フランスバロック音楽の夕べ
第34回 KEKコンサートに夫と行ってきました。
今回のタイトルは「パリの悦び- フランスバロック音楽の夕べ -」というものです。
演奏曲目は
ジャック‐マルタン・オトテール“ローマ人”(1673〜1763)
組曲第3番 変ロ長調 作品2の3
ミッシェル・コレッテ(1707〜1795)
ソナタ第4番 ヘ短調 作品13の4
ジャン=フェリ・ルベル(1666〜1747)
ソナタ 第11番
などです。
辺保 陽一さん(リコーダー奏者)と譜久島 譲さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者)。
そして脇田 美佳さん(チェンバロ奏者)の3人による演奏です。
リコーダーはともかくチェンバロやヴィオラ・ダ・ガンバという馴染のあまりない楽器による演奏。
しかも曲もバロック音楽。
と、言うことでかなり地味なコンサートではあったのですが、
それはそれでとても意味のあるものでもありました。
雨が心配された当日。
なんとか天気はもったのですが、会場の小林ホールはノーベル賞受賞者の小林さんを讃えて作られたホールなので、音楽・コンサート向きに音響が整備されていません。
音響が良くないので、音は飛ばないし、音に包まれるような雰囲気では無く、全体に落ち着いて静かでタンタンと曲が流れていくという感じのコンサートでした。
途中、奏者からそれぞれの楽器の説明があります。
リコーダーも私たちが知っているようなものではなくプロが持つもので、木で出来ているものです。
またチェンバロとピアノの違いなどの説明がありました。
写真は演奏者が音の調音をしているところ。
素敵な絵が内部にも丁寧に描かれています。
また、ヴィオラ・ダ・ガンバは、ヴァイオリンやチェロに比べると音量が小さいく劇場や野外での演奏には適さず、もっぱら宮廷や上流市民の家庭における室内楽、および教会音楽で用いられた楽器だそうです。
モーツアルト以後、音楽に「はったり」の要素がうまれ、
大きな会場でウワッ〜〜〜〜と大音響が鳴り響き、そこに酔いしれるという以前の楽器なので、
4〜5人を対象にこじんまりとした音で空間を共有していたそうです。
曲自体は知らないものばかりだったので、
何とも言えませんが、
とても優しく柔らかな音に包まれ静かに時が流れた一時でした。
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コメント
いいですねえ クラシックは・・・・・
あなたは夫君とどこへでもご一緒で、大変良いことだと思います。私も出来るだけ一緒にと思って若いころから、NHKのFMラジオを聴かせて教育してきました。おかげさまでこのごろはクラシックフアンとなり、コーラスから演奏会まで一緒に行くようになりました。
今のコーラスの先生がフランス歌曲の専攻で、フランスのクラシックにも憧憬を持つようになりました。例えばフオーレのレクイエムなどはなかなかいいものだと思います。
投稿: hitoriyogari | 2010.06.09 14:57
フランスバロックいいですねえ。最近お気に入りのジャンルです。ルイ14世らの聞いた特集放送されたんですが、あいにくFMが録音できないんです。CDでてにはいりにくい貴重なものなのでPCにとりこみたかったんですが・・・。
とても残念です。
投稿: あゆ | 2010.06.09 19:56
hitoriyogari さん。
あゆさん。
おはようございます。
今日はスカッとした青空で気持ちもノビノビです。
hitoriyogari さん>
そうですかぁ、、、
奥様とお二人でコンサートにおでかけですかぁ、、、
hitoriyogari さんらしいな。
ほほ笑ましいです。
音楽に造詣の深い方だから。
いろいろ教えてくださいね♪
フォーレですか。
キリエと言う曲を歌っていた事があります。
あんまり覚えていないが、、、
ベネディクトゥス・ドミヌス・デウスとか言う曲と一緒に歌っていたのだろうか???
随分昔なので覚えていないのですが、
またフォーレを聞いてみますね。
奥様にもよろしく!!!(o^-^o)
あゆさん>
そうですかぁ。
お気に入りですかぁ。
うわ、、、
素敵。
またご紹介くださいね。
何とも言えず地味でちょっと怖いくらい静かな曲ですが、この中に強烈な意志を感じたりする凄みのある音楽なのでしょうか???
いろいろ教えてくださいね。
あゆさんの情報を楽しみにしています♪
ではまたね。
投稿: せとともこ | 2010.06.10 11:52