、、と思うものです。

なお、お玉さんが編集に関わっている「アフガン戦争と憲法9票と非武装自衛隊で終わらせる」と言うかもがわ出版からの本が来年の2月1日から堂々と本屋さんに並びます!!!
素晴らしい。
と、言うことで、
私は買い求めます。
興味のある方は是非、ご一読を!!!
と、お勧めです。


Is President Obama's new plan for Afghanistan feasible plan?
And will NATO forces and U.S armed forces ever be able to completely secure by an act of aggression?
Answer is “NO”.
I insist on the troop withdraw.
Thank you.

 

| | コメント (4) | トラックバック (1)

ゆれる基地問題

いよいよ大詰めです。
普天間移設で首相「グアムも検討」「辺野古生きている」
===============
鳩山由紀夫首相は4日、首相公邸前で記者団に対し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の新たな移設先について、米領グアムを一つの選択肢として検討する考えを明らかにした。北沢俊美防衛相も閣議後会見で、来週にもグアムの基地などを視察する考えを示した。
ただ、首相は、日米合意に基づく同県名護市辺野古への移設案も引き続き検討する方針を示した。
首相の発言は、引き続き辺野古への移設可能性も模索するものの、並行して新たな移設先を検討する考えを改めて示したものだ。
(上記ニュースより)
================

ううう===ん。
ぶれていますね、鳩山さん>

総選挙の公約、なんでしったっけ?
「米海兵隊普天間基地県外、国外移設が望ましい」でした。
オバマさんとの日米首脳会談では、選挙中に「県外、国外」への移設を公約したこと、それによって沖縄県民の期待感が強まっていることは伝えした鳩山さんですが、、、
が、、、。
その後の動きがサッパリとしませんねぇ、、、
なぜその方向で引き続きアメリカ政府と交渉しないのか。
アメリカに遠慮して?
あるいは、
岡田さんや北沢さんに遠慮して?
また、
社民党にも配慮して?
なのでしょうか?
実に不可解です。
一番大切な県民の思いはいづこに?
と、問うものですが。
実際、ここへきて沖縄県民は不満、不平、そして不信が高まりつつあるのは確かです。

マイクを向けられ、
映像に映し出される鳩山さん。
口を開けば、「県民が理解できる結論をめざす」と必ず言います。
つまり、
つまり、
鳩山さんは県民の願いが「どこにあるか」はご存知なのです。
県民が理解するのは、どこか。
それを知りつつ、
一方で前政権が結んだ日米合意は「重い」とも言うのですが、、、
が。
それは、選挙前から自明のこと。
前政権がアメリカいいなりであったことは、民主党は以前から知っていたから、
だからこそ、
総選挙では、米軍基地問題を公約の一部に取り入れたのではないでしょうか。
前政権と県民・国民の乖離の上で、民主党は政権を得ることができたのは、
当の民主党自身が知っていることです。
なにを今更「前政権の重荷」を嘆くやら、、、

鳩山さん>
あなたは、本当は何がしたいのですか?
「日米合意」に固執したいのですか?
新基地容認なのですか?

私は何回となく米軍基地問題については、エントリーを挙げてきました。(最後に過去のエントリーの一部を挙げておきます)
その中で、
基地の歴史を振り返り、
基地の周りの環境を見直し、
基地が果たす役割について触れ、
そして、
基地が住民に及ぼす影響と、住民の願いを取り上げてきました、、、

そのつど、思ったこと、再確認したことは、
「住民不在」の政策突破でした。
そして、
民主党政権になり、
私は期待しました!!!
とても嬉しかった!!
なぜなら、
公約で基地問題を取り上げていたから。
社民党が連立政権に入ったから。
これで、
前政権のアメリカいいなりよ、サヨウナラ。
かと。


だがしかし、
ここへきて、見せられる民主党政権のアレコレ、とくに基地とか平和とか憲法とか、
私にとっては譲れないものが、このままでは、「保障されないのでは、、、」と危惧を覚えるものです。

戦後64年間、基地に苦しんできた県民の願いは、
ズバリ米軍基地をなくすことです。
そして、それは私たち、平和を願うものの願いでもあります。

この問題の行方、シッカリ、キッチリと見て行く必要があります!!!
今後も拘り続けます。

以下に過去のエントリーを掲載しておきますので、
ご覧いただけると嬉しく思います。

日本の海は、空は、 誰のもの?
笑う者は誰か
守るべきものは誰か?
53年目の沖縄
軍事費予算
日米関係の行方は???
どうなる基地問題?
普天間の辺野古移設に反対 2万1000人が結集と言うニュース!
沖縄基地問題その1,その2


