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2010.08.31

普天間代替施設、検討結果を発表

普天間代替施設、検討結果を発表 I字案とV字案併記と言うニュースが出ました。
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日米両政府は31日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題で、同県名護市辺野古に造る代替施設について、日本が推す滑走路1本の「I字案」と米国が求める2本の「V字案」を併記した専門家の検討結果を発表した。菅内閣は同日午前、発表に先立ち、沖縄県側に説明した。
(上記ニュースより)
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さらにニュースによると、V字アンI案についての説明があります。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
滑走路2本をV字形に並べるV字案について、飛行経路が集落を回避していることから「コミュニティーから見えるリスクは最小限」と位置づけた。一方、I字案については、飛行経路は人口密集地域を可能な限り回避するとしたが、北東方向での計器飛行の際には陸上で緊急事態が起きる可能性も指摘した。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


フゥウウウム。

このニュースに関して、今日も一部の報道番組で取り扱われていましたが(主には代表選ばかりで食傷気味)鳩山さんの2009年総選挙当時の姿が今はうっすらと埃をかぶった写真のように思えます。
「対等な日米関係」を謳い文句にして颯爽と(?)登場。
そもそもこの言葉からして「対等でないことを認めていた」のですが、
今は、「対等でない」ことを自ら甘んじようとしている菅政権の姿がさらに厭わしい。

頻発する米軍の犯罪、不発弾、環境汚染、騒音などなど沖縄の人々にとって堪え難い日々がまた押し付けられていこうとしています。
「少なくとも県外」も今や遠い昔のざれ言。
名護市辺野古への基地建設と言う代替案で決着を試みた鳩山政権であったのだが、
それはいずれ政権の衰退へと結びつき、
結果、現菅政権になったのです。

「沖縄の負担は軽減された」と政府は言う。
が、
はたしてそうだろうか???

辺野古沿岸の環境問題は万全か?
自然環境や社会資本を破壊する中で突き進めるほど基地建設にメリットはあるのか?
泡瀬干潟を例にするまでもなく立ちはだかる環境保護団体を説得できるのか?
普天間の海兵隊航空部隊は沖縄各地の地上部隊や佐世保基地の部隊などと一体行動をとって訓練駐留していることにより、沖縄県外、日本国外を断念した現状をふまえるなら、
果たして辺野古移転が基地負担軽減に即繋がるのか?????

問題山積みの中の今回の二つの案。
果たしてどうなるか、、、、、
注目です。

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2010.08.30

国技館に監視カメラ設置ということだが、、、

国技館に監視カメラ設置 九州や大阪でもと言うニュースを見ながら「ついにここまで」と思いました。
フゥム。
確かに今の大相撲の体たらくはお話にならない。
実に情けない。
古き良き時代の大相撲を知っている者にとっては噴飯物ではあるが、、、
が、
だからと言って監視カメラねぇ〜〜〜〜〜
ウウウウム。

監視カメラと言えば、「パノプティコン効果」。
これはパノプティコンから由来している言葉です。
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全展望監視システムのこと。すべてを(pan-)みる(-opticon)という意味である。イギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムが弟サミュエルに示唆を受け設計した刑務所その他施設の構想。
(wikipediaより)
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つまりwikipediaにもあるように功利主義者のベンサムは犯罪者を恒常的な監視下におけば彼らに生産的労働習慣を身につけさせられると主張し、さらに設計思想は刑務所のほかに学校や病院や工場などの施設に応用されることが意図されていたようです。
ここから「パノプティコン効果」とは現実に監視されているか否かはわからないが、
監視される立場のものは、監視者の目をたえず意識して、監視されているように振る舞うことをいいます。
ちょっと分かりにくい説明ですが、やはり監視カメラの例が一番分かりやすいので、もう一度書きます。
監視カメラが設置されているところでは、人は自然に監視者の目を意識します。
道路や店や公共期間にカメラがあると作動しているか否かは分からないのだが、
自ずと行動に規制がかかることから防犯に役立つというものです。

と、言うことで心理的には抑制がかかるであろう監視カメラ設置ですが、
やはりそれはプライバシーの問題とも不可分では、、、と思うのですが、どうなんでしょう???
知らない間に自分の個人情報がいろんなところに露出されていく社会って、それはそれでかなり不気味では、、、


この問題、いろんな面から見ていく必要があるので、また考えていきたいものです。

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公立小中:8年で35人学級なるか、、、

もうすぐ新学期。
早いところは既に始まっているようですが、、、
いよいよ秋。
と、思うのですが天候はまだまだ残暑厳しい模様。
夏の疲れが溜まる頃、くれぐれもお体お大切にしてください。
さて、そんな中、公立小中:8年で35人学級に 80年度以来の見直しと言うニュースが先日報道されました。
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公立小中学校の少人数学級化を検討してきた文部科学省は27日、11年度から8年かけて1学級の編成基準の上限40人を35人に、小学校1・2年は30人にする教職員定数計画を発表した。教職員1万9400人の純増が必要で、初年度分として前年度比約90億円増の人件費を来年度予算の概算要求に盛り込み、関連法改正を目指す。基準見直しは45人を40人にした80年度以来。
(上記ニュースより)
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これは一歩前進とみていいのでは、と思います。

この計画案では、11年度に小学校1年生と2年生の2学年を35人学級とし、12年度からは毎年1学年ずつ35人学級を導入。
中学校では、14年度から毎年1学年ずつ35人学級としていくとのこと。
そして、
小中学校の学年すべてを35人学級とした後、17〜18年度で小学校1年生と2年生を30人学級にする予定。
このため、文科省は8年間で約2万人の教職員増が必要とし、そのために必要な予算1200億円のうち、
初年度分を来年度予算の概算要求に反映させるとしています。

また、この計画とは別に11年度から新学習指導要領が全面実施し、授業数が増加することなどに対応するため、14年度から教職員を4万人増やす計画も示しました。

さらに、市町村が都道府県の同意を得ずに、独自の基準で学級編成が行えるよう制度を改正することも、計画に盛り込まれています。


私が子どもの頃は45人くらい一クラスにいたように思います。
今から思えば担任も大変だったことでしょうね。

少人数クラスは担任の目が行き届き、きめ細かいサポートができるための第一歩です。
財源の問題もありますが、なんとか実現の運びになるようにと、願っています。

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2010.08.27

この先、どうなるのか?円高・株安

先の記事にも書いたように、
この暑いさなかの民主党代表選あれこれ。

今、こんなことしていいのか???


と、言うのも、「円高・株安」深刻です。
25日の東京株式市場は、政府による円高対策の遅れに失望感が広がり、日経平均株価の終値は前日比149円75銭安の8845円39銭と4日続落。
終値で24日に付けた今年最安値を更新。電機や自動車など輸出関連株の売りが止まらず、一時187円安まで値を下げました。
また直近(8月27日11時29分現在)の情報では「見送られ反落、年初来安値更新は回避」とのこと。
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前日の米国株安や海外市場での円売り一巡を受け、売り優勢。前引けの日経平均株価は前日比77.38円安の8829.10円と反落。一時は8810.46 円まで下げる場面があったが、8月25日の年初来安値8807.41円割れは回避した。日経平均株価は小安い水準でのもみ合いに終始し、日中値幅はわずか 50円にとどまった。東証1部の出来高は5億8100万株、売買代金は4047億円と引き続き低水準。下値では公的資金の買い観測が浮上しているものの、上値では海外勢を中心に売りが控えている。
(上記ニュースより)
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また同記事によれば、
小沢政権誕生、株高シナリオ」を見込んでいるとの予測。
「小沢氏が勝利し、小沢内閣が発足すれば、内閣支持率はかなり低くなるだろう。内閣支持率が低迷する内閣は、支持率回復のために、大型景気対策を打って出ることがある」というのがその理由です。
フムフム。
「小沢氏が首相となれば、その豪腕によって、日銀の大型金融緩和の実施や中国との経済関係の拡大などの政策の実現もありえて、日銀法改正が検討されることもあるかもしれない」と株価上昇につながる可能性を指摘しているそうです。

小沢さんに期待ということかぁ、、、
たしかに、この間の管さんの指示は適当かと問われれば「否」です。
はなはだ心許ない。

25日の円高・株安を受けて菅さんは同日、野田財務相、仙谷由人官房長官と協議し、米倉弘昌日本経団連会長ら財界3団体トップとも会談をしたことはしたのですが、
野田財務相に指示したのは「市場の動向を注意深く見てほしい」ということだけでした。
これについては当日の夜、報道番組で「呆れた」とニュースキャスターやコメンテータが言っていましたが、私も同感です。
そんな見守れ、、、なんて私でも言えるよぉおおおおお
また、
米倉会長らには「新成長戦略」の早期実施など大企業の利益を守る意向は示しました。しかし、為替介入や追加金融緩和など円高阻止に向けた具体策への言及はなく、現実に円高の影響をモロ受けている中小企業を守る政策は何一つありません。
無策な政府。
投機マネーがつけ込むすき間がガバガバとあります。

このまま見守っているだけでは、
さらに深刻な状態になることは必至。

こんな時に民主党代表選なんかやろうとしてる民主党って、いったい誰のために政治をやっているのだろうか???

