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2013.01.22

鉄鼠の檻を読んで

今、京極夏彦鉄鼠の檻を読み終えました。
文庫本で1,341ページ。
ふっ〜〜〜〜
長かったぁ。

随分前から本棚にはあったのですが、
あまりに厚いので、ちょっと手が出せなかったのです。
持ち歩くわけにもいかないし、これだけ厚いと途中で放り投げそう、と思って、
表紙を見ていただけ。
ところが、お正月からの風邪で家で静かにしていようと外出を控えていたので、
このさい、京極を読もうか、、、と思って手にしたのが運のつき。
もう、はまりにはまって、
なかなか他の事ができないようううううう。
とくに、
後半になるにしたがい(3分の2くらいかな?)、もうやめられなくなりました。

そして、
今、読み終えたのです。

本を閉じた感想はただ一言。
京極ってすごい。

ただそれだけ。

まさに不立文字の心境かぁ。

ネタバレになってはいけないので粗筋は書きませんが、
本の中で紹介される禅の話が面白かった。
実に面白かった、、、

修行していても、いや、修行しているからこそか、
己の執着に囚われ、己が作った結界、つまりは檻の中でもがき苦しみ、なおそこから出てこられない僧侶たち。
そして、それはとりもなおさず私たち、人間全てのことなのだろうが、
自分で作った檻(自分で作ったからこそ)から這い出る事ができない様を、
実に見事に書き込んでいます。
禅の精神を縦糸に、
そして横糸は対局にあるであろう殺人事件。
この縦糸と横糸に絡め取れていく登場人物の1人、1人がいきいきと描かれています。
誰もが持つ悩み。
普段はそれを意識しないのだが、
特殊な環境の中で人はいつか自分の内面と向き合い、
その内面に完膚なきまでに打ちのめされ、
それを通して成長して行く姿が心地よい。
こうした途中、とちゅうの人々の心のうちが、
丁寧に(そりゃそうだ、千ページ以上)写し出され、
そして事件は徐々に解決へと向います。
ここからは読む方も一気に読みます、、、

結末はかなり哀しいものであったのですが、
それはそれで「アリだな、、、」と納得いくものでした。


ウウウウム。
それにしても、やはり
京極はすごい!!!

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