« イラン包囲、急ぐのだろうか?アメリカは。 | トップページ | 放射線照射食品の検査について »

2010.02.20

夫婦別姓導入の民法改正案提示、今国会成立か!

夫婦別姓導入の民法改正案提示 法相、今国会成立に意欲と言うことで、この動きも注目。
=============
選択的夫婦別姓制度の導入を目指してきた千葉景子法相は実現のための民法改正案の概要を固め、19日、初めて明らかにした。結婚する際、夫婦どちらかの姓に統一する同姓か、それぞれの姓を名乗り続ける別姓かを選択できるようにする。改正案には他に、女性の結婚年齢の18歳への引き上げや、結婚していない男女の間に生まれた「婚外子」に対する相続差別の解消なども盛り込んでいる。
(上記ニュースより)
=============

なかなかやるではないか、と密かに、いいえ、公然と応援している私です。
今や、夫婦別姓問題は、世界的には「希望すれば夫婦が違う名字(姓)を名乗れる選択的夫婦別姓」の流れが主流。
日本では旧民法の姿勢というか、思いをいまだに引きずりながら、、、
それでも、地道に運動をしている多くの方々の願いが今、実ろうとしています!!!

さて、
現民法では夫か妻のどちらの姓を名乗ってもいいことになっています。
文章の上では、一見男女平等にみえますが、実際には97%が夫の姓です。
名前なんて、どちらでもいいじゃないか、とか。
家族の伝統を守るとか。
まぁ、いろんな意見が出る中、
やはり、夫婦であっても別姓を、と望む人たちが多くなってきたのは、
現実に女性が社会的不利益を受けている実態があります。
たとえば、
「姓を変えると論文の実績が途切れ、研究者にとっては死活問題」
「姓が変わったことを同業者、取引先などすべての人に知らせないと仕事に支障が出る」
と、言う女性の社会進出と社会的役割からくる不都合。
あるいは、「姓が変わることで、違う人間になったように感じた」など、個人の尊厳を守りたいという意見。
これは一見、個人的な問題を社会的問題にすり替えるワガママでは、と思うかもしれませんが、
人によっては、それが精神的な負担としておいかぶさるようは環境に放り込まれる場合もあるのかもしれません。
つまり、名字に代表される家制度とかとか、、、、ですが。

そして、
こうした問題を乗り越えるために当人たちの間で生み出されたのは「事実婚」。
これは二人だけの時は問題がないのですが、
いずれ生まれる子どもや、あるいは相続などの問題が生じた時、保障がないのです。
このような煩雑な問題を、すっぱりと解決していくれるのが「選択的夫婦別姓制度」。
法律で認められることが強く求められている所以です。

1979年の女子差別撤廃条約では“婚姻や家族関係にかかわるすべてにおいて女子に対する差別を撤廃するための措置をとる”ことを締約国に求め、“姓を選択する夫と妻の同一の権利”を定めました。

2001年の男女共同参画会議の「選択的夫婦別氏制度に関する審議の中間まとめ」、日本以外の「主要な先進諸国において、夫婦同氏を強制する国は見られない」と認めています。
これは2001年の話し。
その後、妻の姓を名乗れなかったトルコやタイでも、法改正をしています。

国連女性差別撤廃条約では、姓の選択について夫と妻に同一の個人的権利を保障すべきだとしていました。
国際機関は日本政府に民法の男女差別的な条項を見直すよう何度も勧告しています。
昨年の8月には女性差別撤廃委員会が、政府のとりくみが不十分なことは「遺憾」だとし、早急に対策を講じ2年以内に報告するよう政府に求めていたことは記憶に新しいことです。

実は、日本でも法制審議会は1991年から検討を始め、1996年には選択的夫婦別姓制や非嫡出子の相続差別廃止などをふくむ民法改正案を答申しました。
この時には、おおかたの人が、これにそって選択的夫婦別姓制度の実現が間近になったと期待をよせました。

ところが、
ところが、
これに水を差すように、神社本庁や遺族会を背景にした自民党議員などから唐突に、別姓反対の声があがりました。
理由は「家族のきずなが薄れる」というもの。
「個々の人権を尊重するあまり、国の基盤である日本古来の家族制度を崩壊に導く」とのこと。

そして13年にわたり、頓挫。
今日に至っていたのです。

このたび、
政権が変わり、現実としてこの問題が権利を得るとしたら、
これは、とても素晴らしいことです!!!

