桂吉弥さん」アレコレと思うままに
桂吉弥さんについて思うままにアレコレと。
吉弥さんといえば私にとっては「ちりとてちん」。
主人公が落語を目指して入門した徒然亭一門の一番弟子が吉弥さん演じる草原さん。
これが私にとって吉弥さんとの初めての出会いでした。
それまでも落語は好きで夫と浅草に聴きにいったりもしていたのですが、
「ちりとてちん」の面白可笑しい話に引き込まれ、ついに本当の落語にも「もっと拘ろう」と言う事になりました!!!
吉弥さん落語で、まず最初に聴いたのは「千早振る」、次が「崇徳院」。
両方とも百人一首ネタです。
「千早振る」では涙を流しながら聴きました。
吉弥さんはエネルギッシュな噺をするので、最後のオチもなんだか落ちないまま、
そこに浮いたようにフワフワと終わるようです。
次に夫と私は4月12日に「桂吉弥独演会」に行って来ました。
この時の演題は以下の通り。
===============
桂鯛蔵 代脈
桂吉弥 鹿政談
歌之助 阿弥陀池
桂吉弥 深山隠れ
桂吉弥 ホース演芸場
================
代脈を演じた鯛蔵さんは熱演。
歌之助さんの「阿弥陀池」は怖いながら面白かったです。
吉弥さんの「鹿政談」は大岡さばきを思わせる噺。「深山隠れ」も大勢の人が出てくる噺をバサバサと使い分けしながらの熱演。
そして「ホース演芸場」は吉弥さんお得意の「喉」を披露。
創作の現代落語ですが、吉弥さんは本当に歌が上手で艶のある張り豊かな歌を聴かせてくれました!!!
吉弥さんファンになった私たちは、次に7月に柳家三三・桂吉弥 ふたり会に行ってきました。
これはエントリーとして既に挙げているのですが、もう一度読み直して改めて思い出しています。
演目は以下の通り。
===============
桂そうば『普請ほめ(序)』
柳家三三『転宅』
桂吉弥『宿屋仇』
~仲入り~
桂吉弥『七段目』
柳家三三『殿様と海』
================
三三さんとの二人会と言う事で、
雰囲気の違う二人だから、かなり「芸の個性の違い」を感じました。
その時の感想は上のエントリーで以下のように書いています。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
吉弥さんの「宿屋仇」。上方落語の演目の一つ。「日本橋宿屋仇」とも言う。東京では「宿屋の仇討」「甲子待」との演目名で演じられる。
吉弥さん熱演。
熱演なのだが、三三さんのヌラリクラリの後なので、聞いている方は少々つかれたのです。
ちょっと青いのかな?吉弥さん。
もう少し緩急があったら良かったのでは?
吉弥さんの「七段目」。
吉弥さんは歌が上手で声がとても響くから、七段目のような演目は力が入って良かった。
ただ、「宿屋仇」と微妙に雰囲気が重なってように思い、少々残念。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そうして今回の独演会での地獄八景亡者戯へと繋がります。
吉弥さんは歌が本当に上手なので、
今回も「たかじん」さんの物まねをしてマイクをもってサングラスをして歌ってくれました。
ご自分の長所、得意を十分に分かっていて、
それを巧みに噺の中に取り組む吉弥さんは、
落語熱心だと、つくづく思うのです。
時勢を風刺しながら、
古典の良さを活かし、
そして、自分の流儀をしっかりと根付かせる吉弥さん。
こんな吉弥さんの落語は私たちファンにとって、
目が離せないものです。
これからも、応援していきたいです。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント