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2010.05.11

抑止力とは???

抑止力かぁ、、、
ウウウム。
抑止力ねぇ、、、

キッカケは勿論鳩山発言。
「学べば学ほど、、、」です。
海兵隊が抑止力になっているということを初めて知ったと述べた鳩山さん。
以後、抑止力が大きく報道されるに至りました。


と、言うことで今日は抑止力。

米海兵隊の役目は「在留米人救出」 じゃあ抑止力ってなに? とテレビ朝日の朝の番組は特集をしていました。

番組では抑止力云々よりは、現実の米軍のあり方がクローズアップされました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
論争に火を付けたのは、元朝日新聞社会部記者で軍事ジャーナリストの田岡俊次。インタビューで赤江が「日本は米国に守ってもらっていると言われていますが…」との問いに、次のように答えた。
抑止力という言葉は魔術
「そこに変な刷り込みがあるだけで、自衛隊に比べれば在日米軍なんて何ていうこともない。中国に対する抑止力をいう人がいるが、米国は中国とすごく親密で、米国にとって中国はすごく大事だ」
「沖縄にいる米海兵隊は普天間にヘリ部隊、キャンプ・シュワブには歩兵部隊もいるが、800人から1000人程度。暴動とか内乱のときに在留米人を助け出すのならなんとかなる程度だ。しかも、救出の優先順位は決まっていて、1位が米国人、2位がグリーンカードの永住許可持っている人たち、3位が面白くて英国、カナダ、豪州、ニュージーランドのアングロサクソン4か国、5位はその他で、この『その他』に日本人が…」
(上記特集より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


このニュースから思い出すのは米軍機墜落のアレコレです。
横浜市緑区(現在の青葉区)の米軍機墜落事件は1977年のことでした。
あの時、自衛隊は米軍のパイロットだけ救助してあとは知らん顔だったことはあまりに有名です。
また沖縄国際大学のときは日米地位協定が大きく壁になりました、、、

沖縄基地問題については、私もこの間、いろいろ記事にしていますが、
学べば学ぶほど、
日本は米軍の補完部隊でしかなく前線基地化されようとしている感がするのです、、、
つまりそれは、抑止ではなく侵略と言う意味ですが、、、
なぜならば、現実に沖縄の米軍基地が果たしている役割はそれだから。

アメリカ自体、1982年4月、
Cap the Knifeの異名をとるワインバーガー米国防長官は「沖縄の海兵隊は日本の防衛には充てられていない」と明言しています。(4月米上院歳出委員会)
その一年前にはワインバーガーさんは日本の自衛隊について、もっと軍事強化を迫っています。
(1981年6月29日:大村襄治防衛庁長官がワインバーガー・アメリカ国防長官とワシントンで会談(アメリカ側は日本の防衛力に強い不満を表明し、1976年防衛計画大綱の見直し・増強を迫る)。

また、日本の自衛隊についてアレコレの指示を出す事で忘れてはいけないのはこの人。
チェイニー米国防長官。
この人も「世界的な役割を果たす戦力投射部隊」(91年7月米下院予算委員会)と沖縄の海兵隊の性格について述べています。

アメリカの海兵隊は実戦部隊のすべてを三つの海兵遠征軍に組織しているのですが、これはすべての実戦部隊が海外「遠征」部隊なのです。
このうち第1、第2海兵遠征軍はアメリカ本土にいるのに対し、
第3海兵遠征軍は沖縄と岩国(山口県)を中心に駐留。
唯一、日本に海兵遠征軍が置かれているということです。
世界中のどの国でも他国の海兵遠征軍がおかれていることはありません。
日本だけです。

では、本当に日本の防衛に役に立つのか、、、というと。
先のテレビ朝日の番組にもあったように、
アメリカは中国とは仲良くしていきたいのです。
したがって、アメリカにとって中国は脅威ではありません。
アメリカが中国に抑止力をかざすことは今のところはないのです。
では、北朝鮮か???
これもいろんな報道で言われているように、本当に北朝鮮が脅威なら、何も日本に基地をおくことはありません。
韓国からすでに撤退したアメリカ軍。
これまた、アメリカにとって北朝鮮は脅威の対象としては薄いのでしょう。

北朝鮮の問題ではアメリカ、中国、ロシア、韓国、日本の「6カ国協議」の枠組み復活がまずは先行かと思います。
柳沢協二前内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)は、北朝鮮の経済・軍事的な実情からいって「1950年の朝鮮戦争のような戦争はまずあり得ない」と分析しています。
確かによく分からない国ではありますが、
それでも、
北朝鮮の脅威をかざして、アメリカの抑止力に期待しながらの米軍基地というのはあり得ないだろうと思います。

