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2011.05.18

米澤穂信「ボトルネック」からツラツラと、、、

ボトルネックと言う言葉があります。
一般的な意味はwikipediaによれば以下の通り。
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ボトルネック (bottleneck) とは、システム設計上の制約の概念。英語の「瓶の首」の意。一部(主に化学分野)においては律速(「りっそく」と発音、「速さ」を「律する"制御する"」要素を示すために使われる)、または隘路(あいろ)という同意語も存在する。
80-20の法則などが示すように、物事がスムーズに進行しない場合、遅延の原因は全体から見れば小さな部分が要因となり、他所をいくら向上させても状況改善が認められない場合が多い。このような部分を、ボトルネックという。
瓶のサイズがどれほど大きくても、中身の流出量・速度(スループット)は、狭まった首のみに制約を受けることからの連想である。
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この頃の原発問題を始めとして、
小沢さん問題や復興支援の問題や遅々として進まないアレコレを思うとなんだかボトルネックという言葉が浮かんできました。
私もブログを書こうと思いつつ、日々変わってくる情報に、なんだか書くのも億劫になってくるのが正直なところ。

私が書く意欲が沸かなくなる場合のボトルネックはなんなのか、、、
と、言うことはまぁ横において、
今日は米沢穂信さんのボトルネックについて、ちょっとした感想をツラツラと。
本や映画の感想を書く時はネタバレになったらと思い、あまりアラスジには言及しないことにしますが、
この物語の背景は以下の通り。
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恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。—はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。
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と、言うかなりワクワクする想定です。
いわゆるパラレルワールド。
なお、著者からの内容紹介として次のような文言が載っています。
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懐かしくなんかない。爽やかでもない。
若さとは、かくも冷徹に痛ましい。
ただ美しく清々しい青春など、どこにもありはしない。
青春ミステリの旗手、最新書き下ろし長編
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

著者の紹介からしても、この作中主人公は一般的な幸せからほど遠い、なかなか手厳しい状況にたたき込まれるのは必至です。
実際、読み進むと暗澹たる思いやため息で、
最後は「ウウウウウム」と唸り続けるような中身です。
他の方がこの本についてどんな感想を持っているかと、興味をもってネットでいろいろ調べたら、
概ね「否定的」な講評でした。
ウウウウウウム。
主人公が等身大で読み手が自分を反映して、抜け道が見つからず追い込まれる息苦しさがあるんでしょうね、この本には。

ただ、私個人はとても面白く積極的に評価しています。
年齢的に主人公の「青春」年代から、随分と年齢を重ねているからかもしれませんね、、、ははは。
もし10代後半から20代でこの本を読んだら、やはりやりきれないな、、、と想像はできます。
が、
年齢を重ねた私が読むと、この本のパラレルワールドの意味って著者の内容紹介とも違ったものになりました。
つまり、
「人生は自分がつくる。周りの関係も自分がつくる」というこの本の一貫したテーマをポジティブに受け止めることができるのです。
そうだよな、、、って。
誰だって誰かの人生に影響しているし、
誰だって誰かの人生から影響を受けているし、、、
そんな関係から引き出していくものは自分の人生にド〜〜ンと一人背負い込まずに
「ポジティブ・シンキング」に生きいていく、あるいは生きていこうと努力することだと、
読み取りました、、、
以降、私は私の中でパラレルワールドを作っています。
そこでの住人はすごく楽しいのです。
鷹揚で優しくて深い。
つまり私が到底なれそうにない自分がそこにいて、
そのパラレルワールドの私が現実の小さな自分に話してくれたり赦してくれたり、指標になってくれます。
生活のささいな事で家族にムカッとするとき(たとえばトイレとか風呂の時間とか、つまり自分の計画とおりに行かない時は俄然ムカッ。夫や子どもに怒りながら急かしています。困ったもんだ、、ははは)
「おおおお、、、こんなことで怒ってはいかん。いかん」と気がついて、自己中心の現実の私は、パラレルワールドの私にタッチしています。
これが、かなり時差があって、大抵は現実の自分が大幅に自己主張をした後、パラレルワールドの私がユックリと出てくるという瑕疵があるのですが、、、(なにしろ別の世界からくるのだから。)
なかなか難しいものです。ははは。
でも、まぁ、そんなわけで、私にとってこの本はかなり積極的な意味をもつ本でした。
また金沢が舞台と言う事で、本当に懐かしく読んだのも良かったのでしょう。

と、言うことで、今日はボトルネックの感想をツラツラと。
それにしても、
政治の閉塞状態はなんとかならないか???

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コメント

ナイス!

投稿: あゆ | 2011.05.19 12:03

あゆさん。
ありがとう!!!

投稿: せとともこ | 2011.05.19 18:04

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