龍馬伝終る
龍馬伝終りましたね。
いつもの事ながら寂しいです。
大河ドラマは歴史上の人物が主人公ゆえ、最終回は「死」の場面のことが多いのですが、
分かっているのですが、いつもながら寂しいものです、、、
私も昨日は夫と見ました。
「龍馬伝」平均視聴率18.7%と言う事だそうですが、この数字って多いのか少ないのか、、、
それにしてもこのニュースを読みながら思わず私も手を打ったのは以下の箇所。
「NHKによると、午後8時55分過ぎ、龍馬が襲われた直後のシーンが愛媛県知事選当確のスーパーと重なり、「興ざめした」などの苦情が200件余り寄せられた。「(龍馬役の)福山雅治さんの表情が見たかったのに」といった内容。」
そうか、、、
私もそう思ったのですが、やはりそのように思われた方が多くいらしたのですね。
あれって、ないような、、、と思いました。
しかも一番、大切な場面で、「こりゃないだろう、、、」と。
感動と言うか、緊張と言うか、もろもろの思いが木っ端みじんになったような感じでした。
NHKも少しは配慮してほしいものです。
まぁ、それはそれとして。
もう一度坂本龍馬の船中八策を読み返しています。
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一、天下の政権を朝廷に奉還せしめ、政令宜しく朝廷より出づべき事。
一、上下議政局を設け、議員を置きて万機を参賛せしめ、万機宜しく公議に決すべき事。
一、有材の公卿・諸侯及(および)天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、宜しく従来有名無実の官を除くべき事。
一、外国の交際広く公議を採り、新(あらた)に至当の規約を立つべき事。
一、古来の律令を折衷し、新に無窮の大典を撰定すべき事。
一、海軍宜しく拡張すべき事。
一、御親兵を置き、帝都を守衛せしむべき事。
一、金銀物貨宜しく外国と平均の法を設くべき事。
以上八策は、方今天下の形勢を察し、之を宇内(うだい)万国に徴するに、之を捨てて他に済時の急務あるべし。苟(いやしく)も此数策を断行せば、皇運を挽回し、国勢を拡張し、万国と並立するも亦敢て難(かた)しとせず。伏(ふし)て願(ねがは)くは公明正大の道理に基(もとづ)き、一大英断を以て天下と更始一新せん。
(青空文庫より)
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ウウウム。
読めば読むほど、龍馬の時代を読む力、先を読む力を感じます。
以前、大河ドラマの外伝のような『新選組!!土方歳三 最期の一日』を見た時ですが滅びの美学を超えてと言うタイトルのエントリーを挙げたことがあります。
この時は「生きることは、偶然ではない。必然である。」と言う事がテーマでした。
全ての人に事情があり、その中で精いっぱい人生を駆け抜けた人々。
それは新撰組であったかもしれないし、龍馬であったかもしれないし、
武市さんかも、弥太郎かも。
あるいは、勤王の志士。
などなど、、、、、
みんながその時代を生き抜いたのだと改めて思います。
そして、こうした先輩たちが望んだものは、
一言、二言で言えば「平和と平等」なんだろうとつくづくと思うのです、、、
なんだか、最後は日本国憲法のようになってしまったが、
いずれにしても、
今、ここに生きている私たちも偶然ではなく必然であることを噛みしめながら、、、書いています。
いつもご自分の記事をトラックバックしてくださるつき指さんが「ダメな議論」と言う本の読後感想として本の非論理と言うタイトルでエントリーを挙げたいらっしゃいます。ご紹介の本は読んでいないので、何とも言えませんが、
冒頭、「こうも正義の旗振り、良識派好きの議論が渦巻く日本に、本質的な意味での正論が生まれるのだろうか。」と言う箇所はなかなか感じるところがあります。
ウウウウム。
本質的な正論。
それは何か、いまだ分かりませんが、
昨日の龍馬伝では「みんなが考える事が出来る時代」を標榜していました。
正論は何か分からないが、それでも何かを探していくことは大切なんだな、、、と龍馬伝、そしてつき指さんの記事を読みながら思いを新にしています。
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コメント
知ってます?なネタをみっつほど。
実は地上波デジタル放送って、ひとつのチャンネルでふたつの番組が放送ができるんですよ。ちょっと画質は落ちちゃいますけどね。で、ニュース速報はメインのチャンネルで流して、どうせ誰も見ないふたつめのチャンネルは、何があってもニュース速報を入れないようにすればいいんじゃないか、という人がいます。
