パスポート強制収納問題
この問題、ずっと考え続けていました。
そう、杉本祐一さん外国人記者クラブでの声明全文ーパスポート強制収納問題についてです。
このニュース。
今、とれたてです(2月12日午前11時過ぎ)。
ついに渦中の杉本さんが声明を出したようで、
ここにも全文掲載のニュースを上記リンクしておきましたので、
興味のある方は是非ご覧下さい。
以下に杉本さんの声明の結びだけ抜粋引用しておきます。
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私も、シリアに退避勧告が出されていることは知っており、外務省からもそうした説明を受けていましたが、退避勧告とは、あくまで危険情報であり、強制力を持たないものだったはずです。確かに、旅券法には、旅券名義人の生命・財産を保護する目的で返納を命令できるとは書いてありますが、一口にシリアと言っても場所により状況は全く異なります。先ほども申し上げましたように、私はイスラム国の支配地域には行くつもりはありませんでした。コバニはイスラム国から解放されており、クルド人部隊の警護の下でプレスツアーが行われ、多くの外国の記者が取材に入っておりましたので、コバニならば、大丈夫であろうと私は判断しました。また、今回、もし可能であれば自由シリア軍の支配地域での取材は考えておりましたが、私も20年間の経験から、決して無理はしないと決めており、あくまでコバニや、トルコ側のアクチャガレの取材を優先しておりました。
報道関係者が、外務省にパスポート強制返納されたのは、戦後、日本国憲法が公布されて以来、初めてのケースだと聞いております。私としましては、自分のパスポートを取り戻したいのは勿論のこと、私の事例が悪しき先例になり、他の報道関係者まで強制返納を命じられ、報道の自由、取材の自由を奪われることを危惧しております。つきましては、できるだけ早くに、外務省に異議申立てを行い、場合によっては法的措置も取ることも検討したいと思います。最後に皆さんに伺いたいのですが、皆さんの国では、このような事例があるのでしょうか?教えていただければ幸いです。
(杉本さんの声明より)
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これを読むと、やはり「行き過ぎた権力の行使」ではなかろうか、、、と
そして、今後、このような事由で、取材や報道に圧力、しばりがかかり、
結局「政府御用達」の情報だけが私たちの手元に届くなんて事態にならないかと、、、
危惧する私です。
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コメント
すごく疑問です。
自己責任論がうようよしてます。
まあそういう考え方もあるとして自己責任で考えます。
当然自己責任は自己決定権がまずあることが大前提です。
(でなきゃ北朝鮮以下?)
今回の措置は自己責任に反します。
当局発表鵜のみ報道は自己責任jに完全に反します。
さまざまな情報がありどれを信じるのか選択が必要です。
自己責任は自己決定権が完全に会ってから初めて成り立ちます。
問題2
大きく譲って
仮に保護のためにやむおえないとします。
ぱすぽーと没収は国外に出れないということです。
しかも無期限(いつまでと期限区切られていません)
これは極めて重大です。
仮に保護なら期限付きあずかりや渡航先限定でないと。
これに対し外務省も政権もまともな回答はないです。
自己責任が党是みたいな政党がねえ・・・。
投稿: あゆ | 2015.02.17 17:11
あゆさん。
こんにちは。
この問題、本当にしっかりと見て行きたいですね。
先の風刺画問題もそうでしたが、
権利と義務、そして自由について。
今回に限って言えば、あなたがご指摘しているように、
こんな強権的なやり方で没収してしまったら、
この人の生活、仕事にも大きな影響があることだし、
何故、この人がと、思ってしまいますね。
これを例にして、今後、報道はすっごく限られてくるのかしらん。
危惧を感じます。
投稿: せとともこ | 2015.02.18 11:41