では、なぜアメリカは基地を日本におくのか???
答えは先にチェイニー米国防長官の言葉が語っています。
「世界的な役割を果たす戦力投射部隊」。

抑止ではなく戦力投射部隊かぁ、、、
なるほど。
この言葉を裏付けるのは、
イラクやアフガニスタンでの戦争への部隊は沖縄から派遣された部隊が最前線に立ったことがありました、、、

在日米軍基地の74%が集中し、沖縄本島の18%が米軍基地。
爆音や墜落事故、水質・土壌汚染、演習場での火災、実弾の流弾事故、犯罪、交通事故が絶えず発生。
私はこの問題については、その折おりに書き続けてきました、、、

鳩山さんが学べば学ぶほど、抑止力の貢献を知ったと言うならば、
是非、その中身をお教え頂きたいと思うものです。

さてさて、ここまで卑屈な政府について内田樹さんはエントリーで次のように書かれています。
=============
日本はアメリカに対して反抗できないという「属国」条件を日本の軍事専門家たちが「定数」にして、そのコメントを述べていることはわかる。
彼らのその現状認識が十分にリアリスティックなものであることを私は喜んで認める。
けれども、その場合には、やはりコメントをするたびごとに「われわれはアメリカの軍事的属国民であり、軍事に関しては、アメリカの意思に反する政策決定をすることができないのだ」ということを明らかにし、「だから」という接続詞のあとに、自説を展開していただきたいと思う。
あたかも主権国家が合理的な判断として国内に外国軍基地を置くという「選択している」かのように語るのはフェアではないと私は思う。
(内田さんのエントリーより)
==============
内田さんは、昨今テレビに露出する軍事評論家の多くの方が、
日本にアメリカの基地があるのは、もはや動かしがたい定数であるという前提でアレコレとコメントすることへの痛烈な一撃で結んでいます。
私もこの間、いろんな報道番組に登場する軍事評論家と言われる人たちが、
「抑止力」のこと、「アメリカのこと」を口にするたびに、
この人たちは日本国民よりもアメリカの方をみているんだな、、、と度々思いました。

私は基本的には非武装中立の立場です。
だがしかし、
自国は守る必要はあると思うので、それなりの軍備も必要とは思います。
が、現状は、とみると、
突出した軍事費やアメリカ軍との共同演習。
そして次々と出される特措法。
などなど憲法の精神から逸脱してきているのでは、と危惧を度々感じるものです。
さらに、沖縄をはじめとして基地については、
思いやり予算に代表されるところの経費負担。
そして実働を期待される自衛隊。
日本人の・日本の為、と言うよりは「ただただアメリカのためだけのもの」では、と思うのです。

龍馬伝の坂本龍馬ではないが、、、
日本に、他国の基地は必要ない、と思うものです。

なお、最後に、
超左翼おじさんの挑戦のブログ主松竹さんは抑止力についてこの間、多くのエントリーを挙げていらっしゃいますが、
その中で松竹さんは以下の言葉が「言い得て妙」と私は思いましたので、ここに紹介します。
=============
私は、抑止力論というのは、相手国を先制攻撃することによって目的を達成するという建前をとっていない点において、全てを否定的に見てはいない。だが一方、相手国の攻撃を思いとどまらせるということを、抑止力という考え方だけから構築すると、とんでもない結果になりかねない。よくよく研究が必要である。
(松竹さんのブログより)
=============


相手国の攻撃を思いとどまらせるための抑止力には際限がないと言う事かぁ、、、

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コメント

 「基本的には非武装中立の立場」のあなたが「だがしかし、自国は守る必要はあると思うの」は、矛盾じゃぁないですか?「非武装」とは自国を守る必要を感じない人のもつ政策でしょう。自国を守る必要があると感じるのなら、武装中立でなければ、整合性が消えますよ。
 もうひとつ「突出した軍事費」って、なにを指しているのでしょうか?日本の防衛予算は突出していますか?なにと比較して、突出しているのでしょうか?高額になる理由は何でしょうか?
 現代の矛盾を買おうとすれば、矛よりも盾のほうが高額になる。MDは高額で不完全ですから、核とミサイルをそろえるほうが安価で完全です。もちろん、わたしは賛成しませんが…

投稿: 罵愚 | 2010.05.12 06:27

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