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2014.08.18

皇妃エリザべートを読んで

藤本ひとみさんの「皇妃エリザベート」を読みました。

皇妃エリザベートは愛称シシィで知られるオーストリア=ハンガリー帝国の皇帝(兼国王)フランツ・ヨーゼフ1世の皇后のことです。

自由気侭な少女時代から皇妃になるまで、
そして皇妃になってからも、奔放な生き様で周りを圧倒していったエネルギッシュな女性シシィの物語です。

縦糸には当時の複雑な世界情勢が描かれ、
横糸として、人々のそれぞれの思いが丁寧に紡がれています。
それぞれの立場の人がそれぞれの守るべきものに必死の姿が浮かび上がって来ていました。
あるものは皇帝であり、
あるものは皇妻であり、
またあるものは皇母。
慣習と伝統を守る為に己を棄てて、自我を抑え、立場に固執する生き方と、
それをかなぐり捨て、徹底的に抗戦しようとする若きシシィの姿が藤本ひとみさん風に料理されていました。

全体に一貫したテーマは「愛」でしょうか?
それも渇愛。
求めてもとめて、もとめぬく愛。
報われない愛。
なぜなら、
それは自分自身が作り上げた城から一歩も出る事のない「愛」だから。
自分への愛だから。
相手への愛でない愛というのは空しく哀しい。

そんな虚無感が漂う全ての登場人物。
一生懸命に時代を生き抜き走り抜けた人々の「ひたすらな生き方」を
「愛」と絡ませて物語は、
読むものに「誰も悪くないんだよ」と思わせるものがありました、、、
違う時代に生きていたら、もし現代に生きていたら、、、
と、思うのです。
それぞれが、自分の善にとらわれ、相手との対話がボタンの掛け違えだったり、
時代の奔流だったりと。

人は空しく回りながら、
生きていくものだと痛感しました。

そして、
読み終われば「あああ、人の事はわからないが、わかろうと努力する事は必要だな」と
なんだか優等生的な感想がフツフツ湧いてくるのです、、、

夫とはちょっとしたことで行き違いがあったりするのですが、
自分流の解釈は「ちょっと待て」かな???
なぁんて。

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