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2015.09.18

一日あけてさらに考えるに

昨日から今日にかけて、ずっとテレビで強行採決のもようを見ています。
虚を突く可決、周到に準備 自民、前夜からシナリオと言うニュースをここに掲載しておきます。
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17日午後4時半ごろ、参院特別委員会の鴻池祥肇(よしただ)委員長に対する不信任動議が否決された。委員会室の外で待機していた鴻池氏が右、左、正面とお辞儀して委員長席に腰を下ろした。

 民主党の福山哲郎理事が「これからの議題は何ですか」と話しかけながら委員長席に歩み寄った瞬間だった。委員会室の後方に控えていた約10人の自民党議員が鴻池氏をガードするためにスクラムを組んだ。

 同時に、安倍晋三首相も閣僚席に座り、中谷元防衛相と岸田文雄外相が続く。

 前日夕から足踏み状態にあった委員会が、あっという間に安全保障関連法案の採決の舞台へと転換した。

 虚を突かれた野党議員は、一瞬遅れて委員長席に押し寄せた。鴻池氏の横に陣取った自民の佐藤正久筆頭理事が、手で合図する。すると同党の山本一太議員が法案の質疑を終え、ただちに採決に入ることを求める緊急動議を読み上げた。

 混乱を尻目に、安倍首相は採決の結果を見ることもなく、委員会室を足早に立ち去った。

 鴻池氏は採決の進行を記した紙を読み上げるが、聞こえない。佐藤氏が与党議員に起立を促す。民主の小西洋之氏が委員長席の後ろから自民議員の輪の中に飛び込むが、佐藤氏にはじき飛ばされた。

 こうして関連法案は可決された。野党議員から「無効、無効」の大合唱が起きるが、自民の議員らに囲まれたまま鴻池氏は委員長席を後にした。

 鴻池氏は上着のポケットに、野党議員に進行表を奪い取られることを想定して、人気マンガ「ONE PIECE(ワンピース)」の歌舞伎上演のチラシをダミーとしてしのばせていた。(高橋福子)

■「質疑する」油断させ採決

 シナリオは、前夜から練られていた。

 自民党参院国会対策委員会では、野党による鴻池祥肇(よしただ)特別委員長に対する不信任動議の提出を想定。幹部は「否決後、採決のための関連法案などの読み上げに1分半くらいかかるので、与党議員が委員長席を囲んで野党から守ると決めていた」と明かす。

 幹部らは首相官邸とも連絡を取り、動議否決後、鴻池氏が委員長席に戻ると同時に、安倍晋三首相が委員会室入りする段取りも決めていた。参院幹部らは「委員会を開けば質疑をする」と各方面に吹聴。委員会が始まっても、すぐに採決にはならないと受け止めた野党を油断させた。

 しかし、16日夕から徹夜で続いた与野党攻防は大混乱の連続だった。週内成立を描く政権幹部は、鴻池氏の動きを、最後まで読み切れていなかった。鴻池氏は「参院は、衆院や官邸の下部組織であってはならない」と公言。野党に花を持たせるのが与党の矜持(きょうじ)とする自民党の伝統的な価値観も持つ、30年近い国政キャリアのベテランだ。

 特別委の開始を予定していた16日午後6時すぎ。民主党の衆参議員が理事会室前の廊下を埋め尽くした。鴻池氏は自民党の特別委理事から「私が道をつくりますから」と促されても、「君みたいに大きな人が出ていって女性が倒れてケガをしたらどうするのか」と拒み、部屋から出ようとしなかった。

 特別委が開けない膠着(こうちゃく)状態は明け方まで続いた。いっこうに開催のメドが立たないなか、安倍首相は委員会室に出向いて待機。腕と足を組んでじっと目を閉じていた。採決強行は世論の反発を招く一方、野党に譲歩し続けて混乱が長引けば、それだけ政権へのダメージは大きくなる。

 世耕弘成官房副長官はいら立った様子で、参院国対幹部に電話をかけ、「(委員会を開くため与党理事を)引っ張り出せ」との指示を出した。自民党の衆院国対の会議でも「アホじゃねぇか、参院は。なんで閉じ込められたままなんだ!」と怒号が飛び交った。

