志らく独演会に行って来ました
12月23日「立川志らく独演会」に行って来ました。
今年最後の笑いを納めると言う事で夫と2人で行ってきました。
会場は読売ホール。
1時半の開演ですが、時間より前に多くの方が見えていました。
そして、いよいよ開演。
私たちの席は2階席の後ろなので、遠くに志らくさんが噺しているので、表情は捉える事ができずに残念でした。
まずマクラはテレビのビフォアー、アフターにも取り上げられて談志の家に弟子の志らくさんが住むようになった顛末を語ってくれました。
談志の思い出や弟子のときのエピソードなどなど熱く語ってくれました。
談志がまるでそこにいるような物まねに、笑いながらいつのまにか目の前に大きな桜の木があるようなそんな錯覚にとらわれたものです。
さて、
演目は浜野矩随(はまののりゆき)と芝浜でした。
最初の浜野矩随はいわゆる出世噺です。
まず蘊蓄として、上記「落語千字寄席」を参考にするなら、
浜野矩随とは三代続いた江戸後期の彫金の名工で実在の人物です。
いわゆる名人の二代目の苦悩を描きながら、二代目が才能を開眼するまでの噺で、
それを支えた人たちの思いを通しながら、
芸術とは一心不乱であること、それを信じる事だという「忍耐」が試されるものだと教えてくれます。
簡単にできることは簡単な価値しかないんでしょうね、、、
噺の中心に芸を磨く事におき、
その周りに人の人情を鏤めた優しい噺でした。
子どもの才能を信じて、自分の命を賭けた母の生き様に迫るものがありました。
さて、これは志ん生得意の出世譚で講釈(講談)を元に作られた噺だそうです。
講談では、最後に母親が死ぬことになっていますが、落語ではハッピーエンドとし、蘇生させるのが普通でした。
ところが、五代目志ん生がこれをオリジナル通り死なせるやり方に変え、以後これが定着しています。
噺家によってもいろんな解釈があるのでしょうね。
立川志の輔さんは、母は蘇生する噺をするようです。
志らくさんでは、母は亡くなりました、、、
母の思い、魂を作品に込める矩随の鬼気せまる雰囲気が伝わる熱演でした♪
次の芝浜は、
お馴染みの作品。
これについては次に書きます
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