2016.10.16

ノーベル文学賞にボブディランさん

遅くなりましたがノーベル文学賞、ボブディランさんに決まりましたね。
おめでとうございます。
ハルキストのちょっとかじりで、本当に隅にいるんですが、私はちょっと残念。
でも、
まぁ、ディランさんが受賞されたことは、それはそれで凄い意味があるんと思います。
私の友人に、ファンがいましたが、喜んでいるだろうなぁ。
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ノーベル賞の選考委員会は「ディラン氏が現代音楽に与えた影響は大きく彼は”第2の文学”の中心的な存在だ」と評価しています。また、「彼は偉大な作詞家だ。すばらしい見本であり、とても独創的だ。伝統的な英語の表現をデビューから54年間、体現し続け、今なお、新たな個性を生み出し続けている」と述べました。
「風に吹かれて」当時の米を象徴
ボブ・ディラン氏の音楽は音楽性とともに歌詞が高い評価を受けてきました。1962年にレコードデビューし、「風に吹かれて」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」などは公民権運動やベトナム戦争で揺れた当時のアメリカを象徴する歌として知られています。

このうち「風に吹かれて」は、人生について問いかける歌詞が繰り返されたあと、最後に「その答えは風に吹かれている」と締めくくられていて、社会への不満や矛盾を感じる多くの若者たちの心をとらえました。
また「戦争の親玉」は、自分は安全な場所に身を置きながら多くの若者を戦場に送り込む立場の人を激しい言葉で非難した歌で、ディランさんの強いメッセージが歌詞にあらわれています。
「時代は変わる」は、既成の概念や旧体制への不信感を巧みな表現でつづったもので、シンガーソングライターとしてのボブ・ディラン氏の評価を高く押し上げたと言われています。
音楽と言葉は日本にも影響
ボブ・ディランさんの音楽と言葉は、日本の文化にも大きな影響を与えてきました。

ボブ・ディランさんは、デビューからまもない1960年代に、「プロテストソング」と呼ばれる、反戦や社会への反抗を歌う反体制的なフォークソングで人気を集めました。アメリカの公民権運動の時代に多くの人々の間で歌われた「風に吹かれて」などの歌は、学生運動が盛んな当時の日本にも届き、若者の思いを代弁する歌として大きな支持を集めました。現代社会の人間の心情を巧みな言葉でつづるディランさんの音楽は、吉田拓郎さんや井上陽水さんなど日本のミュージシャンにも大きな影響を与えています。

また、ディランさんはことしの公演を含めこれまでに8回、来日ツアーを行っていて、そのたびにデビュー当時とは異なる音楽性を見せ、日本のファンに新たな刺激を与え続けています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161013/k10010728991000.htmlより引用
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少しづつ、すこしづつ、しかし確実に表現の自由が規制されてきている今、
ディランさんがノーベル賞受賞したことはすごく意味があるんだと、強く思いました!!!
改めておめでとうございます。
そして、
ハルキ、、、、来年こそはぁ。。。

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2016.08.22

プライム落語に行ってきました 雀々さん「手水まわし」

最後は雀々さん。
この方はいつもテレビで聞いていたのですが、ご本人ははじめて。
テレビでも、その迫力に圧倒され、夫とともにすごく楽しみにしていました。
そして、
昨日、じかに聞いて、まさにそのとおりでした。
もう最初から最後まで笑いっぱなし。
私はハンカチを出して、涙を拭いてしまいました。
いや、、、面白かった。
テンション高いです。
まずマクラが大変。
台湾人のバスツァーに同乗して落語を話したときのことを語ります。
通訳を通して海外の人に落語を伝えるという離れ業を、それはそれは面白く話します。
ガンガンと鉄砲のようにかたるその芸風は雀々さんならでのもの。
噺だけでなくジェスチャーがまたユーモアと力に満ちていて、会場中が笑いの渦。
いや、、、すごかったとしか書きようがありません。
さて、そんな雀々さん。
演目は「手水まわし」。
所変われば品変わる、名前も変わるという噺。
手水という洗面器を知らない土地で、旅館の人たちが、手水ってナァニ?とアタフタするさまを描く有名な噺です。
中身は変わらないのにもかかわらず、
雀々さんが演じるとなぜか本当に目の前で行われているようなそんな感じがする迫力がありました。
なにしろ舞台の上で一生懸命に、それこそ命懸けくらい力一杯演じているその姿に美しささえ感じるものがあります。
落語自体は上手なのか、どうかはあまりわからないのですが、
涙を流したくらい面白かったので、やっぱり素敵な噺家ですね。

と、いうことで3人三様。
そして、マクラの若手さんも含めて、充実した落語会でした!!!

