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2014.07.30

第一世界大戦 あれから100年

第一世界大戦は私にとってはあまり馴染みのないものです。
尤も戦後生まれの私ゆえ第二次世界大戦も馴染みが無いと言えば、ないのだが。
映画「西部戦線異常なし」やヘミングウェイの「武器よさらば」などを思い出すのが精一杯です、、、

さて、今年は第一世界大戦勃発100年と言う事で関係諸国は色々と企画をしているようです。
ヨーロッパではいまだ記憶に新しい戦争なのです。
とくに、きっかけとなったサラエボ事件のボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボでは「ラテン橋」たもとの現場に朝から観光客を中心に多くの人が訪れたそうです。
「英雄かテロリストか」今なお意見の分かれる暗殺犯ガヴリロ・プリンツィプ。

さて、さて。
サラエボ事件第一世界大戦のきっかけとなった事は誰でもが認める事ですが、一ヶ月後7月28日にオーストリアがサラエボに宣戦布告するまでの流れは研究者によっても様々な見解があるようです。
wikipediaによれば以下のような原因が複雑に絡み合って戦争への道が開かれたとあります。
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一般的に第一次世界大戦の原因には複合要因が存在するとされている。それらの内の幾つかを下にあげる。
• 普仏戦争以来数十年間大規模な戦争はおきていなかったことによる戦争記憶の風化
• 未解決の領土問題
• 複雑な同盟関係(三国同盟、三国協商、日英同盟など)
• 複雑かつ断片化した国家統治
• 外交における通信の遅延、意図の誤解
• 軍拡競争
• 軍事計画
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またwikipediaは別項目として「外交官たちが起こした戦争」というのがあります。
それによると、オーストリア外相レオポルト・ベルヒトルト伯爵の思惑が大きく世界を動かしたというのです。
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ベルヒトルトは対セルビア強硬策をとり7月23日セルビア政府に10箇条のいわゆる「オーストリア最後通牒」を送付。48時間以内の無条件受け入れを要求。セルビア側は一部を除き要求に応じたが、ベルヒトルトはこれに満足せず7月25日に同国との国交断絶に踏みきった。皇帝フランツ・ヨーゼフ1世や二重帝国のハンガリー首相であったティサ・イシュトヴァーンはセルビアとの開戦に慎重であったが、ベルヒトルトはこれらを押し切る形で7月28日の対セルビア宣戦布告を主導し、ここに第一世界大戦の幕開けとなった。
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さらに、この項目には「外交文書の捏造」が当時は多かったと指摘もしています。
相互の誤解がさらに戦争を拡大していった一因であることは間違いなさそうです。

当初はオーストリアはセルビア相手に数ヶ月で終わると思っていたようですが、じつに4年半も続きました。Wikipediaにはその理由を次のように書いてあります。
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機関銃の組織的運用等により防御側優位の状況が生じ、弾幕を避けるために塹壕を掘りながら戦いを進める「塹壕戦」が主流となったため戦線は膠着し、戦争は長期化した。この結果、大戦参加国は国民経済を総動員する国家総力戦を強いられることとなり、それまでの常識をはるかに超える物的・人的被害がもたらされた。
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長期にわたった戦争は膨大な犠牲者を生み出し、ついに終局へと向いました。戦闘員の戦死者は900万人、非戦闘員の死者は1,000万人、負傷者は2,200万人と推定されてい る。国別の戦死者はドイツ177万人、オーストリア120万人、イギリス91万人、フランス136万人、ロシア170万人、イタリア65万人、セルビア 37万人、アメリカ13万人。
ため息が出ます、、、
いかに戦争が無益で無慈悲で無駄なものかと思います。

さて、
この戦争での日本の役割はまた別の記事で改めて考察していきたいと思います。

こうして多くの被害をもたらした戦争の戦後処理はそれぞれの国に大きな影響を与えた事は言うまでもありません。
そしてを再び戦争をしないようにと、教訓を導き、反省し、誓い、国際連盟ができました。
しかし、
その過程のなかで不満を抱いた敗戦国は次の戦争への道をひた走り、第二次世界大戦へと国際社会は再び戦火にまみえる事となりました。

こうした事態を見ながら、ユーゴ情勢に詳しい友人の千田善さんは以下のように述べます。
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たくさんの犠牲者を出したのに、30数年後にはふたたび世界大戦(第二次)をするぐらい人間はバカなので、気を付けなければいけません。このため 20世紀は「戦争の世紀」と呼ばれます。最近では、前の戦争(第二次大戦)から69年もたっているので、とくに気を付けなければなりません。
戦争を起こすのは政治家。終わった後になってから、「いや、戦争をするつもりではなかった」「すぐに終わると思っていた。想定外だった」「申し訳なかったねえ。悪い悪い」って、きっというんですよ。彼らは。
(千田さんのFBでの発言=ご本人から許可を頂いています)
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千田さんのご指摘の通り。
死屍累々と積もった戦争犠牲者を前に、政治家が後から「ごめん、ごめん」「こんなつもりじゃなかった」と言われても、犠牲になるのは私たち庶民なのです。
命への敬意も深い考えもなく、利益だけで戦争への道を突き進む事はごめんです!!!