ふたつめ。実は地上波デジタル放送を録画する時、字幕スーパーは録画しないようにできるんです。というかテレビ局側が、映像と字幕とを別々に送信して、それをテレビが表示する時に同時に表示する・・・ということができるんだそうです。でもなぜかテレビ局はニュース速報の時にそれをしたがらないらしくて。NHKがBSで、受信料を払ってない人に表示してる「受信料払え」の字幕にしかそれを使ってないんだとか。
どっちにせよ、ニュース速報を見たくない人には見させない方法はあるにもかかわらず、どのテレビ局も消極的なんですよ。バラエティ番組やスポーツ番組に余計な字幕を入れるヒマがあるんだったら、これぐらい簡単にできると思うんですけどね。
で、みっつめ。とくにアニオタ方面からの意見なんですけど、ニュース速報を乗せて放送したほうが「録画がだいなし」→「DVDやブルーレイを買って鑑賞しようと思う」→「DVDやブルーレイが売れる、レンタルが増える」ということで、人気のある番組やいいシーンでわざとやってる説、があります。あはは。まぁあくまで陰謀論ですけどね。
投稿: さいと~ | 2010.11.29 20:08
「平和と平等」??!!そりゃぁ先生、チョットちがっていませんか?西欧にしろ日本にしろ、近代が求めたのは「自由と平等」でしょう。
とりわけ竜馬をかたる場合、たとえば海舟や諭吉と比較してみるとよくわかるのですが、竜馬の魅力は自由と平等のバランスのなかで、自由のほうに傾いている生き方です。
自由を放念して平和を代入する先生のお話は、9条平和から左足が抜けていないのだと思います。
投稿: 罵愚 | 2010.11.30 05:24
なんか興ざめですね。でも画面も音声見出てますね。
FMなんか地震くるたび曲の途中でいきなりアナウンス流れます。曲がぶち壊しだわ。
該当地域ならしょうがないでしょうけど・・・。
投稿: あゆ | 2010.11.30 08:09
こんにちは。
このところ、落ち着いている天気。
今日は私の住んでいるところは小春日和でした。
さて、さいと〜さん。コメントありがとうございます。
そうなんですか、、、
さいと〜さんはお仕事がらお詳しいのでしょうね、、、
?なネタの3つ目は思わず吹き出して笑ってしまいました。ヽ(´▽`)/
罵愚さん。
相変わらず愉快なコメントありがとうございます。
自由と平等。
私も大切だと思っています。
あゆさん。
そうなんですよね。
本当に興ざめです。
音楽を聴いている時もそんな臨時ニュースが入ると、なんだかガックリですね。
どうにかならんもんかぁああああ
ですね。(`ε´)
投稿: せとともこ | 2010.11.30 18:00
せとさん、こんにちは。
大河ドラマは好きじゃなかったので見たことはなかったのですが、龍馬伝は始めからすべて見ました。
なんていうか、色が素敵だったんですよね。
黒澤明、山田洋次、倉本總が好きなんです。
毎回、龍馬伝を見終わったあと、妻とたくさん話をするのですが、現代社会にも龍馬のような人は結構いるのではないかと思っていて、ただ、美しい志が闇の中に消えていったような気がしています。
僕は妻にとても困った質問をするようです。
「1万人の人間と1兆円というお金とどっちが力があると思う?」
お金の奴隷となった現代社会。
お金が世界を一周するだけで、どれだけの穏やかな人々の暮らしが奪われるんでしょうね。
この国も世界も金銭的価値に基づいて意思決定がされている。
僕は暴論と知りつつも、世界同時通貨崩壊が人間というものを取り戻せるきっかけになるような気がしています。
妻に言ってるんです。
「本当に大事なものだけを見て暮らそう、世界が崩れ去ってもなくならない大事なものを」
それが映画やドラマや小説や音楽の中のある。
人々の当たり前の暮らしの中にあるはずだ。
楽しい食卓があって、素晴らしい人間に囲まれて、それが幸せ。
不条理も理不尽もあるけれど、だからいま生きてることがとても崇高な幸せ。
投稿: mossarin | 2010.12.05 07:32
mossarinさん。
こんにちは。
そうですかぁ、、、
あなたも奥様とご覧になられていたのですか(o^-^o)
ほほ笑ましい食卓・団らんの情景、想像しています。
私も夫とみていました。
「本当に大事なものだけを見て暮らそう、世界が崩れ去ってもなくならない大事なものを」と言うご指摘。
私もそう思います。
またそうであらねばとも思います。
が、この頃、その「本当に大事なもの」が何か見えないものに侵食されていくような、そんな危惧さえしています。
一体、どうなるんでしょう???
でも、あなたの最後の締めがいいですね、、、
「不条理も理不尽もあるけれど、だからいま生きてることがとても崇高な幸せ。」
ううううん。
あなたらしい。
本当にあなたらしい。
直球でズドンとくる真摯な結び。
ありがとうございます。
私も元気になります!!!
改めて「今を生きている」ことを感じます。
では、これから何かと慌ただしい折り、奥様と二人分の健康を祈っています!
投稿: せとともこ | 2010.12.06 15:16