Japanese Government is pending the negotiations about a military base camp.
Even if new address should be at home are abroad, it will cause trouble those around people.
I hope Japanese Government do it’s utmost to make it’s consent.
Thank you.

| | コメント (16) | トラックバック (2)

2009.12.03

金融の社会的責任

先のドバイショックを受けて、次に金融の社会的責任について考察を加えます。
持続可能な社会実現へ金融機関が果たす役割と言う記事を三井住友フィナンシャルグループが挙げています。
またみずほ銀行などもそれぞれに企業の役割を謳っています。
さらに鳥取大学の藤田安一さんや高知大学の紀国正典さんなどの研究もあります。
今回は藤田さんのpdf資料と紀国さんのpdf資料「国際的責任金融」や「金融の公共性と社会的責任金融・国際的責任金融」と言う論文を読みながら論を進めていきます。

まず、金融の公共性とはなにか?
「金融機関の公共性については,従来から2つの概念をもつとみなされてきた。
第1は,預 金者の保護や信用秩序の維持を図るという静態的にとらえられた公共性であり,第2に,資金配分
面等の適切な発揮をはかるという,いわば動態的,積極的にとらえられた公共性である 。
以上2つ の概念は,社会の発展に照応しており,従来,預金者保護と信用秩序の維持を中心としていた銀行
の公共性の内容に加えて,現在では,資金配分の適性・円滑化と公正取引の確保という機会均等に
関連した新しい公共性が,その内容として要求されるようになっている」
と藤田さんは定義します。
静的公共性と動的公共性と言うことです。
一方、
紀国さんは「どのようにも使える万能道具である貨幣を、どのような状況にあるどのような人でもすべての人がその利用から持続的な利益と満足を得られ、同時に社会や国際社会の持続的発展に寄与できるようにその利用をコントロールすること」と定義します。
なるほど。
こうした金融の社会的責任が問題になった歴史は、
1960年代半ばから。
そして、石油ショックによる高度経済成長の終焉。
となるわけです。
その歴史をひも解くと、よく分かります!
さて、
本来ならば安定で持続可能な発展を保障するため、いよいよ金融リスク管理が不可欠となります。
国民レベルとして、また国際レベルとしてのリスク管理が求められます。
紀国さんの論文をみると、
================
貸手責任論(Lender Liabillity),社会的責任投資論(SRI:Socially Responsible
Investment),企業の社会的責任論(CSR: Corporate Social Responsibility),金融機関の社
会的責任論(金融CSR)などの金融責任思想を,わたしは社会的責任金融(SRF: Socially
Responsible Finance)と総称した1)。金融の国際化,グローバル化が進んでいけば,これら
の社会的責任金融は,国際的責任金融(IRF: Internationally Responsible Finance)へと発展
していかなければならないし,実際にそのように進展している。
=================
とあります。
つまり、
金融は今や一国の問題でなく世界の問題であることは周知の事実です。
紀国さんのpdf論文はとても分かりやすいので、興味のある方は是非ご覧ください。