世界では紛争は絶えません。
イスラエル問題。
ウクライナ問題。
そして民族の問題。
以前、サッカーのストイコビッチ選手に付いて記事を書いた事があります。そこで私は以下のように書きました。
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いつでも、政治は、
あらゆるものを利用していきます。
しかし、
民衆の知恵は、そんな政治に巻き込まれないくらい
豊かで、逞しく、またしたたかでもあります。
もし、今回のような事柄が、
中国や韓国であったとしても、
そのことで、即「かのくには、、、」と判断することなく、
物事の本質を、
等身大、実物大にみていく必要を感じます。

民族、宗教の問題などデリケートな問題。
政治、経済の問題など現実的なこと。
それらを、すべて抱え、包み込みながら、
さらに、超えていくものが、
スポーツや音楽、芸術だと思います。
それは、
人間としての、もっとも原始的なエネルギーに起因している部分でもあるからです。
すべての
しがらみを超えて
「人間である」というただ一つの原点に立ち戻って、
スポーツや音楽、芸術を楽しんで欲しいと、
心から
こころから
願ってやみません。
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心から願う、と言う行為がなぜか吹き飛ばされて行くような体感不安を感じるこの頃。
今、日本が直面している事態は「戦争前夜」を思わせるような不穏なものを感じます。
集団的自衛権の行使容認を閣議決定だけでする、という安倍さんの乱暴なやり方に代表される所のアレコレの政治の動き。
その一つひとつが戦争への確かな一一里塚であることを、さらにさらに声を大きくして伝えねばと思うものです。

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2014.07.28

柳家三三・桂吉弥 ふたり会

昨日、「柳家三三・桂吉弥 ふたり会」に行って来ました。
会場は紀伊国屋サザンシアター。

暑い日でビルのコンクリートや舗装された道の照り返しの熱い風がムッと体にかかり、汗ビタになりながら
新宿高島屋にお昼ごろ到着。
夫とランチをすませ、
会場へ。
既に多くの方が座席についていました。
落語ブームはまだまだ続きそうです。

つい先日は小三治さんと言う人間国宝がまた新たに生まれたし、とても嬉しいことです!!!
さて、番組は以下の通り。

桂そうば『普請ほめ(序)』
柳家三三『転宅』
桂吉弥『宿屋仇』
~仲入り~
桂吉弥『七段目』
柳家三三『殿様と海』

Img_0218_2

そうばさんの「普請ほめ」は、新築の家を褒めて小遣いをもらおうと言う与太郎噺。
「牛ほめ」と言うのが本当なのかな???
最後に秋葉神社のお札で「屁の用心」という落ちにする話らしいが、今回は時間の関係でそれは無し。
そうばさんの熱演。
ただ、小物の使い方とか、まだ熟れていない感もしたが、
これからに期待!!!

ついで三三さんの「転宅」。
古典落語の演目の一つ。原話は、天明8年(1703年)に出版された「はつわらい」の一編である「かたり」。
三三さんの女語りは色気があってゾクゾクしますねぇ。
なにしろ優男で目の芸が凄いから、なんだか見ている方もクラクラとして恥ずかしくなります、、、

その次は吉弥さんの「宿屋仇」。上方落語の演目の一つ。「日本橋宿屋仇」とも言う。東京では「宿屋の仇討」「甲子待」との演目名で演じられる。
吉弥さん熱演。
熱演なのだが、三三さんのヌラリクラリの後なので、聞いている方は少々つかれたのです。
ちょっと青いのかな?吉弥さん。
もう少し緩急があったら良かったのでは?

ウルサイ宿泊客3人のそれぞれの様子や違いが分かりにくくて、途中睡魔が襲ってきました、、、

さて、中入り後は吉弥さんの「七段目」。
吉弥さんは歌が上手で声がとても響くから、七段目のような演目は力が入って良かった。
ただ、「宿屋仇」と微妙に雰囲気が重なってように思い、少々残念。

最後は三三さんの「殿様と海」。三遊亭白鳥さんの創作。
こちらも吉弥さんに負けず熱演。
座布団をまぐろに見立てての演技に力が入っていました。
いつもノッタリベッタリ口調で女役のシナをつくるのが得意な三三さんが、
勇ましい(?)姿で座布団にまたがり「イルカに乗った少年」よろしくマグロに乗った殿様を演じるのは面白かったです。

と、言う事で、
とても楽しいひと時を過ごしました♫

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2014.07.22

夏の野沢温泉

この週末は野沢温泉に行って来ました。
夫はトレランに参加。
トレランとはトレイルランニングのことで、陸上競技の中長距離走の一種で、舗装路以外の山野を走るものをさします。

一方、私は温泉湯治。
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野沢温泉には子どもが幼かった時、スキーに行った事があります。
雪の質がよくて下手な私でも上手に滑れるような気がする快適なコースがいっぱいある楽しいスキー場と言う印象が残っています。
町営の温泉はスキーの後の楽しみでもありました。
13軒ある共同浴場があって、地元の湯仲間という組織によって維持管理運営されているそうです。
観光客にも開放されており、無料または寸志で入浴できます。
当時、私は美人になるという熊の手湯に入ったのですが、さてさてその効果は???