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馬鹿馬鹿しいなぁ、、、代表選

なんだぁかなぁ〜〜〜
が、
正直な気持ちです、民主党代表選。


今、そんな事をやっている時かぁ。
とくに小沢さんが出馬って、いったい「なんのこっちゃ、、、」です。

あまりに馬鹿馬鹿しいので今日はここまで。

また状況が分かり次第、このニュースは書いていくつもりですが、、、、、

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2010.08.26

基礎科学の充実求める勧告についてツラツラと

基礎科学の充実求める勧告…日本学術会議と言うニュースに目がいきました。

===============
政府の科学技術予算は、基礎研究や教育経費が削減される傾向が続く。金沢会長は「現在の政策は成果主義や出口志向が強く、非常に危険。長期的な人材育成をおろそかにすると、科学技術立国の基盤が危うくなる」と指摘する。
(上記ニュースより)
===============

これに関しては学術会議は2009年の11月にも談話を出しています。
私もこの時、事業仕分け、矛盾噴出?と言うタイトルでエントリーを挙げました。
この時の談話は以下の通り。
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談話では、
行政刷新会議の事業仕分けで、基礎科学や科学技術関連の項目について厳しい判定が出ていることに懸念の声も聞こえるとし、中・長期的視野に立った学術研究推進が重要と指摘。
科学・技術の成果は多くの研究者の長期にわたる継続的努力の積み重ねであり、多くの研究計画が多数の研究者の議論の積み重ねで作られており、「基礎研究への投資がたとえ短期間であっても大きく減少することは、研究を実際に担う人材の離散を生じる」だけでなく、国際競争力の低下、国家的損失を招くことは明らかだとしています。
(2009年11月日本学術会議の金澤一郎会長の談話より)
==============
この時は事業仕分けが問題視されていた時です。

科学者の社会的責任を思う時、
根幹であり礎である基礎教育をおろそかにすることは、
長い目で見た時、それは国の有り様にも揺らぎが出てくるのでは、、、と思う者です。

教育に関しての国の政策が確かなものであること。
また、
科学者自身が「社会的責任」を肝に銘じていること。
この両輪が健全であることが必要なのでしょう。
さて、
「科学者の社会的責任」と言えば、
1948年、2月。世界科学者連盟が発表した「科学憲章」の「科学者の責任」がまず初めです。
=============
「科学が善用されるか悪用されるかによってもたらされる結果は特に重要である。
科学と言う職業は特殊な責任が伴う。科学者は公衆が近づきがたい知識を持っているか、またはそれを容易く持つ事ができるので、かかる知識が善用されることを確保するために全力を尽くさなければならない。この責任は科学者が個人的にまたは集団的に負っているものである。」
=============
憲章で執筆したにはジョンバーナルです。


フゥウウム。
なるほど。
力強いです!!!


さてさてさて。
今回、学術会議が「「ホメオパシー」についての会長談話 」を発表したことが話題を呼んでいます。
(検索をかけるとpdfで出てきますので興味のある方はご覧ください)
このホメオパシーについてはkikulogでも熱く討論がなされています。
私もここで随分と学ばせて頂いています。
菊池さんをはじめとして、ニセ科学問題に真っ正面から取り組んでいる多くの方々のご意見は、
まさに「科学が善用されることを確保するためにその前段階で体を張っている」ものと思います。


いずれにしても、
今後も姿を変え、形を変え、表れるであろう「ニセ科学」に対して、対応する側の私たちが、
基礎教育をしっかりと、身につけていくことも大事だと、強く思うものです。

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2010.08.25

月が冷えて収縮

月は縮んだ!半径100mも…米チーム分析と言うニュース。
縮んだのか?月は、、、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
月がわずかながら縮んでいることを示す痕跡を、米スミソニアン航空宇宙博物館(ワシントン)の天文学者らが発見し、米科学誌サイエンスで発表した。
研究チームは、米航空宇宙局(NASA)の月観測衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」が撮影した高解像度の写真を分析、14の断崖(だんがい)が月の表面に散在しているのを確認した。月の地殻が冷えて月面が収縮した結果、断崖ができたらしい。月の半径(赤道方向)の1738キロに対し、約100メートル縮んだと推定される。
(上記ニュースより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
冷えて次第に小さくなってきているんですね、、、

私たちに身近な天体・月。
かぐや姫がいて、ウサギが餅つきをしていて、
と、想像を羽ばたかせる月。
そんな月のベールがまた一つ明かされていくのでしょうね。
が、
やはり科学のそれとは別に、月はやはり胸躍らせる星だと思うばかりです、、、
来月には中秋の名月が見ることができます。
このところ、天体ショーには天気が味方してくれないのですが、
晴れるといいな、、、と今から祈っています。

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2010.08.24

読書感想文は結局は自分体験文なのだろうか、、、と思った次第

処暑も過ぎるといよいよ秋。
なのですが、、、今年の残暑はとりわけ厳しいようです。
が、
が、
それでも夏休みは確実に終焉に向かい、
それはつまり宿題で頭が痛くなることを意味していたりするのが小・中・高校生ではないでしょうか???

宿題、はかどっていますか???

とくに自由研究とか読書感想文。
頭を抱えている子どもも少なくないと思います。
と、言うことで、今日は読書感想文について。

以前、ホームページ作文教室の扉で「書くこと」のあれこれについて私見を書いたのですが、
今、読み返してみると、自分でも「そうかな???」と悩むところも実はあります。

今年も夏休みの作文教室で子どもたちにまずは表現の勉強、と言うことで「イ」で終わる言葉、つまり形容詞を思いつくままに列挙させました。
驚いたことに子どもたちは「ウザイ」「キモイ」とか罵りの言葉を平気で書くのです。
時代と言えば時代なのか、、、、
と、思いながらも、先に進めていったのですが、個人的には少し残念ではありました。
が、
そんな子どもたちですが、いざ原稿用紙に向かうと、かなりスラスラ、サクサクと書きます。
勿論、重複の箇所や表現のたどたどしさもあるのですが、
とにかく原稿用紙と向き合うことで、何かが生まれるのかもしれません、、、
ただ、ここで一番大切なことはやはり「経験の豊かさ」であるんだろう、、、とは思うのですが。
感じたことをイキイキと書く為には、経験や体験のポケットにいっぱい、いっぱい宝物を詰めることです。


と、言うことで読書感想文。
どの本の感想を書くにしろ、
読んだのはあなたであり、書くのはあなたなら、
あなたの言葉はあなたの体験からしか紡ぐことができない、と言うことを思った時、
本の主人公に心を寄せるよりは自分に心をウ〜〜〜〜ンと引き寄せたら、
あなたにしか書くことができない感想文ができ上がると思います。
いずれにしても、
あらすじ→「面白かった」→チャンチャンと言う感想からは卒業しましょう。


手順としてはメモをとることをお勧めします。
「なぜこの本を選んだか」
「簡単なあらすじ」
「好きな人物、嫌いな人物」
「好きな場面」「嫌いな場面」「感動の場面」などなど、、、
簡単にメモをとることで頭の中が整理されます。
整理しながら「自分」との比較をしていきます。
「なぜこの人物が好きか」などなどです、、、
この流れで「作者の言いたいこと」などが浮き上がってくる場合があります。
その時はそれに対しての自分の意見をいれてもOKです。
そして、
こうした作業を重ねながら見えてくるのは「自分」であることに気がつけば、
これはもう「立派な感想文」です。

とにかく暑い夏。
だがしかし、それもあとわずか。
ここは後一息!!!
乗り切りましょう。
ブログの中からですが応援しています。

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2010.08.23

そうだ!筑波山に行こう!!!