と、言うことで、
次は基軸通貨国アメリカの責任を言及していくことは逃れられません。
世界の金融機関、潜在損失305兆円 IMFが報告書と言うニュースが今年9月末に出ました。
それによると、以下の通りです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
国際通貨基金(IMF)は30日、世界の金融機関は合計で3.4兆ドル(約305兆円)の潜在的な損失を抱えているとの推計を発表した。金融市場の持ち直しで、4月時点の推計より6千億ドル少なくなった。しかし、決算上の損失処理は必要額の半分弱しか進んでおらず「全体のリスクは依然として高い」と警告している。
IMFが10月版の「金融安定性報告書(GFSR)」で、明らかにした。3.4兆ドルとの推計値は07年から10年までに世界全体で見込まれる損失額。IMFはこのうち計2.8兆ドルの評価損計上が必要になると指摘。しかし、09年半ばまでに評価損を計上した額は約1.3兆ドルにとどまっているという。米国では必要額の約6割を計上しているが、英国とユーロ圏は約4割にとどまっているとも指摘した。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これは、投機的利益や監督局のリスク管理の不備など人為的なものと紀国さんは指摘します。
と、言うことで、
ヘッジファンドについて次は見ます。
=================
「ヘッジファンド(hedge fund)の正確な定義は難しいが、公募によって一般から広く小口の資金を集めて大規模なファンドを形成することを目指す通常の投資信託と異なり、通常は私募によって機関投資家や富裕層等から私的に大規模な資金を集め、金融派生商品等を活用した様々な手法で運用するファンドのことを指す。代替投資の一つ。」です。
ヘッジファンドはその投資戦略にもよるが、空売りを積極的に利用するものや、金融派生商品へ投資するものも多い。公募の投資信託は機関投資家のみならず、投資に明るくない個人も投資していることから、投資家保護のため、公募型投資信託の運用には様々な法規制がなされており、多くの国では空売りや金融派生商品への投資等に制限がかけられている。このため、多くのヘッジファンドは、公募ではなく私募形式を採用している。
ほとんどのヘッジファンドは絶対的収益の追求を目標としている。「絶対的収益の追求」とは、投資信託等の伝統的な運用形態のほとんどが、TOPIXやS&P 500等のベンチマークを上回る運用成績を目標としているのに対する言葉である。例えば、不況期の下げ相場の環境では、伝統的資産運用ではマイナス20%の運用実績でも、同じ期間のベンチマークのパフォーマンスがマイナス25%であれば5%ベンチマークをアウトパフォームしたと言い、マイナスの運用実績でも「良好」な運用成績とされる。こうした伝統的な運用形態のパフォーマンス計測に対し、ヘッジファンドは究極的には、不況等のいかなる環境下でもプラスの運用実績を目指すことを目標としている。
また、一部ではケイマン諸島やブリティッシュバージン諸島等のいわゆるオフショア地域に書類上の本籍を置く一方、運用担当者は東京、ニューヨーク、香港、ロンドン等の金融センターにいることがある(米国のヘッジファンドはニューヨーク近郊のコネチカット州グリニッジにも相当の集積が見られる)。その理由としては法規制が厳しくない地域での運用を求める場合もあるが、実際には海外の投資家向けにアクセスを提供することを目的としているケースが多い(ヘッジファンドに限らず一般の投資信託においても、オフショア地域にファンドの籍を置くケースは多い)。これは海外の投資家からみた場合、オフショア以外の地域に籍をおくファンドではファンド自体で課される税金に加え、投資家の居住国でも課税され、かつ控除が認められない場合が多く、海外の投資家にとっては二重課税となってしまい税務上不利となるためである。ちなみにアメリカのヘッジファンドの大半は、アメリカに籍を置きアメリカで運用をし、かつアメリカの投資家のみにアクセスを提供している。
(Wikipediaより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ううううう===む。

ううむ。

唸ります。
さらに、
Collateralized Debt Obligationへと、
ますます磨きがかかる(?)金融商品です。
==============
債務担保証券(Collateralized Debt Obligation)は、金銭債権で構成される資産を担保として発行される証券(資産担保証券、ABS)であり、証券化における商品の一つである。
CDOは、証券化商品として、優先劣後構造を持っていることを特徴とする。CDO全体から、シニア債(受益権)、メザニン債(受益権)、劣後債(受益権)と言った形でトランシェ(tranche) 毎に分かれた債券、受益権に分割し、売り出されるのが一般的である。優先劣後構造は、CDOを構成するアセットにデフォルトやクレジットイベント等が発生した際に元本が優先的に確保される順位を設定しているものであり、シニアから順番に優先的に元本が確保される。つまり劣後部分についてはかなりのリスク断崖リスクがあるため、利回りも高い。 シニア部分やメザニン部分には高格付けが付与されることが一般的であり、機関投資家の投資対象となっている。
(Wikipediaより)
================


うううううう====ん。
もうついていけなくなりました。
跳梁跋扈ですね。

これらがいずれ「くず証券」となり世界金融危機を招いたことは周知の通りですが、
なぜ、ここに至るまでに対策を講じることが出来なかったのかと素朴な疑問がおきます。
なぜでしょう???
なぜでしょう???

