立川談春30周年記念落語会 その2
前の記事に続き、
次は橘家文左衛門さんと三遊亭白鳥さんの落語を紹介します。
まず文左衛門さん。
この人は2016年の9月に三代目の文蔵を襲名すると言う話を小さな声で話します。
マクラは簡単にして、すぐに「時そば」に入ります。
これはあまりに有名な噺。
蕎麦を食べるところがすごく上手で、
思わず、聴いている方も食べている錯覚をするようでした。
誰でもが知っている噺ですが、
そこを面白、可笑しく聴かせ、
「あ、、、聴いて良かった」と思わせるのは噺家の腕ですね♫
顔は強面なのですが、
繊細な演技で、来年、文蔵襲名のことはあるな、、、と感じました。
さて、次は三遊亭白鳥さんの「黄昏のライバル」。
創作です!
これは大いにうけました。
と、言うのも近未来の落語と言う事で登場人物は20年後の談春さん。
落語会会長、笑点司会者、人間国宝と頂点に立ち、
もうライバルすべてを引きずり下ろした談春さん。
今は落語をすることに意欲がなく、ひたすら寝て暮らす毎日。
弟子の1人がそんな師匠を心配して、永遠のライパルと談春さんが認める白鳥さんの所に出かけ、
師匠にまた落語の高座に立つようにお願いする。
が、
そこで、
白鳥さんが談春さんをかなり虚仮下ろします。
例えば、博多での落語会で、談春さんが会場に入ると、それまで和気あいあいだった場が、一瞬にしてシーンと水を打ったように静まりかえった事。
みんながカラオケに行くとき、一人寂しく立っていて誰からも誘われないのではと思っていたら、彦いちさんに誘われて嬉しくてスキップしてカラオケに行ったこと。
そのおかげで彦いちさんはテレビ番組「闇夜にコソコソ」に出演が決まったことなど。
本当かどうかはともかく、一流の話芸で楽しく披露してくれます。
あまりに色んなエピソードを披露するので、
たまりかねたのか、舞台裏から
「いいかげんにしろ」
と談春さんご本人の声が入り、びびりまくる白鳥さん。
会場中、笑いの渦。
そんなこんなで、
談春さんがまた落語に復帰していくという噺でしたが、
さすがに白鳥さんは創作が得意というだけあって、
その場でバンバンと浮かんでくるんでしょうね、、、
面白かったです!!!
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント