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2015.04.06

「明日の記憶」を観て

昨日、以前から撮り貯めていた映画を観ようと、
夫といろいろビデオをガチャガチャしていたら「明日の記憶」というタイトルの映画を見つけました。
この頃、とみに物忘れの酷くなった私。
「あ、、、これにしよう」、と言う事で、
日曜日の午後、夫とカウチアルコール(ポテトチップではなくビールにしましたので、、、)

「明日の記憶」は2006年の映画です。
解説とあらすじは以下の通り
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第18回山本周五郎賞を受賞した荻原浩の同名長編を原作に、『トリック』や『ケイゾク』の堤幸彦監督が映画化した人間ドラマ。若年性アルツハイマー病に侵された男と、ともに喪失を乗り越えようとする妻の夫婦の情愛をたおやかに描く。互いを受け止め合い、痛みを共有する熟年夫婦を渡辺謙と樋口可南子が好演。人を愛することの根源的な意味を問いかける重厚なテーマを、ソフトな語り口でつづる堤監督の演出手腕が冴え渡る感動作。

広告代理店に勤める佐伯雅行(渡辺謙)は、平凡だが幸せな暮らしを送っていたが、ある日突然若年性アルツハイマー病に襲われる。あらゆる事柄をメモに取り、病魔と必死に闘い始める夫を、懸命に受け止め、慈しみ、いたわる妻(樋口可南子)。彼女は共に病と闘い、来るべき時が来るまで妻であり続けようと心に決めるが……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

解説にあるように、本当にソフトで優しい映画でした。
若年性アルツハイマーと言う病気は若い人にも起きると言う事で以前はよく話題になりました。
治療や予防も医学の発達とともに次第に進んでいるようですが、
まだ現実にはこの病気で日々苦しんでいらっしゃる方も多くいます。
この病気についてはこのサイトが詳しいです。
若年と言うのはここでは40〜50代に発症。
また、若いため進行が早いのが特徴です。

さて、映画に話を戻すなら、
まず主人公の渡辺謙と樋口可南子が本当に素敵でした。
迫真の演技で、私たちに語ってきます。挑んできます。ドンドンと心の中に入り込んできます。
「どうだ、、、どうだ、、、こんな場合はどうする。
こうなったら、どうする。
ここまできたら、どんな選択をする。。。」
私たち自身がその生き方を問われているようです。
と、いうのも余りに問題が「自分のこと」であり、
あるいは、いつか起きるかもしれない未来の出来事であるからです。

どんな人でも避けて通れない死。
その死を迎えるにあたり、普通、人は老いるという過程を想定します。
「どんな風に老い、どのように死ぬか」と。
ところが、
ある日、突然、全ての過程がとっぱられて、いきなり、記憶と言う「その人」の証が失われるのです。
過去が奪われ、今がおぼろになり、未来は見えない。
そんな事実が約束されることの恐怖。
また、そんな家病人を見守っていかなければならない家族の苦悩。
これは、映画のことではありません。
誰にでも、だれにでも起きうることです。
だから、主人公の声なき叫びが伝わり、
その悲しみが自分のものであり、
そして、
解決なんてないのかしれないが次善の方法を選ぶことで、
次第に落ちついていく日常をみるにあたり、私たちは一つの指針として受け止めるのです。
「こんな生き方があるんだ」と。

縦糸にしっかりと丈夫な夫婦の絆、家族の絆をもってきて、
仕事を通して得る社会的な評価や喜びを横糸にもってきて、
映画は美しいがセピア色に仕上がり、
観終えた後、感動でいっぱいになるものでした。

なんとなく見た映画でしたが、
夫と2人で「いい映画だったね」と話し合いました。

生きていく事、老いる事、死ぬ事。
いろんなことを考える、とても素敵な映画でした!!!


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