そんなスキーで持っていると思われた野沢が町おこしとでも言うのだろうか、マウンテントレイルを開催して今年で4回目。今回は参加者は700人くらいでした。
温泉町を駆け巡り、パワースポットを訪れ、山を登る。
山登りとウォーキングとランニングを堪能できる楽しいスポーツが繰り広げられました。
これからもっと周知されるようになれば増えていくだろうと思います。

夏のスキー場は寂しい。
IMGP0810

賑やかに過ごしたスキー客のざわめきを残して今はただ次の季節を待っているリフトがさらに侘しさを募らせます。
IMGP0811


このスキー場のすぐそばに日本スキー博物館と言う建物があります。
IMGP0819

IMGP0802

スキーの歴史や長野オリンピックのこと、またスキー板の変遷などが展示されていて興味深い博物館でした。
間宮林蔵の絵が絵画としては初めてスキーが描かれていたものだと知りました。生活の中に根付いている歴史がそこにはありました。
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江戸時代後期、間宮林蔵が樺太探検をした際の報告書『北蝦夷図説』(1808年)に、スキーに似た雪具をつけた人の図が描かれています。これが、日本初のスキーに関する記述と思われます。
北海道デジタル図鑑より引用http://www1.hokkaido-jin.jp/zukan/story/05/06.html
=========

またスキーは戦争の時は山越えのための「戦いの一環」として扱われた事。
野沢温泉出身の「神風隊」森史郎さんのことを知り、胸が痛み、思わず涙している自分がいました、、、
森さんは野沢温泉出身と言う事でスキーのジャンプがお好きだったそうです。
彼が神風特攻隊に入ったのも「大空を翔けた」かったのでしょうか。
22歳の若さで散っていきました。
平和の大切さを改めてしみじみと。

戦後、スポーツとして定着していく過程をオリンピックとの関わりで案内していました。
また高円宮さまのスキーやワックスなども展示されていて他ではみられないものがあり、
とても面白い博物館です。

いろんな季節の顔をそれぞれにみせる高原の町にある野沢温泉。

ちょっと週末のひと時を過ごしました。

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2014.07.20

キャンドルサービスのお誘い ガザへの祈りをこめて

【拡散希望】緊急行動です。

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7.21 NGO緊急集会とキャンドル・アクション
STOP! 空爆 ~ガザの命を守りたい~

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 7月8日から始まったイスラエルによるガザへの軍事攻撃によって、
死傷者の数は増え続けています。イスラエル軍は人口密集地への空爆など
を繰り返し、多くの女性、子どもが犠牲となっています。
一方、パレスチナ武装勢力も応戦し、イスラエルに向けてロケット弾を無差別に
発射しています。一般市民を意図的に標的にする行為は戦争犯罪であり、
絶対に許されることではありません。
さらに16日、イスラエル軍はガザ北部住民に避難勧告を出し、
空爆を強化する姿勢を見せています。

 7月21日に、開発支援、人権、フェアトレード、宗教交流など、さまざまな形で
パレスチナに関わる市民団体が結集し、市民を巻き込む無差別攻撃を直ちに
停止するよう訴えます。
また、パレスチナ、イスラエル双方で犠牲になったすべての人びとへの哀悼の意を表し、
キャンドル・アクションを実施します。

 ぜひ皆様もご参加ください。

◆日時:2014年7月21日(月・祝日)  
    18:30開始(18:00受付)~20:00終了

◆場所:明治公園 仮設ステージ
  JR中央線「千駄ヶ谷」下車 徒歩5分
都営地下鉄大江戸線「国立競技場」(E25)下車 徒歩2分
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access086.html

※当日、公園内に誘導スタッフを配置します。
※少雨の場合も集会は決行します。

◆参加費:500円

【内容】若干の変更の可能性あり。
・ガザからの訴え/日本からガザへのメッセージ
・多様な宗教界からの連帯と哀悼の祈り
・キャンドルを使った人文字でのメッセージ

【主催団体】(順不同)
ヒューマンライツ・ナウ/アーユス仏教国際協力ネットワーク/
アムネスティ・ インターナショナル日本/パレスチナ子どものキャンペーン/
ピースボート/ セーブ・ザ・オリーブ/パレスチナの子どもの里親運動/
パレスチナの平和を考える会/APLA/日本国際ボランティアセンター (JVC)/
国境なき子どもたち (KnK)/サラーム・パレスチナ/パレスチナ・オリーブ/
オルター・トレード・ジャパン

【賛同団体】
国際協力NGOセンター(JANIC)

【この件に関するお問合せは】
日本国際ボランティアセンター(JVC)  TEL:080-7942-2388
ピースボート TEL:090-6015-6820

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2014.07.18

誰がとくか「ゴルディオンの結び目」

胸が痛くなるニュースが続きます、、、

マレーシア機はウクライナ親ロ派が「撃墜」か、東西対立の懸念
情報が錯綜しているようで確かなことはわかりませんが、
民間機が撃墜されたことは事実。
大勢のかたの命が一瞬にして奪われました。
ご家族の無念を思うと、本当に辛いです。
ご冥福を祈ります。
そして、こんな事が再び起きないように祈るばかりです。

経済・政治・国際 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2014.07.17

ろくでなし子さん事件についてツラツラと

FB(フェイスブック)から「ろくでなし子さん早期釈放」と言うネット署名がメールで届きました。

一躍「時の人」となった”ろくでなし子さん”
もうご存知の方も多いと思います。(私はこの事件まで知らなかった)

最初になし子さんのツィッターから写真を見た私の感想は「かわいいじゃん!!!」です。
ご本人もその作品も。
なし子さんの主張によると「性器も体の一部であるし忌み嫌って隠すものではない」というものです。
実際、彼女の作品はアッケラカンとしてエロチックとはかけ離れていました。
確かに
隠す事によって想像の翼が働き、ことさらに淫靡なものになっていくことはあるでしょう。
「ちょい見せ」と言うのが一番「妖しくも麗しいもの」だと思いますね。