昨日は朝早くに起きて筑波山に行ってきました。

先日の乗鞍高原の旅で、「山登りって楽しい」と思い始めた私です。
登山靴やリュック、手袋、帽子に服、そしてストックとまとめて片づけながら、
「また行けたら良いなぁ、、、」と思っていました。
それで、土曜日の夜、家族団欒で「明日、筑波山に行こうか?」となったのです。
「そうだ、筑波山に行こう」と。
すぐに決定。
それで朝早く暑くならないうちに行こうとなりました。
おにぎりやら水の用意やあやつなどを用意して、いざ出発!!!

標高877mの山。
その美しい姿は万葉のころから歌に詠まれています。
私も百人一首の「つくばねの、、、、、」はよく知っています。
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と、言うことで身近な山と思い、実は甘くみていました。
私でも登れるだろうと、、、


ところが、
ところが、
ところが、、、、、、
登り始めて、ビックリ。
なんとそこは岩の山。
後で知ったのですが奇岩巨石の山だったのです。
遠くから望むなだらかな稜線からは想像もつかないような岩山、岩山、岩、、、、岩。
でした。
うわっ〜〜〜〜〜〜
どうしよう。
甘かった。
登れるだろうか????
と早くも暗雲たちこめる私に夫や子どもは励まし、はげまし、、、応援を送ってくれます。
一歩、一歩を夫や子どもに助けてもらって、
休み休み、、、、、
そして、一歩、一歩と歩きます。
途中、いろんな観光名所が出てきました。
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弁慶七戻り岩とか、
若返る母の胎内くぐり、
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高天ヶ原、出船入船、裏面大黒とかとか、、、、、
でも私は必死でその珍しい岩をゆっくりと見ている暇はありません。
ただただひたすら目の前の岩を登るだけ。
まさか、筑波山でロッククライミングをするとは、、、
手と足とお尻をつかって、ヒョイヒョイと岩を登ります。
後から来た人には「どうぞお先」と譲り、上から来た人には「こんにちは」と声をかけ。

やっと、やっと、ついた!!!!!

と、思ったらそこは途中の休憩場。
実はここからが本当の修羅場、修業の場でした。
あまたの岩が待っていました。
私が休んでいる間に少しまわりを見てきた夫が「これからが本番、体力をつけておくように」と言うのです。
うわっ〜〜〜〜〜
どうしよう。
もう戻れない。先に進むしかない。
決意を固め、また岩との戦いです。
一歩、一歩、一歩、、、、、と。
時折吹く風が気持ちいい。
もうこの頃になると足の痛みも、治療中の歯の痛みも忘れ、
ひたすら岩と向き合っていました。
一歩、いっぽ、、、、、と。

そして、ようやく、ようやく、
本当に頂上に着くことができました!!!!!
私でも登ることができました。
やった!!!!!
私でもできるんだ、、、、
バンザァ〜〜〜〜イ。です。
夫と子ども、そしていつも私にアドバイスをくれる夫の両親のおかげです。
ありがたいことです。

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その後、お風呂に入り、
家に着いた頃は足はバリバリ、、、
今日は貼り薬をいっぱい貼って、山の後片づけをしています。
今度は「熊野古道」に行ってみたいのだが、、、
さてささてさて
夢は膨らみます。


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細菌にも嗅覚がある?と言うニュース

細菌にも嗅覚がある?と言うニュース。
面白い。
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研究の共著者でイギリスのニューカッスル大学でこの研究を主導し、現在はオランダのユトレヒトにある大学医療センターに所属するレインデール・ナイラント氏は次のように話す。「アンモニアは細菌の成長に必要な窒素の最も単純な構造の発生源だ。つまりアンモニアを感じ取って少しでも近づくことができれば、細菌にとって大きなメリットがあるということだ」。
(上記サイトより)
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また同じくNational Geographic Newsには2009年のニュースですがにおいに敏感な人は感情にも敏感と言うものもあります。

匂いを感じ取ることは確かに生物にとって生存のため必要なことだから、
その組織はかなり下等な生物も持っているものと思われます。

私も嗅覚遺伝子については昨年、書いたことがあります。

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嗅覚はwikipediaにあるように、
古くアリストテレスによって五感の1つとして分類された生物の感覚です。
視覚や聴覚ほど研究されていなかった嗅覚ですが2004年のノーベル化学賞で、一躍話題になり、
躍進を遂げている分野でもあります。
「匂い受容体遺伝子の発見」はコロンビア大学のRichard Axel博士とフレッド・ハッチントンがん研究所のLinda Buck博士で、対象となったオリジナルの発見が記載されているのは、1991年の米国セル誌の論文。
それまでは、「におい」について研究が進まなかったのは、
まず「におい」そのものを捉えることが難しいという面があったからです。
「におい」は揮発性で低分子であれば、どんな物質でも臭うからです。
特殊なものではありません。
自然界には数十万有るとも言われていますが、それも確実ではありません。
そして、
「におい」として脳で感知され、識別される仕組みは、長い間、謎のままだったのですが、
BuckとAxelが1991年に嗅覚受容体遺伝子を発見。
哺乳類で約1000種類あると発表しました。
その後、ゲノム解析によって、ヒトでも嗅覚受容体遺伝子は約350種類もあり、全遺伝子の1%をもしめていることがわかったのです。
嗅覚受容体は嗅細胞(嗅覚受容神経)にあるGタンパク質結合受容体の一種で、
脊椎動物ではこのタンパク質は嗅上皮に、昆虫では触角に位置するそうですが、
これは生存のための機能なのでしょうね。
また、精子細胞も匂い受容体を持ち、卵子を見つけるための走化性に関連すると考えられているそうですが、
フェロモンなどホルモンにとってにおいを分泌することは種の保存のために必要なので、かなり進化の過程でも保存された遺伝子なのだろうと思います。
(以前の記事より)
================


と、言うことで今後、ますます研究される分野ではあります。
が、
先に紹介したニュースの「臭いに敏感と感情豊か」ってのは、果たしてどうなんでしょうか???
さてさてさて?????

臭いに敏感ってのは「ある時、変わる事」ってあると私は思うのです。
実は私は消臭剤の臭いはダメなのです。
タンスにいれる「虫よけ」は勿論、トイレや下駄箱、台所、、、
などなどですが、あの臭いが苦手です。
が、小さい頃からそうか、、、というと、これが「ある日突然」臭いが気になり始めたのです。
とくに体の不調ということでなく、急にでしたねぇ、、、
以降、あの合成の臭いはダメです。
と個人的には、臭いに敏感と感情が豊かとは結びつくとはあまり思わないのだが、、、

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2010.08.20

映画や小説をツラツラと、、、

夏休みなので今までビデオに撮りためていた映画と、小説をザックザックと観たり読んだりしています。
と、言うことで備忘録。


映画はレオン
古い映画なのでご覧になった方も多いと思いますが、
「名作」です。

まだご覧になっていない方で興味のある方は上記サイトのあらすじなどご覧ください。

さて、この映画何が秀逸と言って、それは「役者」以外無いだろうと思いますが、どうでしょう???
勿論、全体に流れるテーマは「友情」「愛情」と言う限りなく優しいほのかなものなのですが、、、
それでも、このようなテーマの作品は数多くあるのですが、
「レオン」が観る者の心をうつのは、主人公レオンと少女マチルダ。そして麻薬捜査官のスタンフィールド。
この3人がそれぞれの味を十分に出しています。
最後のレオンとマチルダのシーンは胸が一杯になります。
そしてなによりもなによりもスタンフィールド。
この切れている捜査官の狂気をあますことなく演じているのがゲイリー・オールドマン。
ウウウウム。
この役はゲイリー・オールドマン以外の誰が出来ようか、いやできない。
と、思うくらい唸らせるものでした。