今後の動き、しっかりとみていきます。


なお、この問題に関しては夫婦別姓を待つ身さんのブログが詳細に経緯を書かれています。
待つ身さんのため息が、早く、喜びの声に満ちあふれるように、と祈りながら、、、

|

« イラン包囲、急ぐのだろうか?アメリカは。 | トップページ | 放射線照射食品の検査について »

コメント

[ 「個々の人権を尊重するあまり、国の基盤である日本古来の家族制度を崩壊に導く」とのこと。]

え~基本的人権の尊重である憲法違反容疑ですが・・・。
道徳云々以前に憲法理念まもりましょう(笑い)

憲法にふれるから改正するのね・・・。

憲法遵守の99条わすれないでほしいです。基本的人権をうすめるのは反則だわ。


そういうあゆはダと同じ姓にしたい派です(爆)

投稿: あゆ | 2010.02.22 20:07

あゆさん、
 まさしくその憲法の理念への疑問ですよ。戦後改革への疑念といいかえてもいい。憲法の壁のまえで思考停止しないで、もうちょっと考えてもらいたいことがふたつ。ひとつは、自分の氏名を選ぶ権利が基本的人権にふくまれるのだとしたら、なにも二人のどちらかを選ぶのではなく、まったくあたらしい苗字をつける自由がなぜ認められないのでしょうか?人権思想から、それが生まれないのはおかしいとおもいませんか。
 ふたつめは、にもかかわらず、ご主人の苗字を選ぶ心情です。家族は同氏の感情は、人権思想とは別のところから生まれたものでしょうが、日本人同士ならこの原則は守ってほしいという感情こそが日本人の民族的な理念だとしたら、憲法は人権思想を捨てて、こちらを尊重した憲法に書き変えるべきだとはおもいませんか?つまり、敗戦の結果押しつけられた戦後改革はみなおすべきだと…

投稿: 罵愚 | 2010.02.23 14:51

>夫婦別姓問題は

国民に社会保障や国民年金などをあわせた背番号をつければ、金融や行政手続きに支障はなくなりますので、姓名なんてものは単なる飾りなります。
キララちゃん、悪魔君でも問題なくなるかも。

でもまあ、現政権に求めるのは権利ではなく、
納税の義務かと!

投稿: Sada | 2010.02.23 17:50

あゆさん>
相変わらず、楽しいコメントありがとう♪

この問題については、憲法とも合わせて私も何回も書いていますが、
成り行き注目ですね。


罵愚さん>
当事者である「夫婦別姓を待つ身のため息」さんのブログが充実していますので、
あなたの率直な疑問。
そちらの方で書かれたら、
さらに充実した討論が出来るものと思います。
是非、待つ身さんのブログもご覧ください。
このエントリーにトラックバックを頂いていますので、
訪問なさってみては、、、、と思います。
当事者の思いについて、またお考えください。
では。

Sadaさん>
ユニークなコメント、ありがとうございます。
「でもまあ、現政権に求めるのは権利ではなく、
納税の義務かと!」


ははは。
全く同感。

投稿: せとともこ | 2010.02.23 17:51

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/15797/47615266

この記事へのトラックバック一覧です: 夫婦別姓導入の民法改正案提示、今国会成立か!:

» 法務省、民法改正案を提示 [夫婦別姓を待つ身の溜息]
 じりじりと法制化は進展しているようです。今日のニュースとその他を少し。 [続きを読む]

受信: 2010.02.20 14:56

« イラン包囲、急ぐのだろうか?アメリカは。 | トップページ | 放射線照射食品の検査について »