さて、
今回の逮捕容疑は「3月、インターネットを通じて自身の陰部の3Dデータを香川県の男性会社員(30)に配ったわいせつ電磁的記録頒布の疑い」と言うものです。

「わいせつ電磁的記録」って言葉には笑ってしまった、、、

私個人は「なし子さんは別にだれかを傷つけたわけでもない」から逮捕は行き過ぎではと思います。
彼女の逮捕に反対の方々の意見を読むと、なし子さんの作品によってみんなが笑ったり、癒されたり、あるいは改めて自分を見つめたりとする人が多かったのではと思うのですが、、、

さてさて、上記のニュースにもあるように、この事件をきっかけに「わいせつ」についてまた議論が盛り上がるだろうと想像します。
「わいせつ」と言えば過去には「チャタレイ−裁判」が思い出されます。
この時も世間の耳目を集めましたが、結論はゆれていました。
時代とともに変わるのでしょう。
wikipediaには次の説明があります。
=============
わいせつという概念は、法的に定義された概念であるものの、時代と場所を超越した固定的な概念ではない。何がわいせつであるか否かは、その時代、社会、文化に対応した一般人の性に関する規範意識を根底に置きながら、社会通念によって相対化され、これに対して具体的に判断されるものである。したがってある時代や状況における「猥褻」の判断が普遍的に他のそれにおいて適用されるわけではない。
=============

時代とともに概念や定義が変わってくるのは当たり前の事ですね。
ネットでの意見にも多く見られるのですが「性器を神輿にしている神事や祭事はいっぱいある」と言うものです。
その通りです。

私もこの事件を聞いたとき、すぐに日本のお祭りを思い出しました。
神事は男性と女性の交わりを五穀豊穣を願っての思いとしたのでしょうね。
以前、「奈良の石」についてチョット纏めようと思った事があり、ネットで調べていました。
そしたら見つけたんですよね。飛鳥坐神社のお田植神事「お田植祭(おんだまつり)」。
写真をみてをビックリしました。
思わず笑い転げてしまった。
夫婦和合の所作として種まき前の胤付けの意で、天狗とオカメが性行為を踊るのですが、これが凄い!!!
子宝祈願のお祭りでもあると言う事で若い夫婦やカップルがいっぱい来ているとの事です。
奇祭として知られていますが、実におおらかです!!!
どの方もみんな幸せそうに笑っていました。
私も夫と機会があれば観光に行って観たい。

さて話は変わって。
今回のなし子さんのような「女性器」を女性自身が見る、と言う動きは実は1880年代頃のウーマンリブの時代にもありました。
「自分の女性器の形をじっくり見てみよう」というワークショップです。
この活動がどこまで浸透してその後どうなったのか私は知らないのですが、女性問題の本でこんなワークショップがあることを当時知りました。
女性は男性と違って「形」を見る事ができないから、その分悩んでいる人も多いのかもしれませんね。

いずれにしても、
なし子さんのような活動で逮捕されるとしたら「そんな時代」はゴメンです!!!

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2014.07.15

憲法9条にノーベル賞を

参院予算委員会の国会中継が今、行われています。

集団的自衛権についての議論は深まるどころか、ますます矛盾が出て来ています。

さて、ネットでは「憲法9条にノーベル賞」と言うキャンペーンを行っています。
以下のサイトから入る事ができます。

http://www.change.org/ja/キャンペーン/世界各国に平和憲法を広めるために-日本国憲法-特に第9条-を保持している日本国民にノーベル平和賞を授与してください-please-award-the-nobel-peace-prize-to-the-japanese-citizens-who-have-continued-maintaining-this-pacifist-constitution-article-9-in-particular-up-until-present?recruiter=126430505&utm_campaign=signature_receipt&utm_medium=email&utm_source=share_petition

もしよろしければ署名下さい。

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2014.07.14

ドイツ優勝

W杯。
終わりました。

ドイツが優勝。
おめでとうございます。
ゲルマン魂、炸裂でしたね、、、
ドイツの友達にメールを送らねば。
4年前は準決勝でスペインに敗れたドイツ。
その時、私は夫とスペインにいたのですが、あの時、ドイツ人とスペイン人と一緒にテレビ観戦しました。
結果はスペインが勝って、町はもの凄いお祭り騒ぎ。

今頃、ドイツはどんなに盛り上がっているか。
さて、
MVPはアルゼンチンのメッシでした。
メッシ、失意のMVP 悲願の優勝逃し「個人表彰は何の意味もない」【ワールドカップ】と言うニュースにもあるように、無念さが伝わってきます。
それにしても、
終わるとやはり寂しいですね。
次はロシア。

日本代表の動きにも注目です。
そう言えば、日本から審判として笛を吹いた西村さんもお疲れさまでした!!!
また日本のゴミ拾いも話題になり、「文化遺産」と賞賛され得ました。
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サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、日本代表の試合後に日本人サポーターが観客席のごみ拾いをしたことをたたえ、リオデジャネイロ州政府は11日、サポーター代表として駐リオ日本総領事や地元日系団体代表を表彰した。(上記ニュースより)
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2014.07.11

