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2013.06.26

辛坊さんヨット遭難事件からアレコレと

ちょっと難しいテーマについて考え中。
それは自己責任。

そうです、例の辛坊さんのヨット遭難事件です。
これをキッカケに「自己責任」について、考え中なのです。
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ヨットで遭難したフリーキャスター辛坊治郎さん(57)らの救助費用は1000万円超などと報じられ、税金で賄うものなのか議論になっている。
「僕は本当にね、ああこの素晴らしい国に生まれたよねと…」
救出されて会見に臨んだ辛坊治郎さんは、涙ながらにこう漏らすとともに、救助に多額の税金が使われたことを反省しなくてはいけないとも語った。
(上記ニュースより)
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普通は辛坊さんが無事救出されたことを双手をあげて喜ぶ筈ですが、、、
この辛坊さん。
お名前のように辛口キャスターで有名。
9年前のイラク人質事件のとき、先頭に立って「自己責任論」を唱え、
人質の方を糾弾したのです。
そんな経緯があるので、今度の「自身の救済劇」に対して、
「自己責任はどうよ。自己負担するべきでは」という声が多くあがったのもムベなるかなです。
まぁ、そのような反応があるのも分かるのですが、、、

個人的には、辛坊さんが自己責任を感じる事はおおいに必要かもしれませんが、それは辛坊さんご自身の問題で他人がアレコレいうことではないと思います。
尤も舌鋒鋭く先頭に立って批判したイラク人質になった方々には、謝罪した方がいいとは思うのですが。

また、そこから波及する自己負担については私は必要ないのでは、と考えます。
もし金銭問題として自己負担するならば、辛坊さん個人より企画したテレビ局などが支払うべきではと思うのですが、どうなのでしょうか?(テレビ局は保険に入っていたのか?あるいは今回のような場合は保険適用ではないのか)

さて、
辛坊さんは、衝突救出後、サッサッと関連記事を書いたブログを閉じました。
この方がよっぽど残念です。
辛坊さんは、ご自身のブログで、ヨットに不具合があったりしたことなども正直に書いています。
多分、帰還した暁には「こんなに過酷な状況を克服した」証拠になさろうとしたのでしょうが、
今回は堂々の凱旋とはならず不幸にもクジラ(?)と衝突、難破という事故に遭いました。
武勇伝になることを期待した記事を「自己責任論」に照らしてか辛坊さんはサックリと削除。
姑息だなぁ〜〜
猪口才なぁ〜〜〜
と、思わず口走った私がここにいます。
これはやはり不信を買います。
そもそも無謀な計画だったのかどうか、今後の検証と言う意味でも大切な資料になるのだから、この記事は丁寧に保存しておくべきではと思います。ジャーナリズムを生業にしている方なら社会への責任として(いわゆる自己責任とは違います)保存しておくべきではないでしょうか???

ところで、
無謀と言えば山登り遭難も近年話題になっていますね。
自治体の税金で救助される事の是非が論争されたことがありますが、
とにかく予想される事態は徹底的に考え、準備をすることは、自己を守る第一だろうなと思います。
保険に入るとか、無理な計画はしないとか、ちょっとした事が重大な事故を防ぐのでしょうね。

さて、そんなこんなの考察中、とても考えさせられるサイトを発見。
Afternoon Cafeと言うブログで記事は「辛坊氏がとるべき「自己責任」(お詫びと訂正あり)」と
「自己責任」という名の「死に至る病」(メモ)です。
読みながら「なるほど」と納得。
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しかし辛坊氏は、別の「自己責任」をとる必要があります。
彼はかつてイラクで人質になった高遠さん達に、自己責任だと激しい非難を浴びせました。
辛坊氏はしばらく休業するそうですが、心身が癒えたら是非ともTV出演するなどして高遠さん達に謝罪すべきでしょう。
自分の過激な自己責任論を反省し、その過ちをきちんと認めて欲しいのです。
辛坊氏が取るべき「自己責任」は、救助費用の自己負担などではありません。
言論人として、小泉時代に急速に広まった自己責任論の片棒を担いだことに対する「自己責任」を取るべきなのです。
国民みんなが今回の事をきっかけにして、国中が罹患している殺伐とした「自己責任論」について立ち止まって考え直して欲しいと思います。
それは、例えば「自己責任論」に基づいて行われる激しい生活保護バッシングを考え直すことにも繋がるでしょう。(上記ブログより)
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私もブログ主の主張に同意します。
そもそも国家や国家権力は「国民を守るため」のものです。
国民を守るために働き、動くものだから国民が生命の危機に瀕している時は救助に立ち向かうのは当然であり、そのために「ある」ものだと考えます。
先のイラク人質事件のときも、今回の辛坊さんのときも「命は等しい」と思います。
いずれの場合も自己責任云々で救助を拒否するものではありません。