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プライム落語に行ってきました  志らくさん「死神」

プライム落語、中入り後は志らくさん。
演目は死神
有名な噺です。
あらすじはWikipediaより
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何かにつけて金に縁が無く、子供に名前をつける費用すら事欠いている主人公がふと「俺についてるのは貧乏神じゃなくて死神だ」と言うと、何と本物の死神が現れてしまう。仰天する男に死神は「お前に死神の姿が見えるようになる呪いをかけてやる。もし、死神が病人の枕元に座っていたらそいつは駄目。反対に足元に座っていたら助かるから、呪文を唱えて追い払え」と言い、医者になるようアドバイスを与えて消えた。

ある良家の跡取り娘の病を呪文で治したことで、医者として有名になり、男は富豪となったが「悪銭身に付かず」ですぐ貧乏に逆戻り。おまけに病人を見れば今度は死神がいつも枕元に…。あっという間に以前と変わらぬ状況になってしまう。困っているとさる大店からご隠居の治療を頼まれた。行ってみると死神は枕元にいるが、三千両の現金に目がくらんだ男は死神が居眠りしている間に布団を半回転させ、死神が足元に来たところで呪文を唱えてたたき出してしまう。

大金をもらい、大喜びで家路を急ぐ男は途中で死神に捕まり大量のロウソクが揺らめく洞窟へと案内された。訊くとみんな人間の寿命だという。「じゃあ俺は?」と訊く男に、死神は今にも消えそうなロウソクを指差した。いわく「お前は金に目がくらみ、自分の寿命をご隠居に売り渡したんだ」。ロウソクが消えればその人は死ぬ、パニックになった男は死神から渡されたロウソクを寿命に継ぎ足そうとするが……。

「アァ、消える……」
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日本では八百万の神のなかには死神はいません。貧乏神が不幸の代表としていますが。
この噺はWikipediaによれば「古典落語の演目の一つ。ヨーロッパの死神説話を三遊亭圓朝が日本に輸入し翻案したものとされている。具体的にはグリム童話に収載された『死神の名付け親』、またはリッチ兄弟の歌劇『クリスピーノと死神』だと考えられている。」そうです。

下げの部分や呪文あるいは死神に関する考え方などについては、
千字寄席に詳しく解説が載っています。
演者によって変わるところです。

志らくさんは時事問題にも詳しいので、
昨日の落語は呪文が「舛添さんのオリンピックはどこでみる」。
さげはバースディろうそくのように吹き消す。
というところでオリジナリティを出していました。

志らくさんはご本人がエネルギーあふれている方なので、
この演目はちょっと似合わないな、、、と思うのが私の率直な感想。
たとえば市馬さんや三三さんなんかだと、結構いけるかな、、、と思うのです。
死神が元気じゃなくて飄々としている感がより演出されかな、、、と。

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ぷらいム落語に行ってきました  喬太郎さん「同棲したい」

プライム落語の続きです。

喬太郎さんの演目は「同棲したい」。
新作です。
まずマクラはいつもの喬太郎さん節。
会場に来るまでの距離感がとてもいいと言う話にはじまり、やがて路線にと進みます。
京成は懐かしいものがある。「分をわきまえている」。
一方、東急はどうか。終点ひとつまえの高島町の肩身の狭さはどうか。はたまた代官山の偉そうなことったらありゃしない。と駅になってガーガーと喋ります。
確かに、そうだよなと思いながらわらってしまいます。
そんなこんなでいよいよ演目に入ります。
話の筋は、会社でも一応の役を得、子どもも成長したお父さんが主人公。
やり残したことを、もう一度やろうと、一念発起。
なんと、それは「同棲」。
まず妻と離婚して、その妻と同棲するというハナシ。
中身は神田川や赤ちょうちんの世界。
その頃への原点回帰という喬太郎さんと同年代にはとても受けるハナシ。
笑いのツボがはまる年代が会場にはたくさんいて、かなり盛り上がっていました。
喬太郎さんご自身が秘めている青春への淡いロマンが見え隠れするハナシでした。

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プライム落語に行ってきました

プライム落語に行ってきました。
「今、もっとも面白い!熱い!と評判の噺家ばかりを集めた、BSフジが自信を持ってお贈りする魅力的な落語会。」と銘打って、今回は「桂 雀々 / 立川志らく / 柳家喬太郎」の3人です。
久々の落語。
夫と2人で「いや、、、落語、いつ以来だっけ」と言いながら会場まで行きました。
去年柳家小三治師匠以来です。
最寄りの青砥駅に着くと、いかにもいまから落語へという方が続々と歩いていて、
ちょっとワクワク。
会場は「かつしかシンフォニーヒルズ、モーツァルトホール」という新しい会館で、名前もモーツァルトというだけあって、音響がよさそうでした。
私たちはチケットを買ったのが遅かったので2階席。
ちょっと遠い。