見てみぬふりをしてきたとして戦犯扱いされているのはグリーンスパン元議長
「米国金融市場全体のリスクヘッジに対するデリバティブ予測としては、その人為的ミスへの警告が当時のグリーンスパンより出され、強調されていた。」
と。
尤もこの一人の責任でないことは言わずもがなですが。

今、アメリカの時の政権はオバマ政権。
その手腕が注目されるときです、、、
歴史を辿ればたどるほどに明るみになる新自由主義の緊急規制緩和がもたらした経済危機。
その大転換を図る時期がきていることを、私たち全てが肌で感じています。
その時、拠り所となるのは、
一部の金持ちや投機家が資本を握るのではなく、金融の公共性に基づき、だれでもが持続的にの利益を得るという考えだと、
改めて思うものです。

この問題、さらに見ていきます。


Financial policy Risk management
When we think of financial policy, we have to give careful consideration to a risk management.
That’s about peace and environment and human rights and the local community so on.
From these points of view we have to overlook a large of problems.
Thank you.

| | コメント (6) | トラックバック (1)

どうなる、、、ドバイショック

書かなければと思いつつ出かけていたので書くことが出来なかったニュースの一つがドバイショック。
気になります、今後の動きが。
と、言うことで、いろいろ調べてみました。
ドバイ・ショックと今後の国際金融市場への影響

忘れた頃に顔を出す金融危機の亡霊 ドバイショックは“二番底”の始まりか?と言う特集記事。
また今回のショックで誰もが思い出すリーマンショックとその後について考察を加えるために増田正人さんの論文などを参考に今日はエントリーを挙げます。
まず、ドバイショックの最近の動きを抑えておきましょう。
ニュースによると、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
アラブ首長国連邦(UAE)ドバイの金融不安で、債務支払い延期を要請した政府系持ち株会社のドバイ・ワールドが来週、英大手金融グループHSBCなど英国の大手4銀行と地元銀行2行による大口債権団と協議することが2日分かった。ロイター通信が伝えた。同社の正式な債権者集会が行われるのは初めてという。
ドバイ・ワールドは11月30日、資産売却などにより債務約260億ドル(約2兆3000億円)を見直す方針を明らかにしている。
集会に参加する英国の4行はHSBC、ロイズ・バンキング・グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、スタンダード・チャータード。英銀はドバイに総額500億ドルの債権を持つとされ、各国で突出している。(共同)
(原文ママ)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、言うことです。
ドバイ首長国の持ち株会社の資金調達が難航し、同首長国が債務返済延期を債権者に要請したことが大きな波紋が広がっているようです。
さて、
問題となった、政府系持ち株会社ドバイ・ワールドと傘下の不動産会社ナキールの債務返済延期。債務の総額は590億ドル(約5兆円)にものぼるとされます。
私は今までドバイについては全然というほど知識がなかったのですが、
この際と言うことで、ちょっと調べてみました。
wikipediaによれば、
「アラブ首長国連邦を構成する首長国のひとつ。また、ドバイ首長国の首都としてアラビア半島のペルシア湾の沿岸に位置する都市。」と言うことで青森県くらいの大きさだそうです。
さらに読み進むと、
「1970年代からわずか約20年のうちに起こった変化は、都市外観のそれのみならず、経済の石油依存率は半分以下に減じ、GDPの伸びは30倍に達するなど、『中世から近代への急変』との表現をもって語られる激変そのものである
2003年以降の発展は特に凄まじく、2004年の後半から続く原油高がその発展を更に後押ししている。2005年度の経済成長率は16%と高い成長率を見せており、2007年の実質GDPは1980億ディルハム(約6兆円)にまで達している。人口も220万人を超えたドバイは摩天楼の連なる幻惑的な都市国家として中東でも随一の繁栄を誇っている。」となり、その繁栄が伺われます。
が、
が、
砂漠の都市はまさに作り上げた楼閣に翳りが見える日がやってきました。
「しかし、2007年後半に起きたアメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界経済の低迷により、これまで急激な勢いで伸び続けてきたドバイの経済成長にも陰りが見え始めている。
外国企業からの投資引き上げや地元企業の資金繰り悪化と、それに伴う多数の建築工事や計画の中断が報じられており、またその結果起きた外国人労働者の失業や経済低迷に伴う観光客の減少など、今後も経済的混乱が予想される。
」そして、その通りの今回の金融ショックとなります。
先に紹介した記事にもドバイの成り立ちが詳しく述べられています。
================
 いろいろと詳細を調べるとドバイは産油国と違う事情があるようだ。ドバイはUAE(アラブ首長国連邦)を構成する7つの国の一つである。UAEを構成している国の中ではアブダビ首長国が突出して面積が広く、豊富な原油算出量を誇っている。
それに対してドバイは面積も狭く、原油産出量も少ないことから、海底油田からの産出に頼ってきた面があった。それだけでは経済が立ち行かないので、1980年代から「原油依存経済からの脱却化」をスローガンに産業の多角化を推し進めていった。
(上記特集記事より)
==============
なるほど、
ドバイは産油国というわけではないのですね、、、
にも関わらず、あの繁栄は何か?
それはwikipediaにもあるように、
「重点育成産業を金融、流通、観光」とし自由貿易の中継基地、外資の直接投資の自由、外国人労働者の雇用の自由という経済特区、航空の集約基地、国外資本や外国企業の進出と言うことで成り立っていたのです。
ドバイの国内総生産(GDP)に占める石油収入の割合は実際は2%。
高層ビルや住宅建設などに使われた資金は、ほとんどが海外から借り入れたもの。
財政的裏づけのない事業の中断という事態が続出したことで、アメリカなどのメディアは大規模な国家債務返済が不履行となる可能性を指摘。
その影響が海外に波及。
先の特集記事ではこの事態を「予想外のダメージ」としています。
「サブプライム危機やリーマン・ショックの傷も癒え、ようやく世界経済も回復基調に入りつつある、と安心していた矢先に、信用不安が高まりを見せるとこんなに脆くなるものなのかという感が高まる。」と述べ
信用取引の基盤が揺るぎ出したことを指摘。
なにしろ「高リスク、高リターン」を追求する金融のあり方は「信用」というそもそもの基盤を無視することで成り立っているのだから、、、
思い出すのはやはりリーマンショック。
あれから一年が経った9月15日を前にオバマ大統領はニューヨークのウォール街で演説し、金融規制の実現の必要性を強調しました。
その折、「過去2年間の嵐は収まりつつあると確信している」と述べ、米国経済が回復に向かっているとの認識を示しました。
また、「金融システムの完全な回復にはさらに多くの時間と努力を必要とする」と表明し、「一部金融機関はリーマン危機から教訓を学ばずに、それを無視している」と指摘。過度の投機取引や、高額報酬にかられて短期の利益偏重に走る傾向が復活しつつあることに警告を発し、「金融危機の歴史を繰り返すことがあってはならない」と強調。