ここで、さらなる問題は、今後の辛坊さんがご自身の体験から何を学び、
どのように発言なさり、どのような行動をなさるかが、問われてくるものと思います。
「他人には厳しく、自分にはメチャ甘い」のか、
「自分の経験を通して、国民を守るということは誰でも、どこでもどんな状況でも1つ」であると考えるのか、
すごく興味があります、、、

それにしても、久しぶりにイラク人質事件。
あの時は本当に固唾をのんでテレビに見入り、無事を祈りました。
その後のバッシング事件には本当に心を痛め考えました。

また自己責任から波及して「過労死」問題で物議をかもした奥谷さんへと、思いはアチラコチラに飛んでいきます。
奥谷さんのご意見は個人的には「ノー」です。
奥谷さんが主張なさるような社会になったら、
人はなんのために働き、国は国民に対して何を守るのか、その根幹から考え直さなければと思います。
権利と義務。
難しい問題ですねぇ。
この問題、またゆっくりと考えて行きたいです。

いずれにても、
辛坊さんが無事帰ってくる事ができたことは、これはこれで無条件に嬉しいことです。

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コメント

ヨットの沈没原因となった相手ですがマスコミでは大震災の漂流物との説が有力ですが、この記事のように鯨の可能性もある。
もう一つの可能性としては原子力潜水艦との衝突ですね。
第58寿和丸転覆、乗組員「船底に衝撃」
2008年07月23日 | 社会・歴史
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/f6f2f4c79388059153e8c1233200603a
2001年に突然浮上してきたアメリカの原子力潜水艦と衝突した発生した愛媛の水産高校のえひめ丸事件では原潜に民間人が多数乗船していたので公になる。
ところが、1981年突然浮上した戦略原潜ジョージ・ワシントンと日本の貨物船日昇丸(2350t)が衝突して二名が死亡するが、米軍は救助せず当て逃げする。
2008年千葉県犬吠埼沖で「第58寿和丸」(全長38メートル、135トン)が船底に強い衝撃を受け転覆し死者4人、行方不明者13人を出した事故では原因が不明。漁船としては大型で鯨との衝突程度では沈没しないので多分これも原潜の当て逃げです。
天網恢恢
対米従属命の人物が自己責任を主張し、米軍に当て逃げされていたとしたら大笑いですね。

世界基準とは180度違っていた日本の政府やマスコミの自己責任論の不思議ですが、
これは単独の事件では無くて人質事件の4ヶ月前の1003年11月29日の日本人外交官2名の殺害事件と関連している可能性があります。
「米軍誤射説否定」の政府報告書は矛盾
2008年03月24日 | 軍事、外交
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/6bd3cfb2c59ce65b04f7f3f6db23beae
状況証拠では限りなく米軍の銃撃ですが,日本が初めて海外派兵する直前だったので外務省が必死になって揉み消したのでしょう。
無茶苦茶なイラク人質に対する自己責任論の不思議ですが、これは余りにも時期が悪かった。
時期が近すぎたので、政府が気をまわし過ぎてイラクの人質事件に対して過剰反応した結果です。

投稿: 宗純 | 2013.06.27 09:50

 散歩中の交通事故と戦場ルポライターの地雷原での事故を混同したようなご意見にみえる。休暇をとってのレジャーのアウトドアと、外務省の渡航延期勧告中の活動家の遭難事件を同列にはできない。
 海や山を楽しむ冒険旅行と戦場のジャーナリストの自己責任が同質なんだろうか? むしろあなたのご意見には、自己責任の議論とは別次元の、溝に落ちた犬を叩きまくっている左翼活動家特有の底意地の悪さが見え隠れしている。
 念のためネットで検索したら、あなたとおなじ趣旨の発言がゴロゴロとでてきた。

投稿: 罵愚 | 2013.06.28 05:32

まだ、このようなネットウョがブログに張り付いているのですね。
瀬戸さん。今のように意味不明のヘイトコメントを放置するのは、これはブログ管理者としての責任は重いですよ。
今回のヨット遭難事件は、読売テレビの営業(趣味の世界ではなくて仕事で日テレ『24時間テレビ』放映日時に合わせた)であった可能性が一番高い。
それなら、世間によくある、納期に間に合うように無理をして起きた労災事故ですよ。
不思議な労災事故?『押尾学事件より悪い片山右京遭難事故』
2009年12月20日 | スポーツ・文化
http://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/6432860a16a6f27d0c73fd7218c0ad58?fm=entry_awp