さて、いよいよ2時。開演。
まず喬太郎さん、志らくさん、雀々さんのトークで始まります。

そのあと、
まずマクラに若手の桂遊々さんの「子ほめ」。
頑張っていましたが、人物の表現がまだしっかりしていないのか、同じに聞こえました。
顔を右と左に向けるので、まぁ、この人かとあたりをつけて聞いていましたが、これからの課題かと偉そうに思った私。

次が喬太郎さんの「同棲したい」
中入り後
志らくさんの「死神」
最後は雀々さんの「手水廻し」
みんなそれぞれの持ち味が出ていて気合が入っていました。
3人の感想は次のエントリーで書きます。

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2015.11.30

落語「らくだ」について

落語の演目「らくだ」
有名です。
私は実際に聴いたのは柳家喜多八さんと柳家三三さん、そして林家たい平さんの3人です。
それぞれに個性があって同じ噺でも随分と違います。
まず「らくだ」について。
千字寄席にはあらすじとうんちくが載っています。
ここではうんちくを掲載。
以下の通り。
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上方落語です。
「本場」の「らくだの葬礼」では、
死人は「らくだの卯之助」、
兄弟分は「脳天熊」ですが、
東京では両方無名です。

「らくだ」は、
江戸ことばで体の大きな
乱暴者を意味しました。
明治・大正の滑稽噺の名人・
三代目柳家小さんが
東京に移植したものです。

聞きどころは、
気の弱い紙屑屋が次第に泥酔し、
抑圧被抑圧の関係が
いつの間にか逆転する面白さでしょう。
後半の願人坊主のくだりは
オチもよくないので、
今ではカットされることが多くなっています。

これも五代目志ん生の
十八番の一つで、
志ん生は発端を思い切り
カットすることもありました。
なお、戦前にエノケン劇団が舞台化し、
戦後映画化もされています。

東西とも昔からレコードは多く、
今聞ける音源だけでも、
大阪で初代春団治、六代目松鶴、
現・米朝、中堅どころで
現・ざこばに文珍。
東京では志ん生始め、八代目可楽、
六代目円生、五代目小さん、十代目馬生と、
挙げきれないくらいです。
現役では、現・談志のものが
最も多くリリースされています。 
(上記サイトより)
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落とし所も演者によって随分違うようですが、
この噺の面白いところは何と言っても、
嫌われ者のらくだと近所の関係。それとクズ屋が酒を飲んで豹変していくところです。
この酒を飲んで変わっていく様子が、噺手によって違いますが、
どの演者もさすが酒を飲むシーンは上手。
なんども練習しているんでしょうね。
一番の山場だから。

さて、私が聴いた喜多八さんは、
相変わらず聞こえるか聞こえないかわからないような静かな噺ぶりでしたが、
「すごむ」ところとか、豹変の部分は迫力があって、緩急自在に噺を納めていました。
独特の世界を展開していました。
一方、三三さんは元気な「らくだ」。
三三さんご自身がお元気だからどうしても声に張りがあって、喜多八さんとは違った「らくだ」が聴けました。
安心して最後までいき着地した感じ。
つぎにたい平さん。
この人の「らくだ」は最後のオチが面白かったです。
新しい視点で「らくご」を噺の演目にかけた感じ。
クズ屋とらくだの兄貴分との関係が逆転していくところを、とても丁寧に演じていて、
その場にいるような感じでした。
面白かった!!!

同じ噺でも随分と違うね、と夫と言いながら帰ったのですが、
また今度も行きたいなぁ〜〜〜

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このところ聴いた落語

このところ、落語についてのエントリーを挙げていなかったのですが、
先日から何回か夫と聴きに行ったので、まとめてですが、ツラツラと書いておきます。

柳家小三治独演会
ここでは喜多八さんが前座でした。すごい!!!
演目は「たけのこ」。
それから小三治さんが「馬の田楽」と「野ざらし」。
さすが小三治さん。
私は最初から最後まで笑いっぱなしでした。

つぎに春風亭小朝さんの独演会。
まず小朝さんの「親子酒」
つぎに「大名の茶の湯」
中入り後は、「お札剥がし」という怪談。

さらに別の日は「柳家の三人会」というので、
花緑さんと市馬さんと三三さんの3人の落語を聴きました。
花緑さんは「火焔太鼓」
市馬さんは「おみき徳利」
三三さんは「らくご」
でした。
3人ともとても上手で笑いました。