最後のシーンと流れるエンディングメロディを聞きながら、
もう一度観たいと思う映画の1つでした。


アニメ「4畳半神話体系」。
これは面白い。
ところどころに張り巡らされた伏線がいつのまにか全て回収され、
「そうだったのかぁ、、、」と感心する一方で、新たな展開を予想させるラスト。
考えられたアニメでした。
学生時代とはかくあるか、、、と思わせる作品。

小説。
「殺人交差点」と「連鎖反応」
これはフレッド・カサックのミステリー小説。
ネタバレになるゆえここでは詳しくは書きませんが、
よく練られた作品でした。
当時としては画期的だったのでしょうね。


食がわかれば世界経済がわかる
これはいずれ改めてエントリーに起こしていきたいと思います。


その他、いつものように京極さんとかとか、、、
そう言えば京極さんの新作死ねばいいのに」も読みました、、、、、
うううん。
これはなかなか深いのか、あるいはいつもの京極作品と思わずに全然別の視点で評価しなければいけないのか???
さてさて???
もう少し突き詰めてみると、
やはりそこには「誰でも」持っているものがえぐり出されるのだろうと思います。
こう言う時は親鸞が効くのですが、、、ははは。
親鸞についてはこれまたいずれ。

と、言うことでこの頃の映画やビデオ生活、小説生活を忘れないうちに書き留めておきます。

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2010.08.18

「チェンジリング」という映画を観て

警察による言論弾圧事件と言うきっこさんのブログのエントリー記事を読んで、
WOWWOWで以前放送していたチェンジリングを思い出しました。
この映画は2008年の制作で、監督はあのクリント・イーストウッド。
実話を元にした映画と言うことで当時、話題になりました。
この映画はミステリーではないので、あらすじを紹介することが特にネタバレということはないので、
日経トレンディネットの紹介を以下に掲載しておきます。
==============
舞台は1928年のロサンゼルス。シングルマザーとして9歳の息子を育てるクリスティンは、ある日、同僚の頼みを断り切れず、休日を返上して仕事に向かう。だが、仕事から戻ったとき、家の中に息子の姿は見あたらなかった。

急いで警察に連絡するも、親身になってくれず、誘拐なのか家出なのかの判別もつかぬまま、時は過ぎ去っていく。眠れぬ夜を過ごすクリスティンは、仕事の合間に全米各地の行方不明者相談所に電話をかける日々。が、5か月後、事件は急展開を見せる。警察から、息子が見つかったという連絡が入るのだ。思わず涙ぐむクリスティン。だが、再会の日、彼女の前に姿を現したのは、まったくの別人だった──。

(上記サイトより)
================


こうして映画は始まるのですが、
これからが本番です。
主人公は行方不明の我が子の捜索を求めて警察に赴くのですが、
警察はガンとして不手際を認めようとせず、
むしろ主人公を精神病院に送り込み言論を封じようとします。
これからが、主人公の戦いです。

映画は142分という長時間ですが、時間の経つのも忘れ、
観てしまいます。

ドキドキ・ハラハラ・
そして、
憤りや嘆き。
そして、
悲しみと新たな怒り、、、、、

映画の全部に張り巡らされているのは、
狂気と正気の怖さでした。
犯人の狂気、これは文句なく怖い。
が、
警察権力の正気と言う怖さ。
これは背筋が凍るようにヒヤリと恐い。
権力が腐敗すると言うことはこのようなことか、、、とその恐怖がまざまざと伝わってきました。

映画そのものの終わり方は監督の「視聴者へのサービ」であろうと思われるのですが、
かなり「清々しい」ものであったことが、一服の救いでした。
子どもを思う我が子の母の強い意志が改めて強調され、
母とともに視聴者である私も救われました。
(このシーンがなければ、この映画は犯人の狂気と警察の権力がメインのかなり後味の悪いものですが、、、)


と、まぁ、そんな映画のアレコレを思い出しながらきっこさんのエントリーを読みました。
いずれにしても、
言論が国家権力や暴力によってねじ曲げられることのない社会を心から願う者です。

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2010.08.17

乗鞍高原の旅

お盆も過ぎ日常に戻りました。
子どものころはお盆が過ぎると、もう夏休みも終わりという感がして物寂しいものでした、、、


さて、私はこの休暇は夫の両親や妹夫妻とともに乗鞍高原に行きました。
夫の両親にとって素敵なお祝い事が2つもあったので、そのお祝いを兼ねて、
お二人の希望での乗鞍行きでした。

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私たちが行った時は生憎の雨で、頂上までは行くことができなくて残念でしたが、
雨の中、コロコロと予定を変えながら、みんなで滝巡りをしたのですが、
そのへんの臨機応変な対応が私にはとても楽しかったのです。
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なんというか、ガチガチにスケジュール通りでなくて、
天気と相談しながら計画を随時立ててくれるのは山登りベテランの両親です。
さすがというか、その慎重な計画性と大胆な実行力に学ぶこと大でした。
いつもお二人からはいろんなことを教えて頂いているのですが、
今回は山登りの極意のその一つをさりげなく教わりました。

乗鞍行きが決まってから、
スポーツ専門店でアレコレと山登りの用意をしたのですが、
この頃のファッションって本当に可愛いのですね。
山ガールとか行ってスカートにタイツで可愛くおしゃれ。
いいなぁ、、、私もしたいな、と思うのですが、我が子の的確な忠告でそれは断念(残念)。
でも妹がまさに山ガールのスタイルで颯爽ときめてきました。
可愛い、、、、、
とてもよく似合っていました。
ウウウム。
やっぱり私には無理かぁ〜〜〜

私はあんまり歩くことが出来ないのですが、
みんなで私のペースを気づかってくださいました。

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雨でグチョグチョの山道を歩く時は、夫の母がさりげなく手をさしのべてくれます。
後ろから歩いている父は私のストックの先が滑らないようにと気にかけながら後ろをゆっくりとついてきてくれます。
途中ノドが乾いたら妹のご主人がすぐに自分の水筒をさしのべてくれます。
そんなこんなで、みんなの優しさと応援で私でも歩くことができました。

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また雨の日には雨の楽しみと言うか、花々が本当にきれいでした。
可憐な花に水滴が光ります。
霧の中でもそれぞれの花が艶やかな色で映えます。
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頂上には行くことが出来なかったのですが、
夫の両親や妹夫婦と親密な時間を過ごすことができ、とても有意義な休暇でした。


今度は天気の良い日に近くの山へ行こうと秘かに決意しています。

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2010.08.12

今夜は流星群のピーク

台風の動きが気になります。

そんな不安定な天候ながら、
今晩はペルセウス座流星群の極大を迎えます。
出現のピークは、8月12日の夜から翌日13日の未明。
と、言うことで、もし天気が良好であれば、是非ご覧ください。
夏の流星は見ていて楽しいです。
冬はウウウウ===ンと寒いので修業ですが、
夏は涼しさを運んでくれます。
今年は月明かりもなく、運が良ければ1時間に50個以上の流れ星が見られるとのこと。

また13日には金星と火星、土星、そして三日月の天体ショーを見ることができそうです。
詳しくはアストロアーツのサイトをご覧ください。
星図が出てきてより星空を感じることができます。


と、言うことで帰省ラッシュも始まり、なにかと慌ただしい時期ですが、
ちょっと一息、空をみてみませんか?

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2010.08.11

「アフガン民間死傷者、昨年より3割増加」と言うニュース

アフガン民間死傷者、昨年より3割増加 今年上半期と言うニュースに目がいきました。

===============
国連は10日、アフガニスタンで今年上半期に紛争によって死亡・負傷した民間人が3268人で、昨年同期より3割増加したとする報告書をまとめた。このうち死者は1271人で上半期としては2007年以降最悪となった。戦況の泥沼化が市民の犠牲者増にもつながっている実態が改めて浮き彫りになった。

 報告書によると、民間人の死亡・負傷の76%がタリバーンなど反政府武装勢力の攻撃によるもので、昨年同期に比べ53%増加した。タリバーンなどが多用する仕掛け爆弾と自爆テロによる市民の死者・負傷者は全体の半数に達した。また、政府・外国部隊への「協力者」をターゲットにした暗殺や「処刑」は約2倍になった。
(上記ニュースより)
===============

フゥウウム。


つい先日の8月2日。
オバマ米大統領はジョージア州アトランタで開かれた傷痍(しょうい)軍人会全国大会で演説。
そこでイラク駐留米軍について、公約どおり今月中に5万人規模まで減らして戦闘任務を終結させ、2011年末までにすべての部隊を撤退すると改めて強調したのです。

もっと詳しくみると、
オバマ政権になってイラク駐留兵力は14万4000人から現在の8万1000人になりました。
また、イラクの米軍基地については、閉鎖や移管を急ぐとも言います。
昨年6月時点で357あった米軍基地は、現在121にまで減少。
そしてこの8月中に94にまで減らすとしています。
イラク駐留米軍の装備品については、昨年1月に340万点あったものを、8月中に120万点にまで減らすということです。
が、この多くは、アフガニスタン駐留米軍に移す計画です。

では、イラクは安寧を得たのかと言えば、
いまだイラクでテロ・暴力が増加する傾向をみせています。イラク政府の7月31日の発表によると、7月だけで、396人の民間人を含む535人がテロ・暴力によって死亡。

こんな事態の中、米軍を撤退。
そしてその撤退した米軍の行き先は、勿論アフガニスタン。
増派をすすめているアフガン駐留米軍は、9月中に9万6000人規模にまで膨らむといわれています。
イラク、アフガン両戦争に投入している米軍兵士は、なんと合計でオバマ政権発足当初の17万7000人から14万6000人となります。

泥沼化したままの撤退。
残されるイラク国民は果たしてどうなるのか???

同じく今月4日。
国連のメルカート駐イラク特別代表は、国連安全保障理事会で、イラクでの組閣の遅れが同国のインフラ(経済・生活基盤)と市民サービスに影響を与えるだろうと述べています。
組閣が遅れています、、、
今年3月の連邦議会選挙ではアラウィ元首相の世俗会派イラキーヤが第1党(91議席)となったのですが、
マリキ首相の法治国家連合(89議席)も2議席差でせまりました。
報道でも何度も映されていましたが、当初、マリキ氏は選挙で不正があったとして、この結果を認めませんでした。
が、
「選挙結果は正当」との司法判断が下されたのです。
しかし、その後も、マリキ氏は他党派との統一会派を試みてアラウィ氏の組閣を妨げてきました。
そして、
ついにアメリカは今月に入り、秘密裏に米国家安全保障会議の高官をイラクに派遣したといわれます。
この先、どのように解決をみるのか注目です。
さて、こうした中、当然のことながら政治空白は治安の悪化をよびます。
イラク撤退はどのような結果をうむのか?
そしてまたアフガニスタンへの増兵は何を目的とするのか???

イラク戦争とはなんだったのか?
改めて思うものです。
なおイラク戦争については拘り続けていますので、もし興味がお有りでしたがカテゴリーのイラク問題をご覧頂けると嬉しく思います。

さて、イラクと言えば、イギリスではイラク戦争を検証する独立調査委員会の公聴会で、証言した同国情報機関「MI5」のエリザ・マニンガムブレア元長官は、2003年の米英によるイラク侵攻の結果、テロの脅威が増大したという見解を示しました。
そこで語られたことによれば、
アルカイダによる01年9月11日の米同時テロにイラクがかかわったとする「信頼できる情報は無い」とし、イラクのフセイン大統領(当時)は「(自身の)体制の存続が脅かされている」と認識しなければテロ攻撃を命じることは「ありそうもない」というものでした。
そしてはっきりと、公聴会で元長官は明言。
「米英のイラク侵攻がアルカイダにイラクでの「聖戦」の火をつけさせた」と。

そもそもは大義がテロ対策、大量破壊兵器などなどだったイラク戦争により「(イラク侵攻が)疑いなくテロの脅威を増大させた」と当事者から発言されれば、これはこれで説得力のあるものです。


こんな中の上記ニュース。
とても気になります。
しっかりと注目です。

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2010.08.10

幻想の抑止力を読んで その2

先に書いた記事からさらに幻想の抑止力は「第3章:沖縄の海兵隊は抑止力なのか」へと続きます。

私もこの問題が出た時は抑止力とは???と言うタイトルで記事を挙げました。
その時は勿論、著者の松竹さんのブログを参考にしたことは言うまでもありません。

では、本編を紹介しながら問題の本質を探っていきたいと思います。

著者は第三章でズバリ「沖縄の海兵隊は日本を守ると言う意味で私たちが考えているような抑止力にはならない」と述べます。
なぜなら、
海兵隊は「殴り込み部隊」であるというその性格からして、上陸して戦うことに意義があるのであって、そもそも基地がある地を防衛するような位置づけにはなく、またその機能も持ち合わせていないと松竹さんは述べます(なお、海兵隊の性格については第二章の殴り込み部隊であるという章に詳細に分析が掲載されているので、興味のある方は是非ご覧ください)。

「沖縄にいる限り、日本の防衛には役に立たない」「日本の防衛の役割は遂行できない」というのです。
実際、アメリカははばかることなく明言しています。
「沖縄の海兵隊は日本の防衛にはあてられない」(ワインバーガー国防長官1982年)。
そしてこれは実に日本の政府サイドも同様の認識を持っていると言うことです。
つまりアメリカは日本を守ってはくれない。と言うことを認めている。
にもかかわらず、国民の多くは「アメリカの基地があるから日本は大丈夫」と思っている。
その根拠は米兵が基地にいるから。
だがしかし、実際は米兵は基地には一年の半分しかいないとも言う。
では、どこが、なにが抑止力になるのだろうか???

ここで抑止力は本来の意味から逸脱、迷路へと入り込み、さらに迷路を抜けた時は、
アメリカの前線基地と化す沖縄精鋭部隊の「保障」という役割に様変わりして実態を著者は詳らかに説明します。
ベトナムであり、イラクであり、アフガニスタンであったりと米兵は沖縄から飛び立ったのです。
それはつまりアメリカにとって沖縄と言う「地の利」がある基地はまこと便利であるからです。
そこで著者はさらに考察を深めます。
と、言うのもこうした主張をすると必ずと言っていいほど、次の質問が飛んでくるからです。
「北朝鮮はどうなんだ」「中国はどうなんだ」と。
なるほど、確かに北朝鮮はこの間、かなり危険な行動を実行してきました。
しかし、決定的なダメージを日本に与えないのはアメリカ兵が駐留しているからである。というソレです。
筆者の松竹さんは「それがそうであれば抑止力は効いている」と認めます。
なるほど、抑止力とは相手の攻撃をしようとする意志を攻撃前に押さえ込むことにこそ、その真骨頂があるのだから。

ゆえに松竹さんは「すべての抑止力を否定するものではない」とまず自らの立ち位置を明らかにしたあと、
次にさらなる疑問を提示します。
「だがしかし、このような事態を想定する時海兵隊が沖縄にいることがベストなのか?」
また「沖縄では現実に米軍による犯罪で度重なる犠牲が相次いでいるが、それは本末転倒ではないだろうか?」と言う素朴な疑問です。
その疑問に端を発して、
「抑止が効かなくなった場合」はどうなるのか?
つまり際限のない抑止論が登場することで「恐怖の均衡」がアジアに出現するのではないか?
これらの想定に逐一納得のできる解答がない限り、
やはり私たちは「抑止力」つまり「軍事力の一部」である「抑止力」に平和と安全を任すことはできないと著者は述べます。
では打開策として現状で考えられるものは「話しあい」の義務化。
それは集団安全保障をも内包しているのだが。
軍事同盟に代わるものとして国連での安全保障理事会などの実効的な役割見直しなどなどに努力することが一番の「抑止力」ではないだろうか、、、と筆者は結びます。


と、言うことで松竹さんの「幻想の抑止力」。
迫力がありました。
まず言葉の定義からはじまり、
現実に抑止力が必要とされる場面で、何が行われているかを歴史にたずね、
事実にすりあわせ、
そして国際状況に焦点をあわせて分析。
とてもよくわかりました。