投稿: 宗純 | 2013.06.28 08:53

 そうですか、辛坊のヨット遭難はテレビ局の労災事故ですか。わたしは値札どおりの休暇中のレジャーだと信じていました。しかし仮にこれが“不思議な労災事故”だとしても、渡航延期勧告中のイラクで監禁されて、解放後に「再びイラクに戻りたい」と発言して自己責任を追及された高遠菜穂子と比較したとき、ふたりの“自己責任”については、おおきな隔たりがあって、同列に論じた元記事には違和感をもちます。
 もちろんネットウヨのたわごとを放置するのはブログの管理不足だなんて、5.15の青年将校の「問答無用」を連想させる全体主義への違和感ほどではありませんがね(笑)。

投稿: 罵愚 | 2013.06.30 04:30

宗純さん。
罵愚さん。
こんにちは。
今、北海道に来ています。
ちょっとバタバタしているので、お二人のコメント拝見しながら、考えておりますが、詳しくここに書く時間がありませんのでご容赦を。


宗純さん。
いつも詳細な背景をお教えくださってありがとうございます。
参考にしています。
なお、罵愚さんのことですが、私とはネットでの付き合いは長いのです。私も初めてコメントをいただいた時は「ネットウヨ」の方かと思いました。
とくにイラク戦争についてはかなり議論しましたが、
お互いに平行線でした。この問題についてはお互いに違う立場です。
が、経済の問題やその他の話題では楽しく意見を交わしています。
だから罵愚さんとはお互い是々非々の関係です。
ヘイトコメントだから削除なんてしないです。


罵愚さん。
ウウウム。
私は「悪意」でこの文を書いたのではないので悪しからず。

投稿: せとともこ | 2013.06.30 15:59

読売に騙されて未だ自己責任云々を言っている、お人好しの大馬鹿者がいるとは日本の劣化も甚だしい。
そもそも2004年のイラク人質事件以前では、
こういった場合に外国では左翼云々など政治心情などそれまでの対立を超えて一致団結、自国民の救助に全力を尽くす。
人質の帰国時には大統領とか首相が空港で出迎えて心労を労うのが、普通の国の決まり事なのです。
もちろん我が日本国でも事情は同じ、少しも違いが無い。
この場合には、被害者の主義主張や言動などは何の関係も無い。
そもそも卑しくも日本が主権がある近代国家を名乗るなら、2004年のように国民を無条件に助けない(色々と条件を設定して難癖をつける)との選択肢は最初から無いのですよ。
このネットウョは国家とは何かとの根本的なものを勘違いしている。
ところが2004年だけは、この国家の大原則を逸脱して突然被害者の救出よりも自己責任が強調された。
摩訶不思議な出来事が突然起きたのが、
これは日本人外交官2名の射殺事件の4ヵ月後だった。
日本政府が過剰反応したのでしょう。
今までの長い歴史で偏狭なナショナリズムが国家を危機に陥れた例は数知れないが、その逆はゼロである。


読売の『24時間テレビ』は今年は盲人ヨットマンと辛坊治朗の太平洋横断だが、昨年は女性タレントと盲人女性のキリマンジャロ登山。
素人を使ってどんどん危険度をエスカレートさせていたのですから、今回でなくても、何時かの時点での遭難発生は確実だった。
航海が読売の企画である事実とか出帆直前に漏水が有り応急処置したなど、自分でブログで書いていたが、救助された直後に全文を削除。
リーマンショック時のローマのG8財務大臣会議の記者会見で泥酔してろれつの回らない中川昭一に対して、
『あんな○○(ピー音)、見たことない!』
『オメオメと日本に帰ってくるんじゃねぇ!』
と、テレビで全国に向かって発言している。
一応自分の発言をおぼえているのか、今回の騒動で、自分でも、
『どの面下げてと言う思いです』と一応、反省らしいことを口にしているが、
自分で言った責任上、他は良くても辛坊治朗だけは日本に帰ってきては駄目です。

そもそも酒癖が悪いことで有名だった中川昭一を泥酔させたのは読売の美人記者だった事は、如何も確実な事実のようです。
口から出まかせの無責任な電波芸者の辛坊治朗本人よりも、
ナベツネなど読売本社の役員連中の方が責任は重いでしょう。

投稿: 宗純 | 2013.07.01 10:32

自己責任バッシングは見苦しいんですが
なんとまあ~。
皮肉ですねえ。


瀬戸さんに同感です。

無事帰ってきてくれたことは喜ばしいです。
でも自分がきつく批判した人に「ごめんなさい」と言ってほしいです。

投稿: あゆ | 2013.07.08 13:14

宗純さん。
あゆさん。

今度は安藤選手のバッシング、それに続くアレコレ。
この騒動をみていると、なんだか情けなくなるのです。
もっともっと成熟しなきゃいけないんだな、、、と。

この問題もいずれ考えて行きたいです。
その折はまたご意見くださいね。

投稿: せとともこ | 2013.07.10 16:43

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