そして、つい先日は小朝さんとたい平さんの落語を聴きました。
小朝さんは「大名の茶の湯」
たい平さんは「らくだ」。
たい平さんは面白かったです。

感想というより時系列で並べたのですが、
後から「らくだ」について、ちょっと書いてみますね。
とりあえず、つい最近の落語事情について。

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2015.06.29

立川談春30周年記念落語会 その3

さて、落語会は中入り後、
いよいよ口上と談春さん。

口上は談春さんを真ん中に正太郎さん、彦いちさん、文左衛門さん、白鳥さんの5人が並び、
それぞれが、それぞれの語りで談春さんの30年を祝います。
褒めているとは絶対思わないような褒め口上が落語家らしくて、いいですね。
談春さんの人となりが伺えました!
最後は三本締めでパァパァン、パァパァン、パァパンパン。

いったん、幕がおり、
次に主人公の談春さんの登場。
マクラは、
若いときと今とで落語の語りは変らないのだが、
段々と歳をとるにつれ、
落語の中の人物に近く、心を寄せるときがフッとあったりして、
そんなとき、何故か、会場も大拍手になるんだ、、、と言う事を聞かせてくれます。
哲学的!!!

さて、噺は大工調べ。
私は今までこの噺は聴いたことがなかったのですが、
古典では有名な噺の1つだそうです。

ネットで色々と調べていると立川談志の噺、「大工調べ」(だいくしらべ)によると。と言うような記事を見つけました。
なるほど。
談春さん、やはり師匠の談志さんへの思いが強いのですね。

いつも思うのですが、
立川流の噺家さんの噺を聴いていると、
ふと談志さんが彷彿とするのです。
師匠を感じ、
師匠を超えていきたい、
そんな思いが伝わってくるようです。
談春さんもそうでした。

ふと、
談志さんが降りたか、、、と思う一場面があったのです。

さて、噺に戻るなら、
談春さんの早口の啖呵をきるところが凄かった、、、と言う印象が強く残りました。
いや、、、凄かったね。
と、夫と2人で感動しながら話たのですが、
いや、、、本当に凄かったです。
よく、あれだけ覚えたな、、、とか、
間違えないのか、、、
とか、
なんだかそんな事を思いながら談春さんの啖呵に聴きいってしまいました。


そんなこんなの3時間。
アッと言う間でしたが、
充実の3時間。

帰りは8時すぎ。
会場から出る人はみんな帰りを急いでいるのですが、
どの人の顔も充実と満足とそして優しさで溢れているような感じ。
笑顔があるんですよね。どのお顔にも。
これって、落語の素晴らしさだと思います。
みんな、落語を聴いている時って、
幸せを感じるようです。
勿論、私たち夫婦も揃って、幸せを満喫して帰途に着くこととなったのですが、
途中で焼き鳥屋さんに入って、食べてきました。

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北千住は安くて美味しくて、いっぺんに好きになった町です♫

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2015.04.13

「よってたかってもりもり有楽町スペシャル15春」その2

「よってたかってもりもり有楽町スペシャル15春」の仲入り後。

まず立川談笑さんの「イラサリマケー」。
マクラでは携帯電話は落語中は切ってね、という所をネタにします。
つぎに新潟で落語会があったときの内輪話。
次の演者の三遊亭白鳥さんをネタにして、笑わせます。
次に、本題の「イラサリマケー」。
これはビルマ人がしている飲み屋さんに行って言葉が通じないながら、
なんとか注文をとる店員の姿を面白おかしく表現。
ちょっとエロチックな間違いなんかがあって、もし恋人で来ていたら笑う所か恥ずかしがる所か微妙。
我が家は熟年夫婦だから、隣で夫は大爆笑。私は静かに微笑んでいました。
噺としては、「まぁまぁ」かなぁ。
何かが足りないのですが、
なにが足りないのか???
修行かなぁ。
まだ噺に飲み込まれていて、一生懸命すぎるのです。
もうちょっと余裕があればいいかな。。。


さて、最後は白鳥さん。
「虹色寄席」と言う新作。
もともとは別の噺をするつもりで2回も練習してきたのだが、
先に談笑さんに新潟の内輪話をされたので、ここは急遽変えて、
名誉回復のため、新潟で何があったか真実を噺ます。
と、いう前振り。
マクラか本題か分からないうちに終わってしまって、
タイトルは「虹色寄席」。
白鳥さんらしい。
白鳥さんはご自分が演じるより、新作を作る方が得意ということで、
実際、噺自体はダラダラとしていて、
笑いどころも掴みがたいものがあるのです。
例えば、この話、喬ちゃんなんかがすると、身悶えして、ガッパガパッと身体をくねらせて、
それはそれは迫力あるものになるかもしれません。

白鳥さんは、演じるより作り手だな、、、
と、いう感想。

こうして、5人のそれぞれの噺を聴きながら、
2時間を笑いで過ごして、充実のひと時でした!!!

