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2010.09.28

チュン君とイチローとひそかに白鵬

サンフレッチェ広島の李忠成選手が今、熱い。
9月18日の神戸戦で先発、そしてゴールを決めました!!!
佐藤選手が怪我でチームの戦力がお寒い中の快挙。
そして、25日には鹿島戦でまたまた得点!!!
両方の試合とも結果は引き分けだったのですが、
李選手の活躍が際立った試合でした。

李忠成(イ・チュンソン)。
そう、Wikipediaにもあるように帰化した韓国人です。
「大舞台で得点し、世界に在日韓国人の可能性をアピールしたい」と日本代表入りを希望して、2006年9月22日に日本への帰化を申請し、2007年2月9日に帰化が認められた6日後の2月15日に、北京オリンピックアジア予選に臨む、U-22日本代表メンバーに追加招集された。(Wikipediaより)」
この時の心境について李その人が語った本があります。
祖国と母国とフットボール ザイニチ・サッカー・アイデンティティ がそれ。
著者は慎 武宏(しん・むがん)。
プロフィールは以下の通り。
〜〜〜〜
1971年4月16日東京都台東区生まれの在日コリアン3世。東京朝鮮第五小学校、東京朝鮮中高級学校を経て和光大学人文学部文学科入学。同大学卒業後、スポーツライターとして活動をはじめ、主にサッカーを中心とした韓国スポーツに関連する記事を雑誌、新聞、webなどさまざまなメディアに寄稿。韓国メディアにも寄稿しており、98年から月に1度の韓国取材を欠かさない。著書『ヒディンク・コリアの真実』で03年ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。監訳書に『信じるチカラ』(朴智星著 小社刊)などがある。
〜〜〜〜

この本を読みながら李忠成を初め日本で生まれ、日本で育ちながら“在日朝鮮人”として生きる宿命の選手たちのなみなみならぬ思いを改めて知りました。
母国では「在日」と言われ、故国では疎外されと、肌で感じる民族の重さ。

サッカーをやりたい、と言う一心で帰化までに至るその心境が李忠成から縷々語られ、著者はそれを書きながら、著者自身の身に置き換え、また在日であることの意味を問い、また読者である私たちに投げかけてきます。
李とそして著者と一緒に本を読み進むうちに私は最後はなんだか涙がウルウルでした。

著者は李が決意し選んだ道を以下のように述べます。
「いろいろ言われているけれど、チュンソンは”国籍や民族を捨てた”のではなく、”サッカーを選んだ”と思うのだよね。この国でサッカー人として生きていくことを選んだのだと。」
「彼と自分を置き換えたとき、僕はサッカーを選んでいないんだよね。僕は国籍を守り、組織)の中で生きることを選んだ。」と。
また、
李忠成の父李鉄泰氏の言葉を紹介しながら民族とは何か、、、大切な事、守らなければならないことは何かを次のように述べます。
「歴史問題や民族の違いゆえに存在する、日本と在日の間の心の削り合いみたいなものはこれからも続くでしょう。でも、その心の削り合いをなくすことはできなくても、和らげることはできる。チュンソンはもちろん、今、Jリーグで活躍している在日の選手たちにはそういう役割を担ってほしいと心の底から思う。彼らがクラブのために頑張れば、それは日本サッカーのためになるし、在日のためになるはずだから。」と。

そして、李その人は「星ではなく道になりたい」と率直に語ります。

各方面から反響がありまくった帰化。
それは本当に大きなおおきなプレッシャーであったろうと想像に難くありません。

北京オリンピックで活躍した李。
しかし、これで終わりではありません。
これからが本番。
柏レイソルから広島に移籍して、なかなか結果が出せませんでした。
「あと一歩。」「もう少し」なのにゴールの臭いがしない李。
見ているこちらもヤキモキ。
でも本人のそれはこんなものではないことはよくよく承知しているのだが、
それでも時々「こらっ、、、、チュンソン。はずすなぁ、、、、、」とテレビに向かって大声を出している私だったのですが、
が、
が、
先にも書いたように漸く李忠成選手にゴールが似合う時がやってきました!!!!!
本当に嬉しい。
心から嬉しい、、、、、、、
嬉しい。
これからもこの勢いでますますの活躍を期待しています。
ずっと応援しています。

そして、次にイチロー選手。
海外での活躍とはそれはどんなに大きなプレッシャーになるものかと思うのですが、
イチロー選手。
今年もやりました!!!
昨年の4月にも日米通算3086安打の記事を書いたのですが、この人のタンタンとしたプレーは本当に芸術だと思うことしきりの私です。
そんなイチローも実は記録を残すことがチームメイトから祝福されるのか悩んだことがあると言うのです。
記録を樹立することも難しいがその取り巻く環境も厳しいことを思います。
が、
それでもチームメイトの心からの祝福を受け、結局スポーツは美しいプレーから生み出されるのだと確信に至ります。

そして、そして今、秘かに応援しているのが白鵬
この人も遠いモンゴルの地から日本にまでやってきて大相撲で大活躍。
不信だらけの大相撲に清々しい風を送ってくれる横綱。
大きな記録を前にしても「ただ自分の相撲をとるだけ」と静かに述べる白鵬。
品格ある物腰につい応援の力もこもります。


と、言うことで今私は「チュン君とイチローとひそかに白鵬」です!!!
それぞれの立場、環境は違うがともに国と歴史とスポーツを通して昇華させようと言う素晴らしい活躍がそこにはあると思うのです。
そうそう、伊達さんも凄いですね。
応援しているのですが、、、

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コメント

ある人曰く
日本では韓国に帰れ!と言われる。日本人的感覚で韓国にまじめないのに・・・。
韓国に行くと日本に帰れ!と言われる。

「右翼思考」 (注意・あゆの造語で市場経済云々とは無関係)はマジいやですねえ。人権侵害そのもの。

帰属したくても仲間はずれにされてしまう・・・。他方では愛国心だ!と帰属せまるのにねえ・・・。

自分らしくいきれる寛容な社会に!(長文で脱線すみません)

投稿: あゆ | 2010.10.05 13:05

あゆちゃん。
本当にそうだとおもいます。

これは他の国に住んでいる人なら多かれ少なかれ悩むところなんでしょうね、、、
教育、宗教を含めて国境と言う確かにあるラインが人の心に与えていくものの強さ、深さをつくづくと思います、、、

投稿: せとともこ | 2010.10.05 14:08

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