白蓮の歌

晶子の未発表歌2首 愛知の料理店で発見と言うニュースが6月に出たのですが、
その中にも有るように「花子とアン」のもう1人の主人公柳原白蓮の歌もあったそうです。

「朝化粧五月となれは京紅のあをき光もなつかしきかな」。

ドラマよりもドラマチックな白蓮のたおやかな歌を詠むと、あの時代の女性たちが真摯に生きた証を見るようで、とても嬉しいです。

さて、ドラマの方は、はっきり言ってメチャクチャ。

なんだか白蓮にも村岡花子にも申し訳ないようなストーリの進みに
ちょいともどかしい思いをしています。

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二枚舌外交か、安倍さん

集団的自衛権 首相“二枚舌”外遊 外国では「法基盤一新」  国内では「変わらない」と言うニュース。

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ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアの3カ国を外遊中の安倍晋三首相は各国で、自らが掲げる「積極的平和主義」と集団的自衛権行使容認に向けた「閣議決定」について説明を重ね、「安全保障の法的基盤を一新した」などと発信しています。国内での発言とは大きく異なり、その二枚舌ぶりが目立ちます。

首相は8日、オーストラリア連邦議会での演説で、「なるべくたくさんのことを諸外国と共同してできるように、日本は安全保障の法的基盤を一新しようとしている。法の支配を守る秩序や、地域と世界の平和を進んでつくる一助となる国にしたい」と語り、集団的自衛権の行使にむけた憲法解釈変更の「閣議決定」を誇示しました。
(上記ニュースより)
===============

あらら。
やはり。
やっぱり。
そうですか。

国民には例のお母さんとあかちゃんのイラストで「自国民を守る」話に終始した安倍さんだが。

国外では「いまや立派な軍事国家」になりました宣言がぁ。

ウウウム。

と、言う事でこの先、どうなるかキッチリと見ていきたいです。

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2014.07.10

野々村県議の嫌疑?

噂の野々村議員、辞職するのでしょうか???

「号泣議員」辞職で幕引き? オンブズマン「監査請求や訴訟に発展する可能性も」と言う記事が弁護士ドットコムのHPから出ています。

辞職するのは大いに結構としても、その前に説明責任はありますよねぇ。

この問題、野々村県議だけの問題ではないと思います。
このさいだから、きっちりと調べてもらいたいものです。

弁護士の上脇さんがブログで詳しく書いています。
是非ご覧下さい。

Dd02d5c1_2

写真は吉村智樹さんのツィッターから。
https://twitter.com/tomokiy/status/484488628484067328/photo/1 


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アルゼンチンが決勝へ

今日のアルゼンチンオランダ戦。
凄かったですね。
レベルが高い。
これぞ「世界」という感がしました。
昨日のドイツ、ブラジルが少々残念だっただけに、今日は手にあせ握りながらの観戦。
延長後半10分にはドキドキ心臓がなりました。

そしてPK.

オランダは前の試合もPKだっただけに、
余裕では、と思ったのですが、
サッカーの神様はアルゼンチンに微笑ました。
それにしてもメッシー、可愛いな♡

と、言う事で決勝はアルゼンチンとドイツ。
3位決定戦はブラジルとオランダ。
どちらも目が離せません。

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2014.07.09

ドイツが勝ちました

開催国ブラジルの惨劇…同国W杯史上最多7失点でドイツに敗れ終焉

こんなこともあるんですね。

私もLIVEで観ていたのですが、前半の3点目からの怒濤の攻撃には唸るばかりでした、、、
ウウウム。
まるでターミネーターのようなドイツ人選手。
さすがゲルマン魂と、家族中で唸っていました。

ネイマールのいないブラジルが、こんな風に崩れるとは。

分からないものですね。

さて、明日はどうなるか。
楽しみです。

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2014.07.08

防衛省HPに「集団的自衛権、許されない」 7日に削除  というニュース

防衛省HPに「集団的自衛権、許されない」 7日に削除と言うニュース。

==============
集団的自衛権の行使を認める1日の閣議決定以降も、防衛省がホームページ(HP)に「集団的自衛権の行使は、憲法上許されないと考えています」との文章を載せていたことがわかった。ツイッターで「防衛省は(行使に)反対」「集団的自衛権は違憲と明記」と話題になっていた。同省は7日、文章を削除した。

 防衛省によると、文章を掲載していたのは「憲法と自衛権」について解説したHP。外部からの問い合わせを受けて削除。「記述を修正しています」と赤字で記した。担当者は「更新が遅れた。うっかりミスで、他意はありません」と説明している。

(上記ニュースより)
===============

ツィッターでは昨日当たり、評判になっていましたが、、、

私も早速、自衛隊のHPに行き、「集団的自衛権は違憲」と明記してあるのを確認しました。

速攻で削除されたのですねぇ、、、

フゥウウム


今日も多くの方と話をしましたが、
皆さん、この事態には危惧を感じています。
アメリカ人の友人も、安倍さんの「やり方」には強い不信を抱いていてました。
私に「もっと多くの人に語っていくように」と言いました。

安保法案、提出は来年に 地方選への影響懸念し先送りと言うニュースにもあるように、政府も自分たちのしていることが国民の理解を得ていない事は承知しているのでしょうね。
これから法整備まで、いろいろとありますが、
少しでも多くの方に伝えていきたいです。

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2014.07.07

七夕台風

今日は七夕。
一年に一度、織り姫と彦星が会えるというその日ですが、、、
残念ながら雨ですね。
でも空の上なら大丈夫か。

さて、台風が気になります。
台風8号 沖縄に特別警報を出す可能性と言う事で沖縄地方の皆さん、どうぞお気をつけて下さい。
またこの台風、梅雨前線を刺激するため、日本国中どこでも大雨のおそれが有ると言う事で厳重警戒です。

それにしてもこの時期の台風と思うのですが、
過去にも七夕の時期に台風がくることは何度かあったようで、
大きな被害が出ています。

今後の進路、しっかりチェック!!!