 鴻池氏本人は最後まで夜中の採決は想定せず、徹夜の与野党攻防が報道されることも「与党にも野党にもプラス。朝までやっていい」と考えていた。

 にらみあいの中、17日未明に民主党の北沢俊美筆頭理事と別室に移り、「どうなっとんのや」とピケに抗議しながら、こう宣言した。「どんなことがあっても17日午前には採決する。そうしないと、衆院が60日ルールを使ってくる」。夜中の採決は見送るものの、17日も採決できなければ衆院の3分の2以上の賛成で再可決できる「60日ルール」が使われる可能性が高い。与野党を超えて参院議員の存在意義が問われるという意味だった。

 ただ、17日午前中になっても採決には至らなかった。鴻池氏は朝、理事会室に閉じ込められないよう、理事会を委員会室で開く「奇策」に出たが、野党の反発であっさり仕切り直した。採決は結局、前日の委員会開始予定時刻から22時間を過ぎていた。

 こうした鴻池氏の姿勢に自民党内からは「鴻池氏のクーデターだ」との声が漏れた。野党からの不信任動議にも与党内から「与党が出したと思った」という冗談も漏れたほどだ。

 鴻池氏も官邸や党内からの批判を意識していたようだ。採決後、記者団に対し、「時には野党寄りと非難されたが、どうしても不備な答弁が目立った気がする。今後、謙虚に(批判に)もう一度耳を傾けてもらいたい」と語った。

■広がるデモ、勢いづく野党

 一方の野党は17日午前、参院特別委員会が再開されると同時に、鴻池委員長に対する不信任動議を提出した。だが、午後からの趣旨説明や討論では、口々に鴻池氏を持ち上げた。

 「野党の意見に耳を傾けていただいた。鴻池委員長に指示をした官邸や与党に、猛烈に抗議したい」。民主党の福山哲郎理事は、鴻池氏が与党の反対にもかかわらず野党の要求した16日の地方公聴会や8月の礒崎陽輔首相補佐官の参考人招致を受け入れたことに謝意を述べた。NHKが審議を全国中継する中、批判の的を鴻池氏よりも、法案採決を急いだ安倍政権に絞ったのだ。

 野党は16日夕から、与党による法案の委員会採決を阻止するため、まずは委員会自体を開かせないことに全力を挙げた。民主は衆院議員を参院の廊下に送り込み、17日未明まで徹夜で与党の理事会室への入室を妨げるピケを張った。共産、社民とともに女性議員がピンク色のはちまきを頭に巻き、くつを脱いで座り込んだ。

 17日午後の委員会では、鴻池氏への不信任動議の趣旨説明や討論を通じ、野党5党と1会派で計3時間以上にわたる長い演説を行い、法案採決をぎりぎりまで遅らせようとした。

 野党がここまで徹底抗戦するのは、国会内の数の力で与党にかなわない分、国会の外で「廃案!」「強行採決反対!」などの声が強まるデモの「民意」の支持が得られる好機とみているためだ。16日夜のデモでは、市民から「野党は頑張れ!」との声援も受けた。特別委の委員は「少しでも採決を遅らせたのが成果だ」と強調。民主党幹部は「国会の中で抵抗し続ければ、国会の外の世論もついてくる」ともくろむ。

 委員会での採決後は、「採決は無効」と一斉に反発を強め、参院本会議が始まった夜からは、問責決議案などを次々と提出。野党5党は衆院にも内閣不信任決議案を提出することで一致し、採決時間を遅らせる戦術に出た。

 会期末までは1週間以上。成立を阻むことまで見通せているわけではないが、野党は攻撃の手を緩めるつもりはない。17日夕、緊急に開いた民主の参院議員総会では、榛葉賀津也・参院国対委員長が「徹底的に闘う。長い夜が始まる。このような違法な法律は(本会議で)可決させない」と訴え、所属議員から「よし!」との声が上がった。(明楽麻子、上地一姫)
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全文ママに載せておきます。
いつか、この時の様子を参考にすることが必要になるかもしれませんから。


それにしても、
こんな形での終わりかたは実に残念です。

この法案、そもそも採決無効(つまり速記録がないから)ではと、いう声もありますが、
私もこれには賛成です。
欠陥でズダズダの法案は世に出すまえに、もう一度、憲法にそって、しっかりと見直していくべきでは、と考えます。

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