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2014.10.07

今、大学文系は?

国立大学がいま大変なことになっているというブログ記事を読みました。
ブログ主は大学の哲学の先生です。

10月になってツィッターやFB(フェイスブック)でも大学から文系が消えるというニュースが話題になったのですが、
実際に文系の大学の先生のブログを読むと、その深刻な状況が伝わってきます。

そもそも国立大学が法人化されたのは2004年4月。
本来ならば、廃案になっていたかもしれない法人法案だったのですが、、、
実際、審議は難航、何度も中断。
政府側の陳謝、発言取消、訂正が相次ぎ、その矛盾が明らかになったのでしたが、
が、
イラク特措法のため国会会期延長になり、よって生み出された、いわば鬼子のような法案だったのです。

2006年に大学法人化のその後というニュースを書きました。

どのように大学が変わったか、、、を書きました。
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大学は以前は「評議会」と言って教学と管理運営を担う組織がありました。
しかし、これは廃止され、代わって「「教育研究評議会」と「経営協議会」が置かれるようになりました。
それぞれの大学の裁量が認められる学長選挙も学外者を含めての選考会議に委ねられる大学も出てきました。
また研究費に対しては「裁量経費」と言う名目で「掴み金」のような予算は増える一方、研究室割り当ての研究費は大幅に削減されました。
「大学の自主性と自律性を確保するため」は早々に破綻しているのですが(尤も大学人は最初から、その様な政府の言い分は信用していませんでした。何しろ玉虫回答もいいところだったのだから)
そもそも政府は、大学に「真理の探求」と言うロマンも役割も求めてはいません。
単に行政改革の一つです。
1998年の中央省庁等改革基本法で「独立行政法人」の制度が決定されました。
その流れの中で公務員の削減や各省庁再編などがあったのですが、国立大学もその例外ではありませんでした。
名前こそ「国立大学法人」ですが実態は独立行政法人です。
つまり目指すところは「減量化」と「効率化」です。
国立大学は文科省から中期目標を与えられ、その「業務」に邁進して遂行。
そしてその報告を文部科学大臣に報告というトップダウン方式が大学に堂々と乗込んで来たのです。
この仕組みをよくよく見ると、何かににているのです。
そう「教基法改正」法案のやり方、趣旨と。
つまり、教基法10条の廃止により、行政が教育に口出しするというやり方。
「教育振興基本計画の設定」により、教育が投資の対象になりうると言うことです。
政府によって価値があると認められたものには光があたり、予算がバンバンつく。
基礎研究などはさらに教育条件が劣悪になるというものです。
ひたすら国際競争に勝ち抜く人材と大学を要請していくと言う方向だったのです。
大学法人化は「教基法」の先取りだったのでしょうか?
「自主性・自律性」はもう今では死語と化しています。

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この記事をみると、
冒頭のブログ主の嘆きはすでにこの時から「決まっていた」と思わざるをえません。

第一次安倍内閣のときも安倍さんはさかんに「イノベーション教育」を説いていましたが、
あの頃とちっとも変わっていない、
いや、むしろ悪くなったんだという思いを新たにしました。
この問題、しっかりとみていきたいです。

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コメント

なんか不穏なうわさですね。

人のためにできたお金がいつの間にか誰もが望まない人を動かし使うものになってしまったようです。
誰もが現実的対応しただけなのに・・・


日記の独り歩きシリーズでも書いています。
日記リスト http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/archive/c35386510-1

投稿: あゆ | 2014.10.09 14:07

あゆさん。
凄い。
すごいね。

こんなにバッチリと書いているんだ。
今更ながらあゆさんに敬意。

本当に素晴らしい!!!

投稿: せとともこ | 2014.10.12 12:12

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