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2014.07.06

「赤い指」を読んで

東野圭吾「赤い指」を読みました。
本の裏表紙には以下のように書いてあります。
==============
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。
===============

私の大好きな加賀恭一郎シリーズ。
と、言う事でテーマは「家族」。

なかなか重い作品でした。

やりきれない思いから逃げたくなる。
が、逃げる事はできない。
目の前の一瞬だけやり過ごそうとする。
それが却って事態をこんがらからせる。

そんな場面が何度もなんども出て来て、
その視点がいろんな人のため、話はさらにややこしくなり、
もつれにもつれた家族の有り様を、
東野さんは、鋭く深くそしてやさしく切り取ったと思います。

悲しい、哀しい作品でした、、、

なんとか登場人物のみんなが「その後」の人生を幸せに生きていってもらいたいと、願わずにはいられない作品。
読み終わった後のため息が半端ではなかったです。
でも読み応えのある凄い作品だと思います。

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オランダvsコスタリカ戦

今朝のオランダとコスタリカ戦。
本当に凄かったですねぇ。

コスタリカの守備がポストも含めて素晴らしかった!!!
何度も、「オランダがゴールか」と言うシーンがあったのですが、
GKのナバスがとにかく凄い。

好守連発で3度目MOM…コスタリカGKナバス「PK戦は負けじゃない」と言う事で本当に刺激なシーンを何度もクリアしたナバス選手に改めて敬意を表したいものです!!!

それにしてもオランダの監督は噂通りの名匠ですね。
延長後半ギリギリまで3枚目のカードをきらず、試合の流れをみすえる忍耐と言うか根性は並大抵のものではなかったと思います。

そして、ホイッスルがなる直前に投入されたGKのクルル。
期待通りの仕事をして2本のPKをとめ、オランダに勝利を導きました、、、
ウウウウンン。

マンガになるなぁ、、、
凄いよ。

こうして改めてW杯をみると、世界のレベルはやはり高い。
日本は残念だけれどまだまだです。
でも、まだまだだから「伸びしろ」が大きいと言う事で。
これからのサムライジャパンの活躍に大いに期待していきたいものです、、、


なにはともあれ、今大会のベスト4が出そろい、
ますます目が離せなくなりました!!!

ニューカッスル(イングランド)でプレーする26歳。ユース代表で経験を積み、23歳でA代表デビューを果たした。PKを含むシュートへの反応は抜群。しかし、足技に難があり、ファンハール監督が2年前に就任すると、冷遇された。それでも23人のW杯メンバーに残ったのは「長身(193センチ)で腕が長く、PK戦に最適なGK」(監督)だったから。

 大会で1度訪れるかどうかの舞台を、クルルは待っていた。「延長に入り、ずっとPK戦のことを考えていた。W杯のピッチに立てるかもしれない、夢がかなうかもしれないって」。重圧のかかる修羅場を望んでいた。5本のシュートすべて、読みを当てた。2本目を止め、5本目を左手ではじき出し、チームに準決勝に導いた。歓喜の輪の中心になった。正GKのシレッセンと、固く抱き合った。(中川文如)

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2014.07.05

立憲デモクラシーの会から

安倍内閣への抗議声明が立憲デモクラシーの会から出ました。
内容は以下のとおり。

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*7月4日に記者会見を通じて公表した抗議声明を掲載いたします。ご一読願えれば幸いです。

安倍内閣の解釈改憲への抗議声明 

                                    2014年7月2日

                                立憲デモクラシーの会

 安倍内閣が7月1日、閣議決定によって憲法9条の政府解釈を変更し、集団的自衛権の行使を可能にする方針を示したことは、憲法の枠内における政治という立憲主義を根底から否定する行為である。これは、一内閣が独断で事実上の憲法改正を行おうとするに等しく、国民主権と民主政治に対する根本的な挑戦でもある。

 私たちは先に、以下のような論点を示した(6月9日)。

1 解釈改憲は憲法に基づく政治という近代国家の立憲主義を否定する。

2 首相が示した集団的自衛権を必要とする事例等は、軍事常識上ありえない「机上の空論」であり、強硬策がかえって危険を高めることを無視している。

3 「必要最小限度」の集団的自衛権の行使は不可能である。

4 東アジアで求められているのは、緊張の緩和である。

このたびの閣議決定は、以上の論点に照らし、とうてい容認できず、ここに強く抗議する。

A 暴走する政府は民主政治を破壊する

 与党間の協議過程は、不誠実を極め、国民の生命を守る政府としての責任感が欠如したものであった。安保法制懇の報告を受けた記者会見(5月15日)で安倍首相は、現実性のない事例を示しつつ、「私たちの命を守り、私たちの平和な暮らしを守る」ために集団的自衛権の行使が不可欠であると訴えたが、その際に彼は、イラク戦争のような戦闘に参加することは今後も決してなく、国連決議による集団安全保障への参加もないと明言した。しかし、その後の与党協議の中では、機雷掃海等をめぐって、集団的自衛権に加えて集団安全保障への参加も求めるなど、幾度も前言が翻された。

