中国のデモ、気になりますが、、、
政府、中国反日デモへの過剰反応控えると言う事で気になるニュースです。
上記ニュースにもあるように「冷静に成り行きを見守る」ことが解決の第一歩なのでしょうね、、、
いつも拝見している内田さんが「反日の意味について」と言う興味深いエントリーを挙げていらっしゃいます。
内田さんによれば歴史的な流れなどを考慮すると「私たちが学ぶことができるたいせつな教訓は、「中国の反日デモは国内(あるいは党内)事情によって火をつけられたり、消されたりする」ということである。」そうです。
だがしかし、今回のデモはそうした枠組みを越え、「反日」カードを掲げているが実態は政府への不満。
つまり貧困や格差、就職などなどの政治への不満が「反日」と言う名で行われていると内田さんは述べています。
そして、最後の結びは以下の通り。なお引用の最初はニュース記事の途中からです。
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〜〜〜〜〜〜地方にうずまく不満が、反日を口実にうねりとなって噴き出した格好となった。」
この分析は妥当だと私は思う。
中国では「反政府」デモは制度的に禁圧されている。
だから、「反日」の看板を掲げて、鬱積した「反政府」の怒りを暴発させるということは、国民の側からする狡猾なマヌーヴァーとしては「あり」である。
つまり、政府も国民も、「反日」という「検閲済みの看板」を掲げて、それぞれの「検閲を通らない欲望」をリリースしているのである。
デモの帰趨はわからない。
おそらく今度のデモそのものは大事に至る前に、それが少しでも反政府的な意図を暴露すると同時に、鎮圧されるだろう。
けれども、「反日」を掲げさえすれば、政府は「とりあえず」手を出さないということを、反政府的な心情を抱く中国人たちが経験知として学んだ場合に、このあとも繰り返し、「反日」デモが噴出する可能性はある。
それに対して、私たち日本人が感情的に反発するのはごく自然なことだけれども、それより先に、私たちは「あなたはそう言うことによって何を言いたいのか?」という分析的な問いを隣人に向けるべきだろうと私は思う。
(内田さんの記事より)
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と、言うことで私たち隣人は「あなたはそう言うこと・そうする事によって何を言いたいのか?何がしたいのか?」という分析的な問いを投げかける事で問題解決を探っていくことが肝要なのだと思います。
そうすることが私たち日本人にとっても大きく意味があることなのでしょうね。
いずれにしてもこの問題も冷静に見守っていくことが今は一番では。
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コメント
米空母や原水の寄港に反対する数十人規模のデモをおおきく報道するのに、中国に抗議する三千人のデモを日本のマスコミは報道しなかった。日本国内のマスコミに無視された日本人のデモが、報道管制下の中国の反日デモの導火線になった。中国の反日デモのニュースを日本国内で見聞する過程で、日本人は国内の中国への抗議デモの存在を知ったわけだ。もちろんこの自己矛盾を指摘する日本人はいない。
中国の閉鎖環境を笑っている日本人って…
投稿: 罵愚 | 2010.10.19 11:41
そうだね、、、
なかなかデリケートな問題なんだろうなぁ〜〜〜
いずれにしても領土問題にしても、
基地問題にしても問題山積みの外交。
加えて内政。
目が離せませんね。
投稿: せとともこ | 2010.10.19 11:45
この前書いた「人の振りみてわがふりなおせ3」ですね。
投稿: あゆ | 2010.10.19 12:58
あゆちゃん。
はい。
そうですね、、、
なかなか難しいものですよ、これって。
それにしても今後どうなるのでしょうかねぇ???
投稿: せとともこ | 2010.10.21 13:55
いやいや、そういうことじゃぁなくって、利害や意見の対立を暴力や武力ではなく、話し合いで解決しましょうというのが民主主義だとしたら、ちいさな独り言ではなく、集団で訴えるのがデモでしょう。参加者はメディアが公平に報道するのを期待しているわけだ。
中国を批判したデモを過小評価したメディア…日本の主要メディアはそろって無視したのだから、日本の報道機関は支那の独裁政権と同質の非民主主義的な体質を証明したと思う。
投稿: 罵愚 | 2010.10.21 19:40