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2010.03.08

国際女性の日に

ふゆのさくら

おとことおんなが
われなべとじぶたしきにむすばれて
つぎのひからはやぬかみそくさく
なっていくのはいやなのです
あなたがしゅろうのかねであるなら
わたくしはそのひびきでありたい
あなたがうたのひとふしであるなら
わたくしはそのついくでありたい
あなたがいっこのれもんであるなら
わたくしはかがみのなかのれもん
そのようにあなたとしずかにむかいあいたい
たましいのせかいでは
わたくしもあなたもえいえんのわらべで
そうしたおままごともゆるされてあるでしょう
しめったふとんのにおいのする
まぶたのようにおもたくひさしのたれさがる
ひとつやねのしたにすめないからといって
なにをかなしむひつようがありましょう
ごらんなさいだいりびなのように
わたしたちがならんですわったござのうえ
そこだけあかるくくれなずんで
たえまなくさくらのはなびらがちりかかる

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上の詩は新川和江さん「ふゆのさくら」です。
今日は、国際女性の日(International Women's Day)です。
私も何回か、この日についての思いを過去には記事にしています。

女性たちの現代詩—日本100人選詩集と言う本があって、
その中に現代の女性の詩人100人の作品が載っています。
また、最後には編者の麻生直子さんの解説があるのですが、
それを読むと、
「歌は世につれ、世は歌につれ、、、」
と、いうように詩も例外ではないと思います。

80年代以降は白石かずこさんに代表されるような奔放な言葉の中に人間の深層を探る詩が登場。
さらに井坂洋子さんのように、
選び抜かれた言葉から、男女の違いを謳い、
それは性であり、生であることを、淡々と描きます。
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朝礼


雨に濡れると
アイロンの匂いがして
湯気のこもるジャンパースカートの
箱襞に捩れた
糸くずも真面目に整列する

朝の校庭に
幾筋か
濃紺の川を流す要領で
生白い手足は引き
貧血の唇を閉じたまま

安田さん まだきてない
中橋さんも

体操が始まって
委員の号令に合わせ
生殖器をつぼめて爪先立つたび
くるぶしにソックスが皺寄ってくる
日番が日誌をかかえこむ胸のあたりから
曇天の日射しに
ゆっくり坂をあがってくる
あの人たち

川が乱れ
わずかに上気した皮膚を
濃紺に鎮めて
暗い廊下を歩いていく
と窓際で迎える柔らかなもの
頬が今もざわめいて
感情がささ波立っている
訳は聞かない
遠くからやってきたのだ

(井坂洋子)

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詩人が紡ぐ言葉、
織りなす言葉を、
読みながら、
人間として、
そして、
男性、女性として、
それぞれの立場で、
生きていく事を改めて思うものです。


と、言うことで今日は3月8日。
国際女性の日。

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コメント

イタリアではミモザの日?がそろそろ。独身女性に男性からミモザが1本プレゼントされるんです。

投稿: あゆ | 2010.03.08 21:22

あゆさん。
ミモザですかぁ、、、
なんだか想像するだけでワクワクする、コメント。
ありがとう♪

あゆさんにも、素敵なミモザが、と願いながら、、、
o(*^▽^*)o

投稿: せとともこ | 2010.03.09 16:33

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