確かに危機を通じて世界は様変わりし、。市場にまかせろという自由放任への賛美はすっかり影を潜めました。
先進国と新興国の20カ国・地域からなる新たな枠組み(G20)がつくられ、国際協力のもとで金融改革が進められています。各国も、G20の方針をにらみながら規制強化に乗り出しています。
が、アメリカ果たしてチェンジをしたのだろうか???
アメリカ国内の経済基盤が空洞化、危機が深刻な中での政権維持を求めるオバマ大統領。
多国籍企業の繁栄と収益拡大を追求せざるを得ず、それは富みの二極化につながり、、、
と。
こうした変化を見て行くと改めて思うことは、
結局、庶民に皺寄せがくるんだな、、、と言うことです。
経済危機で世界各国では雇用や所得が悪化。
途上国が受けた打撃はとりわけ深刻です。
国連食糧農業機関(FAO)によれば、所得減や失業増で、世界の飢餓人口が2009年に前年から1億人も増加。
ふっ====

この問題、遠い砂漠の国の蜃気楼ではありません。
私たち庶民の生活にもろ返ってくる大きな経済問題です。
まだまだ拘り続けて書いていくつもりです。


Worldwide financial panic is caused by Dubayy shock.
This hereby leads unsettled political conditions and an unstable world economy.
Our life receive a bad influence from the money market.
I hope we can find a solution to a problem.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009.12.02

中村桂子さんの記事からツラツラと。

中村桂子さんの「仕分け人という思いもよらないものになって」という記事を読んで、
なるほど、、、と納得しています。
とても分かりやすく、なおかつ問題の本質をえぐり出しています。
興味のある方は是非ご覧ください。

さて、中村さんは記事の中で、
問題の本質は「無駄」とは何か?から始まった今回の事業仕分けではあるが、
科学の分野(それは中村さんの仕分け担当だから)では、
これを機会に「科学技術が将来にもたらすビジョン」について今一度、みんなで考え直そうと言う、
至極尤もな願いが、空振りに終わった現実を描いています。

日本では、研究者同士でも、こうした場合、
本質を討論することなく自分の分野にだけ予算を、自分のところは削るな、、、という声しか上がらないのか、
と、
中村さんは指摘します。

