2013.02.24

美輪明宏「ヨイトマケのうた」

先週の金曜日(2月22日)のNHKの朝のテレビ番組「あさいち」に歌手の美輪明宏さんがゲストで出演。
思わず最後まで観てしまいました。
美輪さんと言えば昨年の紅白の「ヨイトマケ」を思い出します。
凄い迫力でしたね。

若かりし頃、まだ丸山明宏と名乗っていた頃の「ヨイトマケ」を聞いたことがあります。
とにかく顔が美しい。
こんなに整った顔があるのか、、、とため息がでるくらい美しかったことを覚えています
その後、放送禁止になったとかで、
テレビから聞く事もなくなり、
いつしか私の中では「いろもの」の俳優のように位置づけられて、
あまり気にすることもなかった人でした。
が、
が、
あの紅白での熱唱。
ウウウム。
熱唱というよりは冷静にかな???
まるオペレッタをみているような不思議な感覚に捕われました。

まず驚いた事は、あの髪。
美輪さんといえば金髪で派手化粧の「おばさん」。
ところが舞台に立った時は真っ黒な髪に黒の服というシンプルなもので、まずそのギャップに驚きましたが、
「♪いまも聞こえるヨイトマケのうた、、、、」と歌い出した時の、あの野太くてズシンと胸に響く声に引き込まれます。
幼かった頃の思い出を歌う時は、そのような声で。
かぁちゃんの働く姿を滔々と歌う時は時間が圧縮されるように。
そして、
「♪あれからなんねん経ったことだろう」と歌い出す時のあの艶のあるバリトン。

6分の中で、ここまで変幻自在に声を使い分け、
場面を作り上げる歌い手ってそうそういませんよね。
本当に素敵でした。

長崎出身と言う事で「平和」への思いも強いし、
また労働者への共感を歌い上げるところなんかは、
良いなぁ♪と思うのです。
が、
こんな美輪さんですが、
私個人はスピリチュアル部門(?)に関しては、「ちょっと待った」とは思います。

まぁ、
こんな部分、あんな部分もあっての美輪さん。
是々非々で見て行こうと思っています!

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2011.06.16

コカリナで「アメージンググレイス」を♪

今日の午前中、友人たちとコカリナの練習をしました。
コカリナについては以前もチラリと書いたことがありますが、「桜の木のオカリナ」と言う名でヨーロッパでは売られている笛です。
オカリナよりも小さくて、音は木の響きがします。
優しくて、すんでいて、そして哀愁漂う音が出ます。

今日は「竹田の子守唄」やら「もみじ」、「おぼろ月夜」「ふるさと」と言った愛唱歌を吹いたり、
トトロでおなじみの「さんぽ」やら、「おじいさんの古時計」「エーデルワイス」なども練習しました。
一人で家で練習していると、ピィ〜〜〜〜ピッと鳴るので、
家族がストレスで胃が痛くなると不評。
でも、友人たちと吹くと下手な私でも、とても気持ちよく吹くことができます。
ソプラノコカリナだけでなくバスコカリナも参加してくれて音域もひろがり、曲相も豊かになりました。

その中でも一番お気に入りはズバリ「アメージンググレイス」。
コカリナの哀愁漂う音色と抜群の相性です。
家に帰ってすぐに歌詞を検索。


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Amazing Grace by John Newton われをもすくいし(讃美歌2編167番)

Amazing grace! (how sweet the sound) 驚くべき恵みよ!(なんと甘い響き)
That sav'd a wretch like me! 神は私のような罪深き者も救われた
I once was lost, but now am found, 私は見失われたが今見いだされたのだ *1
Was blind, but now I see. 私は何も見えていなかったが今は見える

'Twas grace that taught my heart to fear, 私の心に畏れることを教えたのも恵み
And grace my fears reliev'd; そして私の心を畏れから解放したのも恵み
How precious did that grace appear, なんと恵みは貴くも現れたのか
The hour I first believ'd! 私が初めてそれを信じた時に

Thro' many dangers, toils and snares, 多くの危険と苦悩と罠を越えて
I have already come; 私はやってきた
'Tis grace has brought me safe thus far, その間私が無事だったのも恵みのお陰
And grace will lead me home. そして恵みが私を天国へ導いてくれる

The Lord has promis'd good to me, 主は私に良きことを約束された
His word my hope secures; 主の言葉は私の望みを保証する
He will my shield and portion be, 主は私の盾となり私の一部となる
As long as life endures. 命のながらえる限り

Yes, when this flesh and heart shall fail,そうこの肉体と心が朽ちて
And mortal life shall cease; 限りある命が終わるとき
I shall possess, within the veil, 私は帳の中に隠されている
A life of joy and peace. 喜びと平和の命を得るだろう

The earth shall soon dissolve like snow, いつかは地球も雪のように消えるだろう
The sun forbear to shine; 太陽も輝きを失うだろう
But God, who call'd me here below, しかし私に呼びかけてくれた神は
Will be forever mine. 常に私とともにあるだろう

(http://www.ffortune.net/calen/xmas/songs/amazinggrace.htmのサイトより)
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そして、この歌詞ができるまでの背景を知り、改めて感激しました。
以前から優しい歌だとは思っていたのですが、
作詞家の牧師さんの強い思いと祈りを知り、とても感動しています。
詩に込められて「神の赦し」は、親鸞や法然の浄土教に通じるものがあると思います。
洋の東西をとわず、人は神に祈り、神は赦し、その思いはさらに広く深く伝わっていくものなのですね、、、


と、言うことで、アメージンググレイス。
なんとかマスターしたいものです。
来月、夫についてチェコに行く予定なのですが、ドイツ人の友人たちにそこで会う約束をしています。
そこで、吹くことができたらいいな、、、
と、野望をもちつつ、密かに練習しよう、と考えています!

