精霊の日
今日は精霊の日だそうです。
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万葉集を代表する歌人の柿本人麻呂、女流歌人の和泉式部と小野小町、この3人の忌日が3月18日であると伝えられていることから記念日となっています。
精霊は「しょうりょう」と読み、死者の霊魂をさしています。
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そうかぁ。
柿本人麻呂に和泉式部に小野小町ですかぁ。
これは百人一首ですね。
wikipediaによれば人麻呂は以下の通り。
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柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ、斉明天皇6年(660年)頃 - 養老4年(720年)頃)は、飛鳥時代の歌人。名は「人麿」とも表記される。後世、山部赤人とともに歌聖と呼ばれ、称えられている。また三十六歌仙の一人で、平安時代からは「人丸」と表記されることが多い。
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そして歌は、「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」です。
この人はなかなか謎の多い人物のようですね。
詳細は伝わっていないようです。
尤も、この時代、伝わっている人の方が圧倒的に少ないのですが。
私はこの歌は音の調子がいいので、好きです。
「やまどりのおのしだりおの」というところに、
想像の翼がグ〜〜ンと広がり、そこから長い夜へと繋がるあたりに人麻呂の巧みさを感じます。
しかし、私が人麻呂の歌を初めて知ったのは教科書の歌だったのではと思います。
「東(ひむがし)の 野にかげろひの 立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ」
これはのびのびとした情景が目に浮かび、そして淡く切ない旅人の思いと重なって、
絵画的で、好きですね。
さて、次に和泉式部と小野小町。
和泉式部については2008年にエントリーを挙げています。
この時はライバルの
女流歌人、赤染衛門と和泉式部について書いています。
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無名抄「式部赤染勝劣事」で有名になったこの二人のライバル。
実はこの二人、後に伝えられるようなライバルというわけではなく、友人として交流深かったそうですが。
優しくてそつなくて誰にでも好かれて如才のない赤染衛門。
対して歌の才能は抜群ながら恋多き女とされた和泉式部。
紫式部は日記にも「けしからぬ方こそあれ」と和泉式部の人柄を批判しています。
が、その紫式部も和泉式部の才能については「面白うかきかしけれ」と認めています。
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ウウウム。
こうして読むとなかなか熾烈な闘いがあったようですね。
最後は小野小町。
この方、巷間では「儚い美人」のように描かれていますが、これは有名な歌の影響です。
〜〜〜花の色はうつりにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに (小野小町)〜〜
絶世の美女も、よる年波には勝てないと言う儚さを花にたとえ、長雨にたとえています。
ところがこの小町は美人でしたが92歳まで長生きなさいました。
晩年は香を薫いて静かに余生を送られたとか、、、
と、言うことで今日は「精霊の日」
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