私は、思うに、
この背景には行財政改革の一環としての国立大学法人化によってもたらされた研究分野の環境の劣悪化が身にしみている研究者の叫びがあるものと推察します。

2006年大学法人化のその後と言うエントリーを挙げました。
法人化されたあと、大学の環境は如何に変わったかについて言及しました。
===============
自主性と自律性が確保されたかという点について検討、さらには法人化が何をもたらしたかについても考えていきたいと思います。

大学は以前は「評議会」と言って教学と管理運営を担う組織がありました。
しかし、これは廃止され、代わって「「教育研究評議会」と「経営協議会」が置かれるようになりました。
それぞれの大学の裁量が認められる学長選挙も学外者を含めての選考会議に委ねられる大学も出てきました。
また研究費に対しては「裁量経費」と言う名目で「掴み金」のような予算は増える一方、研究室割り当ての研究費は大幅に削減されました。
「大学の自主性と自律性を確保するため」は早々に破綻しているのですが(尤も大学人は最初から、その様な政府の言い分は信用していませんでした。何しろ玉虫回答もいいところだったのだから)
そもそも政府は、大学に「真理の探求」と言うロマンも役割も求めてはいません。
単に行政改革の一つです。
1998年の中央省庁等改革基本法で「独立行政法人」の制度が決定されました。
その流れの中で公務員の削減や各省庁再編などがあったのですが、国立大学もその例外ではありませんでした。
名前こそ「国立大学法人」ですが実態は独立行政法人です。
つまり目指すところは「減量化」と「効率化」です。
国立大学は文科省から中期目標を与えられ、その「業務」に邁進して遂行。
そしてその報告を文部科学大臣に報告というトップダウン方式が大学に堂々と乗込んで来たのです。
この仕組みをよくよく見ると、何かににているのです。
そう「教基法改正」法案のやり方、趣旨と。
つまり、教基法10条の廃止により、行政が教育に口出しするというやり方。
「教育振興基本計画の設定」により、教育が投資の対象になりうると言うことです。
政府によって価値があると認められたものには光があたり、予算がバンバンつく。
基礎研究などはさらに教育条件が劣悪になるというものです。
ひたすら国際競争に勝ち抜く人材と大学を要請していくと言う方向だったのです。
(以前の記事より)
===============

つまり大学教育は競争に勝つため、それも国際競争に勝ち抜くことが目的と変質していきます。

さらに2008年にはイノベーション教育その後と言う記事を書きました。
これは安倍内閣のお題目、イノベーション教育について考察したものです。
=================
1998年、「産業競争力強化に向けた提言」を発表した経済界は、次々と産・官・学へと提言をする事になります。
国家産業技術戦略などに詳しくその方向性が定めらています。

こうして、ついに大学教育にまで「グローバル化時代の人材育成」と題する提言まで経団連が発表する事になります。
人材かぁ〜〜〜〜
うううう====ん。
個人的にはこの言葉のニュアンスはあまり好きではありませんが、、、
また、この「人材教育」の裏の事情として、経済界は「ゆとり教育」への不信があったようです。
さて、人材委員会は2002年に世界トップレベルの研究者の養成を目指して 科学技術・学術審議会人材委員会 第一次提言を発表。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1 世界トップレベルの研究者に求められる能力

2 我が国における研究者養成の現状と課題
  大学院博士課程の教育上の問題点
  大学院組織における同質性
  博士課程学生の経済環境
  博士課程卒業者の進路の状況

3 世界トップレベルの研究者を養成するための改革方策
  博士課程における教育機能の強化
  大学院組織における人材の多様性の確保
  博士課程学生への経済支援の充実
  人材養成面における産業界との連携
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして産業界や経済界は大学に対して、人材の確保を求めてきたわけです。
「イノベーションを生み出すストラクチャー」は「知の創出」→「イノベーション種の創出」→「種の育成」→「イノベーションの実現」の4つの段階で出来上がると考えている産業界。
しかし、現実には大学への資金的援助は必ずしも多いわけではなく、大学へは「人材」だけを生み出せ、と言っているに等しい提言であることは否めません。
文科省そのものも、2003年の国立大学法人化などで、大学の有り様に対して根幹が揺らいでいる時期でもあったので、ますます学問・知の探求よりは、企業の出先やもっとひどい言葉で言うなら奉仕のような感さえしてならない「人材教育」です。
本来の「人材」と言う言葉の意味は決して私にとっては否定的なものではないのです。
が、今、企業が求めているものは「材料としての人間」であるように思えてなりません。
(以前の記事より引用)
===================

こうして、教育は企業の指針、目的に添う形で人材養成へと進んでいきます。

そして、今年の1月には、
知的財産立国政策は大学に何をもたらしたか?と言うエントリーを挙げたのですが、
その折も知的財産とは即成果であるような捉え方をされてきた学問全般のおかれている現状をみました。

===============
知は財であると言う方針の元で大学環境が整備され保障されたのなら、是と言うことができます。
では、その後の大学はどうだったでしょうか?
文部科学省の「大学知的財産本部」を見てみましょう。
「2.審査方法の概要
( 申請状況)
申請件数:83件」
とあるようにまずは83件の申請がありました。
そして、
「( 審査機関)
科学技術・学術審議会 技術・研究基盤部会 産学官連携推進委員会の下に置かれた「大学知的財産本部審査小委員会」
( 審査手順)
1 文部科学省において、要綱等を作成の上、募集。
2 大学知的財産本部審査小委員会において、書類審査及びヒアリング審査等を経て採択。
3 今後は、文部科学省において採択された機関と個々に委託契約を締結し、事業実施。」
と言う手順で、
「大学知的財産本部整備事業」採択機関:34件
「特色ある知的財産管理・活用機能支援プログラム」対象機関:9件
となりました。
こうして「産官学」が進み、ベンチャー発信の拠点になる大学も登場したりと、知財の活用適用に拍車がかかりました。
その間、大学自身の環境も激変。
まずは2003年の国立大学法人化。
2006年の新教育基本法、
2008年の新学校教育法などなどです。
そして「イノベーション」。
==================

大学が、研究が、、、
今や財界の人材養成機関と化していくような、そんな中で、
「事業仕分け」「無駄みなおし」とかとか言われても、
すぐに研究者の方々が、
自分の守備範囲の研究の無駄を見直すよりも保守的に守ろうとしていくのはむべなるかな、、、と思うのです。

私は、
先の中村さんの言われることは正論であるし、理想であるとも思います。
そして、
理想や正論に近づけていくために、
今すべきことは何か?????
と、問うならば、
大学法人化の見直しこそ必要では、と思うものです!!!
この問題、本当に大切です。
もっと、もっと考えていきます。

なお、今回はきくちさんの関連エントリーやコメント、また技術開発者さんから頂いたコメントも大いに参考にしました!!!

Journalize system to avoid waste come into question every fields.
To study a problem from all angles is important.
However, scientists working in different disciplines don’t have a chance to consent each other.
That is a real disappointment.
I hope all sorts of people agree to the proposal after consultation.
Thank you.

| | コメント (10) | トラックバック (1)

ニセ科学フォーラム2009が大盛況で終わったとのこと!

ニセ科学フォーラム2009が予想通り、大盛況(?こんな表現が適当かは置いといて、、、)のうちに終わりました。
私も参加したかったのですが、
大阪ということで、今回は涙をのんで、、、

さて、きくちさんや参加された方のブログをROM。
きくちさんのブログではコメントが参考になります。
当日はアッという間の4時間半、濃密な議論・討論の模様が彷彿とします。
とくに藤田先生の「脳科学」に対しての切り込みは斬新で、興味深いものがあったとかとか、、、
私も聞きたかったなぁ。

ひえたろうさんのブログでは、
先の藤田先生の「脳の迷信」が詳しく書かれています。
フゥム。
なるほど。
==============
「脳トレ」が脳の機能向上に役立つ根拠の1つとされている論文(学習療法によって前頭葉機能テストの成績が上がったとするもの)にも、この結論を導くには致命的な問題があることが指摘されている。これについては御丁寧に「脳トレドリル」の注釈にそれをエクスキューズする内容の記述がある。これは川島教授が論文(根拠)の問題点に気付いているからこそ潜り込ませてあるのだろうし、だとしたらそもそもこんな論文を「根拠」にはできないだろう。(......だからこの論文を根拠にしては脳トレドリルのコンセプト自体が成立しない)
(ひえたろうさんのブログより引用)
===============