先に書いた私のエントリーでは内田樹さんの記事も紹介しました。
ここに改めて再掲載します。
================
さてさて、ここまで卑屈な政府について内田樹さんはエントリーで次のように書かれています。
=============
日本はアメリカに対して反抗できないという「属国」条件を日本の軍事専門家たちが「定数」にして、そのコメントを述べていることはわかる。
彼らのその現状認識が十分にリアリスティックなものであることを私は喜んで認める。
けれども、その場合には、やはりコメントをするたびごとに「われわれはアメリカの軍事的属国民であり、軍事に関しては、アメリカの意思に反する政策決定をすることができないのだ」ということを明らかにし、「だから」という接続詞のあとに、自説を展開していただきたいと思う。
あたかも主権国家が合理的な判断として国内に外国軍基地を置くという「選択している」かのように語るのはフェアではないと私は思う。
(内田さんのエントリーより)
==============

またこの記事では松竹さんのブログの文章で結んだのですが、
今、こうして読むとますますその説得力に頷くものです。

=============
私は、抑止力論というのは、相手国を先制攻撃することによって目的を達成するという建前をとっていない点において、全てを否定的に見てはいない。だが一方、相手国の攻撃を思いとどまらせるということを、抑止力という考え方だけから構築すると、とんでもない結果になりかねない。よくよく研究が必要である。
(松竹さんのブログより)
=============

本当によくよく研究する必要があります。
言葉だけが徘徊し、本質が見えなくなりつつあるのでは、、、と言う危惧を感じながら、、、


なお日米同盟の本質については過去何度もなんどもエントリーを挙げていますが、
日米同盟さらに再考としてシリーズで掲載していますので、またお時間がありましたらご覧頂けると嬉しく思うものです。


松竹さんの著書を読みながら改めて鳩山さん、菅さんがいうところの「抑止力のウソ」を思いました。
この問題、さらにさらに考えていきたいものです。

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幻想の抑止力を読んで

抑止力。
またまた浮上してきました。
菅さんの「核抑止力は必要」 会見で明言ニュースがそれです。
さて、抑止力。
「行為の達成が困難、または代償が高くつくことを予見させ、その行為を思いとどまらせる力。刑罰が犯罪を抑止する、軍事力が戦争を抑止するといったことが今日よく知られている。」とインターネットでは言葉の説明が載っています。
さらに
お馴染のwikipediaでは「核抑止」として以下の通りに書かれています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
核抑止(かくよくし)とは核戦略において巨大な破壊力を持つ核兵器を保有することが、対立する二国間関係において互いに核の使用がためらわれる状況を作り出し、結果として重大な核戦争と核戦争につながる全面戦争が回避される、という賛否両論のある考え方である。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


と、言うことで今日は「抑止力」のお勉強。
まず参考文献としてはこれをおいてはないでしょう。
そう、超左翼おじさん松竹さんが書かれた幻想の抑止力—沖縄に海兵隊はいらない
松竹さんに敬意を表して、まずは著書の流れとともに私も考察を深めていきたいと考えています。
本書の構成は以下のように3章からなっています。第1章:辞書にない言葉=「抑止力」/第2章:海兵隊は「殴り込み」部隊/第3章:沖縄の海兵隊は抑止力なのか

ではまず第1章:辞書にない言葉=「抑止力」より。
著者は抑止力とは辞書に未だなくゆえに誰でもが納得する共通理解を獲得していない言葉であるにも関わらず、それこそ無防備に政策の場に飛び込んできたことで総理大臣が辞任に迫られるくらい大きな意味を持つにも関わらず、誰もが半可通な理解で迷走している実態をまず描きます。
多種な理解があるのはそれが確立していない概念であることを認めながら、
ただ共通の認識として「それ(抑止力)は軍事力の範囲内」というか「自衛権」とのセットで考えられていると言うことです。
さてさてさて、ここでいつも問題になる「自衛権」。
相手があることゆえ此方はなんら敵意はなくとも侵略されれば、それはやはり自国を守る為に戦わなければならないと私も思います。
勿論、その前に国際社会に訴えることや当事者同士の話しあいをして、それでもなお無法に侵略するという国があれば、のことです。
国際社会でも当然自衛権の三要素として定義されている所以でもあります。
「急迫性・違法性」「必要性」「相当性・均衡性」と言うことです。

ここで私も日本国政府の見解としては「憲法第9条 特に、自衛隊のイラク派遣並 びに集団的安全保障及び集団的自衛権」 に関する基礎的資料 を閲覧。
安全保障及び国際協力等に関する調査小委員会 (平成16年2月5日の参考資料) の資料です。

================
「憲法第条第2項の『交戦権』とは、戦いを交える権利という意味ではなく、交戦
国が国際法上有する種々の権利の総称を意味するもので、このような意味の交戦権
が同項によって否認されていると解している。
他方、我が国は、自衛権の行使に当たっては、我が国を防衛するため必要最小限
度の武力を行使することが当然に認められているのであって、その行使は、交戦権
の行使とは別のものである。 」
=================

さてここで著者は国際政治辞典から「抑止作動の条件」を引用。
辞典には以下のように書かれています。
〜〜〜〜〜〜〜〜
「紛争を武力衝突に至らせないようにするための危機管理政策の一環で、相手国を攻撃する費用と危険が、期待する効果を上回ると、敵対者に思わせることで、自分の利益に反するあらゆる行動を敵対者に取らせないように努力することである。」
〜〜〜〜〜〜〜〜
と定義しています。
そして、さらに引用は続きます。
「すなわち、相手国がある行為をとったら、それに対する報復措置を行う能力が自国にあることを敵対者に教えることによって武力衝突を防止しようとする方法である。抑止と強制外交は、前者がまだ開始されていない行動の実行を思いとどまらせる外交であるのに対して、後者は敵対者によってすでに引き起こされた行動を覆そうと試みる外交態様である」と。

そこで著者は先にもみたようにこの定義内での「自衛」あるいは「抑止力」ならそれは自立した国家として是ではなかろうか、と述べます。
ところが、
それだけならなんら問題のない「抑止力」。
どうしてここで、と言うか、これからの大きな問題をはらむ予感がする言葉なのか、と問われれば、
それはつまり、
「抑止力はいずれ自衛力」を超える可能性をその性格上持っていることへの危惧、と言うことでしょうか、、、

危惧をもたらざるをえない傍証は岡田発言によるのですが。
5月14日の国会で「相手にそれ以上(攻撃を受けたらやり返す)のダメージを与える」発言がそれです。
ウウウム。
と唸りますね、この発想。

ここで著者に戻るなら、本書で自衛権を超える戦争の実例のあれこれを挙げます。
おもにはイラク戦争の経緯をなぞれば明らかになってくる「自衛権の逸脱」ではあるのですが、、、
ここで著者はさらに自説を深める為に過去に遡ります。
「そもそもの核抑止概念」へと斬り込んでいくのです。
最初にアメリカ政府の中で核抑止力を提唱したのは1950年、ポール・ニッツェと言うことです。
彼は台頭するソ連への対抗として常にソ連を圧倒する核兵器を開発し、保有することがソ連を抑止することだ主張したのです。
これが核抑止力誕生の発想です。
そして現実に「恐怖の均衡」と言う状態が国際社会に出現してくるのです。
次に著者は「均衡と覇権をめぐる破綻の歴史」と銘打って国際政治学の2つの理論に肉薄します。
まず1つ目として「圧倒的な軍事力をもつ国によって世界の平和と安全が保障される」と言う理論。
2つ目は「対立する軍事力の均衡をもって世界の平和と安全を構築する」というもの。
まるで「合従連衡」ですね。
そしてあえなく世界大戦と言う現実で「均衡論」は無残にも破綻し集団安全保障へと進んでいく歴史を詳細に紹介することで、
筆者松竹さんはこの章を次のように結びます(せと意訳)。
「自衛と言う意味から逸脱しない限り抑止力は意味のあるものであることを認める。
だがしかし、はなはだ曖昧な概念のもと、効く条件、効く範囲などをしっかりと定義することなくただ軍事力があるから安心と言う態度は科学的とは言いがたい。
集団安全保障による抑止、つまり外交による抑止と協調しあう軍事面での抑止を目標に国際社会は責任をもって平和と安全を求めるべきでは、、、」と。


