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2014.10.10

地獄八景亡者戯についてツラツラと

地獄八景亡者戯についてツラツラと。

WIKIPEDIAによれば以下の通り。
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『地獄八景亡者戯』(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)は、上方落語の演目の一つである。江戸落語では『地獄めぐり』と呼ばれる。
旅噺に分類され、「東の旅」こと『伊勢参宮神之賑』の一部に組み込まれたこともある(作中に登場する軽業師「和矢竹の野良市」は「東の旅」の一つ『軽業』に名が見られる)。
通しで演じると1時間超である上、全編を通じて時事ネタを交えたギャグが入り、身ぶり手ぶりを交えた演出も多いなど、話し手にかなりの力量を要求する大ネタである。
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上記WIKIPEDIAにもあるように、とにかく大作(?)で1時間以上の演目です。

地獄八景亡者戯聞き比べという非常によく纏まったサイトがあるので、興味のある方は是非ご覧頂けたらと思うのですが、
私もこのサイトに道しるべを仰ぎながら、このエントリーを書いていこうと思います。

この噺は3代目桂米朝の十八番で米朝が発掘し、進化させた噺ともいわれています。
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米朝師匠は、落語の枕で、この「アホみたいに長い噺」が百何十年も前にできたこと、自分が三十代から演じていることを語っておられます。
また、CDの解説の中で、米朝師匠は、
「私は文の屋かしく(後に三世笑福亭福松となる)師から教わりましたが、これはおそろしく古い型でしたので、大きく手を入れてやりだしたのが昭和二十八、九年頃のことでした。」と述べておられます。

中略
また、米朝さんは、同じくCDの解説の中で、
「もともとこの話は、その時その時の世相流行などをともに入れて、言わばニュース性を持たせてやる演出で伝わってきたものです。・・・私の録音テープが何種類か残っていますが、今聞いてみると、十年前、二十年前、三十年前の、当時の世相がわかって別の興味があります。もうはっきり老人になってしまった現在の私には、この世の変遷についてゆけなくなったのが、この落語をやれなくなった一番大きな原因です。」
と書いておられます。
(上記サイトより)
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この噺の魅力は時々の世相を落語に盛り込むことで演者と聴衆が「一緒の空気を吸って同時代を生きている」ことが確認できるのです。

その後演者は米朝以外では2代目桂枝雀、桂文珍、桂吉朝、4代目桂文我、桂雀々、桂九雀、桂吉弥らの口演が知られています。

私が昨日(10月9日)聴いたのは桂吉弥さんです。

今日は桂米朝さんも聴いてみました。
素晴らしいの一言。
吉弥さんとはまた違う魅力があります。
それは熟成の味わいと言うのかしらん。
吉弥さんは「これからの勢い」がありますが、米朝さんは穏やかで広くて「知り尽くした」噺をきかせてくれるようです。

では上記サイトの次の項について見て行きます。
=地獄八景亡者戯聞き比べ - 死に方色々=
鯖好きの男が死んで、前を歩いていたら顔見知りの伊勢屋のご隠居に出会うのです。
米朝さんも吉弥さんもご隠居との出会いでは、
鯖好きの男が生前、香典を騙した噺になるのですが、
上記サイトでは、枝雀さんはご隠居の死因の説明もあるそうです。
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この隠居、医者の薬に当たって死んだのでした。
風邪をひいたこの隠居、近所の掛かりつけの医者を訪れるが満員。それで、近所の藪医者と評判の医者に行きます。これを、魔が刺したと言うのでしょうね。隠居は診察の後、白い包みと赤い包みを貰います。どうせ藪医者の薬、効きはすまいと思いながらも、隠居は赤い頓服薬を飲みます。そうすると、あっと言う間に冥土へ来てしまった次第。隠居は自分のことを、自嘲気味に「近眼のウグイス」だと言います。そのココロは「藪に当たって死んだ」そうです。
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落語ってそもそも「だじゃれ」の世界だから、ここは何も考えず、突っ込まず笑えば良い所ですね♫

その後、噺は若旦那を中心とした「陽気な一行」が来ます。
ここの下りはテレビドラマ「ちりとてちん」でも師匠役の渡瀬さんが何回も言っていたことを思い出します。
「その陽気な事、陽気な事」という言い回しです。
さて、この一行名前も「「冥土観光ツアー」。
娑婆でみんな面白い事はやり尽くした若旦那。
この面白いことの例として、
米朝さんはアッサリでしたが、
吉弥さんはかなり詳しく噺ました。
「日本国中は勿論、遠く、ヨーロッパやアフリカ、北極、南極。」と色んな地名が出てきました。

ただ、死因のフグは同じ。
「フグにフグを買うてきて、フグに料理して、フグに食べて、フグにこっちに来た」そうです。これ「フグ」と「直ぐ」の洒落と、上記サイトに書いてあって、私は初めて意味が分かりました。
吉弥さんの噺のとき、分からなかったのは早すぎたからか、と思い、
米朝さんではビデオなのに、それでも分からなかったのです、、、
そうか、「フグ」と「スグ」と掛詞だったのですかぁ。

ツギに続く
(フグではありません、、、)

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コメント

米朝さんの昔の舞台みたいものです。きっとすごいでしょうね。

投稿: あゆ | 2014.10.20 10:51

あゆさん。
こんにちは。

凄いでしょうね、、、きっと。
生で見る事ができないのが本当に残念。

ところであゆさんは落語お好きですか?

投稿: せとともこ | 2014.10.21 16:00

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