ひえたろうさん>
引用させていただきましたが、不都合がありましたらお申し出ください。

さて、
私自身が藤井さんのお話を伺っていないし著書も読んでいないので、
川島論文の瑕疵については、よく分からないのですが、、、
と、言うことで川島さんの脳科学レポートなどなどを読んでみました。
それによると、
脳の働きは各部位によって違うが、いわゆる知的活動を行う部位をMRIで調べたところ、
「私たちが、自分の意識の上でたくさん頭を使っていると感じることをするよりも、単純な計算や読書が脳をたくさん刺激してくれるという結果」を得た。
したがって、
読み書きそろばんを行うことで脳を活発に動かす。
それは高齢者や自閉症の子どもたちの治療に効果を奏する。
と、いうような内容でした。

フゥム。

そして、
先のひえたろうさんのブログから、
藤田先生は、脳の活性化とは血流の流れが良くなることであって、
脳の機能が促進されることではないにも関わらず、
あたかも、血流がよくなったMRI画像を使って、「頭がよくなる神話」を作り上げることへの危惧を表明なさったのだろうと、
推察します。


確かに、
こうした手法は怪しい。
いえ、実際がどうかとか、真実はどうかはまだ解明されていないので、
将来的には川島さんの理論が正しいのかもしれない、、、
が、
が、
今の段階では、たんに計算や本を読むと血流がよくなる部位は「ココ」ですよ。
としか言えないのではないでしょうか?
にも関わらず、
読み書き、そろばんを行うことは高齢者や自閉症、あるいは子どもたちの勉学に役に立つと結論をもっていくこと。そして、公文式やそろばん協会と結びついて、児童生徒に「そのような学習指導」を脳科学のお墨付き(?)をもってして行うことは、かなり危険なことです。
なぜなら、何回も言うように、
血流がよくなることは脳の機能や性能がよくなることと同じではないのだから、、、
川島さんが学者の良心としてすべきことは、
脳の血流がよくなることとは、どういうことか、、、
を、
あらゆる条件(お酒を飲んだ場合とかスポーツした場合とか怒っているときとかいろいろ)で調べた精査して、
他の研究者に瑕疵があるように言われないくらいキッチリした論文を書くことでしょう。
そうして、誰もが認めたとき、
公文式なりそろばんなりゲーム会社と協定して遅くはないでしょうが、、、
どうなんだろう???


いずれにしても、
この問題は教師の立場から、あるいは医療の立場からとても興味のあることです。
生半可な研究で結論つけては、禍根を残すことゆえ、しっかりと研究現場では実験や検証をしていただきたいものです。
今度、藤田さんの本、読んでみよう、、、と考えながら。


The other day, pseudo and fake science forum was done at Osaka Univ.
Many people gathered and listened to lectures.
The brain science has attracted a great deal of public attention.
From what I hear, that is an unfounded inference.
I hope many scientists make a mystery clear by their daily studies.
Thank you.

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009.12.01

京都のモミジ その3

今日から師走。
昨年の12月1日は哲学の道の紹介でした。
「人は人吾はわれ也 とにかくに吾行く道を吾行なり」。
と書かれた西田幾多郎の句碑がある疎水をウラウラと歩くと法然院へと続きます。

さて、今年の師走の入りはIMGP1797

「そうだ京都。行こう」のポスターで有名な大門から玉砂利のゆるい下り坂。
そして、迎えるは仏殿。
運慶作と伝える釈迦・弥陀・弥勒の三尊が安置されています。

IMGP1758

ここからみる遠方、借景は色づいていません。
が、
御座所庭園に入ると、見事にモミジと石と水が私たちを出迎えてくれました。

IMGP1777

IMGP1774

また、楊貴妃観音という、とても美しい観音さまの像があることでも有名なお寺です。
本当におだやかで美しいお顔にほれぼれと見入ってしまいました。
お顔の美しさというか穏やかでやさしいそのお姿をみると、
美しいとは、顔の造作というよりは、雰囲気なのだと思ったりしていました。


その後は今熊野観音寺によりました。
IMGP1810
前の日の雨で、色合いがとてもやさしいモミジたちです。
IMGP1816

IMGP1831

IMGP1830

落ち葉も美しく階段を敷き詰めます、、、
IMGP1837


そして、冬の花たちも、あちらこちらに。
IMGP1803

季節は光とともに移ります、、、
IMGP1838

It’s in December from today.
In early winter, we will prepare for the winter.
Many animals hibernate and many trees wither.
However, we like desolate wintry scene with elegance.
Thank you.

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年11月 | トップページ | 2010年1月 »