大学で「職業人」育成を 教育再生実行会議が提言
大学で「職業人」育成を 教育再生実行会議が提言というニュースをみました。
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政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は4日、職業に結びつく知識や技能を高める実践的なプログラムを大学に設けるとの提言を安倍晋三首相に提出した。アカデミックな教育課程に偏りがちな大学を変革し、産業界が求める「即戦力」となる人材を育てるのが狙い。社会人の学び直しを後押しするとの期待もある。
(上記ニュースより)
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大学でアカデミックなことを教えないで、どうするんだろう。
訓練学校みたいに、技能だけ教えていたら、
何かあったとき、対応できなくなるんでは、と危惧します。
基礎教育の上に応用があるのだから。
しっかりと基礎を身につけないとすぐにはげ落ちてしまいます。。。
真理やロマンを追求することって、
無駄のようにみえて、
実は最も生産的な場面で強いのでは、と思います。
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コメント
10年ほど前は逆に「大学の就職予備校化」が問題視されてたような気がするんですけど。
即戦力の若者が欲しければ、実業系の高校や専門学校の卒業生を採ればいい話なんですよね。
投稿: さくらみらい | 2015.03.10 18:25
わたしは数十年間、外側から…といっても比較的、間近に工業高校や職業訓練所をみてきたのですが、その卒業生は使いものにならないほど劣化していました。
50年前、トップクラスは進学校にいくとはかぎりませんでした。農家の跡取り息子は農業高校へ、商家の跡取り息子は商業高校へ、大工さんの子供は工業高校に入り、二男、三男が進学校に行く例が多かった。実業高校の学力は進学校に負けてはいなかったのです。それはクラブ活動にも顕著にあらわれ、運動部の活動が盛んな実業高校がよくみられた。
高学歴が求められて、猫も杓子も大学にいくようになって、いまの惨状になりました。大学を卒業して、訪問販売のセールスをしています。粗悪な大卒が大量生産される一方で、実業高校では新入生の劣化と授業内容の時代遅れで、こちらも粗悪な卒業生にならざるをえなかったのです。
それでも、たとえばわたしが知っているのは工業高校ですが、トップのひとにぎりは大企業に就職して、技能オリンピックを経験したりして現場で活躍しています。訪問セールスの大卒より、充実した人生にみえます。
教育の荒廃は、アカデミックなものにしか夢やロマンを感じない社会の風潮にあります。職場や家庭を研究室より下等なものと蔑視する風潮です。社会科学も自然科学も外側の現実社会がフィールドだという、あたりまえの事実を忘れています。
対応策ですが、わたしは高校や大学には解決する能力はないと思います。解決するなら小学校、中学校の先生です。義務教育のあいだに、濃密に接触して、子どもの可能性を見出した親身な進路指導のできる先生がほしい。ほんらい、それは両親の役わりですが、大学を出て訪問販売のセールスをしている父親と、保険のセールスをしている母親には無理です。家庭や家族が機能マヒしている戦後社会の末期症状のなかで、義務教育の現場に子供たちの人生の強力な発射台としての機能を充実させるべきだと思います。
投稿: 罵愚 | 2015.03.11 04:58
さくらみらいさん。
罵愚さん。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
さくらみらいさん。
そうですよね。
大学が訓練学校になっていいのかって問題になりますよね。
でも、それじゃ基礎教育がおろそかになり、
学問としての科学が衰退していきますよね。
私は大学は十分アカデミックでいいと思います。
冗長と思える事で、いずれ役にたつことっていっぱいあるから、目先だけにとらわれない事が必要ですよね。
罵愚さん。
貴重なご意見ありがとうございます。
私も小中学校教育の大切さを身にしみて思います。
「小数点やbe動詞を教える大学がある」というニュースをつい最近みました。
どんどん、大学のレベル、そして高校や中学、小学校のレベルに格差がついているようです。
胸が痛みます。
ゆとり教育も、もう廃止になり、
「あれはなんだったんだ」だけが残りました。
教育って時間がかかるから、すぐに結果が出ないので、難しいですね。
でもご意見には共感するところ大でした。
またいろいろと教えて下さい。
では。
投稿: せとともこ | 2015.03.12 15:37