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2013.01.16

体罰肯定派の主張を中心に考えてみたのだが、、、

体罰は教育ではないと考えますと言うエントリーを挙げて、その後、体罰についてアレコレと考えたり、ネットでいろんな方のご意見などを読んだりしていました。
その中で唖然、呆然としたのが戸塚宏氏「体罰をした顧問の思いも考えてやるべき」と言った主張をテレビ番組でなさっていた事です。
残念ながらその番組はライブでは見ていなかったので、
ネットの動画で観ました。
ウウウム。
と、ため息。
戸塚さんは「あのヨットスクール」で有名な方です。
話される内容からご自分の考えや生き方に相当の自信がおありのようです。
ご自身の経験に裏打ちされた発言の数々は、反対意見を受け入れる隙間は一切無く堅牢で強いものでした。
戸塚さんと対談や討論するのは、かなり「しんどいだろうな」、と無責任な感想がまず頭をよぎりました。
が、
それはそれとして、
もう少し、戸塚さんの主張に沿ってみようと考え、ネットでアチコチと見ていると、戸塚さんも参加なさっている
体罰の会と言うホームページを見つけて読みました。
なるほど、、、なるほど。
体罰についてこのように考えているのか、と読み進むほどに、戸塚さんがテレビ番組でちょっと司会者に激昂しかかった理由が分かりました。
芯から信じていらっしゃるのでしょうね。
さて、
会によれば「体罰とは子どもの進歩のために必要な教育の一つ」であると言う事です。
勿論、会は「暴力」についてはキッチリと否定しています。
が、
子どもと言うのは未熟な存在であるから、躾や鍛錬により体で教え込み、その延長に学習があると言う事らしいです。
そして、残念ながら多くの子どもは努力と自覚、理性だけで成長できないから躾や鍛錬をより徹底することで、
いずれ未熟であった精神をも含めて肉体とともに成長する。
その手助けや社会的矯正が「体罰」である。
と言うのです。

そしていわゆる少年犯罪の大元は「学校教育から体罰を排除」したことにあり、
子どもの人権と将来を守るためには体罰が必要である、
と、言うのが体罰肯定論の主張です。
またローレンツの「攻撃 悪の自然誌」で「種内攻撃は悪ではなく善である」と述べたとローレンツの考えを引用して「体罰の是」を科学的根拠としています。
誤解があるといけないので、この部分は私の要約ではなくサイトの文をご覧下さい。

ウウウウム。

その後も縷々、会の主張は続きます。
私の要約でなく、興味のある方は是非、サイトをご覧下さい。


読んでいるうちに疑問がフツフツと湧いてきました。
読み終わった後は、
「おいおい、ローレンツって本当にそんな事言ったの?」
「もし、ローレンツがそんな事言ったとしたら、それは本当に正しいの?」
と、言うことがまず一番に頭に浮かびました。
私はローレンツについては「ソロモンの指輪」しか読んでいなくて当該の本は読んでいません。
今度、図書館に行ってしっかりと読んでみようと思います。

次に、
たとえローレンツが「種内攻撃」についてその意義を唱えたとしても、体罰と同じレイアで述べて良いかな???
それが「即体罰肯定」となるかな???
と言う疑問。

種内攻撃は、生存のための種の本能、あるいは獲得した知恵なのでしょうが、
体罰はなんのための生存に必要な手段なのかな???
また自ら「攻撃」と言う言葉を述べているけれど、
体罰はやはり攻撃であると自ら認めているのでしょか???

さらに、
罰ってなんなのか???
集団の秩序を乱すと言う事なのでしょうか???
この罰を下す基準って何なのかな???
また罰を下す側が絶対に正しいと言い切れるのだろうか???
ウウウム。
ここで体罰とは何かとwikipediaに問うと、以下の通り。
==========
体罰は、父母や教員などが、子供や生徒などの管理責任の下にあると考えられる相手に対し、教育的な名目を持って、肉体的な苦痛を与える罰を加えることを指す。この場合の苦痛とは、叩くなどの直接的なものから、立たせたり座らせるなどして動くことを禁ずるなど間接的なものも含む。体罰に明確な定義はなく、一般的に身体刑や虐待や暴行や訓練とは異なる行為とするが、該当することもある。軍隊や部活動等における先輩から後輩への指導が肉体的苦痛を伴う時も、体罰とされることがある(→根性論も参照)。
==========

ウウウム。

私は我が子が幼い時、子どもに手をあげたことがあります。
1回、子どもの頭をゴツン。そして手を上げると言う直接的な実力行使とともに、口やかましく文句を言ったのです。
子どもは今でも覚えているし、私もあの時の思い出は苦い。
そして、あの時思ったことは、
「私は今、怒っている」
と言う事でした。
つまり、あの時、私は子どもに対して教育的配慮とかそんな事は考えず、感情にまかせて、
ぶったのです。
その時、我が子の目に宿った「恐怖」の感情を見た時、
自分がとんでもない間違いを犯した事に気がつきました。
あれ以来、
二度と手をあげることはなかったのですが、、、
私は「自分が正しく、子どもは未熟であるから」とはそれ以来、思わなくなりました。
あの時、私は決して正しくはなかったのだから。
怒りと言う感情が先に立っていたのだから、、、


