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2010.10.22

教育のコストを払うのは???

教育のコストは誰が負担するのか?と言う内田樹さんのエントリーを読んで「ごもっとも」と思った私です。
まず内田さんは奨学金制度について縷々述べているのですが、
この問題に関しては私も何度も書きました。
とにかくの本の学費は高いです。
高学費と言うエントリーを挙げたのは5年前ですが、今、読み返しても高い。
国立大学も授業料は高い。
さらに私学、しかも理系だったらもう私なんかでは悲鳴ですねぇ、、、
と、言うことで私は先日の「元気な日本復活特別枠」(特別枠)に関する要望事業について、パブリックコメントには高等教育の授業料を安くする事で、広範な学生の能力の受け皿を保障して欲しいと意見を出したのですが、、、
さてさてどうなることやら。

高等教育もさることながら義務教育について内田さんは興味深いご意見をおもちです。
チョット長いのですが抜粋。
===============
公教育の正当性は、「金」ではなくて、「いのち」という度量衡で考量されねばならないからである。
できるだけ多くの子どもたちに教育機会を提供し、それをつうじて知性的・情緒的な成熟を促すことは、共同体全体が生き残るために必須である。誰それのパーソナルな利益を増減させるというようなレベルではなく、共同体成員の全員が生き延びるために教育はなされるのである。
子どもたちを教育することは、公的な義務である。
一定数の子どもたちが高等教育を受け、専門的な知識や技術をもち、それを活用することは、共同体全体の利益に帰着する。
だから公的に支援されるべきなのである。
(内田さんのブログより)
================

私もまさにその通りだと思います。

そして、内田さんは最後を以下のように結んでいます。
「教育のコストは自己負担であるべきだ」というロジックが合理的であるような社会は共同体として「滅びの道」に向かう他ないということである。」と。
なるほど、、、、、
なるほど、、、、、


教育と言うのは社会の財産なんだと改めて思いました。
国は「広く、厚く、多くの学生に学ぶ環境」を保障してもらいたいものです。

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