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2010.01.20

脳のはたらきと子どもの教育を読んで、その3

今日は「考えること」について考察を加えていきます。
著者は考えるに先立ち、「書くこと」の意義についてまず言及。
書くことは、学ぶことに大きな意味を持つのですが、
教える側が「如何に書くか」も留意する必要があります。
板書。
つまり、授業の内容を箇条書きにまとめ、それを見、教師の説明を受け、学生、生徒が考えをまとめる手続きの助けになるものです。
この板書にも子どもたちの発達段階に応じて変わるのは言うまでもありません。
小学校低学年では「そのまま書き写したものを覚える」段階ですから、板書は筆順や図は大きく、丁寧で正確であることが大切です。
次に高学年になると板書は抽象的でポイントだけを書き、考えることの補助的な役割と変質します。
この時期は板書よりも教師は話し言葉、説明に重きを置きます。
さて、ここで、いよいよ考えることへと著者は切り込んでいきます。
聞いたことをまとめてノートをとる、という系列的展開を同時総合的に行い情報を処理すること。
まとめたノートをもとに思想を展開する同時総合から系列的展開という逆のシステムでの情報処理には「内言」との関わりが不可分だと述べています。
ここで著者は言語獲得として外国語の習熟を例に出します。
チンプンカンプンの外国語を解読する鍵は、聞いたことオウム返しに反復する事と、意味を理解することとの両面をもちながら繰り返して獲得していくものである。
その場合、脳のはたらきとして第二ブロックの左半球第三次感覚野が担当するそうです。
この分野は、話し言葉の要素を同時的、空間的に総合、そして知覚された論理的図式へとまとめる働きがあるそうです。
著者は「話すことは理解することと密接に関連している」と述べています。
ゆえに、子どもが問題を解く時も、問題を自分の口で言いながら解く、解答の道筋も自分で確認しながら、発言していくことが良い、と述べています。
また、メモをとることの優位性も語ります。
考えるということは、問いに対してすぐに答えるのでは問いの本質を見抜く意識的な作業です。
外言から内言に移行する時期でもあります。
この時期には、子どもにとって「本」が与える影響は大であると著者は言います。
機械的な記憶を通して知識を拡大させ、読書を通して思考の外的支えを与えていくことが内的支えの基礎になると言うのです。
何度も文章を読み、理解して、自分自身の結論を導いていく時期です。

と、言うことで、
6〜7歳以降の段階では、(勿論その前の段階でもそうですが)
子どもたちに積極的に本を与えることが大切な時期だと、改めて思いました。

この問題、さらに深めていきたいと思います。

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