次の章は海兵隊は「殴り込み」部隊ですが、
この章は私も折りに触れ別の視点で書いているので今回は割愛させてください。

と、言うことで次に今一番アップデートな話題として、沖縄の海兵隊は抑止力なのかをみていきます。

次回に続く。

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2010.08.09

今日はナガサキの日

「核なき世界へ指導力を」政府に訴え 長崎原爆の日と言うことで、今日はナガサキの日です。
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核兵器保有国の英仏両国が初めて代表を送るなど、過去最多の32カ国の代表が参列した。6日の広島に続き、核廃絶を模索する世界的な流れができつつあることを確認する場となった。国際原子力機関(IAEA)の天野之弥(ゆきや)事務局長も初めて参列した。広島の式典に大使が出席した米国は参列しなかった。
(上記ニュースより)
================

アメリカからの代表が参列しなかったのは残念ですが、
核廃絶にむけて世界は確実に動き出していることを感じます。


先に行われたヒロシマでは菅さんの「抑止力発言」が大きく波紋を呼びました。


ニュースソースは中国新聞の記事です。
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前略

式典であいさつした菅首相は「『核兵器のない世界』の実現へ先頭に立って行動する道義的責任を有する」と表明。5月に米ニューヨークで開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議の最終文書採択には、被爆者の貢献があったと指摘した上で、被爆者を非核特使とする構想を打ち出した。

その役割に言及し「日本を代表して、さまざまな国際的な場面で核兵器使用の悲惨さや非人道性、平和の大切さを発信してほしい」と期待を込めた。

中略
▽「核抑止力は必要」 会見で明言

 菅直人首相は6日、平和記念式典に参列後、広島市中区のホテルで記者会見した。秋葉忠利市長が平和宣言で「『核の傘』からの離脱」を日本政府に求めたのに対し、「核抑止力はわが国にとって引き続き必要と考えている」との認識を示した。

 菅首相は、秋葉市長の平和宣言に関して「核軍縮に向けた強い思いを込めて言われた。そうした思いは共通なところもある」と理解を示した。一方で、国際社会での大規模な軍事力の存在や核兵器などの大量破壊兵器の拡散を挙げ、核抑止力を明確に肯定した。非核三原則は「堅持する方針に変わりはない」としつつ、法制化には言及しなかった。

 また、オバマ米大統領が11月に来日した際には「広島、長崎の訪問が実現すれば大変意義深い。最終的に決めるのは米国であり、現在の段階であまり私の方からこうすべきとかいうことは控えた方がいい」と述べた。

=================
これに対して市民は「二枚舌」「疑問」など様々の声を発しているもようが同新聞には掲載されています。

ウウウウウム。
それにしても菅さん。
なんというか、、
カンと言うか、、、、
ですね。
国会審議の模様も覇気のないオドオドした答弁を見せられガッカリしていた私には、
この間の発言の諸々もあわせて今や菅さんは「イッカンの終わり」か、、、と言う印象。
つまり、私たち庶民の願いを託すにはあまりに「薄汚い」と言う印象がぬぐえなくなったのです。
ウウウウン。
ですねぇ。
勿論、だからと言って「庶民イジメ」の看板を堂々と隠しもしない自民党(痛みを背負ってください、負担してください。しかし国はあなたの老後は保障しません的な小泉・竹中路線をいいます)に戻ればいいとは些かも思わないのですが、、、
ここはやはり、
民主党が党の中で「自浄」してもらいたいものです。


さてさてさて、こんな菅さんの今日のナガサキでは「核廃絶に向けて「将来を見据えた具体的な措置を積極的に提案し、国際社会の合意形成に貢献していく」と決意を述べました。
フウウム。
核廃絶にむけて貢献することと、核が抑止力になることとの両者が菅さんの中では矛盾無く結びついているというこなのか?????
言葉は「廃絶」で行動は「抑止のために配備する」ということかぁ、、、、
どうなのか???????
菅さんならぬ私には分からないのだが。
が、
いずれにしても菅さんが今後どのような行動をとるか、はしっかり注目です。

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2010.08.06

65年目のヒロシマ

広島に米国大使ら74カ国代表集う 65回目原爆の日と言うことで、私も例年のようにテレビの前で8時15分に黙とう。
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秋葉市長は平和宣言で、米英仏の代表や国連事務総長の初参列について、「核兵器廃絶の緊急性は世界に浸透し始めている」と評価。「こがあないびせえ(こんな恐ろしい)こたあ、ほかの誰にもあっちゃあいけん」と、被爆者の声を広島の方言で紹介し、核廃絶のためには、「被爆者の本願」を世界に伝えることが必要だと指摘した。
(上記ニュースより)
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懐かしい広島弁を聞きながら「ほんと、ほんと、こがなことあっちゃいけん」と私も広島弁で言いました。
「菅さん、ちゃんと聞いていきんさいよ」と菅さんにも一言。

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今年は、アメリカのルース駐日大使、潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長が初めて参列。
話題をよびました。
今日の式典が今後に活かされることを祈りながら、、、

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今日一日、ヒロシマは熱く語ることと思います、、、
多くの祈りと願いとともに。

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2010.08.04

もうすぐヒロシマの日

また暑いヒロシマがやってきます。
今年は平和記念公園で行われる平和記念式典に、国連事務総長として初めて潘基文(バンキムン)氏が参列すると言うことで話題を呼んでいます。
核軍縮での緊密な連携確認と岡田さんが意欲を見せているニュースもあったり、
あるいは在日本大韓民国青年会県地方本部会長・金望(キムマン)さん(26)と言うニュースが届いたりと、
多くの方々から期待が寄せられいます。


今日の朝、昨年の祈念式典での子ども代表の訴えを読み、感慨を新にしています。
胸にジィイイインときました。
以下に掲載しておきます。


==============
人は、たくさんの困難を乗り越えてこの世の中に生まれてきます。お母さんが赤ちゃんを生もうとがんばり、赤ちゃんも生まれようとがんばる。新しい命が生まれ、未来につながっていきます。それは「命の奇跡」です。しかし、命は一度失われると戻ってきません。戦争は、原子爆弾は、尊い命を一瞬のうちに奪い、命のつながりをたち切ってしまうのです。

 昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分。
それは人類が初めて戦争による被爆者をつくりだした時間であり、世界が核兵器について真剣に考え始めなければならなくなった時間です。あの日、原子爆弾は、広島の街を一瞬にして飲み込みました。建物は破壊され、多くの人々が下敷きになりました。人々の皮膚は、ボロ布のように垂れ下がり、「助けて」、「水をください」と何度も言いながら、亡くなっていったのです。それは、人間が人間らしい最期を迎えられなかった残酷な光景でした。

多くの夢や希望を一瞬にして吹き飛ばされた人たちの悲しい、「闇」の世界でした。

世界の国々では、今も、紛争や暴力によりたくさんの命が奪われています。僕たちのような子どもが一番の犠牲となり、体に傷を負うだけでなく、家族を失い心に大きな傷を負っています。日本でもまだ多くの人たちが原爆の被害で苦しんでいます。入退院を繰り返す被爆二世の人もいます。だから、まだ戦争は終わったとは言えません。

これから先、世界が平和になるために、私たちができることは何でしょうか。それは、原爆や戦争、世界の国々や歴史について学ぶこと、けんかやいじめを見過ごさないこと、大好きな絵や音楽やいろいろな国の言葉で、世界の人たちに思いを伝えること。

今の私たちにできることは、小さな一歩かもしれません。

けれど、私たちは、決してあきらめません。
話し合いで争いを解決する、本当の勇気を持つために、核兵器を放棄する、本当の強さを持つために、原爆や戦争という「闇」から目をそむけることなく、しっかりと真実を見つめます。

そして、世界の人々に、平和への思いを訴え続けることを誓います。

 平成21年(2009年)8月6日
       こども代表 
       広島市立矢野小学校6年   矢埜哲也
       広島市立五日市南小学校6年 遠山有希

