「THE WAVE ウェイヴ」を観て
ちょっと時間が出来たので THE WAVE ウェイヴをHuluで観ました。
面白かった。
怖かった。
と、言うのが観終わったあとの感想です。
あらすじと解説は以下の通り。
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自由な雰囲気で生徒に慕われるベンガー(ユルゲン・フォーゲル)は、校長の要請で独裁制の授業を担当することに。あまりやる気のない生徒に、「発言するときは挙手して立つ」など独裁制の実験を取り入れようと提案。しかし、ベンガーの予想を超え、独裁制に魅了された生徒たちは、学校外でも過激な活動をするようになり……。
(上記サイトよりあらすじ)
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独裁政治を学ぶ体験授業をきっかけに洗脳されていく高校生たちの姿を描き、ドイツで大ヒットを記録した心理スリラー。アメリカで起こった実話をドイツの高校に置き換え、『エリート養成機関 ナポラ』のデニス・ガンゼルがメガホンを取った。主演には『エーミールと探偵たち』などに出演するドイツの俳優ユルゲン・フォーゲル。単純な興味や好奇心、ゲーム感覚から、あっという間に集団狂気に変化していく様子は、実話ならではのリアルさを帯び、身の毛もよだつほどのラストも衝撃的だ。
(上記サイトの解説より)
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解説にあるような「身の毛がよだつようなラストシーン」と言うのはちょっとオーバーですが、衝撃な終焉であったことは確かです。
これは実話に基づいて作られた映画だそうです。
元になった実話の紹介が以下のサイトにあったので、参考にしながら、こちらにも簡単に紹介します。
http://hentenna-project.com/2015/02/15/the_wave/
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アメリカ・のある高校である歴史教師が、授業でナチス政権下のドイツが行なっていた全体主義を教えるためにある映画を見せながら講義したそうです。
が、授業を受けていた生徒達は洗脳された理由が全く理解することができなかった。ヒトラーの言葉に従ってしまう意味がわからず、なぜ批判できなかったのかも分からなかった。その歴史教師は生徒たちがこの恐ろしさを理解していないことを見るにつけ、ある試みを行ないました。
その試みとは、少しずつ、徐々に生徒達を洗脳していくというものです。
まず教師は、
姿勢や先生の呼び方、質問の仕方や答え方などに細かい規則をつくり、ある種のゲーム感覚でこの規則を守るように指導。生徒たちは基本的にルールで縛られることや命令されることを本質的に嫌うもの。教師も反発を食らうことは懸念していたようですが、むしろ普段自由を満喫していた生徒達は面白がって規則を守り出した。それこそゲーム感覚で、どちらがちゃんと守れるか競争するかのように。
ところが、
ところが、
本来ルールで縛られることは嫌がるはずなのに、その規則を全員が守れるようになると、さらに新しい規則をつくり出して自分たちを縛りはじめます。しかも、この規則を守るのは授業中だけでよかったのに、次第に授業終了後もその規則を遵守するようになっていきます。
勿論、最初はあくまで「ゲーム感覚」で始めたのです。
そこで、
教師はやめようとせず、むしろこの規則を守るチームに『ウェイヴ』と名前をつけ、「この運動にしたがって行動することが、力を得ることになる」と宣言したところ、生徒達は旗を掲げたりシンボルマークまでつくりはじめました。事態はその教室だけで治まらず、他のクラスにも広がり、最終的には全校生徒にまで広がりました。
ここからが真に恐ろしい所です。
『ウェイヴ』に入らない人たちは危害を加えられ、脱退しようとするものには制裁されるため誰もやめようとは言い出さなくなったのです。
さすがに危険と判断したのか。
その教師は『ウェイヴ』の皆にもう1度ヒトラーの映画を観せて「これがナチスのやりかたである」ことを示したところ、生徒達は我に返ったそうです。
(上記サイトより)
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ウウウム。
これが実話だそうですが、
今の私たちは多分、これを聞いても、それこそ、最初の高校生のように思うのではないでしょうか?
「まさか、そんなことが」とか「自分だけは大丈夫」とかとか。
ところが、
この考えにこそ罠があるのでは、、、と感じます。
案外、人は縛られる事、規則に雁字搦めにされること、全体主義が好き、というか安心を感じるものかもしれません。
ナチスがそうであったように。
そうして多くの宗教がマインドコントロールをするように。。。
人は簡単にこうした風潮に流されやすい事は心理学のテストでもよく行われています。
アッシュの同調実験といわれるものです。
確かに普段の生活でも何人かでいると、ある人の意見に同調する事ってあったりします。
自分たちは案外、脆いものなんだって事を自覚する事こそ大切なのでは、、、と思いました。
いずれにしても、久しぶりに面白い映画を観ました♪
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コメント
以前少しだけ触れています。
http://life-ayu.blog.so-net.ne.jp/2012-04-18
善良な市民が変容する恐怖。
規律・秩序さけび監視強化厳罰化で対応。
個々の尊重意識が希薄で例外を嫌う。
管理したがる。
これらはナチスの思考に方向性が似ています。
おそろしいです。
左右なんてどうでもいいです。個々の尊重が大事にされる。
のけものにされることなく生きれる。
そういうのがいいです。
現実は「保守」といわれる人たちはこれに逆走することがおおそうです。
投稿: あゆ | 2015.08.13 20:56