 この場当たり的な解釈変更の強行過程そのものが、不幸な戦争の経過を思い起こさせる。国民の生命を守る名目で始められた戦闘は、泥沼に引き込まれるように全面的な戦争に移行したが、与党協議は、こうした際限のない拡大を再現しているかのようである。機雷除去であれ、ひとたび武力行使に加わった後に、自衛隊が「必要最小限」の範囲で引き返せるとは机上の空論に過ぎない。しかも、武力行使の範囲をなし崩しに拡大していく意図を政権が抱いていることは、このほど示された「想定問答」からも明らかである。

 国家のあり方や国民の権利・安全の根幹に関わるような重要な事項について、時の政府の暴走に「歯止め」をかけるのが立憲主義の要諦であるが、安倍政権はこの原理を破壊し、その時々の政府が武力行使の範囲を自在に決定できる体制に変えようとしている。戦後日本が憲法と共に追求してきた安全保障の大原則を転換するのであれば、国民的な議論を経た憲法の条文改正が不可欠である。

B 集団的自衛権行使は違憲であり、安全保障にも寄与しない

 我が国の平和と安全を維持しその存立を全うするため、(1)日本に対する急迫不正の侵害があったとき、(2)これを排除するために他に適切な手段がない状況では、(3)必要最小限度の実力を行使する、という限度で個別的自衛権を認めることは憲法9条と矛盾しないというのが、これまでの政府解釈であった。この解釈は、日本への侵略に抗する抑止力を確保すると共に、自衛権の行使に明確な歯止めを設け、しかも日本が他国を侵略しないと明示することで、東アジアの緊張緩和に寄与してきた。

 これに対し、日本が直接攻撃されていないのに、日本と密接な関係にある外国が攻撃を受けたとき、それに対処するために集団的自衛権として武力を行使することは、憲法9条2項に照らして違憲である。そして、従来、集団的自衛権の名の下に数々の不当な武力行使が正当化されてきたことを考えれば、行使容認は、日本が無用な国際紛争に巻き込まれるようになるという点で、中長期的に見て、安全保障に寄与しない。

C 政府解釈による自衛権の拡大は立憲主義を破壊する

 今回の閣議決定では、上述の個別的自衛権発動の3要件の(1)に代わって、「わが国と密接な関係にある他国に対する攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合」を挙げて、憲法上「自衛の措置」として武力の行使をすることを認め、これについて「国際法上は、集団的自衛権が根拠となる場合がある」という。

 こうして政権側は、国内向けには集団的自衛権を否定した1972年の政府見解の論理との表面的な整合性を装いつつ、結局のところ、国際法上の集団的自衛権が行使できるという真逆の結論を導いており、これは憲法9条を正規の改正手続きを経ずして無効化する欺瞞に満ちた解釈である。

 さらに、自国の侵略への反撃という明確な基準を捨てることは多くの問題をもたらす。第一に、かつての「満蒙は日本の生命線」といった調子のスローガンと同様、自衛権の適用範囲が無限に広がりうる。それは、憲法9条の存在意義をほとんど無に帰してしまうであろう。第二に、その時々の政府が憲法解釈を自在に変更できるという先例を残すことは、憲法の運用をきわめて不安定なものとし、立憲主義の根幹を破壊する。

 立憲デモクラシーの会は、憲法改正によらず政府解釈の恣意的な変更をもって集団的自衛権の行使を可能とする今回の閣議決定に反対し、今秋の臨時国会における関連法案の審議過程など、あらゆる機会をとらえて立憲主義に基づいた民主政治への速やかな復帰を求めていく。

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2014.07.04

何が言いたいのかねぇ?花子とアン

3ヶ月が過ぎたので花子とアンの簡単な感想を。

軽くて、浅くて、何も残らない。
以上。


と、これでは身も蓋もないので、もう少しだけ。

このドラマを観ていると「梅ちゃん先生」を思い出すのですよね。
主人公の薄い顔と表情のない演技や、
人物を描くエピが浅くて、どうも誰にも共感できない(どうしてもするならデン様)のです。
以前は籠の鳥の蓮子様に共感もしていて、筑豊篇は結構楽しみにしていたのですが、
宮本青年が出て来たこの頃は、もう「とっちらかって」いる印象しかありません。
話もトビトビで、一つひとつのエピに拘りなく次の展開になっていくから観ている私は置いてけぼり。
「えええ????」と思う事ばかり。

まず主人公に人間的魅力が無い。
自分の事しか考えていないと言うところがミエミエで、こんな人が周りにいたら利用されそう、と警戒してしまいますね。
友人の醍醐さんや兄妹たち、そして幼なじみ。
みんな主人公のために一生懸命なのだが、それを当たり前のように受け取り、なんの感謝もない反応には、
なんだかガッカリします。
また、大好きな英語や本にしても、淡々と扱っていて、本当に大切なものであると伝わってきませんねぇ。