=================

なお、晴 天 と ら 日 和のブログ主のとらちゃんが、昨年の式典の模様を詳しく掲載してくださっています。
記事を読みながら、こうした記録をしっかりと残してくださるとらちゃんに感謝。
そして、
平和の思いを伝えていくことを共通の認識としました、、、


さて、
今年のヒロシマはさらに暑くなりそうです、、、

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2010.08.03

菅さん、はじめての予算委員会と言うことだが、、、

今日は国会中継をみながら掃除をしていました。
なぜか国会中継をみながら掃除をするとグングンとはかどるのです。
(BBCを聞きながらだとさっぱりだが、、、ははは)


さて、それにしても菅さん。
ウウウウウム。
ウウウウムでした。

答弁もさることながら、午後の質疑には眠そうな顏で、あわやイネムリか???
(実際、居眠りなさっていたのか???)
と、思うような緊張の無い態度で、「これで日本の危機が救えるのだろうか?」と不安になったり。

そんな菅さん。
今度は消費税に変わって慌てて打ち出したのが国会議員の定数削減。
「年内に実行できるテンポで議論を進めてほしい」と言うことで定数削減をめぐって8月中に党内の意見をまとめるよう指示した内容は、衆院比例定数80削減と参院定数40程度削減するとのもの。

これが現実のものになれば、
なんと、2009年総選挙結果で試算すると、民主党は比例代表42・41%の得票率で、小選挙区も含め衆院議席の68・5%を占め、1党だけで3分の2以上の議席を得ることになります。


ウウウウウム。
参議院戦の大敗から学んだことはこれかぁ、、、と唸るのだが、
おっと、これは以前からの民主党の政権公約にも明記されていたことだったから、
すでに民主党は「国民の支持を得なくても国会議席率はもらうもんねぇ」と目論んでいたのか???
と、疑念を持ちますが、これはまぁ私一人の感想ゆえおいといて。
では少し真面目にみていきましょう。


民主党は参院選のマニフェストで、「参院の定数を40程度削減します」「衆院は比例定数を80削減します」と確かに掲げていました。
が、
結果は国民の願いは民主党にこの国を託すことを是としないものでした。
その原因を「消費税」として、
そのあがきから「無駄の削減」を、と声高に叫び、国会議員の定数削減を持ち出しました。
しかも比例定数の削減。
これは、自民党さえ反対しています。

小選挙区は多くの死票が出ることを踏まえ、より民意を反映しようと取り上げられた比例代表制なのだが。
たとえば、
2009年9月の総選挙では、
投票総数7058万票のうち、当選者以外の候補に投じられた票は3270万票。
「死票」率はなんと、46・3%に上りました。
全国の300の小選挙区のうち87選挙区では「死票」率が過半数となったのです。
東京では25選挙区のうち12選挙区、大阪では19選挙区のうち10選挙区で「死票」率が半数を超えました。

最高は高知1区で「死票」率が67・5%。
当選者の獲得票は有効投票の3分の1以下だったのです。
秋田3区(62・6%)、東京4区(62・5%)、山梨2区(62・4%)、神奈川4区(62%)でも「死票」率が6割を超えました。

この時民主党はボロ勝ちしたのですが、小選挙区では、民主党が3348万票(得票率47・4%)で212議席(議席占有率73・7%)を独占。
因みに、自民党は2730万票(38・6%)で64議席(21・3%)。


小選挙区制は大政党に有利であることは以前から指摘され、
国民のきめ細かい意見を反映すると言うことで小数政党の役割が尊重されている国会において、
比例をザクザクと切り捨て、死票を累々と積み重ねて大政党だけが議席を占めていくようなことになったら、
それはつまり、、、、、
独裁さえうみ出すのではと危惧します。
おおおお、、、
独裁と言えば、
独裁と言えば、
今年3月の国会審議で、「言葉が過ぎると気をつけなきゃいけませんが、議会制民主主義というのは期限を切ったあるレベルの独裁を認めることだと思っているんです」(参院予算委3月16日)と述べられました。

ウウウウム。


国会では居眠りしながら、
その素顔は「独裁者」なんてことだけはゴメンです。
この問題、国の行く末に大きく影響を与えます。
しっかりと注目です!!!
そして、声を挙げる時は挙げる必要がありそうな、そんな予感がします。

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2010.08.02

農業問題は奥が深い、、、

農業自由化を推進するのだろうか???と言うエントリーを先日書きました。
これは、現民主党政権がめざす「農業政策」のひとつに自由化路線があることについての危惧を述べたものです。
このエントリーに罵愚さんからコメントをいただきました。
===========
「ふたつの疑問を呈上したいのですが、ひとつは「日本の農業は国際競争に敗れたのだろうか?」の疑問。たとえば、鶏卵は価格競争に打ち勝って、物価の優等生の地位をたもっている。農業は国際競争に敗れたのではなくて、農水省に食いつぶされたのではなかろうかの疑問です。
 ふたつめは、関税障壁に頼る農業保護は、裏側の消費者行政を見落としていないだろうかの疑問。主食の米価が国際価格の10倍もの高額を維持するなんて、キチガイじみているとおもいませんか?
(罵愚さんのコメントまま)」
===========
罵愚さん、ここに掲載致しましたが、もしご都合が悪ければお申し出ください。


さて、頂いたコメントを拝見しながらいろいろ考える機会を新にしました。
(今回は1つ目の疑問についてのみ考えました。2つ目はちょっと切り口を別の面でも見る必要があるので、今回はサラリと受けておきますね。また折りをみて、、、)

「日本の農業は国際競争に敗れたのだろうか?」との疑問。
そして、罵愚さんは「農業は国際競争に敗れたのではなくて、農水省に食いつぶされたのではなかろうか」と言われます。
私も農業・食糧問題についてはかなり調べたことがあって、その折には自民党(当時の政権党)の農業政策にかなり疑問と危惧をもっていました。
WTOと日本の農業と言うエントリーを挙げたのは2006年の6月。
このときはジュネーブ会合の問題から「関税」について考えました。
===============
市場アクセス(関税削減など)。
国内支持(貿易をゆがめる国内補助金の削減)。
輸出競争(輸出補助金の撤廃など)。
この3分野を中心に農業交渉は進められたのですが、、、

市場アクセスの分野では、
関税の削減率や重要品目の数などでは輸出国・輸入国間で隔たりが大きくなっています。
とくに、すべての農産物関税を一定水準以下に抑える「上限関税」の導入や重要品目の数では大きな対立があります。

ここでアメリカが求める上限関税の率は75%。
どんなに高い関税率が認められている農産物でも、75%以下に下げることになります。
これを日本の米にあてはめると、現行税率(778%)の十分の一以下の引き下げ。
さらに試算。
現在の輸入価格(10キロ約500百円)に75%の関税を上乗せしても、国産米の卸売り価格(平均3500円)をはるかに下回り、国内の米生産が壊滅的な打撃を受けることは明らかです。
これでは日本の生産農家は潰れるしかありません。
これに対し、
日本政府は、アメリカなど輸出国の要求を拒否し、「多様な農業の共存」を訴えています。
しかし、現実には中川さんははっきりしない。
「守るものは守り、譲るものは譲る」と繰り返す。
さらに最近では「要求する側(輸出国)が先に譲らないと、要求される側(輸入国)は動けない」と輸出国次第では譲歩する可能性も示唆。
(上記記事より)
==============
つまり、
この先に、日本国内では減反政策で次々と田んぼが潰されていったのです。

なお日本の農業の国際競争力などについてはこのサイトに立花隆さんの著書から引用・考察が書かれていて参考になります。
お時間がありましたらご覧ください。
また私も、
昨年は農地法改正案
さらに農業問題
改正農地法が成立 と言うエントリーで農業行政について考えました。興味をお持ち頂けたらまたご覧頂けると嬉しく思うものです。
こうして過去記事をみても、罵愚さんご指摘のように農水省のあり方に大いに疑問を感じます。
が、
畢竟、それは政権与党の考えでもあるのか、、、と思えば、やはりここはきっちりと見ていく必要がありそうです。
いずれにしても奥が深いですね。
考えること満載です。


と、言うことで農業問題。
私たちの基幹となる産業ゆえ今後も注目です!!!

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