NHK大河ドラマ「八重の桜」。
面白いですね。
昨年の「平清盛」も脚本の緻密な練り上がりで、馴染み薄い朝廷の人々と平清盛との相克がダイナミックに展開されていてワクワクしましたが、
今年の大河もなかなか良いですね!!!
なにより、会津であることが嬉しい。
楽しみです。
さて、昨日は歴史が随分と動きました。
いわゆる「桜田門外」と、「安政の大獄」最後の吉田松陰の処刑が、時間を前後させながら
スピィディにポンポンと展開されて、息つく間がありませんでした。
この時代は大河でも過去に、いろんな人物にスポットをあてているのでお馴染みの場面が沢山あります。
あ、老中、、、こんな感じ、篤姫でもあったよね。
あっ黒船、これ、龍馬伝や新撰組でもやっていたな〜〜〜
とかとか。
親近感があります。
幕末。
それは古いものの閉塞と、新しいエネルギーが台頭して来る、まさに「時代は動いている」と言う感じです。
そんな躍動を感じるとともに、
それをどのように受け止めるべきか、迷い悩み翻弄される人々の姿が、
これからどんな風に切り取られて行くか楽しみです。
なにより、今回の私の安心は「八重が歴史の表舞台にシャシャリ出てこない事」。
ホッ。
女性が主人公の大河は、往々にして、あり得ない場面(つまり、ヒロインが歴史を影で動かしているような設定)があったりして、興ざめなことがあります。
今回も、
もし、八重が黒船を見に行っていたらどうしよう、
と思ったのですが、
それは無しで良かった〜〜〜
代わりに兄ちゃんだったけれど。(この兄ちゃんが言ってみれば狂言回しで裏の主人公かな???今のところ)
また、松蔭が死ぬ時、
松蔭が会津に一度行ったのだが、その時の八重の顔を思い浮かべたらどうしよう〜〜〜
と、思ったけれどそれも無しで良かった!!!
その代わりに、兄ちゃんに勝海舟からの手紙が届き、
松蔭最期の姿を手紙でしたためて届いたと、言う設定にはちょっと感動。
松蔭の最期。静かな迫力がありました。
動と静のバランスが良かったゆえか、涙がジンワリと出ました〜〜〜
若干29歳で散った天才のことを思いながら。
と、言う事で、今回の大河は、
物語の流れを上手にシェイプアップしていますね。
贅肉をとり、筋肉質(鍛え抜いた兄ちゃんの体もそうでしたね〜〜〜西島さんカッコ良すぎ!!!)のドラマになっています。
実にスッキリと歴史を写し出しているように思えます。
また、
主人公が女性であると言う事で、
歴史の表を支えた男(主には武士)の視点からは分からないであろう「時代の捉え方」なども
丁寧に描かれているようで、安心してみています。
とくに兄嫁が素敵!!!
たおやかで、慎ましく、なおかつ、果敢。
子を信じながらも揺れる父や、ひたすらやさしく強い母。
このような人々が物語をドシリと支えますね。
さてさて話はまたイケメン松蔭。
それにしても小栗旬、熱演でしたね。
私は吉田松陰はあまり知らないのですが、
さすがに辞世の句はあまりに有名なので知っています。
また、現安倍総理が前に総理をなさっていた時、
山口出身で、よく松蔭の言葉を引用なさっていたので、調べたことがあります。
安倍さんの政策にも個人的には少々危うさを感じている私は、
松蔭のこんな言葉を見つけて、ちょっと菜根譚に似ていると思ったことがありました。
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「君子は、何事に臨んでも、
それが道理に合っているか否かと考えて、
その上で行動する。
小人は、何事に臨んでも、
それが利益になるか否かと考えて、
その上で行動する」
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いずれにしても「諸君、狂いたまえ」と叫んで死んで行った吉田松陰。
その熱烈な生き方に思いをはせます。
峻烈すぎて激しすぎて時代の方が後から付いて来たのでしょうか???
今、私は法然、親鸞、道元、日蓮と鎌倉時代の仏教に興味を持って(これは多分、昨年の大河の影響)いろいろと調べているのですが、
松蔭に、法華経を説き歩いた日蓮のあまりな一途さが、ちょっと重なりました、、、
「よくありたい」
「よくあらねば」
と、時代を思った人々の良き思いを飲み込んで歴史は大胆に動いて行くことを、
改めて思いながら今年の大河、期待しています!!!
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