志らく独演会に行って来ました その2
志らく独演会の二番目の演目は芝浜でした。
これはあまりに有名な落語の1つです。
あらすじはご存知の方が多いと思います。
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酒ばかり飲んでいるとんでもなく駄目な夫が芝浜で大金の入っている財布を拾って大豪遊するしかし朝起きると財布なんて無かった。妻に聞いても「夢じゃないの?」と言われ、男は諦めて改心し、真面目に働き始めるようになる。
その後、妻から「実は財布を拾っていたけど、横領は罪になるから泥酔を利用して嘘をついていた」ことを打ち明けられるも、夫は自分を真人間へと立直らせてくれた妻の機転に強く感謝。妻は夫の労をねぎらい久々にと酒を勧めるが、夫はそれを断った。
「よそう。また夢になるといけねぇ」
http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%8A%9D%E6%B5%9Cより引用
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この「夢になるといけねぇ」がオチです。
千字寄席によると、
三遊亭円朝が幕末に、「酔っ払い」「芝浜」「財布」の三題で即席にまとめたといわれる噺だそうです。
「戦後、三代目桂三木助が、四代目柳家つばめと
劇評家・安藤鶴夫のアドバイスで、
白魚船のマクラ、夜明けの空の描写、サゲ近くの
夫婦の情愛など、独特の江戸情緒をかもし出す
演出で十八番とし、昭和29年度の
芸術祭賞を受賞しましたが・・・・、」
と、上記千字寄席にあります。
確かにさいごの夫婦の情愛が優しく細やかに描いてあるこの噺は
聴いているとホッとして、
終わった頃にはホンワリと穏やかな気持ちになります、、、
志らくさんは、今、50歳ということで、
年齢的にはまだこの噺をするには若すぎるかな、と私は思うのです。
と、いうのも元気すぎるんですね。
もう少し、押さえると言うかヤンワリとした方がいいのでは、と思いました。
一生懸命談志さんを感じながら、
演じてる志らくさん。
その熱意や努力は賞賛をおくるものですが、
まだ談志さんを越えてはいないのでは、、、と感じました。
尤も、談志さんのあまりに有名な「芝浜」は聴いていないので、なんとも言えないのですが、
私の感じたことです。
ただ、談志さんを心から愛し尊敬している志らくさんの姿が舞台にあって、
それはそれで清々しいな、と思ったものです。
今度、DVDで談志さんの「芝浜」を是非とも聴きたいです♪
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コメント
いいですね~
投稿: あゆ | 2015.01.10 10:18
あゆさん。
よかったですよ。
いつかご一緒できたらいいね♫
投稿: せとともこ | 2015.01.11 14:04