「幻想映画館」を読んで
幻想映画館を読みました。
あらすじは以下の通り。
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趣味はシリトリ。ちょっぴり学校に行きたくない高校生・スミレは、「不思議なもの」がよく見える。ある日、「不思議なもの」と同時に父の不倫現場を目撃。後を追い、商店街の映画館に迷い込む。そこで生まれて初めての恋をしたはいいが、失踪事件に巻き込まれ―生死の狭間に繰り広げられる癒し小説。
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作者の堀川アサコさんは「幻想郵便局」で大デビューした作者で、
ファンタジー作家。
とても優しい本を書く方です。
私は「幻想郵便局」についで2作目ですが、
ホンワリと流れる時間にホッとする作風は同じでした。
映画館というちょっと日常から離れたミステリアスな所を舞台にして、
「この世とあの世」の橋渡しをテーマにするところは、
堀川さんならのアイデアだと思いました。
初めはとても面白くて
ドンドンと話に夢中になってくるのですが、
最後の結末近くなるとチョット「どたばた」感がして
個人的には「残念」でした。
が、
全体としてミルク色のゆったりとした話の中に鏤められている人物たちの
それぞれの苦悩がソッと伝わってくる話として、
面白い話でした♫
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