落語って奥が深く、
ちょっと齧っても笑えるし、深く蘊蓄を傾けても笑えるし、
とても素敵な日本の芸能の一つ。
大切に保存していきたいものです!!!
笑う門には福来る、です。
いっぱい、いっぱい笑って笑って、笑ったほうが得です。

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「よってたかってもりもり有楽町スペシャル15春」に行ってきました

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昨日4月12日、有楽町の読売ホールで「よってたかってもりもり有楽町スペシャル15春」「行くぜ新作、まいるぞ古典」という落語会がありました。
名前の通り、新作と古典。
昼の部が新作で夜の部が古典です。

私たちは昼の部に行ったので新作を聴きました。
タイトルも「よってたかってもりもり」と言う事で、
新しい挑戦、しかも観客にチャレンジしている、という感じです。
聴く側の「笑い度」が試されたようです。

文化芸能は、演者と観客のキャッチボールです。
お互いに刺激し合って「いいもの」を作るんだと思いました!!!
なかなか刺激的演目で、楽しいやら恥ずかしいやらの2時間。
充実のひと時でした♫

Photo

まず前座は柳亭市助さんの「真田小僧」。
落語では生意気でこましゃくれた子どもが出てくるのですが、
この噺はその典型のような子どもが主人公のものです。
落語千字寄席を読むと、
ちょっと私たちが昨日、聴いた噺とは違うようです。
確かに私も昨日は何でタイトルが「真田小僧」なのか不思議だったのですが、今、千字寄席を読んで納得。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
隣のおやじに、
母親の不倫をにおわせる仕方噺(シャレになりません!)で気をもたせ、
金をせびり取るくだりは、
「アンマさんでした!」
と逃げるやり方もありますが、
まったく同じパターンが上方版の「初天神」にもあります。
(千字寄席より)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なるほど昨日の噺は仕手噺だったのですね。。。
本当はもっと長くて、オチまでいったら「真田」の意味が分かったのですね。
と、いう事で、途中下車の噺と言う事で感想もソコソコ。
前座さんだから、初々しく頑張っている、という所でした。

次がいよいよ本番。
春風亭百栄さんの「桃太郎後日譚」。
この人はマクラが面白かったです。
外国人がしている回転寿しに行って、発音がギクシャクしていることを面白可笑しく表現。
そして湯呑みがなくなったので、店員の外国人に注文したら「you,know,me」と間違えられるところには笑いが出ました。想像できるのだが、想像どおりに笑える安心が良かったです。
さて、噺の方も「その後の桃太郎」と言う事で新作。
内容はともかく、この噺が、次の演者のネタになりました。

前半の最後は喬太郎さん。
「稲葉さんの大冒険」。
まず喬太郎さんが舞台に入って来たその時からビックリ。
なんと髪の毛が半分、いや4分の一かな、真っ白と言うか、あとの部分が真っ黒というか、
なんとも訳の分からない髪で登場。
観客はみんな大笑い。
喬太郎さんは開き直って「なにが悪いんだ」と叫んでいるのですが、それがまた大笑い。
さて、そんな大笑いの中、説明はなしでマクラも短く、本題に入って行きます。
四角四面で日常を定規をひいたように送っている平凡なサラリーマンの稲葉さんが主人公。
駅で配っているティッシュをもらったら、それがなんと風俗のもの。
これはどこかに棄てようと思案。
ゴミ箱の前に行ったら子どもが通りかかり、ここで妄想。
さらにおまわりさんが来て、妄想。
仕方がないので、ゴミ箱は諦めてトイレに流そうとするが、ティッシュを流しても意味がないことに気が付き、
公園に埋めようと決意。
ここで犬の散歩の長谷川老人とあい、ここからが、長谷川老人の妄想に翻弄される稲葉さんの混迷、当惑の姿がなんとも可笑しく描かれて大笑い。
散歩の犬はもちろん、その前に百栄さんの桃太郎で登場した犬をネタにしていました。
最後はとんでもない結末になる稲葉さん。

新作なので、ちょっとガチャガチャとしたところもありましたが、
相変わらずの熱演で「さすが喬太郎さん」でした。
なお、噺の中で髪の理由がわかりました。
「映画に出るそうです」
たいしたものだ。。。
どんな映画か楽しみです!!!

後半は次に。


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