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2010.06.09

フランスバロック音楽の夕べ

第34回 KEKコンサートに夫と行ってきました。
今回のタイトルは「パリの悦び- フランスバロック音楽の夕べ -」というものです。
演奏曲目は
ジャック‐マルタン・オトテール“ローマ人”(1673〜1763)
組曲第3番 変ロ長調 作品2の3

ミッシェル・コレッテ(1707〜1795)
ソナタ第4番 ヘ短調 作品13の4

ジャン=フェリ・ルベル(1666〜1747)
ソナタ 第11番

などです。

辺保 陽一さん(リコーダー奏者)と譜久島 譲さん(ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者)。
そして脇田 美佳さん(チェンバロ奏者)の3人による演奏です。

リコーダーはともかくチェンバロヴィオラ・ダ・ガンバという馴染のあまりない楽器による演奏。
しかも曲もバロック音楽。
と、言うことでかなり地味なコンサートではあったのですが、
それはそれでとても意味のあるものでもありました。

雨が心配された当日。
なんとか天気はもったのですが、会場の小林ホールはノーベル賞受賞者の小林さんを讃えて作られたホールなので、音楽・コンサート向きに音響が整備されていません。
音響が良くないので、音は飛ばないし、音に包まれるような雰囲気では無く、全体に落ち着いて静かでタンタンと曲が流れていくという感じのコンサートでした。
途中、奏者からそれぞれの楽器の説明があります。
リコーダーも私たちが知っているようなものではなくプロが持つもので、木で出来ているものです。

またチェンバロとピアノの違いなどの説明がありました。
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写真は演奏者が音の調音をしているところ。

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素敵な絵が内部にも丁寧に描かれています。

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また、ヴィオラ・ダ・ガンバは、ヴァイオリンやチェロに比べると音量が小さいく劇場や野外での演奏には適さず、もっぱら宮廷や上流市民の家庭における室内楽、および教会音楽で用いられた楽器だそうです。

モーツアルト以後、音楽に「はったり」の要素がうまれ、
大きな会場でウワッ〜〜〜〜と大音響が鳴り響き、そこに酔いしれるという以前の楽器なので、
4〜5人を対象にこじんまりとした音で空間を共有していたそうです。


曲自体は知らないものばかりだったので、
何とも言えませんが、
とても優しく柔らかな音に包まれ静かに時が流れた一時でした。

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2006.01.27

モーツァルト

今日1月27日はウォルフガング・アマデウス・モーツァルト生誕250年の日です。
生誕の地ウィーンを初めとして、世界中の天才作家を偲んでいろんな行事が行われるものと思います。
私も今、
「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を聴きながら書いています。
最も親しまれているというこの曲。和名は「小夜曲」とでも言うのでしょうか?
小夜曲と言うには、元気で踊るような流れと、静かな澄みきった佇まいを感じさせるこの曲は、
私にはヨーロッパの緑と青のイメージです。

もう随分前になりますが、
モーツァルトの父の生家を訪ねたことがあります。
ロマンチック街道を旅した時、アウスブルグにも立ち寄ったのです。
この街道をバスに乗ってドイツを南下。
次第に灰色の空が青く透き抜けてきたことを思い出します。
あちこちに中世がいまだ横たわっていました。
路地裏から、
若きアマデウスが飛び出てきそうな雰囲気を楽しみながら、
ヨーロッパの歴史の重みを感じたものです。
現在も、人々は住んでいるのですね、中世の建物の中に。
(日本の建築の考え方とはえらい違いですね、、、)

中世の石の建物から生み出されたモーツァルトの音楽。
今日は、一日中、聴いていようと思っています。
因みに、
私は「ジュピター」が好きです。

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2005.07.27

どんぐりころころ

小さい頃、子どもに歌った歌、どんぐりこ。
この歌が、なんだかつい口に出る今日この頃。
〜〜〜〜〜〜〜〜
♪○○ちゃんごろごろ、ごろりんこ
夏休みに入って、ウワッうれし〜
か〜さん出てきて、起きなさい
○○ちゃん一緒に勉強しましょ

○○ちゃんごろごろ喜んで
しばらく一緒に勉強したが
やっぱりゲームが恋しいと
泣いてはかあさん困らせた

〜〜〜〜〜〜〜
ところで、この歌の、
原曲には三番の歌詞はありませんが、
朝日新聞(大阪・2002/03/20夕刊)の記事「あなたの謎とき隊」によりますと、
次のような作詞者不詳の三番の歌詞が歌われているとのこと。
そういえば、私もPTAコーラスでは、この歌詞で3番目を歌った記憶があります。

♪どんぐりころころ ないてたら
なかよしこりすが とんできて
おちばにくるんで おんぶして
いそいでおやまに つれてった


この歌が合唱曲に編曲されると、リズミカルで楽しくて、それでいて哀愁の漂う歌になります。
ところで、どんぐりころころ合唱版という楽しいサイトを見つけました。
すっごく楽しくて、いつの間にか合いの手なんて入れて、
終わったら、つい拍手しています。
是非お聞きください。
暑い夏の一日。
畳みにゴロリンコと寝そべっている我が子を見ながら、聞いてみるといいかも^^;

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