とかとか、考えていると、体罰肯定派の言う「子どもの未熟さを正す」と言う強い自信はどこから来るのだろう?
と、不思議に思いました。
凄く冷静に、先を見通して、愛の鞭と言う事で体罰を下しているらしいのですが、
下された方は本当に「正しく」なったのだろうか???
ウウウム。

いずれにしても、
この問題、いろんな角度から見て行く事が大切なのではと思うので、
また考えて行きます。


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コメント

戸塚宏元受刑者をテレビ出演させた動機は『体罰で人が死ぬ』との事実の再確認だったのでしょうか。?
不思議な話ですね。
今回少しは反省している風を装う体罰肯定派の橋下徹やヤンキー先生義家弘介 などは何故か全員が右翼的言動を行うし、戸塚宏の体罰を天まで持ち上げるのは石原慎太郎。
ローレンツはかってナチを手放しで賞賛していた過去がある。
体罰と右翼には関連性があるようですが、ただ今回の高校生の自殺とは無関係ではないが直接の関連性は薄いでしょう。
肉体的苦痛ぐらいで自殺などはしない。
そもそもスポーツとは肉体的苦痛を必ず伴うのですよ。苦痛のないスポーツなど有りません。それはレクリエーションでスポーツでは無いのです。
通常なら耐えられない肉体的苦痛をあえて耐えることでランナーズハイのような、痛みと共に一種の快感が生まれるのですよ。
この明確な事実を、今回の事件で体罰賛成派も反対は失念しています。
自殺したバスケット部主将ですが、発奮を期待してかも知れないが顧問から体罰を受ける度に主将を辞めるように言われていたらしい。
本人も主将を辞めるかどうか迷って顧問に相談したが、『主将をやめるなら二軍行き』との二者択一を迫られる。
これはもう無茶苦茶。
これでは耐えられない。
高校は地元でも有名な進学校なのですが、インターハイ出場チームの主将なら確実に有名私立大に推薦入学が望めるが、二軍選手では絶対に無理ですよ。
肉体的苦痛ぐらいで自殺しないが、人としての尊厳を奪われ人格を無視されては多感な思秋期の青少年では耐えられなかったのでしょう。
特に部のトップである主将としては、他の部員全員の前で叩かれるのは男のプライドが一番傷つく。
顔面を無防備に晒されておいて、平手で張るというのは、相手に屈辱と無力感を与えることを目的としている精神的な虐待行為ですね。

投稿: 宗純 | 2013.01.17 11:12

宗純さん。
こんにちは。
ご無沙汰していますが、お変わりありませんか?
寒い日が続いていますね。
お体、ご自愛下さいね。

さて、頂いたコメント。
とても参考になりました。
ローレンツについては、ナチスシンパであったことは有名ですね。
それはそれとして、
くだんの「種内攻撃」については、体罰の会が言うような説を唱えていたかは、疑問ですね。

それにしても、
世の中が右傾化しているようで、いろんな所で、
全体主義がチラチラ見えてくるように思えてなりません。

体罰から見えてくるもの、またその先にあるものを考えると、これはなかなか一筋縄ではいかないと思います。
しっかり、腰を据えて、この問題を見て行きたいと思います、、、

ではまた。

投稿: せとともこ | 2013.01.17 14:17

人を殴れば暴行罪ですよね。髪きったら傷害罪。
へたすれば刑務所生きですけど・・・。
下手すれば犯罪容認論??

なぜいじめとか体罰という名前つけたら暴行罪傷害罪にならないんでしょう??

被害者心情あれほど盛り上がったはずなのに・・。

体罰で相手追い詰めた時どう責任取るつもりなんでしょうねえ?

投稿: あゆ | 2013.01.17 22:27

うちの日記に追記してます。
体罰の定義です。


② 文科省通知(平成19年2月5日)
 「問題行動を起こす児童生徒に対する指導について(通知)」
 別紙「学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰に関する考え方」
(抜粋)
懲戒の内容が身体的性質のもの、すなわち、身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る、蹴る等)、被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒(正座・直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる等)に当たると判断された場合は、体罰に該当する。

投稿: あゆ | 2013.01.18 14:44

あゆさん。
コメント、ありがとうございます。
今日はアルジェリア問題で、なんだか胸が痛くなっていました。
この頃、次々と辛い事件が多いですね、、、


さて、体罰。
私もあなたと同様の意見です。
指導者にとって相手を正す(これも偉そうな言い方だが)よりは追いつめる方が簡単なのでしょか???
その後の人生に責任なんて考えずに「その場」だけの解決だろうな、、、と思います。
いずれにしても、この問題、右傾化と共に考えて行く必要がありそうですね、、、
ウウム。

投稿: せとともこ | 2013.01.18 16:44

暴力で言うことを聞かす。
みんなでやれば戦争なんです。
戦争をする側は正義なんです。
人を殺す正義ってなんなのでしょうね。

投稿: mossarin | 2013.01.19 16:48

mossarinさん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。

本当に私も同じ意見です。
正義のもとに、戦争や、あるいは紛争。
そして近くではいじめや体罰。
本当に胸が痛くなります。
自分の正義と相手の正義が違うことは当たり前で、
それを受け入れることこそが正義では、、、
と、思います。
いずれにしても、命の大切さを伝えていけたらと切に思うこの頃です。
また貴重なご意見、頂けると嬉しいです。
じゃ〜〜〜ね(*^-^)

投稿: せとともこ | 2013.01.21 16:30

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