なによりテーマが無い。
一体、何を伝えたいのですかね???
ウウウム。

みわさぁ〜〜〜ん。
教えてぇええええええ

と、言う事で次の日も観ようとワクワクしない「花子とアン」でした。
ごきげんよう、さようなら。

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噂の女 小保方さん

理事長声明『STAP細胞論文問題等への対応について、声明その3』が今日7月4日、特定非営利活動法人 日本分子生物学会の理事長 大隅 典子 さんの名前で発表されました。
ネイチャーが撤回 小保方論文、白紙にと言うニュースを受け、さらに理研のこの間の対応に苦言を呈して、次の2点について理研に要望を出したものです。
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・Nature 撤回論文作成において生じた研究不正の実態解明
・ 上記が済むまでの間、STAP 細胞再現実験の凍結
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小保方さんは「私の至らなさが招いた結果」とコメントをしているものの相変わらず「スタップ細胞はありま〜〜〜す」発言から一歩も進んでいない状況。「これからも最大限努力する」と本人は意気軒昂(?)らしいが、
理研スタッフをはじめとして周りはみんな「魔術、トリックを使うのでは、、、」と戦々恐々、本当は誰も彼女の事を信じてはいないのに。
それでも理研は自分たちの保身の為に小保方さんに実験をさせると言う。

今、小保方さんに大量の税金をつかって再現(???そもそも初めからないから再現もないのだが)させる意義って本当に分からない。

先日、日経サイエンスのSTAP細胞の正体と言う記事を読んだのですが、その巧妙な手口には舌を巻きました。
「この才能、別の所に使えば良かったのに。」と思うくらい、凄いトリックでした。
尤も、この才能、すでに使っていたのだが、、、

小保方さんは騒動の前にこんなことを言っていました。
「ピンチの時に必ず助けてくれる人が出て来て、、、」と。
こうして高々30歳の人生ではあってもいろんな人に助けられて、今では下村文科大臣にまで助けられて、、、
ふっ〜〜〜
大した人だ。

小保方さんをみていると噂の女と言う奥田英朗 さんの本を彷彿とさせられます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
美幸って、知っとる? この町のどこか夜ごと語られるは彼女にまつわる黒い噂──。町で評判のちょっと艶っぽいイイ女。雀荘のバイトでオヤジをコロがし、年の差婚をしたかと思えば、料理教室で姐御肌。ダンナの保険金を手に入れたら、あっという間に高級クラブの売れっ子ママに。キナ臭い話は数知れず、泣いた男も星の数――。美幸って、いったい何者? 愛と悲哀と欲望渦巻く人々を描く、奥田節爆裂の長編小説。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「限りなくブラック」であるにも関わらず「必ず助けてくれる人」が出て来る小保方さん。
入試制度や大学改革の制度が変わる節目にいつもいて、その恩恵でのし上がって来た小保方さん。
本の主人公とは環境や状況も違うし、目指すものも違うのですが、法律や制度や人情の「すきま」をくぐり抜けて生きていく逞しさがこの2人、とても似ている気がします。
ただ、小保方さんは「科学」には簡単に淘汰されたのですが、どういうわけか彼女を取り巻く環境は彼女をなんとしても助けようとしているようですねぇ(助ける側の本音も彼女のためと言うより自分たちの為なのだろうが)。

「噂の女」はフィクションですが、
小保方さんは「現実の人」。
これはつまり税金の無駄使いと結びついていることが、私個人はやりきれないのです。

なお関先生がSTAP細胞に付いて詳しく分かりやすく説明されている動画が有りますので、興味の有る方は是非ご覧下さい。
この中で関先生は「小保方さんの倫理観云々を問いつめる事は科学からさらに逸脱することである。
自分はあくまでSTAP細胞論文の出来た経緯を追っていきたい」と言われていました。
確かにそうですよね。
誰だって「なんですぐにバレルようなことをしたんだろう???」と、つい思いますが、
小保方さん個人の資質をアレコレと考えていったら、先に進まなくなるのかもしれません、、、

いずれにしても、いろんなことを考えるキッカケになるSTAP騒動。
これからも目が離せません。


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2014.07.01

集団的自衛権、、、これでいいのか???

今日から7月。
文月です。

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文月の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっている。しかし、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはないものである。そこで、稲の穂が含む月であることから「含み月」「穂含み月」の意であるとする説もある。また、「秋初月(あきはづき)」、「七夜月(ななよづき)」の別名もある。(wikipediaより)
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とても素敵な意味があるのですねぇ。

こんな素敵な文月の最初の日に、とても無粋なニュース。
集団的自衛権閣議決定 合意

ウウウム。

ウウウウム。


昨日(6月30日)、私は地元の憲法9条の会の人たちと、
駅前でシール投票を行いました。
わずか1時間でしたが、多くの人、とくに若者とお年寄りの方々の関心が高く、
よく話を聞いて下さり、シール投票をして下さいました。
(反対87、 分からない 16、 賛成6)

賛成の方は「自分の事は自分で守る」「敵がせめてきたら」というもの。

反対に投票してくれた若者は「いま、就活中」と言う事で真剣に聞いてくれました。
他人事ではないのでしょうね。

高校生のカップルも反対にシールをしてくれました。

お年寄りのかたは「もう戦争はころごり」と言う事で反対。

また「分からない」と言う人も「不安」を感じていました。


と、言う事で私たち、国民の多くがまだ全然納得していないところでの閣議協定。
これは、かなり危険ですねぇ、、、

ウウウム。

この問題、本当に声をあげるときが来た、
と、今、強く感じています!!!

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