トヨタ:大規模リコール問題 米公聴会が今、報道を賑わしています。
北米トヨタかぁ、、、、、
北米トヨタで思い出すのはセクハラ問題と言うエントリーを2006年に挙げたことです。
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米企業はセクハラに厳格 お茶くみも不愉快と米紙と言うニュースがつい一昨日出ました。
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米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は15日、北米トヨタ自動車などが被告となったセクハラ(性的嫌がらせ)訴訟を例に、米国の法律・慣習は日本などに比べセクハラに厳格だと指摘した。同紙はまた、女性社員にお茶くみをさせれば、米国人スタッフは不愉快に感じるだろう、とも指摘している。
(上記ニュースより)
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これは勿論北米トヨタ社長が辞任を受けての調査です。
(過去の記事より)
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さて、今、問題になっているのはセクハラ問題ではなく、
リコール問題です。
と、言うことで、今日はこの問題をグイグイと探っていこうと思います。
昨年8月、米の高速道路で「レクサス」のアクセルペダルがフロアマットに引っかかり暴走し4人が死亡する事故をきっかけに、北米で500 万台を自主回収したトヨタです。
今年に入ってアクセルペダルの欠陥で北米、欧州、中国で大量リコールを実施。ブレーキの欠陥で新型「プリウス」のリコールを検討しています。
そんな中。
今月2月4日。
アメリカ運輸省の道路交通安全局(NHTSA)が、
トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」2010年モデルについて、「ブレーキ問題での正式調査を開始した」と発表。
さらに10日には、「アクセルペダルの不具合にともなう大規模リコール」で下院監督・政府改革委員会での公聴会が開かれるとのことで、
日本でもこの問題が大きく取り上げられることになりました。
この発表に関する声明によると、
消費者からでこぼこ道などで瞬間的にブレーキが利かなくなるという苦情が寄せられているためで、
その数は124件となっており、実際に衝突につながった4件も含まれているとのこと。
また、
同委員会のタウンズ委員長は10日の公聴会を前に、
北米トヨタの稲葉社長に書簡を送り、同社の小型トラック「タコマ」が予期しない急加速を引き起こす恐れがあるとのクレームに関し、安全対策について7点にわたって質問。回答を8日までに寄せるよう求めていました。
問題噴出。
欠陥車だったのかトヨタは、、、、
アメリカでトヨタ車が暴走するといった苦情は数千件にのぼり、死者は19人と報道されています。昨年11月フロアマットがペダルに引っかかるとして大規模な自主回収が実施されました。
と、言うことで、トヨタの体質に問題があったのでは、、、と言う疑問がぬぐえないのですが、
今までのトヨタの方針や、問題が明るみに出た後の対応をさらにみていきます。
「時間をかけて耐久テスト、いろんな条件に合わせたテスト、実車走行テストをきちっとやれば見つかっている問題だと思う。、、、、、、、、ただしそのとき、納期が決められ、時間制限がかけられます」と言うのは技術者の方ですが、
トヨタは、こうした時間をかけての耐久テストはすっ飛ばしていたのだろうか???
また、トヨタのさらに怒りをかった一つには、その後の対応があります。
トヨタは、リコールの発表とともにアクセルペダルをつくったメーカー(米「CTS」社)を早々と公表。
これは業界では、「きわめて異例の事態」だそうです。
通常、リコールで、部品メーカーまで特定され公表されることはないそうです。
つまりトヨタの言い分は「自分たちは悪くない。
悪いのは部品メーカーだ」と言う恥ずかしい言い分を公然と言い放ったことです。
それも海外部品が悪いと言うのですが、
現実には、
海外部品でアメリカ向けの車をつくる際でも、日本サイドで営業をかけ、図面も仕様書も日本サイドで承認を受けていると言うことで、トヨタが主張する「CTSが悪い、ワルイ、わるい、、、、」は言いがかりというもの。
なお、このCTSは、日産やホンダ、三菱など他の日本メーカーにもペダルを供給していますが、
そこでの問題は今のところ伝わってきません、、、、
ウウウウウウ====ン。
ですね。
空飛ぶタイヤと言うドラマを思い出したりしています、、、、、
結局、下請けいじめかと。
次の問題は、
「ブレーキが利かない」。
と言う苦情が出ているプリウスですが、
ブレーキがきかないのは、プリウスだけでなくトヨタそのものだったのかな???
トヨタ幹部は、会見で、ブレーキ問題を「運転者の感覚」の問題としたことが報道されたとき、顰蹙をかっていたことを思い出すのですが。
これに関しては、前原さんも苦言を呈します。
「フィーリングとは会社の言い分で、利用者の立場に立った対応が必要だった。遺憾に思う」と。
その通りです。
欠陥車を作っていて、
その責任はユーザーのフィーリングとヌケヌケと物申すトヨタには、
大いに怒りを感じたものですが。
責任はとらない体質だったのか、、、?????
と、ここまできて思うものです。
さて、米下院監視・政府改革委員会はアメリカ時間24日に「トヨタ自動車の大量リコール(回収・無償修理)問題」の公聴会を開催と言うことで、私もその模様をテレビのニュースで見ていました。
社長の涙なんかもあったりと。
なかなか演出されていた報道でしたねぇ。
ふっ〜〜〜〜
さて、委員会そのものは、
「トヨタ自動車は、急加速問題の報告について無視、あるいは過小評価してきた」とトヨタ自動車の対応を厳しく批判。
これに対して、
社長は「意図しない」急加速の原因とされている電子制御システムの欠陥問題については、「設計上の問題はないと確信している」と述べていました。
また驚いたことには、
「(急加速を知ったのは)昨年末あたり」と言ったり、
一部車種のフロアマット回収のためのリコールを行った際の文書。
これは、「リコール節約内部文書」というものです。
中身は以下の通り。
米道路交通安全局(NHTSA)の調査を遅らせることにより、リコールを回避。1億ドル(約92億円)の節約につながったというトヨタの内部文書です。
驚くばかりです、、、、
さらに明らかになったのは、
「トヨタ自身の内部文書は、NHTSAの調査の遅れや打ち切り、新安全規定の遅れ、安全性の欠陥を発見することの阻止が推奨されたことを示している。実際、トヨタの幹部は、NHTSAが急加速に関する欠陥を見つけるのを防いだことによる1億ドルの節約を自慢した」とのこと。
うううううううう=====ん。
どうするトヨタ。
ですね。
この文書について、豊田章男社長は、
「新任の北米トヨタ社長への説明資料の一部と理解しているが、書かれた背景が分からないので答えられない」と述べました。
ううううううう===ん。
唸ってばかりですね。
うううううううう=====ん。
なんとも恥ずかしい。
これがトヨタの社長かぁ。
すでに死亡事故が起きているにもかかわらず、
問題を知ったのは昨年末と言う。
仮にこれが本当なら、この社長は部下から無能ということで知らされていないような人物なのか???
と、思います。
また文書の書かれた背景が分からない、なんて、どうして恥ずかしくも無く言えるのだろう????
自分の無能力を公言しているようなものではないだろうか???
立場と言うか、どこで証言しているか、とかとか、分かっていないのでしょうね、、、、この人は。
公聴会の場で当然聞かれるであろう問題について、事前に調べるべきではなかろうか???
うううううう===ん。
と、唸りますね。
さらに、
これまでの事故や車の不具合での対応の遅れなどについては、「生産の拡大のスピードに人材の成長が追いついていなかったと認識している」と言うのですが、
結局、生産中心であったということを自ら述べました。
実はこのプリウス。
走行中突然エンストするトラブルが、アメリカだけでなく、日本国内でも14件発生。
と、言うことで、国内でのトヨタ車について経過を辿ると、、、、
以下の通り。
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2009年
8月13日 千葉県松戸市の交通事故について「欠陥の疑いのある自動車による交通事故等」と千葉県警察本部より国交省(千葉運輸支局)に連絡
8月24日 国交省がトヨタに事故発生原因にかかわる調査・報告を指示
9月24日 トヨタが国交省に調査報告書を提出
9月25日 国交省が独立行政法人交通安全環境研究所リコール技術検証部に技術検証を依頼
12月10日 トヨタがプリウスの制動装置に関連するコンピューターの設計変更を指示
2010年
1月7日 トヨタが変更された部品を完成
1月28日 トヨタが設定変更を製造ラインで開始
2月3日 米国でリコールが大問題になったのを受けトヨタが経産相に報告。これ以降、トヨタが国交省に苦情に関する資料を提出
2月9日 トヨタが国交省にリコール届け出
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フッ。
子ども店長に罪はないが。
が、
おいおい、どうにかしろよ、子ども店長。
尤もこうした背景には政府の対応のまずさもあったのだが。
なにしろ、
欠陥の疑いのある自動車の検査にあたる独立行政法人交通安全環境研究所のリコール技術検証部の正職員はたった1人、他の15人はすべて非常勤職員というのが実情です。
これでは、理にかなった対応が望めるはずも無いということか、、、、、
いずれにしても、
こうした事故は人災です。
生産中心、売り上げ中心のもと、安全がおろそかにされた結果、当然と言えば当然過ぎるくらい作られた欠陥車だったのです。
今後、このようなことが起きないように、
行政のあり方も含め、しっかりと改善することを望みます。
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